松崎悠希 yuki matsuzaki yuuki 映画 ハリウッド hollywood yuuki black ninja last samurai ブラックニンジャ ラストサムライ トムクルーズ 洋画 movie star ニューヨーク NY New york タイムズスクエア 日記 リアルタイム 旅行記 貧乏旅行 出演 アカデミー ゴールデングラブ 撮影 フィルム カメラ 旅行記 diary 生活 12モンキーズ ラッセル・クロウ ロン・ハワード ブラッド・ピット ストリート・ミュージシャン ストリート 歌 オペラ 面白い 馬鹿 新しい 候補 新 活躍 ムービー 日本 アメリカ 書く 米 米国 カリフォルニア フィラデルフィア クレイトン・プリンス ビデオ 新作 情報 ゲーム 面白い 楽しい 人気 ニュース 芸能 学校 映像 世界 world Holly Wood CA NY ブラックニンジャ black ninja yuki matsuzaki yuuki ユウキ マツザキ


最新版
2004 [ Jan. Feb. Mar. Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. ]
2003 [
Jan. Feb. Mar. Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. ]
2002 [
Jan. Feb. Mar. Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. ]
2001 [
Jan. Feb. Mar. Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. ]
2000 [
Jan. Feb. Mar. Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. ]



一番下へ行く
10月最初の日記へ行く
10月最後の日記へ行く
11月の日記へ行く

一言

サイトの容量の残りがヤバイです。
近々、更新不能状態に陥るかも・・・


[オバケの群れに紛れた怪物]
10月31日(金)61:37


子供たちは吸血鬼や怪物達に扮し、家々を回る。
そして門を叩いて「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!」とねだるんだ。


そう、今日は闇夜に生きる怪物達の聖日、ハローウィン。
一年に一度、国中が仮装した人々で溢れ返る日だ。

仮装するのは、なにも子供達だけではない。

ウエストウッドでは何ブロックにも渡って歩行者天国になり、
怪物達に仮装した大人達で賑わうんだ。


今年のハローウィンは雨だった。

近頃の残暑からは信じられないほど冷たい雨は陽が沈んだ頃から降り始め、
ウエストウッドの仮装行列が最高潮を迎える午後9時ごろには、
土砂降りに近いほど激しく降っていた。


それでも、人々は仮装行列にやって来た。


一年に一度の仮装行列。
しかも前もって準備しておいた衣装を使わないわけにはいかないだろう。

雨の影響もあって確かに例年よりかは大幅に少なかったが、
人々は何か求めてそこに集まっていた。


ドラキュラ、死神、モンスター・・・


怪物達が犇めき合う(ひしめきあう)中、一人「異様な存在」がいた。

その「異様な存在」は、他の参加者と何かが決定的に違っていた。
・・・いや、「決定的に間違っていた」と言った方が正しいかもしれない。

もっと言えば、国を間違えていた、行事を間違えていた、・・・・というか、
とにかく、明らかに何がが違っていた。

その真紅の衣装は、他の参加者の黒一色の衣装の中で、
良い意味でも、悪い意味でも目立っていた。


・・・人々は彼を、尊敬と親愛と軽蔑と驚嘆の意を込めて、こう呼んだ。





 (クリックで拡大)


    変  態



 あんれぇー? おかしいなぁー、祭はどこだっぺさ?




変態は、意外と人気物だった。色々な意味で注目を集めたようだ。


 (クリックで拡大)

・・・どうしてだろう。
こうして並んでいても全く違和感が無いのに!


凍てつく雨が降り注ぎ 皆が肩をすくめる中で、
恐るべきまでの軽装で「祭うちわ」を片手に飄々(ひょうひょう)と歩く変態。

その勇姿が雨で落ち込んでいた人々の心を揺り動かし、
感動へ導いたかどうかは・・・・・・残念ながら定かでは無い。


 (クリックで拡大)

とりあえず楽しかったようだ。

前の日記 次の日記


一言

「ES(エス)」観了
ドイツ映画。映像はキレイなのに、
色々と無理があり過ぎて意味分からん。
製作者の空回り。技術の無駄使い。

「about a boy」観了
結構新しいコメディ。
ES(エス)を観た後の嫌な気分を流すには丁度良かった。


[脈絡の無い2つの出来事]
10月29日(水)26:17


注文していた300枚のヘッドショット(顔写真)が、遂に刷り上がった!

本当は昨日刷り上がるハズだったけど、
印刷屋の方から連絡があって、今日に延びていたんだ。


さぁ、肝心のカラー印刷の出来は・・・こんなもんだろう。

スキャナーが無いので「再現図」でお許し願いたい。
色の濃さといい、かなり忠実に再現したけどね。


 (クリックで拡大)


 それにしても、「黒フレーム」を使って良かった。
 「白フレーム」よりもずっと雰囲気が出ている。

 よーし、これからこのヘッドショットを使って・・・・・・おわっ!



受け取ったばかりのヘッドショットを見ながら車を運転していると、
急に猛烈な「雨」が振り出し、反対車線から車が「転がって」来た。


 何事だ・・・!


・・・一瞬、何が起こったのか理解出来なかった。
車がまるでオモチャのように転がって来たんだ。

しかもこの雨、1メートル先も見えやしない。


車が転がって来た方を見ると、
今まさに「水柱」が7階建てのビルよりも高く噴き上がる瞬間だった。


 なんだこりゃぁ・・・。


どうやら消火栓がぶっ壊れて、そこから水が噴き出しているようだ。

・・・そうか、激しく噴き上がる水が停まっていた車を押し上げ、こっちに倒してしまったのだな。

その時、水が噴き掛かる電柱から青白い稲妻のような光が発したかと思うと、
信号から明かりが消えた。

俺は後から来る車に押されるようにして、信号の消えた交差点を注意深く横断した。
バックミラーで後ろの様子を伺うと、まだ水は勢い良く噴き出していた。

少し進むと、消防車とすれ違った。多分現場へ向かうんだろう。これで一安心か。

通りの両側では、人々が何事かと水柱を見守っている。


それにしても・・・エライ物に遭遇したもんだ。
いつどこで何が起こるか、全く分かったもんじゃないな・・・。


 ・・・・えーと、それで・・・何だっけ?


