12月のダイアリーへ
[大雪たい!撮影大丈夫やろか?]
12月31日(日)00:27am
天気予報通り、ものスンゴイ大雪になってしまった。
外は一面銀世界♪
九州南国『宮崎楽園』出身の私は雪が降ってるのを見るだけで楽しい気持ちになるのです(苦笑)
でも、製作チームにとっては笑っちゃいられない状況。。
予測はしていたものの、大量に積もってしまうと撮影(ブラック・ニンジャの)に影響が出るからなんだ。
映画『ブラック・ニンジャ(俺が出演が決定した洋画)』の場面では雪が登場しないんだって。
だから、その天候によってスケジュールを変更せざるを得ない状況になる場合がある(らしい)。
あ〜あ。
明日は『お正月』だってのに俺は何をしてるんだろう(苦笑)
日本なら餅食ってまあそれなりにダラダラ過ごして『良いお正月(?)』を満喫できただろうに・・・。
・・・ん?待・て・よ??
いや、俺は今の状況におかれている事を嬉しく思うべきなのか??
夢が叶っての忙しさ。
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜む。複雑ですな。
[打ち合わせ]
12月29日(金)06:05pm
今日も監督と助監督は忙しそう。
俺は・・・特にする事なし(苦笑)
もうプロモーション活動もスタートさせているみたいだ。
撮影期間とシーンの対応表が配られる。
最近の映画はストーリーにそって撮影してくのではなく、一番効率の良い方法で撮影していくらしい。
現に、ラストシーンの『お墓』は2日目に設定されていた。
その為に2日間掛けて何度もセリフと場面の打ち合わせをアクター同士でするらしい。
メイクの話があがり、クレイトン(監督)が
『キャッツをゲットした!』
と言ったら、みんなが
『おお〜!!本当かい!?』
って驚いてた。
俺は意味が解らないから。
『ネコ!?何だ??どういうこと??』
って聞いたら、どうやら『キャッツ』という腕のいいメイクアーチストを手に入れた。という意味らしい。
俺が演ずる『ハギワラ』に話しが及び・・・こんな話しが出た。
『ハギワラは後ろにポニーテールみたいな後ろ髪をつけようか』
え"!?(°∇°;) !!
ポニーテールぅ??・・・マジっすか??
みんなの反応は・・・
『それはイイ。それはイイ。』
ひゃ〜!俺はどうやら『ポニーテール』になるらしいぞ!
ますます『怪しさ』全開になりそう・・・(苦笑)
こんな話しも飛び出した。
これは『衣装』のサンディー(仮名)からの提案で
『昔を思い出すフラッシュ・バックのシーンで、ハギワラが法廷に立たされているシーンは、スーツではなくて、ユウキが今着ているような着物系の正装がいいんでないか?』
うぉ!どういうことだ!?
つまり、もしかしたら、俺が映画に『俺の普段着』で『ポニーテール』で出演する可能性があるって事だ。
ひゃ〜〜!!(°∇°;) !!
今から、またNJへ車で2時間走って、監督の家でリハーサルらしい。
ふぃ〜。。
[衣装合わせ]
12月28日(木)10:41pm
フィラデルフィアに着いて、まず向かった場所は『衣装』の人達の所だった。
そこは街の中にあって、扉を入った瞬間から物凄い数の衣装が店内に所狭しと並んでた。
・・・こりゃスゴイ。(笑)
それで衣装担当の、・・・・・・えっと?名前は何だっけ??
『サンディー』だったと思う。。。
店の奥へ行って、まず、俺の体の丈を測ることになった。
クレイトンの丈はもう前に測ってあって、衣装は作り始めているらしい。
へぇ〜。。見たいな。
一体どういう『忍者』なんだろう??
『着替え室』でスパッツとTシャツだけになって、計測開始。
『胸回り』はもちろん、『肩周り』や『内股』やありとあらゆる所を測られた。
そして。作りかけのクレイトンの衣装を見せてもらった。
たはは。(謎)
え〜っと・・・ね。だから『忍者』ではなくて、・・・『ニンジャ』だという事です!
はい。そうです!先入観は捨てましょう!
頭から足先まで全て漆黒のブラック・ニンジャ。
腰に輝く『カンフー・マーク』・・・。
・・・カンフーじゃん!( ̄Д ̄;)
でも強そうだよ。マジで。
カッコイイ(と思う)
何?無理して誉めてないかって?
そんな。まさか。おほほ。
俺の顔色をうかがって、サンディー(仮名)とクレイトンがすかさず
『これは日本の昔の忍者とは違うからね。アメリカの現在のニンジャね』
・・・です。そう思って見てください。
俺は昨日に相原コージさんの『ムジナ』っていう忍者の漫画をブックオフで買ってたのね。そのイメージが強烈に残ってたからちょっと違和感を感じただけです。
はい。そうです。次、行ってみよう!
それらの衣装が完成するのは次の水曜日になるんだってさ。
ある意味楽しみでもあり。
その次に向かった場所は、カンフー道場。
ここの道場主が『マスター伊藤』として登場するのだ。
『マスター伊藤』は日本の『忍術マスター』で、『ブラック・忍者』が日本にいる間に彼にマスター(達人?)になるまで教えた人なんだ。
しかし実際の『マスター伊藤』を演じるのは『カンフー道場』の台湾出身の道場主。
んで、俺がその『マスター伊藤』が『ブラック・ニンジャ』に教えているシーンで、彼等が喋っている言葉を教える事になった。
・・・何ぃ!?( ̄□ ̄;)
俺ですかい??・・・そういえば俺しか日本人いないし(苦笑)
どんな言葉を教えればいいの?
『日本的?』う〜む。。
その後、副監督の家でクレイトンは打ち合わせすること4時間。
この副監督の『パリス』は『FOXニュース』の腕利きディレクターだった人だ。
う〜ん。やはり規模がでかい。。
『スペシャルエフェクト』担当の人がまたスンゴイ人らしい。
詳しい事は今は解らないから解ったら教えるよ。
ああ〜疲れた〜 (;-_-) =3
明日も忙しいらしいからそろそろ寝るよ。
じゃ、おやすみ。
[初陣前の挨拶回り]
12月27日(水)09:02pm
明日から映画出演の為にフィラデルフィアへ行く。
次に帰るのは1ヶ月後なので、映画出演の決定を知らせる為に『昭夫さん』と『コンスタンティーニさん』に挨拶へ行く事にした。
コンスタンティーニさんに映画出演決定を伝える。
ものスンゴイ喜んでくれた。良かった〜。。
だって俺がホームレスの頃から知ってるんだからね(笑)
お祝いにベーグルをご馳走してくれた。美味しかった〜♪
昭夫さんに伝える。
これまた喜んでくれた!
『昭夫さん!俺、やったよ!』
『おお〜!良かったなぁ〜!・・・あ、そうそう。』
と言って昭夫さんは1枚の紙を取り出した。
それは、なんと
『昭夫さんが12月31日夜8時から
アメリカはニューヨークのタイムズスクエアで
今までの一年、毎日深夜0時丁度に撮られた写真を
バージンメガストアの前で許可をもらって盛大に展示する
この1年の集大成の最大級屋外写真展のフライヤー(スタイリッシュな広告)だったのだ〜!!』
とうとう昭夫さんのこの1年の最後を飾る大きなプロジェクトが実行に移されるのだ。
さて、ニューヨークに住むみなさん!!
12月31日は『絶対』に、昭夫さんの写真展を見に行きなさい!(命令形)
マジで行った方がいいよ。ホンマに。うん。勿体無いよ。
だってさ、2000−2001年のタイムズスクエアの全てがそこで見られるんだよ!?
NHKの取材を断るほどの大プロジェクトだよ!(※実話です)
前人未到の偉業をその目に焼き付けておきなさい!
ちくそ〜。。俺も行きて〜
一方俺の方はと言うと、今日クレイトン(監督)からの電話では、明日、午前11時からフィラデルフィアに入るらしい。
そして衣装の為に身体のあらゆる部分の丈を計るんだって。
俺のような巨人が来るとは思ってないだろうしね(苦笑)
何にせよ、NYに住む人は絶対に昭夫さんの展示に行きなさい!
場所は
『タイムズスクエアのバージンメガストア正面』
これで間違える人はまずいないでしょう(笑)
じゃ、俺も明日、フィラデルフィアへ行ってくるね!
[今日は自分の部屋から]
12月26日(火)12:15pm
今日は久々に自分の部屋に帰ってきた。
でも明後日(28日)にはフィラデルフィアへ行って、そしたら今度は1ヶ月帰って来れない。。
んで、今日帰ってきたのは、今日の6時に友人が俺の家に遊びに来るから。
またこの狭い部屋に2人も?2$k$s$+$$(苦笑)
ま、友人には28日以降、適当に俺の部屋を起点として遊んでいただきましょうか!
何にせよ久々の休日〜♪
さて、何をしようかな??とりあえず部屋でも片付けるか。
[遅れてきた女王]
12月25日(月)03:11pm
さて、23日から映画撮影は動きだしてます!
俺は22日の夜に『ブラック・忍者(映画)』で『ハギワラ』役を会得してから、監督(クレイトン)の家でシーンのリハーサルを繰返してました。
そして次の日、俺はクレイトンとNYのある『フォトスタジオ』へ行ってきました。
今日の予定は、映画の中での『忍者』が『ハギワラ』に殺された家族との記念写真の撮影との為。
どういうことかって言うと、
映画の中で、『ハギワラ(俺)』が『忍者(クレイトン)』の家族を皆殺しにするシーンが出てくるんだけれど、
そこで、その家の中に掛けてある『写真』を撮影する為なんだ。
それと、回想シーンでも使われるらしい。
想像つくかな??
そして、集合時間は1時半だった。俺は今日は直接関係無かったけれど、様子を見る為についていった。
そして、俺とクレイトンはそのスタジオで待っていた。
間もなく、子供役を演ずる子役の子が2人やってきた。
黒人の男の子役の『アールドマン』
黒人の女の子役の『ジューリー』
ところが、2時を過ぎても元妻役の女優がやってこない。クレイトンも焦りが隠せない。
彼女が来ないせいで、『メイク』『カメラマン』『クレイトン』『男の子』『女の子』が全てストップ。どうする事もできない。
クレイトンが電話を掛ける。すると彼女はまだベッドの中だった!
