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[タダメシ大喰らい]
9月29日(土)11:41pm


今日は土曜日。何時まででも泥の様に眠れる。。 睡眠っていいねぇ


              プルルルルルルルルル・・・・

              プルルルルルルルルル・・・・

              プルルルルルルルルル・・・・

              プルルルルルルルルル・・・・

              プルルルルルルルルル・・・・

              プルルルルルルルルル・・・・

              プルルルルルルルルル・・・・


電話が鳴っている。今の時間は朝の10時だ。
俺は朝方の6時ぐらいまで夜更かししてたので、眠くてたまらない。

目を擦りながら受話器を取った。

  「ハーイ おはようユウキ♪ 映画【レッドへリング】のイジ−です。
    今、すぐ、撮影にあなたが必要なので、大至急来てね♪
    ロケ地の住所はコチラです。
    タクシーを使ってOKよ。あとで代金を払います。
    じゃ、今すぐに来てね バーイ♪」


相変わらずマイペースなイジーだ・・・

  ・・・・? 寝ぼけてて良く解らなかったが、、「大至急ロケ地へ来い!」という事か?


・・・こうしちゃいられない!!俺はタクシーを呼んで、10分で用意を済ませた。

タクシーへ飛び乗ると、現場へ向かった。


今日はビバリーヒルズにある邸宅での撮影だった。
俺はその撮影場所に12時に到着する事ができた。

回りのみんなに俺の撮影されるシーンを尋ねたところ、
そのシーンの撮影までは、少なくとも「3時間」掛かるとの事だった。

  ・・・3時間かよ、、大至急来いって言うから来たのに・・・・・

愚痴はさておき、待つしかない。


 −−−−3時間経過−−−−


さあ! 3時間が経過しました。 別のスタッフに今の状況を聞きましょう!

 ユウキのシーンは後回しになってしまうんだ。
 なぜかというと、君のシーンは「この邸宅で撮影しなければならない」ことはないからなんだ。
 他の「この邸宅で撮影しなければならない」シーンを先に撮影しないと、 大変な事になるからね。
 だけど、多分3時間以内には君のシーンを撮影するんじゃないかな。


それならばしょうがないですね。待ちます。


 −−−−3時間経過−−−−


・・・さぁ! またもや3時間経過しました! 今の時間は午後7時です! 俺のシーンかな!?

  他のシーンを先に撮影してしまわなければならないんだ。
  だけど、午後10時ぐらいにはユウキのシーンを撮影するんじゃないかな

あと3時間ですね。大丈夫です。大分忍耐強くなってますから。ご心配なく。


 −−−−3時間経過−−−−


・・・・・・さぁ!! 3時間経ちましたよ!! いよいよ俺のシーンですね!!


 このロケ地は10時30分には完全に撤収しないとダメなんだ。
 だから、ユウキのシーンの撮影はは多分今日じゃないね。



(ぐはぁ・・・マジっすか。。10時に電話があって、すぐに来いっていうから
          家を飛び出してきたのに、1シーンも撮影しないで帰るんすか。。。)


愚痴りたい気持ちでいっぱいだが、俺はこの映画で所詮「脇役」。
主役級の人達のシーンを優先したり、諸事情で別のシーンを優先するのは仕方のない事だ。

ここは黙って、我慢しましょう。


今日も何も撮影してないのに、お金をもらいました。
 ラッキー♪ と思う反面、とても複雑な心境です。


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[裏切者!]
9月27日(木)10:40pm


朝、午前3時半頃に就寝した俺は、午前9時に電話で起こされた。

 「ハーイ♪ユウキ 映画レッドヘリングのイジーです。
  急遽あなたに1シーン出演して貰いたいので、正午に昨日と同じ場所に来てねー
  じゃ、12時にねー バーイ♪」

イギリスから来た陽気な「イジー」は俺にそう伝えた。

俺は急いで用意を済ませると、バスに飛び乗ってロケ地へと向かった。
ロケ地って言っても、「e−オフィス」というオフィスの3階を丸ごと貸しきったものなんだけどね。


12時ギリギリに到着した。

俺はヘンリー(監督)に挨拶をすると、今日、一体どのようなシーンを撮影するのかを尋ねた。

・・・すると、驚くべき返事が返ってきたのです!!