・・・・・そうそう、ヘッドショットが完成した! そう。

えーと? ・・・あ、バックステージ(俳優新聞)買って来なきゃ。

水柱は全く関係無いけど、これからオーディションに応募しまくってやるぞ。
いよいよ戦いの始まりだ!

前の日記 次の日記


[アメリカの大地に響く鼓動]
10月26日(日)24:28


新月紫柑大さんの米国初の個展が開かれる
「ユートピア・デザイン・ギャラリー」に着いたのは午後4時だった。

俺が着いた時、中では既に日系の雑誌か新聞社の取材が始まっていた。


個展が開かれる「ユートピア・デザイン・ギャラリー」は、
見た目は「ギャラリー」というよりは「アートのお店」という感じなんだけど、
表には花が飾られ、個展の開催に向けて万全の体制を取っていた。

 (クリックで拡大)


店内には紫柑大さんの作品が、ここの商品と共に陳列されている。

 (クリックで拡大)


・・・さぁ、どれぐらいのお客さんが来てくれるのかな?


ちなみに、俺の仕事は「客引き」だ。

道行く人に個展の開催を知らせ、中に入って見て行って貰うのが俺の役目。


ユウキ「新月紫柑大の個展が今日オープンします。
     どうぞ、店内に入って、ご覧になって行って下さーい。」

もちろん「笑顔」で、「爽やか」に。


6時になって、お客さんが続々と集まり始めた。

今回の個展は、紫柑大さんがゴルバチョフ元ソ連大統領に作品を贈呈している写真と共に、各方面で宣伝されている。
その効果もあってか、俺が客引きしなくてもお客さんはドンドン集まって来る。

決して広いとは言えない店内(ギャラリー内)は、既に人で満杯だ。

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)


店内では挨拶や、開会式なんかが始まっている様子だけど、
俺は店の外に立ってなきゃいかん。


 (クリックで拡大)


ユウキ「新月紫柑大の個展を、どうぞ見て行って下さい。」

道行く男性「え?」

ユウキ「この絵を描いた画家が、今日来ているんです。
     もちろん無料なので、どうぞ見て行って下さい。」

 (ポストカードを手渡す)

男性「・・・へぇ。じゃ、見て行こうかな。」


お客さん達は引っ切り無しに訪れる。
その数は・・・ゆうに200人を下らないだろう。いや、ホントに。

午後10時半に店が閉まるまで、お客さんの流れは止まる事が無かった。


こうして店の外に立つ事、6時間。
足が棒のようになった。

そんな俺を見越してか、紫柑大(先生)さんがねぎらいの言葉を掛けてくれた。

先生「疲れたでしょう。どうもありがとうね。」

 (クリックで拡大)


こうして、個展初日は大成功のうちに幕を降ろした。

これから一ヶ月の間、多くの人がギャラリーを訪れ、
紫柑大さんの描く、日本的で幻想的な絵画を楽しんで行く事だろう。

さあ、客引きはこれぐらいにして、俳優業に戻るとしますか!

前の日記 次の日記


一言

また日記の更新頻度が鈍って来た。
イカン、イカンよ


[困った時にはお互い様ってね]
10月24日(金)23:56


新月紫柑大(しんげつしかんだい)という人がいる。

画家であり、音楽プロデューサーであり、という多才な人なんだけど、
彼の米国初の個展が、ここ、ロサンゼルスで25日に開かれる事になっているんだ。


なんで唐突にそんな話が出てきたかというと、
彼のアメリカでのプロモーションを担当している友人から、
その「米国初の個展」に人手が足りないという話を聞いたからなんだ。

・・・そして、俺はその個展の手伝いを引き受けたってわけだ。

まぁ、ヘッドショット(顔写真)が完成するのが来週の火曜日だから、
ヒマを持て余してたってのもあった。

昨日は、
彼の個展が開かれる「ユートピア・デザイン・ギャラリー」というアートのお店へ行き、
展示即売する絵の展示位置の調整や、ギャラリーの見取り図の作成を手伝った。

んで、今日はというと、
その紫柑大さんがロサンゼルス国際空港に到着するので、その荷物運び。

明日の個展初日では、お客さんの誘導をする予定。

雑用が主だけど、ただ突っ立っているだけじゃなくて、
明日はカメラを持って行って色々と写真に収めて来ようと思う。

前の日記 次の日記


[戦いへの切符を手に入れろ]
10月21日(火)26:02


ヘッドショット(顔写真)の「デジタル修正」が終わったとの連絡が友人から入った。

やっと・・・、やっと「印刷」の工程に進む事ができる。



  大変 長らく お待たせ致しました。

 それでは、「デジタル修正のプロ」による、
 「本物のデジタル修正」をご覧に入れましょう!



修正前

 (クリックで拡大)



修正後

 (クリックで拡大)



 すっげえええーーーーー!!!!


どうだろう。
2枚の写真は結構 違って見えるけど、
友人によると、今回は「それほど」修正しなかったらしい。

具体的に修正した部分は、

1、髪、まゆげの透けて見える部分の補完。
2、目の周りをハッキリさせる。(目の中の光の反射も強くした)
3、肌の掃除。(目の隈を薄くしたり、肌の不必要なテクスチャを取り除いた)
4、唇の色を少し濃く。(修正前は少し薄い)
5、その他の細かい部分。(スーツの汚れなど)

目を大きくしたり、輪郭を変えたりという事は、一切していないらしい。


実は、最初にデジタル修正後の画像を見た時、
彼は肌をもっとキレイに、目の下の隈(くま)をもっと薄く修正してくれていた。

それはそれで良かったんだけど、
かなり若く見えてしまって、今度は「凄み」が無くなってしまった。

特に目の下の隈は、
撮影当日もわざとメイクで消さないで残しておいたほどだった

そこで、目の下の隈と肌のテクスチャ(凹凸)をある程度戻してもらった。


そして出来あがったのが、これってわけだ。

 (クリックで拡大)