彼女のマネージャーに電話をする。マネージャーは彼女を起こすように言われる。
3時。
まだ来ない。
メイクの『ラリー』おばさんはイライラしてる。時間だけがドンドン過ぎる。
クレイトンが電話をする。すると帰ってきた『答え』は
『今からブルックリンを出るから、1時間以内に着く』だった。
4時。
まだ来ない。
子供達が疲れてきている。でもどうする事もできない。
『ラリー(メイク)』もヒマそう。
クレイトンは知名度のある彼女の『名前』が必要なのと、無報酬でやってもらうのとでどうしても怒る事ができない。
それに、もしクレイトンが怒って、来てもらった所で『幸せな家族』の写真が撮れるとは思えない。
待つしかない。代役は誰もできない。
電話をしても彼女は出ない。マネージャーもどうすることもできない。
5時。
まだ来ない。
子供達の母親が迎えに来た。
でもまだ撮影が始まってもいない事を聞いてびっくり!
だって子役は遠くフィラデルフィアから2時間掛けて来てるのに、車で40分の所に住む彼女は来てない。
クレイトンも申し訳なさそう。
『確かに、10枚しか写真を撮らないけれど、このシーンはとても重要なシーンなんです。』
と言って、家族をなだめる。
子役の母親(実はクレイトンの姉)は子供達とピアノを引いて、なんとか元気をださせようとしてる。
クレイトンが電話をする。
すると彼女はまたベッドで寝てた!
おーーーーう。
クレイトンも俺も笑うしかない。
プロの『写真家』の『ジェイムス』も『信じられない』と飽きれている。
みんな『プロ』とは思えない、って彼女の事を話している。
『シャワーを浴びて、1時間以内に来る』と言われる。
6時。
まだ来ない。
子供達はピアノに飽きてきたので俺が一緒に遊ぶ。
クレイトンは落ちつかない。
『ラリー(メイク)』は疲れている。とっくに勤務時間は過ぎている。
クレイトンがまた電話をする。帰ってきた答えは
『今、橋の上だから、25分ぐらいで着く』だった。
クレイトンがメイクも待ってる事を告げると、メイクは自分でできるという事を言われたので、『ラリー(メイク)は子供達とクレイトンのメイクをして、帰る事になった。
スタジオのメイクアップ室の中でメイクが始まる。子供達は慣れていないので、『ラリー』に言われるようにしている。
クレイトンはもう慣れていて、次にどこのメイクをするのか解っているので、作業は手早い。
3人のメイクが終わった。
やっと『ラリー』は仕事が終わって帰宅
他の人からはもう『苦笑』しか出ない。
7時。
まだ来ない。
電話をしても出ない。
マネージャーも彼女に連絡不能。
子供達は相変わらず。
7時半。
やっっっっっっっっっっっと来た!
10枚の写真に待った時間は『6時間』!1日の25%!
信じられない。
あり得ない。
『遅れてゴメンナサイ』と言う彼女にクレイトンが
『いいよ、いいよ。気にしてない。疲れていたんだよね。』と声を掛け、早速準備に入る。
・・・さすがプロ(苦笑)
着替えとメイクを済ませ、やっとこさ撮影開始。
まずは家族写真を2枚。
そして、子供達は終わり。
何と2枚の写真に6時間も待たされるとは思ってもみなかったでしょう(苦笑)
それも往復4時間のフィラデルフィアから。
でもさすがはプロ。頭で考えてる事とは別に『最高の笑顔』を作れる(笑)
ものスンゴイ幸せそうな家族です(見た目は)
そして、次にクレイトンとその女優さん(名前忘れた)とでのツーショット。
クレイトンは凄い『ムードメーカー』となって、みんなに笑顔がこぼれる。
そして彼女の一人での撮影。
椅子に座って、こっちに笑顔で微笑んでる。いい笑顔だ。
イイのが撮れると、『おっしゃ!最高だよ!!』ってみんなが叫ぶ。
さっきまでの重い雰囲気はココからは微塵も感じられない。
そのおかげで最高の写真が撮れていると思う。
そして最後に立って、彼女とクレイトンとのツーショット。
最後の1枚はキスショット。ものスゴイ『キレイ』に写っていると思う。
そして、たった『10枚』撮影して終了。
10枚のうちにミスショットは1枚もない。完璧。
しかし10枚の為に6時間!
ただ『信じられない』『聞いた事がない』と笑うしかない。
『6時間遅れて仕事をした俳優』も聞いた事ないが、『6時間待った監督』聞いた事がない(笑)
ただただ苦笑。
俺が
『アメリカの監督の心の広さには感服したよ!スゴイね!』
って言ったら
『勘弁してよ〜。こんなのあり得ないよ〜。』
とクレイトン。
『映画撮影は毎日「トンデモなく良い出来事」と「トンデモなく悪い出来事」が起こる』
とも言ってた。
本当は2時には撮影終了のハズが終わってみたら8時半。
ああ。疲れたべ。
俺は一体6時間何してたんやろか(苦笑)
[ビザに関して]
12月25日(月)03:21am
今、午前3時半。メリークリスマス!!!
今日も練習(苦笑)
何人かの人はビザに関しての疑問があるようなのでそれをここに記しておく。
まず、俺は知ってのとおり学生ビザ。そして、学生ビザは報酬を受取れない。
しかしそれを言ってたらNY中の学生がみんな捕まると思うが・・・(笑)
猿岩石や朋友や地球防衛軍も余裕で逮捕、強制送還じゃないか?(苦笑)
日本でストリートで歌っている人も逮捕してくれ。
しかし、俺の場合はその露出度があまりにも違いすぎる。
それで俺は悩んだ。悩んだ末に相談した。
ビザに関してはこのような問題がある。
まず、『労働ビザ』だけど、それを映画で取る為にには『実績』が必要になってくる。
そしてビザの許可出してくれる『組合』がいる。俺はその組合に入っていない。
そしてその組合で一番大きいのが『SAG』、『スクリーン・アクターズ・ギルド』。
どういう事かというと、これでは普通の人は絶対にチャンスが回ってこないということだ。
映画に出て報酬を受取る為にはビザが必要
↓
ビザを取得する為には組合に所属が必要
↓
ビザを出してくれる大きな組合に入る為にはそれなりの『実績』が必要
↓
そのような実績をもらえる映画に無報酬はない
↓
映画に出て報酬を受取る為にはビザが必要
ようするにグルグル回ってるわけだ。
日本で『実績』がある人にはチャンスがあるのも頷ける。
そこで俺はどうしたか。
俺は、
映画に出演
↓
実績を取得
↓
組合に所属
↓
ビザ申請
↓
報酬
という流れを選択することにした。
もしこの内のいずれかでも不可になると俺は報酬は手に入らない。
例えば、
映画に出演
↓
実績が手に入らなかった
↓
組合に所属不可
↓
ビザ取得不可
↓
報酬無し。
というワケ。
もしこれでも問題があると言うならドウゾ強制送還してください。
最初から覚悟はできています。
俺はコレ以外の道で生きていく気はサラサラ無い。
俺のような凡人にはビッグチャンスはなかなか来ないもんだ。
[トンデモないクリスマスプレゼント]
12月24日(日)11:20am
やったよ!!とうとうやった!!
とうとう『ハギワラ』の役を手に入れた!
俺が『映画俳優』になれるんだ!!
決定したのは22日夜。
俺は『コールバック』といって、オーディションを一回した人の再審査みたいな感じで一人だけのオーディションを受けさせられた。
そこで実際に『ブラック・忍者』役で監督で脚本の『クレイトン・プリンス』とセリフを言い合って、それで良かったら出演が決定するわけだ。
もう、話してて、あまりの想像を超えた規模の大きさにただ唖然。
だってさ。聞いてよ。
クレイトン(監督)は見た目は結構若く見えるから、俺はてっきり最初のオーディションのあった学校の生徒で、助監督の人もそれくらいの年齢だろうなってぐらいに思ってた(実は)
だけど実際の『クレイトン・プリンス』はね、なんと、『35歳』で『俳優』で今まで出演した映画は6本。
その中でもメジャーなのが
『Let`s talk』(レッツ・トーク)
『hair spray』(ヘアー・スプレー)
『hanging with the homebay』(ハンギング・ウィズ・ザ・ホームボーイ)
だって。ビデオ屋さんで探してみて。
TVショーでもメジャーで
『Dark jasutice』(ダーク・ジャスティス)
なんかにはずっと出てたらしい。
現に、NYの街の中で歩いていたら道行く人から握手を求められたり、サインを頼まれたりするし。
演技を始めたのは七歳から。俺と一緒だ(笑)
でも、『「クレイトン」が「忍者」?』って思うでしょ?大丈夫かな?って思うでしょ?
な・ん・と。
彼は『空手』と『柔術』を使いこなす格闘家だった。
それも日本人の『ガーディアン・エンジェルス』っていう団体の人達に格闘技を教えるぐらいの腕前だった。
いや、本当に尊敬に値するよ。ホントに
ほほー。
俺が一番びっくりしたのは『オーディション』について。
俺はてっきり30人ぐらいの小規模のオーディションをしたものとばっかり思ってた。
しかし、実際は、何と300・・・400・・・500・・・600人!
何と600人以上のオーディションをしてたんだ!それもプロの人達!
洒落になってないよ!『ヘッドショット(俳優の証明写真』とかモデル並、いやそれ以上!
それぞれ自分のカードみたいなものを作ってて、そこに色々な格好や顔をした自分や、映画、TVドラマ・CMに出てるところ、それに写真集ででてきそうなシチュエーションで撮影された写真が4枚とか載ってあったし。
『ハギワラ』の役でオーディションを受けたのは約『25人』。
その中で俺は選ばれてたのだ。
これはびっくりでゴンす。いやマジでビビった。
今もクレイトン(監督)の家から実は打ってるんだ。
撮影に入るのは1月の2日から。
新年祝いも無いのかぁよぅ(苦笑)
だけど構わないって!いやマジで。なはは。
よし!『チャンス』は手に入れた。後は『実績』を残すだけっす!!
がんばるッス!!ココには映画撮影の全てを記すッス!
しっかり毎日見なさい!(笑)
19歳の俺が推定35〜38歳を演じる事ができるのか・・・
実は昨日からもう映画は動き出しているんだけれど、昨日何があったか、は、明日書くよ。
とにかく・・・・・・・・・俺は『アメリカ』で『映画俳優』になれるんだ!!