==========ヘンリーが俺に告げた内容の要約============


台本のエンディングの部分を変更し、あなた(ヒロシ)をスペンサー(主人公)の
命を狙う事を目的に「汚れ6人衆」に潜入したスパイという事にします。

今までは、ヒロシは「汚れ6人衆」としての任務をまっとうしてエンディングを迎えるラストでしたが、
それを変更します。

ヒロシは、ベトナム人女性の「ウー・スン」と、スペンサー(主人公)の側近を殺しに行くのです。

なぜ、この側近を殺すのかというと、この側近の父親とスペンサー(主人公)が
ベトナム戦争において、あなた達2人の親を殺害したからです。

そう。あなた達2人は、国籍も違えど、異母兄弟だったのです。

「ウー・スン」と「ヒロシ」はスペンサー(主人公)に復讐するため、彼に取り入って近づきます。

「ウー・スン」はスペンサーの孫の「ベビーシッター」として。
あなたの演ずる「ヒロシ」は、スペンサー直属のSP、「汚れ6人衆」の一員として。

あなた達2人の最終目的はただ一つ、親を殺した2人に復讐すること。

しかし、復讐するべき相手がもうすでに1人死んでいる為、その子に復讐します。

今日は、そのシーンを撮影しようとしているのです。

=====================================

と、ヘンリーは俺に告げた。


俺は・・・素朴な疑問が浮かんだ。


<疑問その1> 誰の子なのか

台本では、俺(ヒロシ)の年齢は23歳、「ウー・スン」の年齢は25歳となっている。
そして、ベトナム戦争は「1965−1973年」なので、28年前に終わっているんだ。

という事は・・・・俺達は親が殺された時に産まれてないんだけど・・・本当に殺された人は俺達の親なの?


<疑問その2> ヒロシは予知能力があったのか

台本では、「ヒロシ」はボクシングのチャンピオンになって、
それを見込んだ「スペンサー(主人公)」に雇われた、という設定になっている。
現に、昨日はそのスペンサーが俺達を雇用したシーンを撮影したハズだ。

という事は・・・ヒロシはボクシングチャンピオンになれば
「スペンサー(主人公)」に雇われる事を知っていた事になる!

幼い頃から、自分をスペンサーに雇わせてその後復讐する事だけを夢見てボクシングの練習に励むヒロシ。
彼には未来を見通す特殊な能力があったとしか思えない。

しかし、変更後の台本にてヒロシは殺されてしまった!

数年先を予知する能力があったヒロシは、どうしてこの結末を予知できなかったのだろうか!



+++++++



俺は「疑問その1」をヘンリー(監督)に尋ねてみた。
するとヘンリー(監督)は一瞬戸惑ったあと、こう答えた。


ヘンリー「この映画の舞台は2001年の話じゃなくて、もっと前の話なんだ。
      それだったらつじつまが合うでしょ」

俺   「だけど、映画の中でアトキンソン大統領が
      『テロリスト』の問題なんかで忙しいんだ。アフガン関係など
     と言っていたような気がするんだけど、これって最近の話なのでは?」

ヘンリー「テロリストはいつの時代でもいるから。」


ヘンリーは一瞬、かなり焦ったように見えた。
なんか可哀想になったので、それ以上聞かなかった。

自分の脳内で無理矢理つじつまを合わせる事にします。




さて、お昼の12時にロケ地に入った俺だけど、異母兄弟役の「ウー・スン」の役者さんが、
午後8時半まではロケ地に来れない事が判明してしまった。

しょうがないので、そのシーンの撮影は、今日の撮影日程の一番最後に回されてしまった。

その予定時間は・・・なんと夜中の3時である!!