早速この「完成品」をトリミング(必要な部分だけ取り出す事)し、
ヘッドショットの印刷屋さんに持って行き、300枚注文した。

もうすぐ、もうすぐ新しいヘッドショットが完成する・・・!
ああ・・・長い道のりだった・・・・


だけど実際、「ヘッドショット」ってのは ただの「名刺」だ。

この「名刺」で仕事を得る事ができるかどうか。
それはこの後の俺の頑張りに掛かっている。

戦いはまだ始まっていない。もうすぐ始まろうとしているんだ。

前の日記 次の日記


一言

「走れメロス」観了
文部省推薦と書かれていたので観てみた。
・・・色々な意味で勿体ないなぁ、と思った
笑うべきじゃないシーンで笑いまくってしまった。


[日記の鉄人・・・見習い]
10月19日(日)24:25


宮崎県国際交流協会が発行する「サウスウインド」という機関誌に
俺が寄稿した文章が、いよいよ載ったそうだ。




表紙に書かれている目次には次のように書いてある。

  宮崎 WORLD WIDE
  夢は叶うってこと  松崎 悠希さん

ページをめくると・・・あった!


 


内容は原文と全く同じだ。
ただ、句点(。)の後の改行が無くなっているので少し縮まった印象か。

・・・しかしこうして紙面として見ると、
俺の文章には読点(、)が異常に多い事が分かる。
日記を書く時は声に出して、言いながら書く事が多いので、
普通に文章を書くのとは違った句読点の使い方になってしまうからだ。

例えば

 「さてどうしたものか困ったな。」

という文があった時、

 「さてどうしたものか、困ったな。」

と書くと読み易いけど、「人の喋った言葉」というよりかは「文章」に見えてしまう。
俺がもしもこれを喋ったなら、「さて」の後に一呼吸入れるだろう。

 「さて、どうしたものか・・・困ったな。」

こっちの方が文章を読んだ時、
そこにあたかも読み手がいるように感じるような気が・・・しませんか?

 しますね。ええ、そうですね。

日記を書き始めて たかだか三年ちょい。
まだまだ「日記を上手に書くコツ」なんてさっぱり掴めていないのでした。

前の日記 次の日記


一言

今日のヤンキースの試合は面白かった。
松井選手、おめでとうございます!


[その目は誰かと繋がっているか]
10月16日(木)23:35


注文したヘッドショット(顔写真)のデジタルファイルが出来上がったそうなので、
それを受け取る為にアラン(写真家)のスタジオへ行って来た。

ファイルを受け取ったのはちょうど昼飯時で、アランは昼飯にうどんを食っていた。


アラン「やあ、このスクリーンで画像を見てみるかい?」

ユウキ「そうだね、お願いします。」

アランのコンピューターには俺がたった今受け取ったデジタルファイルが既に保存されているので、2人でその画像を見てみる事にした。


 (クリックで拡大)


本物の画像だけあって解像度は恐ろしく高く、
マツゲの一本一本まで数えれるほど鮮明に見えていた。
この画像がこれからデジタル修正に回されるってわけだ。


アラン「うん、いいね。張り詰めた雰囲気が出ているね。
     写真を見ている人との「つながり」もあるし。」

ユウキ「気に入って貰えて嬉しいよ。
     ところで、アランの一番好きな写真はどれだった?」

アラン「そうだなぁ・・・」


アランは92枚の写真をスライド式に見ていった。
彼の持っている92枚のサンプル画像は俺が見ていた画像よりもかなり大きく、
アップにして細部までハッキリ見る事ができた。


アラン「・・・これだな。これがいい。
    ここのスタジオのサンプル画像に加えたいよ。」


 (クリックで拡大)


ユウキ「これかぁ。」

アラン「君が選んだ写真もかなりいいと思うよ。ホントに。
     目が写真を見ている人としっかり「繋がって」いるしね。」

ユウキ「ふーむ・・・」

アラン「ところで、選ぶ写真は一つじゃないんだろう?」

ユウキ「え?」

アラン「さっきの写真は張り詰めた雰囲気、そっち系のキャラには良いかもしれない。
     でもそればっかしではその他のキャラクターを逃してしまう。
     もう少し違う感じの・・・
     例えば穏やかな、友好的な感じの写真とかも選んだ方がいいと思うよ。」

ユウキ「言われてみればそうだね。」

アラン「そう思うよ。あの皮ジャンを着てた写真の中から違う感じのを選んだらどうだい。」

ユウキ「でも皮ジャンの写真は、それに合ったキャラがパッ浮かんで来ないんじゃないかな。」

アラン「そんな事は無いさ、ちょっと見てみよう。」


アラン「・・・これ。
     ・・・・これもいいねー。
     ・・・これもいい。ほら、目を見てご覧よ。凄く「繋がって」いるよ。
     ・・・・これも。」


アランはいくつかの写真を選び出し、それらをもう一度見直してから3つに絞った。


アラン「この3枚なんかどうだい。」


 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)


アランは選んだ写真の顔をそれぞれ同じサイズに拡大し、横に3つ並べた





アラン「この3つ・・・どうだい?」

ユウキ「うん」






アラン「これを選んだ理由は、雰囲気がとてもクールだからさ。
     表情も柔らかいし、今からどっかに出掛けるって感じが出ている。」

ユウキ「でもさ、これ、俺の「ものもらい」までハッキリ写ってるよ。
     ほら、撮影した日に左目が腫れてたでしょ。」

アラン「大丈夫だよ。デジタル修正で簡単に取り除けるから。」

ユウキ「そっか。」






アラン「これを選んだ理由は当然「目」だ。
     目に張り詰めた感じが出ているし、
     何かを訴えていて、見ている人と強烈に「繋がる」よね。
     ・・・・いや待てよ。
     これは今回注文した奴と雰囲気が似過ぎてるか・・・。」