。ちなみに『マスター伊藤』の俳優さんは日本人ではないらしいから、結局日本人は俺、一人か(笑)
[うう・・・こんな時に・・・]
12月22日(金)01:25
うう。。。
さっきからひどい『発熱』・『悪寒』・『吐き気』・『頭痛』・『関節痛』におそわれている。。。
・・・『風邪』だな・・・くそ。大事な時なのに。
あい〜ん。
クレイトン(映画監督)から電話が掛かってきた。11時40分頃かな?
だけど明日もクレイトンも忙しいようで、午後三時にまた電話してくれって言われた。
ちぇ。折角明日の為に死ぬ気でがんばってたのに。
あい〜ん。
やばいっす。意識が飛びそう。
左目がかすんでるし、<それはマズイでしょ!
うえっぷ。苦しかとばい。明日大丈夫やろか?
あい〜ん。
[電話待ち]
12月21日(木)11:15pm
今、クレイトン(映画監督)からの電話を待っているとこ。
今日の夜に掛かってくるハズなんだけれど、もう11時過ぎたけどまだ掛かってこない。
どうしたのかしら?もしかして『捨てられた』?
・・・それは勘弁しておくれよクレイトンさ〜ん。(苦笑)
あり得たりして。こわっ!!
『セリフの覚え方』は今までの読んで、それから覚える方法から、一度コンピューターの中で録音して、それをエンドレスで聞きつづけるという方法に変えた。
俺は小さい頃から『耳』からの方が良く覚えるからそっちの方が良さそうなんだ。
ああ〜とにかく早く電話が掛かってこないかなぁ〜
掛かってきたらまた日記を書くよ。
[台本丸写し(翻訳は適当だけど(笑))]
12月21日(木)00:12am
今日も今日はで最低人間『ハギワラ』のセリフの練習でございます
。
今日はハギワラが登場するシーンの台本をそのまんま書き写してみるね。
これでこの映画のムードとか、俺の『位置付け』がどんな感じになっているかが解る・・・と思う(苦笑)
行くよ〜。
台本54ページ。
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●マリック(アリ=ニンジャと同じ人)のマンションの玄関===夜
『トレイシー』(アレン=女性と同じ人)は玄関口を歩いている。レッド・ニンジャ(ハギワラ)の存在に気付かない。
ハギワラはトレイシーのの背後に、信じられないほど密かに忍びより、腰から一切れの『布切れ』を出し、透明の液体を注ぐ。
ハギワラは後ろからいきなりトレイシーを掴むと、布切れで口と鼻を塞ぐ。トレイシーは気を失い、ハギワラはすぐに家からトレイシーと運び出す。
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●ニンジャの部屋===夜
マリック(アリ=ニンジャ)B$O!X%K%s%8%c!&%5%$%/%k(なんだろな?)』で部屋に帰って来る。そしてトレイシーがいないことに気付く。TVはつけられたままだった。
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●フェネリー(悪いヤツのボス)のマンション===夜
ハギワラはトレイシーをフェネリーの所へ元へ運ぶ。彼女は後ろ手を縛られている。怯えているが、強がっている。フェネリーは勝ち誇る。
フェネリー『よし!アンタが一流だってことをもっと早く知っておくべきだったよ!これでもう楽になった。』
ハギワラ『俺の金はどこだ』
フェネリーは小さなバッグを掴む。
フェネリー『ほら、ココだ。約束通り現金で1000万。だが・・・なぜ彼女を生かしておくんだ?』
ハギワラは喉でフェネリーを掴み上げる。
ハギワラ『アイツは俺が殺そうと思ったと時に殺すんだ。アッと言う間にな。解ったか?』
フェネリーは呼吸困難に陥る
フェネリー『わかっ・・・・・・解ったよ』
ハギワラは離してやる。
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●マリック(ニンジャ)のマンション===夜
ブラック・ニンジャは必死になって、一体トレイシーに何が起こったのか、その手がかりはないかを探している。彼は、床にハギワラが使った『布切れ』が落ちている事に気が付く。彼は素早くそれの匂いを嗅ぎ、咳き込む。そして、トレイシーの身に何が起こったのかを悟る。
その時、電話が掛かってくる。マリック(ニンジャ)は電話に出る。電話の向こうはハギワラ。
ニンジャ『はい』
ハギワラ『いやあアリ君。久しぶりだね』
ニンジャ『誰だ』
ハギワラ『ああ。傷つくなぁ。君は俺の事を忘れないと思ったのに。。俺がお前の家族を皆殺しにしてから』
ニンジャ『・・・・・・ハギワラ!!・・・神に誓ってお前をぶっ殺してやる!』
ハギワラ『おや。君の友達をを人質に取っている俺と喋りたくないのかな?』
ニンジャ『何が望みだ』
ハギワラ『まずは謝ってもらおうか』
ニンジャ『なに!?』
ハギワラ『俺がここにいる君のお友達(トレイシー)に『イジワル』しないうちに謝れと言ったんだ』
(ニンジャは怒りに震えたが、続けた)
ニンジャ『もしも君を怒らせてしまったのならば、謝ろう・・・すまない。』
ハギワラ(ニッコリ)『まあ良しとしよう。さて、本題に入ろうか。数年前、お前は俺から1000万を盗ったな。あれを利子をつけて返してもらおうか。』
ニンジャ『俺はもう
そんな金は持っていない!あれはお前の被害者の家族にあげたのだ!』
ハギワラ『それはそれは・・・。しかしまだ支払う事はできる』
ニンジャ『どうやって?』
ハギワラ『その『ブラック・ニンジャ』とかいうヤツはどうやら君の願う事を何でもしてくれるようだ。だから彼を、今夜12時にマーシャルの5番街で俺の3人の部下の元へ行かせてくれ。そして4人で『ケネディ・エメラルド』を俺の為に盗み出すのだ』
ニンジャ『そんな事できない!・・・・・・いや、ブラック・ニンジャが一人で行くとは思えない。』
ハギワラ『アリ君。俺の知能を侮辱するのは止めてもらおうか。俺はブラック・ニンジャが誰だか知っているんだ。そして、彼がとてもトレイシーを好いているという事もね。だから彼に今夜来る事を強くお勧めする!』
ハギワラは激しく電話を切る。マリック(ニンジャ)は怒りに震える。
========================================
↑これが『ハギワラの登場シーン』で、オーディションでも、出てきたシーンなんだ。
これでハギワラがいかに最低のヤツが解る・・・かな?
まだ解んないか(苦笑)
コレを覚えなきゃ。
いや、実はここまではセリフはもう頭に入っているんだけれど、ここからがドンドン難しくなるんだ。
この後、『質屋の店主の頭を壁に撃ちつけて殺し』たり、『トレイシーをニンジャの目の前で喉を掻き切って殺そうと』
する。・・・う〜ん。最低。(苦笑)
もしかしたらあのアメリカの前科者が撮られる『証明写真』も撮られるかもしれないね。
!!おっと、まだ『決定』ではなかった。
良し!明日しかチャンスはないぞ!がんばって覚えなきゃね!それも、『自然な日本人』らしく(?)。
でもね。面倒くさいのは
『アリ』と『ニンジャ』と『マリック』が同一人物で
『アレン』と『トレイシー』が同一人物だってことかな。
さて、どこまで凶悪な日本人になれるかな・・・(苦笑)
[ワタシがが演ずるハギワラさんはどんな方なのかしら?]
12月20日(火)00:16pm
今日1日はずっと『ブラック・ニンジャ』に掛かりきりだった。
ホント一色に染まってた。
電車の中でもトイレの中でも学校でも食事の時でも常に台本を持ち歩き、読みあさった。
ふむふむ。ちょっと映画の内容が見えてきたぞ。
まず、読んでみてこれはタダのコテコテのアクションではない事に気がついた。
何やらこの映画を通して
『司法の不備』
『家族愛』
『中年層の愛』
を伝えようとしているようだ。多分。
まだ最初を読んでないんだ(^^;
だって『84枚』も英文が連なってるんですぜ!?死にますよワタシ。
今日見えてきた映画の内容と規模と『ハギワラ(俺の役)』の位置はこんな感じ。
読んでみてびっくりしたのは『規模』だ。
なんせ規模がデカイ!
警察・報道関係者・裁判所・監獄・美術館なんかが次々とストーリーに登場するし、
銃はもちろん。警備にはレーザー。素手での格闘にナイフや武器を使ったアクションもたくさんある。
中でも銃を使って人が死ぬ死ぬ。いや、マジで。
『マトリックス』より死にますよ(笑)
・・・『ハギワラ』も。
ストーリーは一人の中年男性と中年女性が主人公となって進む。
二人の年齢は30歳〜40歳といった所かな。
そして、その中年男性(以下アリ)こそが『ブラック・ニンジャ』。
でも最初は中年女性(以下アレン)は『アリ』が『ブラック・ニンジャ』だって事をしらない。
『アリ』の職業は弁護士。『アレン』は医者。
5年前、こういう事があった。
『アリ』が『ハギワラ』を弁護した時だ。
ハギワラは3人の殺人罪で法廷に立たされていた。
その時の弁護士が『アリ(ニンジャ)』。
『ハギワラ』が殺しをした事は明白だったけど、『アリ』は弁護士の立場上『ハギワラ』を弁護しなければならない。
そこで無理して弁護しつつも、『ハギワラ』の口座から保釈金として『ハギワラ』が使うハズだった1000万円を引き出し、『ハギワラ』の殺しの被害者の家族に与えてしまう。
しかし、『ハギワラ』は無罪の判決を受けてしまう。
そこからが悪夢の始まり。
『ハギワラ』は『アリ(ニンジャ)』の家に忍び込み、奥さんと子供を皆殺しにする。
そして子供の血で壁に
『1000万の価値はあったかな〜?』
と書き残し、姿を消す。
5年の月日が流れ現在。
『アレン(中年女性)』がある事件のただ一人の証言者となる。
そして彼女はその犯人達に狙われるワケだ。
そこでピンチの場面で登場するのが正義のヒーロー『ブラック・ニンジャ』!!