ぐぁぁあああぁ  15時間もある・・・・


もうちょっと早く教えてくれていれば、12時にロケ地に来るなんてバカなマネはしなかったのだけれど・・・


俺は、しょうがないので寝る事にした。

一室だけ空調設備が整った部屋があって、そこの床の上に横になった。
・・・どれぐらい時間が経ったのか。目が覚めた。

時計を見ると、午後五時だった。
どうやら、4時間ぐらい寝ていたようだ。

ちょうど5時に昼食があって、俺はそれを食べると、またひたすら時間をつぶすのでした。





はい。・・・・夜中になりまし$?!#


ここで驚きの新事実です。


時間が足りなくなって、俺のシーンの撮影は今日じゃなくなりました。

つまり、俺は何もしないまま帰るって事です。
・・・・13時間もセットに居たのに何もしないで帰るなんて・・・(泣)

だけど、お金は払ってもらえました。
うーん。複雑な心境です。


[オーバータイム]
9月26日(水)02:25am


朝、9時の集合時間をバカ正直に守って8時45分に現地に到着。

案の定、誰もいない。
9時になっても、誰も来ない。


へへーんだ。 もう慣れたもんね


俺はトイレットペーパーのロールを簡易枕にすると、マットの上にゴロンと横になった。


・・・10時になった。
少しずつ、撮影スタッフが集まってくる。

話によると、今日の集合時間に変更があって、午前10時になったらしいんだ。

その変更を伝える電話が入ったのが、今朝の「午前7時」らしい。。
朝の6時半に家を出発していた俺が知るよしも無い。




さて、今日の撮影は中庭で行われた。

シーンの内容は、映画の最初の場面で、「汚れ6人衆」が主人公の富豪「スペンサー」に紹介されるシーン。
「汚れ6人衆」の面々は、冷徹な無表情で肩を並べるんだ。


さて! 撮影しよう!!  


          ・・・と、思ったら 「汚れ6人衆」が4人しかいない!


あとの2人は他の映画のオーディションへ行ってしまったらしい。
おいおい勘弁してくれよ・・・ 折角やる気だったのに

「汚れ6人衆」がフレームに入らないシーンを優先的に撮影する事にした。

その間、人数の揃わない「汚れ6人衆」は炎天下で待ちぼうけ。
残りの2人がオーディションから帰ってくるまで、ただ待つしかない。


 ・・・うう、暑い。。


昼食を「午後4時」に済ませ、6時ぐらいまで中庭で撮影した。

中庭に出たのが午後1時頃だったから、4時間以上はカルフォルニアの炎天下にいたかもしれない。
それも、「長袖スーツ」で! 死んでしまう!


そのシーンが終わって、俺が登場する次のシーンの撮影は「午後11時半」から撮影だと伝えられる。

・・・午後11時半ですか、頑張ります。。

ながーい待ち時間の間、みんなはチェスをしたり、お喋りしたり、絵を書いたり、本を読んだり、一度帰宅したり、身体を鍛えたり・・・とにかく時間を潰した。




午後11時半からのシーンは、「回想」のシーンだ。

「ボクシングチャンピオン」だった6人が、いかにして「スペンサー(富豪の主人公)」の
ガードマンを務めるようになったのか、そのいきさつが判明するシーン。

「汚れ6人衆」は、最初から冷酷で残忍な奴等だったワケじゃないんだ。

ボクシングの様々な階級でチャンプになった6人を、富豪「スペンサー」が雇い、
「アルファ1」、「アルファ2」という2人の鬼教官の下で地獄の特訓を積ませ、
人間性を捨て去らせ、任務の為なら手段を選ばない人間として育成された集団なのです。


それを如実に表すシーンが、今から撮影する「テレビインタビュー」のシーン。


何とこの映画の中で唯一、「汚れ6人衆」の顔に笑顔があり、
みんなで楽しそうにお喋りをしているシーンなのです。

6人は、まだこの段階で「スペンサー(主人公)」に雇われていないため、「ただの人」なのです。
ただ、ボクシングチャンプの座を取れて、嬉しい人達なのです。


  (注:このシーン、ボクシングの試合後のはずなのに、誰の顔にもキズ一つ無いです。変なの)



撮影は、深夜1時半まで及んだ。

途中、ブレーカーが落ちるというトラブルが発生。
それが直せない為、今日の撮影はこれで打ち切られた。



ふぅ・・・疲れました・・・・。 眠いです。


明日も撮影があるのかな? まだ判明してないです。
とにかく今は、シャワーを浴びて、寝ようと思います。  おやすみ!