ユウキ「そうだね。これ自体はいいかもしれないけど、
     同じ系統の写真を2枚持っても仕方が無いかもしれないね。」

アラン「じゃ、これは無しで。次行ってみよう。」






アラン「これはとてもリラックスした感じで、素が出ているよね。
     でもちゃんと「繋がって」いる。色々な役に使えそうな気がするね。
     言うなれば、この2枚の中間だね。」


 


アラン「この中間に、さっきの写真が入るってわけだ。」





アラン「こんな感じでさ。」

ユウキ「なるほど・・・」

アラン「この2枚の中から選ぶ事をお薦めするけど、どう思う?」

ユウキ「うーん・・・、もう一つの写真をこの2枚から選ぶ事に異存は無いけど、
     さて、どっちを選ぼうかな・・・」



 


ユウキ「・・・うーん。」


 


ユウキ「・・・・うーーーーーん。」








・・・・・弱ったなぁ。

何度2つの写真を見返して見ても、どちらを選ぶべきなのか皆目見当が付かない。


アラン「ゆっくり考えてよ。」


 考える事20分


ユウキ「決めた。」

アラン「どっちだい。」

ユウキ「・・・・こっち。」




ユウキ「・・・いやタンマ!やっぱこっち。」




ユウキ「・・・うん、こっちで。」

アラン「・・・こっちだね。」

ユウキ「そう。こっちの方が「繋がって」いると思うんだよね。」

アラン「そうだね。向こうは少し「繋がり」が弱い感じがするね。」

ユウキ「では、これで。」


こうしてもう一つの画像を注文した。(25$)

俺の勘では後で後悔するような気がする。
その時はまた25$払ってもう一方の画像を注文するのかな。


ふぅ、ようやく物事が動き出した。
新しいヘッドショットが完成するまで後少し、今しばらくの辛抱だ!

前の日記 次の日記


一言

「用心棒」観了
2回連続で観てしまった。
あと数回は観たいかも。


[貴方のおそばにリサイクル]
10月13日(月)23:15


ああ、腹が減った。
今日の一食は何にしようかな・・・

冷蔵庫の中を覗いてみたけど、食べたい物が見つからない。
何かサッパリした物が食いたいんだが・・・


サッパリした物・・・・ そうだ、「そば」が食いたい。食いたいぞ。
確か茹でるタイプのそばを持ってたはずだ・・・・ほら、あった!


よーし、今日の一食はそばに決定だ。


早速お湯を沸かすと、煮えたぎる湯の中にそばをバラバラとぶち込んだ。
後は5分待って、そばつゆに入れて食べるだけだ。


 そばつゆ? ・・・ああ!つゆが無い!


肝心のそばつゆを用意するのをスッカリ忘れてた。・・・というか、元から持ってない。
あと数分でそばは茹で上がる。困った。どうしよう・・・


何か代用できる物は無いか? ・・・おお、これは「カップそば」ではないか。


 これだ・・・!


おもむろにカップそばのフタを開けると、
そばを茹でている茹で汁を注ぎ込み、フタを閉めて待つ事1分。

もういいだろ。

フタを開けると、まだ少し固いインスタントそばを一気に腹に流し込んだ。


 そうしてカップの中に残った物こそ・・・・そう!これぞ紛う事無き「そばつゆ」でござります!


そこに茹で上がったソバを投入し、
勇者は見事この絶望的な危機を乗り切ったのであった。


・・・そばを食う為にそばを食う。何と驚くべき発想であろうか!


単に茹であがったそばを「ざる」に上げておけば、
こんなに急ぐ必要など無かったんじゃないかって?

はっはっは、何を申されますか!「そばは熱いうちに食え」という諺があr


     (以下の日記は省略されました)


前の日記 次の日記


一言

ホームページの容量も残りわずか。
移転作業を急がなきゃ


[虫たちの大行進]
10月12日(日)22:45


今日はフォルクス・ワーゲン社製の
「ビートル」という車種を一箇所に集めるイベントが開かれるらしい。

なんでも史上最大規模なんだとか。

広大な駐車場に設けられた会場には、
既に数百台を超すビートル車が集まっていた。

カリフォルニア中のビートルが集まっているんじゃなかろか?」

 (クリックで拡大)

流石にそれはないだろうが、ここまでビートルだらけだと壮観だ。
一応、ビートルだけじゃなくて他のワーゲン社製の車も停まっている。


車の事は良く分からないけど、新旧のビートル車を見比べるだけでも結構面白い。

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)


それにしても・・・ヘッドライトが丸くて「目」に見えて仕方が無い。
車によっては「まぶた」があったりするし。


 (クリックで拡大)

眠そうだ。


 (クリックで拡大)

強そうだ。


・・・しかしこれだけ集まると、普通じゃない車も多い。


 (クリックで拡大)

見た目は普通だが、ポルシェのエンジンを積んでるそうな。


他にも、牛柄だったり、

 (クリックで拡大)


迷彩色だったり、

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)



 (クリックで拡大)

なんだろう・・・バイク?車?


 (クリックで拡大)

砂漠を走る為の車らしい。


 (クリックで拡大)


この個性的なビートルは主催者側が用意した物で、天窓がパタパタと羽ばたいていた。

その見た目の可愛さから、周りには常に人だかりが。
ワイパーにはたくさんのチップが挟まれていた。



十分過ぎるほど鑑賞して さぁ帰ろうとすると
そこに何かの入場口があるのが目に留まった。

 ・・・あれ?入場口がここにある。
 じゃあ今まで俺がいたのは・・・・・もしや会場の外?

入場口を通ってトンネルを抜けて歩いて行くと・・・そこには!