ジャジャジャジャ〜ン!!参上!シュワッチ。
彼女のピンチを幾度となく救う。
でも『ニンジャ=アリ』とは知らない彼女。
彼女の身を守る為に戦うニンジャ。
ある時。家に押し入ってきたヤツらが打ち合いで仲間同士で死んでしまう。
でも、警官から見た状況証拠では明らかに犯人は『アレン』だ。
『ブラック・ニンジャ』が助けに来て、それでヤツらは目潰しを食らってお互いに・・・
って言っても普通の人は信じるはずがないよね。
で、彼女は留置所行きとなる。
『アリ』は保釈金を払って彼女を出してやろうとするが、留置所の中が今の彼女にとって一番安全な場所だと思い、そのままにする。
『アレン』がいない間、『アリ(ニンジャ)』はその犯人達に仕返しを始める。
そしてそのボスを追い詰めて
『二度と彼女に近づくなよ!』と言った時にボスの口から出た言葉で『アリ』は凍りつく。
『お前はハギワラの友人なのか?』
『・・・・・今、なんて言った?』
胸ぐらを掴んでボスを吊り上げるニンジャ。
『いや・・・ハギワラの知り合いなのかと思って・・・うう。』
『ヤツはどこだ!どこにいる!答えろ!』
『し、知らないよ。ただ数年前に一度だけ一緒に仕事をした事があるだけだ。』
一方刑務所の中であまりの居心地の悪さに『アレン(女性)』はもう耐えられなくなる。
そこで『アリ(ニンジャ)』が保釈金を払い、彼の家に泊まることになる。
『アリ(ニンジャ)』の家の二人にも、また悪者が忍び寄る。
それを切りぬけ、その時に『アリ=ニンジャ』が『アレン(女性)』に解ってしまう。
アレンは今まで『アリ(ニンジャ)』が守ってくれた事を知り、恋に落ちる。
次の日、『アレン(女性)』は『アリ(ニンジャ)』の腕の中で目が覚める。
そしてお互いの愛を近い、再出発を誓う。
まずは、この街にはびこる悪を一掃してくると『ニンジャ』は言い、こう言って出かける。
『絶対にこの家から出たらダメだよ。絶対に。』
『解ったわ。何があっても開けはしないわ。』
そして、ニンジャははびこる悪戦っている。
今回の事件の元となった、中華街の利権問題や、脅し、ゆすり、たかりなど。
警察や司法が見てみぬフリをしていた事を一掃しにかかる。
ニンジャがそうしているその間、事件は彼の家で起こる。
『レッド・ニンジャ(ハギワラ)』は『アレン』に忍び寄ると、アレンを誘拐する。
そう。あの『アレン』を狙う悪者が『ハギワラ』を雇ったのだ。
ここでハギワラが登場する。
後半の1時間10分ぐらいかしら?(笑)
ハギワラが登場するまでは大体こんな感じにまとめられると思う(と思う。)
まだ最初の部分読んでないし(笑)
後半も怪しいし、ストーリーも大幅に簡略化してるし(笑)
読んでて気になるのは、
『ブラック・ニンジャ』は登場するときに時々『ニンジャ・サイクル』という正体不明の乗り物に乗って登場するんだけれど。。。。一体なんだろう?
あと、もう一つものスンゴイ気になる事が。
『ニンジャ』は30歳〜40歳ぐらいなのね。
それで、彼は4年間日本に留学経験があって、そこで『マスター伊藤』から『ニンジュツ』を教わったらしい。
そして彼は『マスター』の称号を得る。
だ・け・ど。
『ニンジャ』と『ハギワラ』の会話でこういうのがある。
ハギワラ『俺はお前が高校生の時にもう『マスターの称号』を得ていた事を知らないのか?』
ちょっと待て。
『ニンジャ』が30歳〜40歳で、彼が高校生って事は15歳ぐらい。
んで、その時にハギワラはマスターだったって事は・・・ハギワラって何歳?
15年前だとワタシは4歳です。
うむむ。。(苦笑)
じゃ、続きは明日。おやすみなさい。
[日本一(いや世界一?)きつ〜い英検(苦笑)]
12月18日(月)09:07pm
俺、もしかして、いや、かなりの高確率で『映画』に出演できるかもしれない。
今日、8時半にクレイトン(監督)に電話して、4時半にマンハッタンで会う約束をして、会ったんだ。
赤いピカピカの車の中から誰かが俺を呼んだ。
『〜ユウキ!』
『おっ!クレイトン!!』
車の助手席に乗り込む俺。
『やあクレイトン、また会えて嬉しいよ。』
『僕もだよ。』
『さあ、これが「台本」だよ。』
クレイトンは俺に分厚い冊子を手渡した。その冊子の表紙には
こう書かれていた。
『ザ・ブラック・ニンジャ』
クレイトン・プリンス
『ライターズ・ギルド』に登録済み
おお〜ぅ!……分厚い!( ̄□ ̄;)
パラパラとめくって、最後のページ数を確認すると
・・・・・・・・84ページ。
『クレイトン。これを覚えればいいんだね。』
『その通り。』
『俺のセリフと、前後セリフとの関係、ストーリーとをしっかり覚えて、もう一度テストするんだね。』
『その通り。』
『で、俺のセリフはいつまでに覚えればいいんだい?』
『えっと〜金曜日。・・・だから23日だね。』
『ということは、4日後。4日後までに完璧にセリフを覚えればいいんだね。』
『その通り!』
4日以内に84ページものセリフを覚えるんかい!と思ったけど、次の瞬間自分の口から出た言葉は
『わかった。ベストを尽くすよ。』
『いや、多い量だって分かってるよ。』
『いいんだ。プロとして活動する為にはこれぐらいどうってことないよ。』
いや〜何言ってんだ?俺(苦笑)
クレイトンが俺に言った。
『この前のオーディションの事なんだけど。確かに、君より英語が上手に言えた人はいたんだ。
ハーフの子とかはそれは英語うまかったしね。、だけど、君の演技は、ホント、パーフェクトだったんだ!
顔の表情から目の動き、声に至るまで完璧だったんだ!ただ、発音があの時は練習不足で悪かったよね、
で、スタッフもそう言う人もいたんだけれど、
僕は君がとても気に入ったんだ。君にハギワラをして欲しいんだ。
そこで、この台本を覚えてもらって、金曜日にもう一度NYでそれを録画したいんだ。
録画は他のスタッフに見せる為にね。
そこで、君にはがんばって練習してもらって、そこでそれなりの演技をしてもらえば、他のスタッフも納得すると思う。
だから今日君にこの台本を渡すんだ。
がんばって練習してね。友達と発音なんかの練習をしたりさ。』
俺『うん。俺の学校の先生が俳優で友達だから、彼が俺を助けてくれると思うよ。』
クレイトン(以下クレ)『それは良かった。』
俺『で、俺、髪を切っちゃったんだ。』
クレ『え?』
俺『あのね、日本から『モノスゴイ俳優』が『俺に会いに来て』、『そのマネージャーに切れって』言われたから、『しかたなく切った』んだ。』
クレ『そりゃあ、しょうがないよな。(笑)』
これが俺が一晩悩んだすえに考えた言い訳です。(苦笑)
我ながら、良くぞココまでスケールの大きなウソが平気でつけるものです。
俺『一体この映画はどれぐらいの長さなの?15分?1時間?2時間?』
クレ『2時間だよ。規模も大きな物になるよ。』
俺『で、どれぐらいの期間で撮るの?』
クレ『二週間。ユウキはフィラデルフィアで泊まる場所はあるのかい?』
俺『いや、ないかな(苦笑)』
クレ『じゃあ、こっちで手配するよ。』
すげ〜。そこまでするの?
俺『俺=ハギワラはこの映画の中で何人殺すの?』
あ、勘違いしたらいけないのは
『ハギワラ=ブラック・ニンジャ』ではないって事ね(笑)
ハギワラは至上最低の悪役で、ブラック・ニンジャをいつも狙っている男なんだ。
ブラック・ニンジャはイイ人なのね(笑)
俺は最低の悪役。(まだ確定ではないけど)
クレ『えっと、4人かな』
俺『俺、髪切ってしまったけどさ、もうそのビッグな俳優と会うのは終わったからもう好きに髪も顔も変えていいよ。メイクキャップとかはいるよね』
クレ『もちろんいるよ。メイク・衣装は共にね。』
そんなビッグな俳優と会ってないっつの(笑)
クレ『組合に所属しているかい?』
俺『いや、今探し中なんだ。』
クレ『うん。俳優みんなへの報酬は、映画を撮り終えてから6ヶ月後になる事を覚えておいて欲しい。』
クレ『その映画を売ったお金から出すから。』
俺『うん。分かったよ。』
なんかもう俺を使う方向で話しがガンガン進んでません?(^^;
よし、がんばらねば!
それからクレイトンと色々話して、木曜の夜にクレイトンから電話がある事を告げられ、助手席を降りた。
ふぃ〜えっと、まだ良く整理がついてないけど、まだ喜べる状67$G$O$J$$$h$M!#
まだ『確定』ではない。
ここで俺の能力を最高に発揮して、全精力を費やして俺は金曜までにこの84ページの怪物を完全に制覇してやる!
俺の長年の夢が今、そこに迫ってきてる!
・・・・。
こんなにうまく話が進んでいいのかしら?(^^;
だって、一回目のオーディションで映画出演決定(かも)ですよ・・・?
こんな物なのかしら?
それにしても改めて見たら『84ページ』って俺のセリフだけじゃないにしろ膨大な量のような気が…
よし!がんばるっす!
いよいよこれが『本業』として通用するようになるのかもしれない。
日本を出て6ヶ月。こんなに早く夢が叶っていいのか?早死にしないやろか。うむ。
では、今日は今から『ストーリー』を理解します。
明日は朝、7時には起床で8時から学校でエリックに相談します。ではおやすみ〜
[映画俳優『松崎悠希』誕生か!?(いやマジで)]
12月17日10:34pm
今、TSQに行こうと、俺が戸を開け、靴を履こうとしたその瞬間!電話のベルが鳴った。
『はい・・・』
『もしもし?クレイトンだけど。』
『クレイトン!?』
聞いた事ある名前だ。
『そう。クレイトン。ブラック・ニンジャの』
『ああ、クレイトン!思い出したよ!』
『君にオーディションの事で伝えたい事があるんだ。』
『君だけをもう一度オーディションしたいんだ。』
『え?』
『明日、私はニューヨークへ出てくるから、そこで台本を君に渡し、それを練習して欲しいんだ。』
『私達は君がものすごく気に入ったんだ』
『ありがとう』
『この前の君の演技は完璧だった!』
『それは嬉しいな』
『そこで、君に台本を渡し、練習してベストの状態を見せて欲しいんだ。』
『うん。解ったよ。それで、どこで台本を受け取ればいいの?』
『じゃあ、明日、8時半にココに電話してくれないか?』
『OK。(201−*70−4**8)だね。』
『そう。じゃ明日ね』
『おやすみ』
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・ん?
・・・・・・・・・・・・・・・なんじゃぁああああああああああああああ!!!!
もしやもしやもしやもしや・・・・受かったのか??