[二十歳]
9月24日(月)11:54pm


朝、5時半に目覚し時計で目を覚ました。

冷水で顔を洗って目を覚まし、映画【レッドへリング】の撮影のための用意をした。
そして、バスに飛び乗って目的地へと向かったんだ。


俺が集合場所に着いたのは、8時45分だった。
今日の集合時間は「9時」だと言われている。

だけど・・・・何と、「9時5分」になっても誰も現れないのだ!!
スタッフは勿論のこと、俳優も一人も現れない!

流石に不安になってきた

 うーむ。集合時間が変わったのかな・・・?

しかし、9時15分になって少しずつ人々が集まってきて、集合時間は9時で正しかったのがわかった。

ぢくしょー  時間守れよー
何だか、集合時間前に現地に到着するのが馬鹿らしくなってくる。
撮影班が行動を開始したのは、10時近くになってからだった。



前回、スプリンクラーの暴発でびしょ濡れになった俺のスーツは、クリーニングに出されてあった。
俺はそれを受取ると、スーツに袖を通す。

今日の俺のシーンは、「ただそこに立っているだけ」というシーンらしい。


スーツの上着の下にガンホルダーを下げ、そこに短銃(モデルガン)をさした。


今日 撮影されるシーンは、映画【レッドへリング】の主役である「スティーブン」と、
映画内でのアメリカ大統領「アトキンソン」とが個室で対談しているシーンだ。

俺達「ガードマン」は、そのガラス張りのドアの向こうで「ただ立っている」らしい。


要するに、誰か怪しい奴が来ないか見張っているんだね!(俺達が怪しいけど)


しかし・・・やはり現場がハリウッドなだけあって、小道具が凝ってる!
大統領座っているテーブルの後ろには歴代大統領の肖像画(レプリカ)が飾られている。



カメラや照明のセッティングが終了し、いよいよ撮影が始まった!

ガラスドアの向こうでは、スティーブンとアトキンソン大統領が何かを話している。
俺達は特に関係なく、「ただ立っていた」

・・・撮影が終わった。  何かとても虚しい


そのシーンの撮影が終わって、俺は「待機」させられた。
今日、もしも時間が許せば、あと1シーン撮影されるらしいんだ。
だからそれが判明するまでは待機。


待機している間、俺の教官役の「マリア」や「サシャ」、その他色々な人達と喋った。

俺が今日、20歳の誕生日だと分かると、みんなで「ハッピー・バースデー♪」を歌ってくれた
嬉しかったです。

結局 午後5時になった時点で、俺はもう今日は撮影シーンが無い事が判明し、帰宅。


家に帰りついたのは、午後8時を回ってからだった。



・・・・・・・・。


   ・・・・・・・・。
  

       ・・・・・・・・・今日は俺の20歳の誕生日じゃないかーーーーー!!



さぁ!! 今年も自分で自分を祝おう!!!       


  
  はっぴーーーーーばーーーすでーーーーーつーーみーーーー♪

 はっぴーーーばーーすで−−−−−−−つーーーーみーーーーーーー♪

 はっぴーーばーーーーーーーすでーーーー でぃあーーー じぶんーーーーー♪
     
     はっぴーーーーばーーすでーーつーーーーみーーーーーーー♪


                   ・・・・・・・・・・・・・・・





          ・・・・・・・・・・何とも言えない虚しさが 乾燥した心の表皮の上を心地良く吹き抜けます


       20歳の誕生日の夕飯は、「サッポロ一番、塩ラーメン」


去年よりかは良い夕飯になったような気がします。


[10代最期の日]
9月23日(日)10:40pm


この1週間、何と一度も映画【レッドへリング】の撮影が無かった!!
どーーーーーなっとるんじゃーーー!!