 (クリックで拡大)

今度は見渡す限りの人、人、人・・・・

道理で車があれだけ停まってるのに人が少なかったわけだ。
こっちが本会場だったんだ。


本会場は「サンタ・アニータ」という競馬場で、
人々はそこにズラリと展示されたアメ車の数々を見物したり、
実際に競馬に興じたりしていた。

 ワーゲン車を集めるイベントなのに
 いざ会場の中に入ったらワーゲン車が一つも無いなんて、ヘンなの。

こっちはあまり興味をそそられなかったので、適当に見て回った。

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)


会場を出て駐車場へ戻ると、まだ続々と新たなビートルが集まって来ていた。
その様はまさに樹液に集まる虫の大群だ。

昔はビートルはカッコ悪いと思っていたのだけど、
いつの間にか主催者の思惑通り(?)すっかりファンになってしまったのだった。

前の日記 次の日記


[今は耐える時]
10月11日(土)25:36


出来の悪いヘッドショット(顔写真)でオーディションに応募し始めてしばらく経つが、
全く電話が掛かって来る気配が無い。

・・・はぁ、早く新しいヘッドショットが完成しないかな。

切手代もタダじゃないので、新しいヘッドショットが完成するまで
オーディションへの応募は見送ろうかな・・・。

しかしそれでは可能性が0になってしまう。
やっぱ今はこれで我慢して、地道に応募していく以外に道が無いのか、とほほ。

・・・その代わり、いざ?7$7$$%X%C%I%7%g%C%H$,$G$-$?$i!"
この鬱憤を吹き飛ばすかのような恐ろしい勢いで応募しまくってやるからな。

前の日記 次の日記


一言

_ _
○ ○


[来訪者は突然に]
10月10日(金)30:59


昨日の3枚の写真から、1枚を選んで注文した。
最終的ににどれを選んだかというと、


 (クリックで拡大)

これ。

これを選んだ理由は意外とシンプルで、「一番強そうに見えるから」だった。
他の2枚は少し弱い。

まあ一概に「弱そう、優しそうに見えたら駄目」って事は無いのだけれど、
今回求めていた物では無かったというワケだ。

これからこの写真はプロのデジタル修正家によって修正されて
写真家の「作品」として俺の手元に戻って来る。

来週の月曜にはできれば・・・


???「ジャッキー!」


・・・ん?

外から誰かの声が聞こえる。大家さんのジャッキーを呼んでいるようだ。

見ると、門の前に白い軽自動車が止まっていて、
坊主頭のアジア人男性がこっちを向いて立っている。

ジャッキーの友達かな?


ユウキ「はーい、何かご用でしょうか。」


外に出てその男性に近づくと、どっかで見た顔のような気がする。・・・まさか


ユウキ「・・・・・・ハルさん?」

???「・・・・・・ユウキ?」


ユウキ「・・・・・ハルさんか!」

ハル 「おお、ユウキ!まだここに居たんか!」


何と2年前の同居人、「ハルさん」だった。
髪を切っていたので分からなかった。

この人には25皿分のカレー粉を無断使用されたりと色々あったが、不思議と懐かしく感じる。

2年ぶりの再会を祝して2人で「とんこつラーメン」を食いに行く事になった。

ハルさんは現在アイオワ州のホンダ関連工場で働いていて、
今回はオーストラリアに休暇で行く途中、L.A.に立ち寄ったそうだ。


久しぶりのとんこつラーメンはめちゃくちゃ美味かった!

それにしても最近は旧友と再会する機会が増えているが、一体どうしたんだろう。

まあ再会するのははいい事なんだけど、その度に外食してたら流石に持たない。
・・・財布の紐を締め直さなくちゃ。

前の日記 次の日記


[不必要な虚栄心との葛藤]
10月9日(木)26:40


俳優仲間の意見を参考にしつつ、ヘッドショット用の写真を3枚にまで絞った。


 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

の3枚だ。


皮ジャンの写真は使えない。

まず坊主頭に皮ジャンが全く似合ってないし、
写真を見ても「何の役に当て嵌まるか」という事がサッパリ浮かんで来ない。
汎用性が無さ過ぎて、自分の首を絞めかねない。


それとは別の理由だが、笑顔の写真も使えない。

元々、今回は笑顔の写真を撮るつもりは無かった。
今回「影」を強調して撮ったのは、
文字通り「影のあるキャラクター」を出したかったからだ。
もしも気が変わったら使うかもしれないが、少なくとも今は必要無い。


さてスーツ姿の3枚は一見同じに見えるが、それぞれに違った印象を受けるらしい。

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)


この2枚を比べると、上の写真の方が年上に見える。
上の写真が20代後半、下の写真が20代半ば程度に見えるらしい。

ちなみにこの2枚が残った大きな理由は「目線」にある。

目が写真を見る人の方を真っ直ぐ見ていて、
キャスティングの人達が数百枚のヘッドショットを「流し見」しても注意を引きやすい。
そして何より、目に「何か」がある。


 (クリックで拡大)

これが支持された理由は、その目線と 身体の体勢と、「左手」にある。
この左手が随分とストーリーを語っているように見えるらしい。

他の2枚と違って育ちが良く見えるのも、これを残した理由の一つだ。


この3枚の中から運命の1枚を慎重に選ぼうと思っている。

もちろん、自分では気に入らない部分もある。
自分ではやはり「写りの良い写真」を選びたくなってしまうんだ。

でも、例えば「気持ち悪くて、何を考えてるのか分からない」写真ならば、
それは「気持ち悪くて、何を考えているのか分からない」キャラに最適なわけだ。

だから「自分に本当に必要な写真」を冷静に考え、
後で後悔しないように選びたいと思う。

前の日記 次の日記


[洪水の中でミジンコを探せ]
10月8日(水)30:10


ヘッドショット(顔写真)撮影で撮った全92枚の写真の
小さなサンプル画像が入った「プルーフCD(CD−R)」を受け取った。

家に帰ってノートパソコンで開いてみると、
そこには似通った92枚の画像が収められていた。


 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

とか、

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

などなど。


これらはまだトリミング(必要な部分だけ切り抜く事)されていない素の画像だ。

この92枚の中から1枚を選択すると、それがアラン(写真家)によってトリミングされ、
ヘッドショットとして出来あがって来るってわけだ。


さあ、92枚の中から1枚を選ばなきゃいけない。これは大変だ。

まず最初の問題は、「自分の感覚がアテにならない」という事。

毎日の生活で自分の顔を見慣れ過ぎているので、
「自分の顔が他人からどのように見えるか」という事に対して鈍感だからだ。

しかも、「写りの良い写真」を選ぼうとしてしまう。


ヘッドショットの写真を選ぶ上で必要なのは「写りの良い写真」じゃない。

「ヘッドショットを見た時にどのような印象を受けるか」という事を常に考えて、
自分の狙った役に相応しい写真を選ばなきゃいかん。


 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

 (クリックで拡大)