オーディションに??・・・・そうなのか?
・・・でもまだ確実ではなさそうだな・・・。
!!!
ぐお!なんという事をしてしまったのだ!(後悔)
俺は今日の7時に自分で髪を切ってしまった〜〜〜〜〜〜〜!!!
ぐわぁ!!どうしよう。マジで。切ってしまった〜。
電話するのが遅いっちゅうの!!!!ああ〜!!!!
大丈夫やろか?大丈夫やろか?
切らなきゃ良かった〜くそ〜マジで後悔してるよ俺。(泣)
TSQ行ってる場合じゃない!おやすみ!
[オーディションをすべて記録するのだ!『2回目』]
11月16日(土)04:52
午後のエリック(学校の先生で俳優)の授業が終わった後、エリックがいやに忙しそうにしていた。
そして、水兵みたいな帽子と、ちょっとピチピチの洋服に着替えてた。
『エリック?どうした?』
『ああ。今から舞台のオーディションなんだ。』
『え??今から!?』
『うん。4時までに行かなきゃいけないんだ。』
・・・現在3時10分
『今日は イタリアンマフィア 役のオーディションなんだ。』
『へぇー』
『ユウキも来るかい?』
『ああ。行くよ。見てみたい。』
という事でエリックのオーディションに着いて行く事にした。
でも時間がヤバかった。エリックは少なくとも3時半までには会場に着かなければ、時間の関係で
『時間がないからとりあえずヘッドショット(俳優の証明写真)だけ置いていって』
って言われるんじゃないかとビクビクしてた。
とりあえず、タイムズスクエアのすぐ近く、46stの221番地にあるナイトバーへ二人で走っていった。
走りながら、色々話してた。
エリックは今日の役の為に『格好』はおろか『声』や『発音のしかた』まで変えてた。
・・・これが本物のオーディションか。
今日のオーディションは『バー』での『ナイトショー』の為のキャスティングらしい。
つまり、バーの中で、夕飯を食べながら楽しむ室内劇だ。
んで、そのバーへ走っていたのだけれど、エリックがそのバーの詳しい所在地の書いた紙を無くしてしまった事に気が付いた。
そこで、その所在地が書いてある『BACK STAGE(俳優新聞)』を、俺が(どうせ俺も必要だから)買って、所在地を確認、また走っていった。
着いた。
ここは、そのバーのハズだけれど、どこにオーディションの事が書いてあるんだろう?
二人で探してしると、扉に1枚の紙が張ってあって、こう書かれていた。
『オーディションは下の階です』
・・・現在3時半ちょっとすぎ、エリックはオーディションを無事に受ける事ができるのだろうか。
ふたりで階段を駆け下りた。
そこは地下のレストランみたいな感じのフロアだった。『地下の』って言っても別に『怪しい』って意味じゃなくて、ただ音が他に漏れないように『地下』に設けられたレストランと言った方が正しいかな。
そのレストランの正面にはステージがあって、そのステージの正面に背中向きに椅子が一つ、その椅子の正面に、ちょっと離れて机が1つに、ステージの方を向いて椅子が2つ置いてあった。
多分、これから、あの1つの椅子にエリック、そして机の近くの椅子に面接官が座るんだろう。
二人で階段を降りていった。
ちょうど、前のオーディション参加者が帰る所で、順番待ちをしている参加者はいなかった。
面接官=2人に挨拶するエリック。
自分の履歴書を手渡す。『宜しくお願いします』とエリックが言った。
面接官はまだ今帰った男(エリックの前の参加者)の話しをしながら、エリックの履歴書を受取り、二人で見ながらその例の机の方へ歩いていった。
エリックは、面接官がステージの方に向かって、腰をおろし、エリックの履歴書を読んでいる間、その面接官の背中の向こうで準備に入った。
帽子を脱いだ。・・・帽子は『第一印象』の為だけに被ってたのか。
エリックの表情が険しい。一人でぶつぶつと何かを練習しているようだ。こんな顔のエリックは始めて見る。
一体、何を練習してるのだろう?
面接官がこっちを向いて言った。
『じゃあ、エリック、準備はいいかい?』
『はい、いいですよ』とエリック。
そして、ステージの正面に据えられた、たった一つの椅子に向かって歩いていった。
エリックが椅子に腰を下ろす。
面接官はエリックの名前を確認してる。ん?どうやら、エリックの姓がこの役の男と偶然一緒だったらしい。
俺はちょっと離れているから詳しい会話は聞き取れない。
でも、何やらちょっと和んだ雰囲気になった。
面接官が言った。
『エリック、中国はどうだったかね?』(エリックは20歳の時に旅をしてる)
『とても素晴らしかったですよ』
『中国へ行ったのかい?』もう一人の面接官が今気付いたように言う。
『はい。行きました。』
『じゃあ中国語を話せるのかい!?』
『いやぁ。話せないです(苦笑)。英語だけです。』
面接官は履歴書を見る。シーンとした室内に緊張感が流れる。
次に面接官が言った言葉に俺はビビッた。
『じゃあ、君ができる事をやってみせてくれ』
『はい。では、映画のワンシーンをやります。』
『ふむ。』
エリックは一人芝居を始めた。
内容は一人の男が二人の女の事について話している内容だった。
エリックはまるでそこにもう一人だれかがいるように話さなければならない。
約5分間、演技を続けて、終わって、
『以上です。』と言った。
『エリック、ありがとう』
『どうも聞いてくださってありがとう』
そしてエリック、帽子を被って外へ出た。オーディションはこれで終わりのようだ。
一人持ち時間約10分弱。その間にできる事を見せ、キャスティングに一番合う人間を使う。そういうことか。
結果は通った人間にのみ報告されるシステムらしい。
帰りながらエリックが俺に言った。
『なあ、どうだった?正直に言ってくれ。気休めなんか欲しくないから。俺の演技どうだった?』
『う〜ん。ちょっと声が小さかったかな。』
『ああ、やっぱり。学校の授業が俺の声を奪ってしまったんだ。くそぅ。』喉をさすりながらエリックがぼやいた。
俺が聞いた。
『なあ、エリックは大体週にどれくらいオーディションを受ける?8ぐらい?』
『週によって違うけれど、大体20ぐらいかな』
『・・・・・20ぅ!!?』
たはは。俺も甘いな(苦笑)
1個受けたぐらいで通った気になってるとは・・・。
午後10時。いつものように(久しぶりだけど)バージンメガストア(CD屋)の前でストリート始めようとしたらすぐ警官に止められた。
はぁ。どうせ今日は気が乗らないから。いいか。ふぇー
でもこうも言っていられない。これじゃ腐っちゃう。
明日、土曜日は本当に誰が止めようとどっかで歌うっす!
オーディションが無ければ。
[そういえばあれ以来]
11月14日(木)11:09
ジャック(同居人)と一緒に中華街へ買い物へ行って以来、また『麺』だらけの生活へ戻ってしまった。
昨日も今日も食べたのは『麺』のみ。
朝は『ラーメン』、昼は『焼きソバ』、夜は『ラーメン』、ってな感じでしょうか。
身体に悪いかしら?
だってそれしかないんだも〜ん。。
そいえば俺、『生卵』も『生水』も食べまくって(飲みまくって)るんですけど……コレって大丈夫かしら?
もし牛乳があったら水なんか飲まずに牛乳飲んでるんけれどなぁ・・・
でもそのせいで1ガロン(約3.78リットル)の牛乳が1日〜2日で消滅するのです。
朝起きて
『ああ〜いい日だ!さて今日の一杯!これで1日が始まる!』
ゴキュゴキュ…
(500ml)
朝ご飯の後に
『いい飯だったなぁ。さて食後の一杯!』
ゴキュゴキュ
(500ml)
昼ご飯の後に
『おいしかったなぁ。さて喉が乾くから一杯』
ゴキュゴキュ
(500ml)
夜ご飯の後に
『お腹一杯だよ。お口直しに一杯』
ゴキュゴキュ
(500ml)
夜寝る前に
『おやすみの前に一杯。これが無いと1日終わらないよ〜』
ゴキュゴキュ
(500ml)
ね?すぐ無くなるでしょ?(笑)
[オーディションを全部記録するのだ〜]
12月12日(火)23:23pm
昨日の事を書くから、『しっかりと』目に焼き付けておいてくれぃ!
昨日。俺が家を出たのは昼の12時。オーディションはフィラデルフィアで6時半からだったから、まあ間に合うだろうと思ってた。
『思ってた』って書いたらまるで間に合わなかったみたいだね(笑)
さて、真相は!?
『フィラデルフィア』へはバスで行こうと思ってたんだけれど、俺は少しでも安くしようと思って
情報を収集してた。んで、
『中華街の方にバスとまではいかないけれど、フィラデルフィアまで行く交通手段がある』
という情報を手に入れたんだ。
そこで俺は一路、本来なら行くべきバスセンターではなくて、中華街の方へ向かったんだ。
中華街を歩きまわり、人から情報を聞いても、『それ』らしき情報は一切得られなかった。
人に聞いても英語が通じない始末(苦笑)
だって、みんな中国語しか通じない。しょうがないから『筆談』とかしてみたものの知っている人はいなかった。
(・・・これはマズイ。。今はもう1時半。フィラデルフィアまで1時間半〜2時間半ぐらいかかるらしいからマズイぞ・・・。)
と思ってひたすら中華街を歩いていたら、ある『架線』の下をくぐった広いスペースに一台のバスが止まっているのが目に入った。
そこには中国語でこう書かれていた。
『2000新世紀旅遊公司・毎天定時直接來回・紐約‐費城
唐人街小巴士服務』
『Phila.費城/N.Y紐約』
ん?『Phila』とはもしや……『フィラデルフィア』??
『唐人街』は……………………『中華街』??
じゃ、まさかコレが!?
と思って運転手さんに聞こうと思ったらまたまた英語は通じないのだ〜(; ̄Д ̄)
しょうがないから最小限の会話。。こんなにオーディション会場に着くまでに苦労しようとは…
俺『フィラデルフィア??』
運転手『イエース。フィラデルフィア。』
俺『ハウマッチ??』
運転手『○▽■※∀▼★』
俺『はぁ??』
運転手『あ〜。。ツゥエニー・シックスティーン』
俺『(20・16??ダメだ。意味不明だ)』
しばらくその人とずっと話して(書いて)いると、どうやら片道だと『16$』。往復だと『26$』らしい。
う〜む。どうしよう。。
だってこのバスがフィラデルフィアのどこに行くかも解らない状態で『往復券』を購入して、もし目的地より遠かったらしゃれにならないでしょ?