だけど、やっと今日電話が入って、明日は撮影があるらしいんだ。

場所はセントリーシティというところにある「e−スタジオ」。
別にアクションシーンでもなくて、ただ立っていて欲しいらしい。


・・・どうやら、10代と20代の境目は映画撮影で過ごす事になりそうだ。


明日、9月24日で、俺は10代に別れをつけて20代になる。
19歳から20歳になるんだ。

日本を飛び出した時は18歳の夏だった。

18歳、19歳、そして20歳。

普通の人々が青春を謳歌する年月、俺はこのように過ごして後悔していないよな?
後悔などしていない! 悔いなどあるか!

本当の事を言うと、20歳になりたくない。
あまり嬉しくない。
「10代」そして「若さ」というステータスをいつまでも持っていたいんだ。

だけど、時間の流れは止められないもので、俺も人間なので歳は食うもので。


もうすぐ夜が明けて、俺の20代が始まる。
10代最期の夜に何を食べよう・・・?


よし。「サッポロ一番:塩ラーメン」でも食うか

うーむ。貧乏性極まれり・・・。


[ぼぅっと]
9月18日(火)00:58am


今日も映画【レッドへリング】撮影待ちで、待ちぼうけです。

前の日に
 「明日 撮影があるか、もしくは次の撮影日はいつなのかを教えて下さいませ」
と撮影班の留守電に入れたにも関わらず一切応答がございません。

日給100$って言っても、ここまで出番が無いと全然儲からないよ


+++


・・・ブルル 寒くて堪らない。
だけど、同居人の「ヒース」は全く寒くないらしい。

・・・頭もガンガン痛い。

まさか、これは風邪の症状か?

スプリンクラーでびしょ濡れになったツケが今頃回ってきたのだろうか。
とりあえず、頭の深い部分がズキズキする。

ちゃんと食べるもの食べて、グッスリ寝なきゃ。
撮影がある時には万全になれますように。


[全員退避せよ!]
9月14日(金)09:46pm



  とても信じられない事が起こった


今日、ロサンゼルス国際空港の近くに位置する「ラディソン・ホテル」にて、映画【レッドへリング】の撮影があった。

午前10時に集合し、着替え、準備した。

今日 撮影するシーンは、映画【レッドへリング】のオープニングのシーンだ。
撮影場所は屋上。

俺達「汚れ6人衆」が、「アルファ・ワン」と「アルファ・ツー」という鬼教官から今回の指令を告げられるシーンだ。

まず、俺達6人はセリフの練習から始めた。
声を合わせて、軍隊調にスタッカート(抑揚)をつけてセリフを言うんだ。

何遍も何遍も炎天下の空の下、練習した。口調が揃ってきて、いよいよ撮影に入った。

俺は渡された小銃のモデルガンを腰にさし、サングラスをかけて定位置についた。
   (モデルガンには、「ピエトロ・べレッタ」と書かれていた)

他の5人は、ハンドガンだったり、自動小銃だったり、ショットガンだったり。

撮影中の注意として、
 「絶対にモデルガンを下の人に向かって狙う振りをしないでくれ」
と言われた。
今日はホテルの屋上での撮影の為、階下の一般人から見たら「モデルガン」かどうか分からない。
テロリストじゃないかと間違われるかもしれないからなんだ。

撮影が始まった。

 【シーン1、テイク1、音を回して!、音はOK?、・・・・・アクション】

俺はとりあえず胸を張って、前を向いていた。
声を出す部分はしっかりと出して。

それから角度を変えて、別のカットを撮影。

別のシーンを・・・また別のシーンを・・・と撮影していくんだけど、  もう3時だ!!

・・・昼飯は?


腹が減ってしょうがない。炎天下の下なので暑すぎる!!


みんなの不平不満が溜まってきたところで、昼食になった。


++++


俺達、「汚れ6人衆」のメンバーをご紹介しましょう。


「ヒロシ」    ← 俺
「パンチョ」
「シンバット」
「TNTトロイ」
「ビッグ・ジム」
「ビッグ・ダディ」

の6人。俺達は昼飯を思う存分食べた。

美味い! 美味い! とっても美味い!