こりゃ時間が掛かるぞ・・・


ここで役立つのは、俳優仲間からの意見を伺う事。
彼等はヘッドショットを見る目が肥えてるので、
何が「ヘッドショットとして良い写真」かという事を良く理解している。

早速、明日は色々な人に聞いて回る事にしよう。

前の日記 次の日記


[絆は続くよどこまでも]
10月7日(火)29:08


今日は朝の6時に起床という、何とも模範的なスタートとなった。

昨日感じていた気だるさがまるで嘘のように消え、
清々しい朝の空気を存分に堪能する事ができた。


そんな時、電話が鳴った。


ユウキ「もしもし。」

???「・・・ユウキ?」

ユウキ「ええ、ユウキですが。」

???「おお、ユウキー!俺だよ、サシャだ。」

ユウキ「サシャ・・・?  ・・・・・・ええ!?サシャだって!?」


サシャといえば・・・2年前に撮影した映画「レッドヘリング」で、
「汚れ6人衆」の教官役を演じていた人じゃないか!


 (クリックで拡大)
汚れ6人衆(の中の5人)と教官役の2人


 (クリックで拡大)


ユウキ「よおサシャ!久しぶり!」

サシャ「ユウキ久しぶり、どっかに飯でも食いに行こうぜ!」

ユウキ「どこ行こうか」

サシャ「決まってるじゃないか、寿司が食える所さ!」


こうして2人で寿司を食いに行く運びとなった。


映画「レッドヘリング」撮影中にも、
俺とサシャは寿司を食いに行く約束をしていた。

サシャの知っている寿司屋が10$前後で食べ放題だという話を聞いて、
2人で食いに行く約束をしていたんだ。

だが、寿司を食いに行く前に撮影は終了。
その口約束は守られる事のないまま立ち消えになっていた。


しかし2年後、まさかその約束が復活しようとは・・・!


ハリウッド通り添いにあるサシャのオフィス前で待ち合わせ、
サシャの車に乗り換えてから寿司屋へと向かった。
まあ実を言えば「寿司屋」じゃなくて「飯屋」なんだけど・・・

寿司屋はとりあえず値段が高いので、
俺達はリトル東京にある飯屋へ行く事にしたんだ。

そこはバイキング方式で、10$支払えば何でも食べる事ができる。
品数は少ないが、メニューの中には寿司も含まれている。

店に入ると、とりあえず色々な物を物色して席に着いた。


ユウキ「汚れ6人衆の再結成に・・・乾杯!」

サシャ「乾杯!」

 (クリックで拡大)


2年ぶりに再会したとは思えないほど色々な事を喋った。
朝食を食べてきたとは思えないほど色々な物を頬張った。


サシャのオフィスまで戻って来ると、再会を約束して別れた。
また今度会うのは2年後って事は無いだろう。

思わぬ友人との再会に驚かされた一日だった。

前の日記 次の日記


一言

「天国と地獄」観了
侍の役じゃない三船さんを観るのは
何かと新鮮で、面白かった。


[昨日が終わらない]
10月6日(月)17:32


風邪は直ったのだが、ちょっとした問題が。

・・・眠れない。

もう起きて30時間は経っている。

身体は酷く疲れていて、何かに集中したりする事はできないのだが
あいにく頭の方が眠りを欲していないらしく、寝付けない。

風邪を治す為に眠りまくったせいだろうか。


起きてから12時間程度は普通に生活していたように思う。
食事して、筋トレして、発声練習して・・・

いつもと違ったのは「全く眠くならなかった」こと。

何か食べたら眠くなるかと思$C$F うどんを作って食べたら
胃が活発に動き出し、余計に眠くなくなった。

こうなったらもう一度シャワー浴びて、ホットミルクでも飲んで、
優雅なクラシック音楽でも聴きながら布団に入ってみるか。

いつもと違う事をして余計に眠れなくなったら・・・どうしよっかな。


よーし、今度こそおやすみ!

前の日記 次の日記


一言

大友克洋監督の最新映画
「スチームボーイ」が観たいなあ


[我流の土台に家は建つか]
10月4日(土)25:03


風邪が悪化し、鼻水と咳が止まらなくなった。
こりゃイカン。

動けないので今日は座学に専念する事にした。


前に殺陣(たて)を独学で学んでいる事を書いたと思うけど、
自分で作っている研究帳の方も少しづつ充実してきた。



だが実際問題として、殺陣を独学で学ぶのには限界がある。

殺陣ってのは一人では成立しないし、間合いも学べない。
こんなのは社交ダンスを一人で踊っているようなもんだ。

いつかは、しっかりとした先生の元で学ぶ必要があるだろう。


しかし先に理論を学んでおくのは悪い事ではないハズだ。

今やっているのは将来に向けた基礎練習だと思って、
毎日の素振りをこれからも続けて行こうと思う。

 (クリックで拡大)

前の日記 次の日記


[色濃い影に潜む野望]
10月3日(金)28:56


俳優の運命を大きく左右するヘッドショット(顔写真)の撮影を頼んだ写真家
「アラン・ウェイズマン」のスタジオに着いたのは、10時30分だった。

一階で受付の「アーリラ」に挨拶をした後、
二階のスタジオ横にあるメイク室に衣装と荷物を持って上がった。

・・・とうとうこの日がやって来たわけだが、準備は整っていない
結局「電話」は手に入らなかったし、左目だってまだ腫れぼったい。

はぁ・・・どうなるんだろう。


撮影は11時からなので、まだ時間がある。

一階では、前に家庭用デジカメで俺のヘッドショットを撮ったカンナさんが、
アーリラ(受付)と何かを喋っている。
彼女はプロの仕事ぶりを どうしてもその目で見たかったらしい。

・・・さて、俺はどうするかな。
折角だから、スタジオ内を見回ってみるか。


ここがメイク室。

 (クリックで拡大)

結構広々としている。
左側に見えるクローゼットに衣装が入り、
右側に見える鏡の前でメイクするってわけだ。


そして、ここが撮影スタジオ。

 (クリックで拡大)

様々な機材が所狭しと並んでいる。
一体どこで撮影するんだろうか?