でも、もうポートソリティ(マンハッタンの中心にあるバス停)に行ってたら間に合わないかもしれないし…。
そこに丁度いい時間帯のバスが来てるかも解らないし…。
かといってここで『片道分』だけ買ったら高いし…。
う〜〜〜〜〜〜〜む。。。。。。。。。。
そしたら、フィラデルフィアに住んでいるというタイ人のおばさんが、目的地(テンプル大学)の住所を見て
『近いよソコはココに』
と言って来たので、俺はこのおばさんを全面的に信用して、往復券を買い、このバス(3時発)に乗ることにしたのです。
ふぅ。やっとバスに乗れる。
と・こ・ろ・が、だ。
バスがいざフィラデルフィアに着いてみて、地元の人にもう一度大学の場所を聞いてみたら・・・
『えぇ!?テンプル大学!?…そりゃ
あんたここから遥か北だよー。歩いて行ける距離じゃないね』
なにぃ〜!!( ̄Д ̄;)・・・あの野郎〜〜(現在5時半。オーディションは6時半から)
その人が一応テンプル大学までの行き道を教えてくれた。
そして、タクシーで行ったほうがいいよ、って言ってくれた。。。。
だけど、私は歩きました(笑)
はい。タダならばどこまででも歩きましょうともさ!
歩きながら人に道を聞きながら歩くこと50分。
やっと、今回のオーディションの舞台となる『テンプル大学・バートンホール』へたどり着きました。
会場の3階まで上がると、何やら『それらしき人達』が目に入り出した。
アジア人のおばさん(妙に貫禄がある)とかデブで力持ちっぽいおじさんとか、日本人らしき人とか。
その数は・・・どれくらいだっただろう?20人ぐらい??
でも日本のオーディションとは決定的に違うといきなり感じた事があった。
それは、日本でのオーディションとは、役者よりも常に監督などが上の位であって、オーディションなどともなると、その時間に遅れたら出場権が無くなったりする……でしょ?(推測)
だけど、ここでは、そんな時間に遅れたら失格などという厳しさは全く感じられず、参加者6時半を過ぎても普通に来て、監督(らしき人)もその人に
『よく来てくれましたね。お忙しい所申し訳ありません』
と言ってるのだ。もちろん俺にも。・・・アマチュアだからかな??
待合室のような物は存在せず、みんな廊下の好きな場所で『何か冊子のような物』を一生懸命読んでいた。
ん?あの『冊子のような物』はなんだろう?!D$H;W$C$?$1$l$I!"$=$N;~$OBP$7$F5$$K$7$J$+$C$?!#
俺は受けつけらしき人の所へ行って、自己紹介すると関係者の人達は俺を面接室の中に招き入れた。
『あの、オーディションに参加する、日本人役者のユウキ・マツザキですが。』
『ああ!あなたが『あの』!』
『あの』が気になったけれども、中へ入ると。そこには黒人の俺と同じくらいの背の男性多分監督)と、髪がボサボサの白人男性(多分副監督)がいて、俺が改めて自己紹介したら、その黒人男性が俺と電話で話した人だった事がわかった。
名前を聞いたんだけれど…聞き取れなかった(苦笑)
彼等は俺のこの衣装(あの衣装)にものスゴイ感心を持ったらしく、俺がもっともらしく説明した。
『これは…何ですか?』
『あ、これはね、袴といって、剣道に使う洋服なんですよ』
『おー!これがケンドーの!』
『で、これは浴衣』
『これがユカータ!』
『そして、着物に羽織。全部日本の物です』
『キモノ。すばらしい!』
・・・掴みは・・・OK?
そして、それが終わると、俺に『あの冊子』を渡した。
そこには『HAGIWARA(ハギワラ)』と書かれていた。
・・・これが。オーディションで使う台本ってワケか。
12枚あるな。
その台本には、簡単なその場面の設定と、セリフが書かれていた。
『ん??これを・・・覚えるの??』
『いや、覚えなくていいよー。読めるようになっていれば』
ほっ、良かった。無理に決まってるって12枚のセリフをいきなり覚えるのは。ふむ。読むのか…
俺の出番まであと・・・約15分。
15分!?・・・・・・15分で12枚の場面とセリフを理解するの!?
おーーーーーーい!英検の比じゃねえぞ!
しかしプロになる為にはこれぐらいはしかたないのか。
それで俺は読み始めた。こんな会話から始まっていたーーー
ハギワラ『俺の金はどこだ』
○相手1(名前忘れた)はハギワラにバッグを差し出す
相手『ここよ。…でも納得がいかないわ。何故アイツを生かしておくの!?』
○ハギワラが相手の喉を掴み上げる。相手は呼吸困難に陥る
ハギワラ『あいつは俺が殺そうと思ったときに殺すのだ!1秒とかからない。解ったか!?』
相手『う…………解ったわ………』
○ハギワラ相手を放してやる
すげ〜(苦笑)なんじゃこりゃあ?これを今から俺がするんかい?(笑)
読んでいて、解らない単語があったから、関係者の一人の人に尋ねたら、ハギワラについて教えてくれた。
『ハギワラは冷酷で残忍非道な悪魔だ!最低の野郎だね』
ああ。それは解るよ。それも過去の映画で最大級の最低な野郎だね(笑)
だってさ、その12枚の中だけでもハギワラが3人殺してるし。。
俺はぶつぶつ言いながら自分のセリフを口の中で練習してた。
『どんな風に感情を入れたらいいか』とか『どのをハッキリ言うか』とか。
そして………いよいよ俺の番が回ってきた。
面接室から俺を読んだから、俺は入っていった。
面接室にはさっきまで無かったカメラが設置されていた。
んで、俺がとりあえず、羽織だけでも脱いでいると、こう言われた。
『じゃ、まず自己紹介をカメラに向かって言ってね』
『えっと、私がマツザキユウキです。日本人の俳優です』
『背はどれぐらい?』
『えー、センチでしか解らないかも(苦笑)」
すると監督が出て来て俺の横に並んだ。大体背は同じぐらい。
『同じぐらいだね(笑)』
『だね(笑)。』
『じゃ、体重は?』
『これもKgでしか解らないなぁ…』
『じゃ、いいや。』
『はい、じゃあ空手かなんかの技を見せて』
来たよー。そりゃ来るわな(苦笑)
俺はとりあえず『上段回しげり』と『後ろ回しげり』のコンビネーションをやってみた。
まだ見たそうなんで、『ローキック』『ハイキック』『前蹴り』なんかも見せた。
今考えたら、剣道の技とか『前方回転受身』とか『一本背負い』とかも見せれば良かったなぁ(苦笑)
そして、息が結構上がってきた所で、いよいよ実際にセリフを読むのが始まった。
おふぅ。来たか。
監督が俺以外のセリフを読み、俺がハギワラの番を読むらしい。
んで読み始めた。俺は表情を一気に変えた。
今までの明るいムードから一気に無表情な『ハギワラ』になった。
大体5場面ぐらいに別れていて、結構リラックスムードでオーディションは進んだ。
各場面の間ごとに緊張をほぐして話した。俺が
『ごめんねー発音悪くて。今日さっきいきなりセリフもらったばかりだから練習不足だね。でもちゃんと練習すれば言えるようになるよ』
って言ったら
『いや君ウマイよ!うん。おまけにハギワラはちょっとアクセントがおかしくていいんだ。日本人だからね』
って言ってくれた。本心?それとも・・・?
そして……無事最後まで読み終えた。
和やかなムードのまま終わって、俺はそこにあった大きな鏡を見ながら言った。
『今は見ての通りの頭だけど、撮影になればどんな髪型にしてもいいよ』
『本当かい!いいね〜緑かな』
『(マジかよ!?)もちろんいいとも!ハハハハハ』
ちょっと言わなければ良かった と後悔した。
でも通れば何でもするさ!マジで。
殺し屋だろうが殺され役だろうが何でもやらせてもらいますって!
俺の番が終わった。
『これ、もしオーディションに受かったら、どうなるの?』
『合格者には連絡します。2週間後…えーと??リハーサルが18日だからそれまでには』
良く意味が解らなかったけど、解ったフリをしてしまった(苦笑)
18日って今月かな??
はぁ〜通ったかなぁ〜。って普通に考えて受からない方が多いはずだから
ただジッと結果を待つんじゃなくて、次のオーディションを受けないとね!
以上が俺が受けた最初のオーディションのがどんな物だったか。ちょっとは雰囲気つかめた?
なんか全体的に緊張するムードじゃなかったよ。
さて………結果は??気になる〜〜〜〜!!!(やっぱり)
『もしも』受かったら絶対に『その映画』、見てくれよ!!オネガイ〜
[初オーディションへ行ってきます]
11月11日(月)07:04
よし。起床は朝6時。悪くないね。
いよいよ今日が初のオーディションの日だね。どうなるか、はたまたエントリーされているかも解らないけど(苦笑)…とりあえずがんばります。
しっかりノートを持っていって、全てを記録してくるぞ〜!!(その為に参加するワケではない)
緊張するかだって!?ブァッハッハ(≧∇≦)TSQで歌うこのワタクシがこれっぽっちの事で緊張するワケがありませんことよ。おほほ。
じゃ、行ってきます。
どんな格好で行くか…それはご想像にお任せします。ふふふ。
<今の時点での松崎悠希の今日のオーディションの想像図>
監督『良く集まってくれたね君達。じゃ、そろそろオーディション始めようか』
(参加者全員に拳サポータ(グローブ)が配られる)
参加者『・・・??』
監督『じゃ、始めるよー』
(カーーーーーーーン!!)
参加者『(ゴ……ゴング!?)』
参加者1『うをぉあああ!死ねぇ!!』
参加者2『キャァあああああ!うごげがぁ!ぐふっ』
審判『2番…失格!』
副審『異議無し』
(担架に運ばれて2番退場)
参加者『ひぃ・・・・・』
参加者1『どらぁああ!大胴回し蹴りぃ!!』
参加者3『うげがぁ〜!!やられた…』
( ̄Д ̄;) こんな『オーディション』・・・嫌だな・・・。
[いよいよ明日が初ですなぁ]
11月10日(日)08:07am
昨日は散々だったよ(苦笑)
一昨日から昨日にかけてはTSQから帰ってきて寝れなかったんだ。そして、昨日やっとこさ寝ようと思ったら、ジャック(同居人)が一緒に中華街に行かないかって誘ったんだ。
俺は徹夜だったから疲れてたんだけれど、中華街は何でも安いと聞いていたから、一緒に行けばこりゃあ節約できるんじゃないか?と思って、一緒に行く事にしたんだ。
『まあ、今、昼の1時だから帰ってきても3時。それから寝れば今日のTSQには十分間に合うだろう』
って思ってた。
だ・が。
中華街へ行くと俺達は歩く歩く!何と軽く6時間歩きっぱなし!・・・徹夜明けだよ〜(泣)
中華街で30個の麺類を購入し(買いすぎ?)帰ってきたのは8時。俺はそのままノックアウト。気が付いてみたら夜中の3時。
『ああ〜(; ̄Д ̄) TSQに行けなかった〜(泣)』
はぁ。やはり徹夜なんかするんじゃなかったよー。
でもね。昨日言ってた『サーバス』ってのの『フィラデルフィア』に住む会員の人の家に泊まらせてもらえる事になったんだ!良かった(^^
電話で話したら結構いい人っぽかった。俺がアクター(俳優)だって言ったら
『まあ〜見てみたいわ〜』
って言ってたし(笑)
でも、めちゃくちゃな心配が一つあるんだ。。。。
それはね。・・・『俺がオーディションにしっかりエントリーされているか』って事なんだ
おいおい〜( ̄Д ̄;) それはマズイでっしゃろ 悠ちゃんよ〜!
前にそのオーディションの通知をもらった時に、その人が
『参加の意志ががある場合、ここに電話して下さいね』
って言ってたから、電話したんだけれど、いつも留守電なんだ。しょうがないから吹きこんで、俺の電話番号も入れておいたんだけれど、…返事が来ない。。
・・・大丈夫かなぁ〜。。。
これで行って
『あなた誰です?エントリーされていませんけど?』
って言われたら俺・・・オオバカ?(笑)
ま、その時は期待してたみなさん笑って許しておくんなせい!・・・ね?
いよいよ、明日だ!!!
…たぶん
[雪だ!!…………コンコン(うわ!寒)]
11月9日(土)02:18
とうとう雪が降ったんだよ!
Q:
さて、この『とうとう雪が降ったんだよ!』の後には次のどの選択肢が適当か選びなさい。
1: (=^_^=)
2:(; ̄Д ̄)
3: (TロT)
そう。複雑だな〜(苦笑)
だって確かに『嬉しい』というか感動したけど…良く考えたらこれからキツイよね。
でもね!びっくりしたのは、何と雪が六角形をしてるんだ!本当に絵みたいに!
これにはカルチャーショック!!
何を隠そう我が祖国(?)宮崎には雪が降らない!(笑)
だから俺は雪が珍しいし雪の恐ろしさも知らないという・・・。
でも午後からは雪も止んで、今、TSQから帰ってきた。
今日はこんなことが起こった。
俺は今日は10時から歌い出した。
人の流れはいつもの倍以上!結構調子も良い感じ〜。(^^
んで、喉が疲れてきたから、11時にとりあえず休憩する事にしたんだ。
そしたら・・・あれ?おかしい。何かがいつもとチガウ。
そう。警官の数がおかしい。いつもの倍ぐらい。それにいつもではありえないのに、午後11時から新しい警官がバージンメガストアの前に立ったんだ。この警官は初めて見る顔だった。歳は40歳ぐらいの太ったおばさん警官。
この警官が後に今日の俺と『昭夫さん(カメラマン)』を苦しめる事になろうとは・・・。
やがて深夜12時近くになり、昭夫さんがいつものようにやってきた。
そして、俺とちょっと話して、俺もそろそろ2回戦を始めようとトランクを開けたら、何とそのおばさん警官が止めに来てやんの。
おいおい・・・勘弁してよ。今11時すぎてるって〜。もう勤務外でしょ〜?
と思いつつ渋々俺が片付け始めたら、今度はその警官は、昭夫さんを止めにいったんだ!
多分、昭夫さんが俺と話してたからその警官はどうせ昭夫さんも俺と同じようなストリートで写真を撮って売る人だと思われたんだろう。
遠くから昭夫さんがその警官に『昭夫さんのプロジェクト』を説明してるのを、見てたら結構苦戦してるみたいだった。
でもまあ何とか昭夫さんの方はうまく話が理解してもらえて、無事に今日の写真を撮れたみたい。
良かった〜あやうく俺のせいでダメになるところだよ(苦笑)
いよいよ明後日に初のオーディションがフィラデルフィア(車で1時間半ぐらい)であるんだけれど、問題が一つ。
オーディションが午後6時半からあるって事は、だ。終わるのは何時になるんだろう。日帰りできるかなぁ。
泊まる所を確保しておいた方がいいよね。
んで、今探し中。
そこで、『サーバス』を使おうかな〜って思ってる。
『サーバス』ってのは、全世界中に会員がいるんだけれど、その会員になっていると、どの街に行っても、そこに『サーバス』の会員がいたら、その家に泊めてもらう事ができるシステムなんだ。
ラッキーな事に俺はその会員だから、もしフィラデルフィアにサーバス会員がいた場合、月曜日はそこに泊めてもらえば良いわけだ。
良し。そうしよう。(^^
まだ未だに『Sukiyaki』はエンドレスに流れてるよ(笑)
だってまだ完璧じゃないんだもん。完璧にしておかないとね!
あ〜♪
上をむ〜いて♪
あ、『Sukiyaki』ってのは『上を向いて歩こう』の英語バージョンだよ〜
[オリジナル(?)『sukiyaki』を手に入れたのだ!…の段]
12月8日(金)03:08am
やべ〜!寝過ごした!!(; ̄Д ̄)
TSQに行くハズだったのに1時間寝る予定がしっかり4時間も爆睡してしもうたぁ!!あいたたた・・・これこそ『良くある失敗談』じゃんか。むむむ。
昭夫さんゴメン〜 (><;)行くとか言っててウソばっかついてしまった〜。
でも今日はスゴイ良い事があったから良しとしようではないか!
あのね、とうとう手に入れたんだ!
『Sukiyaki』(上を向いて歩こう)
4pm (for positive music)
…思えばここまで長かった…
『バージンメガストア(CD屋さん)』では『ある』と言われて必死に探したけれど見つからず、
『タワーレコード』では『あるかもしれない』とあいまいに答えられ、
『普通の店』に至っては『聞いた事ない』とバカにされる始末。
良く見つけたよ悠ちゃんよお!
でもこれって世界的に有名のハズ・・・では?歌手が違うのかな??
まあいずれにせよこれで英語版を練習すれば収入倍増〜(^^・・・・・・・・予定。
今日はマンハッタンをブラブラ友達と歩いてたら(あの格好で(笑))『タワーレコード』があって、そこでまずちょっと探してみたんだ。
確かにタワーレコードに『Sukiyaki』はあった。(<あったんかい!)
でも『20$』だった・・・。高い〜。
そしたら友達が安いCD屋さんを紹介してくれて、お店の人に聞いたら、何と『10$』で手に入ったのだ!
悠ちゃんうれP〜超うれP♪
うれP [ju:lepi:]<形容詞>《『嬉しい』の最上級:比較級は『うれっP』》
1:《補語に用いて》(a) <人が>うれしい、満足した、幸福な《+about,
with
,over,at,it/…で》:He is うれP about the job.彼はこの仕事に人生すべて
を懸けてもちっとも惜しくないと妻に語った。妻は黙って夫を見つめるのであった。
えっと??何が言いたかったんだ??
と・に・か・く!俺は今テンション高いよ〜!
今もうすでにスキヤキは6時間ステレオでず〜〜〜っとエンドレスで流れてるのだ!寝てた間も!もうそろそろ耳に焼きついたな(笑)
う〜ん良い歌だ (^^
さすがは世界的に有名になるだけの事はあるね!一度聞いてみるべし!絶対!マジで!
ららら〜♪明日のTSQで〜♪
[そして…何とオーディション決定!!]
12月7日(水)05:51pm
うわぁ!!・・・まだ興奮しております!!
何と!今電話があって、俺が来週の月曜、実際にオーディションを受ける事になったんだ!
どうする!どうする!どうする!!おぅ!
・・・ふぅ。すぅ〜〜〜……はぁ〜〜〜……。
はい。落ちついた。解りやすく状況を説明します。
今、電話があって、
『ミスター・ユキ・マツザキ、私達はブラック・ニンジャのスタッフだが、のオーディションに来てくれないか」
って言われたんだ。
まあ、そりゃ、書類送ったんだから当然でしょうな(笑)
それで、オーディションはフィラデルフィアで行われるらしい・・・
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・ん?フィラデルフィア!?外国じゃん!!( ̄Д ̄;)
あせって、俺が
『フィラデルフィアにはどうやって行けってい言うんだい?』
って聞き返したら、
『えっと、そこまでは面倒見きれないけど、バスとか。』
『え?バス?バスで行ける所なの?』
『NYから車で2時間ぐらいの所ですよ。』
・・・NYから車で2時間の所にそんな『国』が存在したか・・・?
『え?パスポートはいるでしょ?』
『はぁ?』
・・・おかしい。何か話が食い違ってるぞ・・・。
『あの・・・フィラデルフィアって国の名前ですよね・・・?』
『だっはっは!(爆笑) 違いますよ! 一つの場所の名前ですよ〜!』
『あらま・・・こりゃ失礼(苦笑)』
痛〜。まるで俺がバカみたいじゃないか〜。(; ̄Д ̄)
それで、今の所そのオーディションに参加する日本人は役10名程度。
この10名の内、一人にでも負ける、劣るような事があれば絶対に役は回ってこない。
シビアだな。
場所は『フィラデルフィア(国名ぢゃないよ)』の30st の NORTH、
ティンプル大学のバートンホールで月曜『06:20pm』より。
参加する場合は連絡下さい。
電話は1−201−6●0−46●8
だってさ。
がぁ〜!!どうなるんだぁ〜!!ひぇ〜〜!!
まずそのオーディションで
『何』が行われるんだ??
『どんな格好』で行くんだ??
『どうやって』行くんだ??
何にせよ『今すぐ』電話して参加の意志を告げるっす!!
・・・いよいよ・・・『オーディション』だ!
[オーディションに応募した!・・・の巻]
12月6日(水)05:46am
う〜頭いてぇ〜。。
というのも昨日夜中に帰ってきてからすぐに寝たんだけど、
何と!
愚かな悠希君はこの極寒のNYの中、『窓がある部屋』、つまり食堂の窓を開け放し、自分の部屋から食堂へのドアを開け放し、外気と同じになった室内で、それも上半身裸で寝ていたのです!