11時になったので一階へ降りると、
丁度アラン(写真家)がやって来た所だった。

ユウキ「初めまして、ユウキです。」

アラン「初めまして、アランです。」

挨拶を交すと、早速撮影の打ち合わせに入った。

ユウキ「今回の撮影では、少し「普通ではない写真」を撮りたいんだ。
     笑顔はなく全体的に暗いイメージで、色濃く影を落とす感じが欲しい。」

アラン「色濃く影を落とす感じとは、こんな感じかな。」

アランは写真集の中から一つの写真を指差し、俺に訊ねた。
その写真の俳優の顔には、色濃い影が落ちている。

ユウキ「うーん、少し違うかも。」

頭の中にある写真のイメージを言葉として表現する事ができず、
それをアランに伝えるのに手間取った。

アラン「それじゃ、こんな感じの背景で、もっと影を濃くした感じなんだね。
     じゃ、これから撮ろうか。」

最終的には理解してもらい、いよいよ撮影に入る事になった。



まずは2人で二階のメイク室へ上がり、衣装を決める。

撮影する2本のフィルムのうち、
 1本目は、「皮ジャン」でハードに、
 2本目は、「黒スーツ」でフォーマルに、
撮る事にした。

ちなみに、どちらもジャッキー(大家さん)の所有物だ。


俺が皮ジャンに着替える間、
アランはスタジオ内の一角にあるコンクリート壁周辺に照明をセッティングしている。

着替え終わると実際に撮影を行う「立ち位置」に立たされ、照明の調節が行われた。

 (クリックで拡大)

これに意外と時間が掛かる。

今回は「色濃い影」をテーマに撮影しているので、
特に慎重に「光」と「影」をデザインしているんだ。


数枚の試し撮りの後、
デジタルカメラをテレビに接続し、テレビ画面で今撮ったばかりの写真を確認する。

それが済むと、いよいよ本番だ。

 (クリックで拡大)

アラン「・・・アゴを上げて、そう。
     ・・・顔を少し照明の方へ向けて・・・、
     ・・・顔を少し照明の方へ傾けて・・・、
     ・・・じゃ、いいかい?」

ユウキ「・・・うん。」

アラン「肩の力を抜いて、リキむ必要は無いんだ。
     いま僕が「いいかい?」と聞いた時の、ユウキの返事は硬かった。
     もっと自然に、リラックスして「いいよ」って言うんだ。
     「うん。」じゃ駄目だ。口を開けて「いいよ」って言ってごらん。」

ユウキ「・・・いいよ。」


 (クリックで拡大)


一枚一枚、こんな調子で撮影が続く。
1時間以上掛けて、1本目を撮り終わった。

厳密には「デジタルカメラ」なので「1本目」という物は無い。

これが「フィルム」だと本当は「1本目=36枚」なのだが、
彼の場合は「1本目」に50枚以上撮っていた。



さて、2本目はスーツ姿でソファに座って撮影する事にした。
俺が着替える間にアランは照明とソファを動かす。

今度はスタジオの真ん中、この位置での撮影だ。

 (クリックで拡大)


ソファに深く腰を下ろすと、背中が丸まって姿勢が悪いように見えて宜しく無い。
そこで常に背筋を伸ばしておく必要があった。

だがソファは柔らかく、ケツが沈むので常に背筋を伸ばしておくのは楽じゃない。
写真映りの良い姿勢を維持するのは大変だ。


そうして写真を撮るにつれ、次第に疲れが出て来てまぶたが重く感じ始めた。

朝っぱらから「身体を起す」という名目で三時間ほど筋トレしたせいかもしれない。
・・・逆効果だったか。

写真の表情に疲れが出てないか、それが心配だ。


暗めの照明で数十枚撮った後、
少し明るめの照明に変えて、更に数十枚の写真を撮っていった。

 (クリックで拡大)


そして撮影は終わった。

撮影時間 約2時間半、撮影枚数100枚以上。

通常のフィルムの「3本分」に相当する枚数を撮ってくれたアランにお礼を言って、
スタジオを後にした。



それにしても・・・疲れた。まさかここまで疲れるとは。

同行したカンナさんが、プロの仕事を見せて貰ったお礼に
バイキング方式の寿司チェーン店「TODAI」で飯をご馳走してくれるらしいのだが、
ホントに疲れて食欲が出ない。

本当に疲れて食欲が・・・







・・・え!? ・・・いや、あの・・・、ホラ! 食べ盛りの年頃だし・・・



数日中に、今回撮影した全写真の
小さなサンプル画像が入ったディスク(CD−R)を貰える。

運命を決めるその写真を見る日が今から楽しみでならないのだった。

前の日記 次の日記


[撮影前夜の悪夢]
10月2日(木)27:07


んん・・・、起きると頭の右奥がガンガンと響くように痛む。
風邪が悪化してるんだろうか。

顔を洗う為に洗面所へ行って鏡を覗き込むと、
なんと左目のまぶたが二倍くらいに膨らんでいるじゃないか!

 な、なななななななな・・・・なんだこりゃあ!