・・・そりゃ風邪引くよな(笑)
とうとう初めてオーディションに応募したよ!!
あの↓で言ってた『ブラック・ニンジャ』の『ハギワラ』さんに(笑)
さてどうなるかな。
…………。
って一個応募したくらいで浮かれているわけにはいか〜ん!!(`□´)
コラ!目を覚ませ アホ悠希!
そう。さっさと組合に所属せねば!時間がドンドン経っていて…気が付けば…アレ?2001年?…ってなるぞ!
さて、これからの予定を立てねばね。
え?履歴書には結局どんな『はったり』を書いたのかって?
え〜。俺 教えるって言ったっけ??
(「・・) ドレドレ …………あっ…言ってる…(苦笑)
さあてね(笑)
もし一個でも通ったら教えるよ(ウソツキ〜!!)
ごめんなさい。許して。…オ・ネ・ガ・イ♪ウフ
だってさ、通りもしなかったのに、
『俺こんなにスンゴイはったりかましたんだぜ〜ウハハ!』
って言ったらバカみたいでしょ?(笑)
私は『コレ』でオーディションに落ちました。って言ってるようなもんだ。
ええ!?『だからこそ』知りたいの??
じゃあ、ちょこっとだけよ…
==============================
EXPERIENCE(経歴)
○○○○年:『ベストアクターオブ・ザ・イヤー』受賞
==============================
わははははははははははは(≧∇≦)
そういうことだ。俺が与えた『賞』だから誰にも文句は言わせないぞ。
主催者:松崎悠希
審査員:松崎悠希
受賞者:松崎悠希
後援:松崎悠希
↑この部分は書いてないけどね(笑)
そして、↓が添付した写真。もっと大きいのは『PHOTO』のコーナーに載せておくよ。
見てやってくれい(^^
…我ながら変な顔だ(苦笑)
あ、そうそう。『タウンみやざき』のやつ
見た?これも『PHOTO』に載せておいたんだけれど、
・・・・小さいね(笑)
まあ、いいか。載せてもらっただけでもラッキー♪でも宮崎で見た人っているのかなぁ…(^^;
[寒!]
11月5日(火)02:09am
うい〜今、昭夫さんに会って帰ってきたよ来たよ〜。
無事にネガも渡したし、OK♪
結局、あの電車のせいで12時にはタイムズスクエアには間に合わなくなっちゃったから、直接昭夫さんの家のあるところまで行って、昭夫さんを待つ事にしたんだ。
そこは『チャイナタウン』にあるんだけれど、俺が着いた時、深夜12時。
人通りは殆どなく、ねずみが目の前を走って行った…。
時折、パトカーが物凄い唸り声をあげて、耳の横を滑りぬけて行く…。
…寒い。
………う〜ん♪今日はいやに文学的な文章になってきておりません?………おっと、続けます(笑)
俺は、一人、道の真中の、そう、丁度遊歩道みたいな所に設置されたベンチに深く腰を下ろし、一人ぼんやりと夜空を見上げる…。
ユウキ『…ああ。この空は
遠く日本まで続いているんだなぁ…。』(台詞)
ユウキはおもむろに
皮でできたトランクを開き、日本から持ってきた携帯電話を取り出した。
携帯電話には空しく『圏外』の文字が光っていた…。
過去に届いた友人からのメールを見返してみる。
その昔
感じた事、考えた事、悩んだ事、苦しい事などが次々に甦る…。
携帯電話の着信音を鳴らしてみる。
着信音は乾いた空気と暗い夜空へ吸い込まれていった……。
…思いでと共に…遥か…遠いそらに…
………痒!!!
痒い!!かゆい!!かゆ〜い!!こんなクサイ文章が一体どこから生まれてくるんじゃ!?
まあ携帯を見ていたのは本当の話だけれどね。
なんで携帯を持ってるかって、メールのアドレスが分からなくなったら困るのと、時計代わりに使っているからだよ。
それで、昭夫さんが帰ってきたのは40分ぐらいだったかな。
それで無事にネガを渡して、おしまい。ジ・エンド。めでたしめでたし。
[またまた電車は来る気配ない!(怒)]
11月4日(月)11:50pm
うお〜ん!
あと10分後に昭夫さんとTSQ(タイムズスクエア)で待ち合わせしてるのに、ここからTSQまでは最低15分。
それも これも どれも あれも み〜んなこのクソ電車のせいだ!!
(…俺が家を出るのが遅かったのもちょっとある…ボソ)
それにしても何故にこんなに時間を守らないのだぁ!!
って『運行ダイヤ』って物は存在するのだろうか??
無さそ〜(笑)
…笑い事じゃねえ。
あ〜どうしよう。間に合わないぞ〜。・・・・・・そうだ!
…『ああすれば』いいんだ!
……『ユウキの大冒険(仮題)』次週へ続く!
[菊淵さんのお別れ会]
11月3日(日)11:30pm
食べ過ぎで気分が悪い(苦笑)
今日はうちの住人。菊淵さんのお別れ会が10時からあった。
本当はみんな10$ずつ出す予定だったんだけれど、俺は『チキン南蛮』を作る事でタダにしてもらった(笑)
そんで、いざ!作ろう!・・・・・と思ったら、あれ?チキンが無い・・・ポークしか無い。
…ま、いっか!って事で急遽『ポーク南蛮』に決定!(笑)
それで作ったんだけれど、ウマかったよ〜!!マジで。
ホント良くできた(^^ うれし〜!
お別れ会をしてて、一つ気になった。
『・・・・・あれ?中国人の二人は??』
んで、こっそり一人に聞いたら、
『誘ってないよ。だって、浮くじゃん。日本語解らないし』
何〜!!!ヒドイ〜
これだからこの人達は…(;-_-)
後で、サイモン(住人)とかジャック(住人)に聞いたらやっぱり行きたかったんだって。
せめて誘うぐらいはして欲しかったって。
あたりまえだよね。
あ〜何か気分悪くなったなぁ〜クソ。
[はったり天国USA]
12月3日(日)03:15am
今、午前3時を回ったところです。
こんな時間に帰ってくるのですよ〜ワタクシは。
昭夫さんに写真をスキャンにてもらうように頼んだら、写真自体をスキャンするより『ネガ』をスキャンした方がいいんだって。
だから明日持って行くことにしたよ。
そーそー(笑)
履歴書なんだけどね。こっちの人に聞いたら、みんな『ある事』『ない事』めちゃくちゃに書いてるんだってさ。
日本に行った音楽の人なんて、
『俺はスティービー・ワンダーのバックバンドをやってました。彼は私の良い友人でもあります。』級の大嘘をついてるそうだ(笑)
う〜んさすが自由の国♪…え?違う?
さて、俺の履歴書は何て書こうかな〜
『私は、柔道・剣道・合気道・空手のすべてを完全にマスターし、日本にもう敵はいません。かかって来い。』
って書いたらどうなるかな(笑)
まあ考えてみるよ。できたら教えるね。
[あちゃ〜1日無駄に過ごしてしもうた]
12月2日(土)02:17am
あいたた、、今日は全く前進できなかったよ(苦笑)
まず、『BACK STAGE(俳優用新聞)』に電話をして『パン・アジアン〜(忘れた)』とかいうアジア人の俳優協会の電話番号を聞いて、そこにかけてみたんだけど、誰も電話に出てくれなかったんだ。
しょうがないから履歴書を作ろうと思ったんだけど…どうやって作るの??
俺が今、目をつけている『オーディション』を教えるね。
『インディーズフィルム』なんだけれど…
『ブラック・ニンジャ』
全てフィラデルフィアで撮ります。『SAG』の元で撮られます。
ハギワラ:日本人の格闘殺し屋で痛々しく残酷なユーモアを持っている。良い格闘家でなければいけない
写真と履歴書をメールで送ってください。
組合に所属している俳優にはお金を払いますが、所属していない俳優には払いません。
俺、これを受けてみようと思う。
確かにまだ組合には所属していないから、報酬はもらえないかもしれないね。
っていうか、早く所属したいんだけれどね(苦笑)
『痛々しく残酷なユーモア』ねぇ…(笑)やってやろうじゃないの!!
『SAG』って良く見るんだけど…何だろう??辞書には載ってないんだよね。
さて、メールで送るからには写真をスキャン(コンピュータに読みこませる事)しないと送れないよね。
どうしよう。。。そうだ!昭夫さん(プロカメラマン)に頼もう!そうだそうだ。。
そうそう。今日、マンハッタンに電車で行こうと思ってプラットホームで電車が来るのを待ってたら、頭上から『槍』が俺のすぐ横に降ってきた!
『はぁ!?…槍!?なんでぇ!?』
って俺がその物体を拾い上げてみると・・・なんと『つらら』だった!
あぶね〜( ̄Д ̄;)
もうちょっとこっちだったら直撃してたって。はぁ。もう『つらら』ができる季節なのね(苦笑)
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[やっと写真もできた〜]
12月1日(金)04:15am
やっと昭夫さんから写真を受取ったんだけど、マジでびっくりしたよ!
だってさ、俺の顔がデカデカと写真になってるんだよ!?こりゃぁビビるよ。
スキャナーを使える機会があったらスキャン(取りこみ)してアップするよ。だって俺も必要なんだ。
この前学校の『エリック』に聞いてから『BACK STAGE』っていう俳優専用の新聞を買ってるんだけど、それに書いてあるオーディションの募集の奴で、『メールで写真と履歴書を送って下さい』って書いてある奴が結構あるんだ。
写真はとりあえずできた。あとは・・・『履歴書』だね。
『履歴書』ってどう書くの??いわゆる『レジュメ』って奴でしょ?
う〜ん。。。誰かのを見に行ってみようっと。
んで。とりあえず今日はアジア人俳優組合(?)に行ってみるね。
写真は揃ったからね。・・・あとは『履歴書』かぁ。。
これからの目標は、
『1週間に最低2回のオーディションを受けに行く』
これを守るようにして行きたいと思う。
その時オーディションがどういう状況で、どんな事をして、何を感じたか。全てをココに書いていくよ!
もちろんTSQで歌うのはしばらくは止めるつもりはないよ。
俺が俳優としてしっかり動けるようになるまではね。
やっと進むべき道が見えてきたぞ!!
アメリカに来てから4ヶ月。。。まだまだ先は長いな〜(笑)
おっと、『履歴書』を作らなければ!
・・・え??12月??ありゃ!!
11月のダイアリーへ
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