急いで目薬をさすと、アイマスクを使って左目だけを覆った。
これで目が乾いて悪化する事は無いだろう。

しかし明日は運命のヘッドショット(顔写真)撮影だというのに、
頭痛はあるわ、片目には眼帯してるわ、なんとも凄まじい状態だ。

できれば撮影を延期したいが、支払い済みの前金125$はもう戻って来ない。

はぁ・・・やっぱ明日撮るしか無いのか。

嘆いていても、撮影は刻一刻と迫ってくる。
目の方は治る事を祈って、とりあえず他の準備に入ろう。


タキシードを安くで貸し出している貸衣装屋を探していたのだが、
結局一日80$の所が一番安く、手が出なかった。
タキシードは諦めるしかないか・・・

何か代わりになるような物が無いか、あたりを見回してみる。

 ・・・これは駄目だ。
  ・・・これも駄目だ。
   ・・・これも、これも。

ここで、とある問題に気が付いた。

ダイエットで痩せて体型が大きく変わったせいか、
自分で持っていた衣装がいつの間にか合わなくなっていたんだ。

無理に着ると、胴回りが大きく膨らんでいたりして間抜けに見える。
畜生、どうすりゃいいんだ。

・・・いや、待てよ。

上の階に住む大家さんの「ジャッキー」は、俺よりも一回り小さい。
俺の身体が小さくなったのなら、
もしかしてジャッキーの洋服がピッタリ合うんじゃなかろか?

期待を込めて上の階へ行くと、
ジャッキーに事情を話してクローゼットの中を見せて貰った。

多くはサイズが小さくて入らなかったが、
黒系色の物で4着ほど合うものがあったので、それを借りた。


ふぅ、良かった。衣装はまだ挽回できそうだ。
あとは小物の「電話」だが・・・、
ダーン(プロデューサー)に電話して聞いてみた

ユウキ「ダーン、元気?」

ダーン「ユウキ!俺は元気さ。どうした。」

ユウキ「舞台で使った電話があったでしょ、
     あれを借りたいんだ。」

ダーン「ああ、あれか。人にあげちゃった」

ユウキ「・・・え、」

ダーン「心配するな、俺の家のすぐ近くに住んでいる人だ。
     言えば一日ぐらい貸してくれるさ。」

ダーンはその人に明日の朝8時ごろに会う予定なので、
そこで電話について聞いてみるらしい。

撮影は11時からだ。間に合うだろうか。


頭が痛い。
目は腫れてる。
タキシードは無い。
電話はまだ手に入るか分からん。

なんだか雲行きが怪しくなって来た。
ああ神様、今度美味いチキン南蛮作って食べてあげるから、どうかお助け下さい。

前の日記 次の日記


一言

時代劇を観すぎたせいか、
何か文章が堅っ苦しいような気が・・・


[古式の電話で奇襲せよ]
10月1日(水)26:51


昨日撮影の予約を入れた写真家「アラン・ウェイズマン」のオフィスに、
「デポジット(前金)」を支払いに行って来た。

前金は125$で、もちろん合計金額から差し引かれるのだけれど、
これは撮影をキャンセルしても戻って来ない。

受付係のアーリラから色々と説明を受けるうち、
俺の想像とは食い違っている部分がいくつか出てきた。

例えば、「360$」はヘッドショット撮影の一連の工程に支払う料金だと思っていたが、
これは純粋に「撮影」だけに掛かる費用で、その他の多くは別料金らしいのだ。

流石にこれ以上は出せないので、それら別料金の物は見送るしか無い。


契約書にサ%$%s$7$F!"%G%]%8%C%H$N#1#2#5!p$r;YJ'$C$?8e!"
「ヘッドショット撮影時の衣装について」という紙に目を通した。

それには、「基本事項」としてこのような事が書かれていた。


 ・撮影には、できるだけ多くの種類の衣装を持って来て下さい
 ・基本的に単色を選ぶ事。(縞模様や、ワンポイントが入った物、ガラ物は駄目)
 ・できるだけ長袖を選びましょう。
 ・着膨れする物は選ばない
 ・白、黒、灰色のTシャツは、デニムのシャツの下に着る物として最適です。
 ・撮影前日の散髪はお薦めできません。
 ・眉毛をしっかりと揃えておきましょう。
 ・衣装が合うかどうか、事前に確認しておきましょう。
 ・「コマーシャル用」は、スッキリとした明るい色の物を、
  「映画用」では、黒を基調とした物を選ぶようにしましょう。


これは白黒撮影の場合なので、今回のカラー撮影とは少し違うかもしれない。
でも、基本は同じだろう。 よし、黒ね、黒。



・・・どのような写真を撮りたいか、その予想図は既にできている。
今回は、こんな感じの写真を撮ろうと考えているんだ。

 
   (白い部分が予想図)


机の上に置いてある電話は、ダイヤルを回す古い型の物だ。


 ・・・では、どうして電話が置いてあるのか。


ヘッドショットを使ってのオーディション応募には、「奇策」がある。

他の多くのヘッドショットと違う物を見せる事によって、
キャスティングする人の目を引こうとする作戦だ。

写真の中で「小物」を使う事により、俳優が写真の中でキャラクターを持ち、
見る側の俳優に対するイメージを膨らませる。

だが、この小物に「銃」などを使うと逆にイメージを狭めてしまい、
使い勝手が悪くなる事もある。


そこで、俺は「電話」を選ぶ事にした。

電話はそこに置いてあるだけ。受話器を手に取ったりはしない。
それで、見る方が想像を膨らませてくれる事を祈る。



さて・・・あとは、小物の「電話」と「タキシード」の調達だが・・・、
タキシードのレンタル料金を調べた所、一晩80$との事。

高いなぁ・・・どうしよう。

電話は、舞台劇「デッドライン」で小道具として使用した物がある。
あれが色、形ともに最適なので、ダーン(プロデューサー)に交渉中だ。

明後日の撮影に万全の体制で望めるように、明日は頑張ろうと思う。

前の日記 次の日記



これより前を読む 一番上へ戻る トップページへ戻る