かなり腹が減っていただけに、かなりの量をたいらげた。



さて、今回のホテル【ラディソン】での撮影には、2つの控え室が用意されていた。

女性用の「102号室」、男性用の「123号室」
俺達「汚れ6人衆」の面々は、控え室「123号室」にいた。

昼飯あとの、心地良い眠気に誘われて、みんなはゴロゴロしてたんだ。


1人はしばらく休憩ののち、部屋から出ていった。

5人が部屋でくつろいでいた。


その部屋には、2つの大きなベッドがあった。

「パンチョ」と、「ビッグジム」は、一番手前のベッドの上に、まるでエビフライみたいにゴロンと横になっていた。
「ビッグダディ」と、「TNTトロイ」は、反対側のベッドの上にゴロンと横になっていた。

「ヒロシ」、、そう、俺は、そのベッドの真中の床、の「カーペットの上」に寝っ転がっていた。


5人は、クーラーの効いたその部屋で、心地良い昼寝を楽しんでいた。
次の俺達のシーンの撮影がある30分後まで、俺達は眠る事ができたんだ。

みんなグッスリ眠っていた。 誰かが部屋に入ってきても、気付かないぐらい。

実際、俺達がぐっすり眠っている様子は、ハンディカメラで撮られていた(笑)

ビデオの中で、みんな子供みたいに寝ていた。


俺達は「そのビデオテープ」が役に立つなんて、その時は思いもしなかった・・・






俺は、まどろんでいた。

心地良い・・・眠りだった。



すると! いきなり誰かに「バケツの水」をぶっかけられたのである!

俺は飛び起きた!! 跳ね起きた!!

何が起こったのか、収集がつかなかった!

  これは夢か? 何が起こったんだ!?


なんと、部屋の中は豪雨だった!どしゃぶりだ!


一体何が起こったんだ!どうなっているんだ!!


それは「バケツの水」なんかじゃなかったんだ! 「スプリンクラーの水」だったんだ!!

追い討ちをかける警報の音


   【ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー】

   【このビルは危険です  全員退避して下さい】

   【ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー】

   【このビルは危険です  全員退避して下さい】

   【ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー】

   【このビルは危険です  全員退避して下さい】

   【ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー】

   【このビルは危険です  全員退避して下さい】

   【ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー】

   【このビルは危険です  全員退避して下さい】

   【ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー・ビー】

   【このビルは危険です  全員退避して下さい】



あまりの水の強さに、前が見えない。
B0lBN2?$,5/$3$C$?$N$+J,$+$i$J$$$,!":#$N26$K$G$-$k;v$OC&=P$9$k$3$H$@!*

まるで川のように流れる水の上、上から水が降り注ぐ。


部屋の出口までやってきた。
俺の後ろから、「シンバッド」が脱出してきた。

俺は、「ここから脱出しよう」と彼に声を掛けると、ドアの方へ向かって走り出した。

頭上では警報用のランプがクルクル回っている。


俺の視界が狭くなっているのを感じた。 向こうの非常口の方しか見えていないようだった。


非常口に到着して、ホテルの外側へ出る事に成功した。

俺の後から、「シンバッド」がついて来た。


他の3人は? ・・・良かった 反対側の非常口から脱出したようだった。

  「・・・一体何事だ?何が起こったんだ?」

まだ事態の収拾がつかない。
心臓はバクバクしている。


このビルが、ニューヨークの世界貿易センターのように倒壊するのではないかと思うと、危なくてこれ以上近づく事ができない。


しかし、・・・・びしょ濡れになり、、一目散に逃げているのは俺達の部屋だけ・・・のようだ??

他の人達も、警報に驚いてはいるものの、濡れていない。
爆発があった気配もない。


改めて、自分の身体を見まわしてみる。

びしょ濡れだ。 そして「白い粒」がたくさんついている。
・・・これは消化剤だ。  スプリンクラーが水と消火剤が混じったものを出しているんだ。


回りが見えるようになり、やっと事態が飲みこめてきたようだ。


俺はそこで初めて顔を拭った。 そこまでは拭く余裕も無かったんだ。

いきなり寝ていたら水をぶっかけられ、水が降り注ぐ中、何も回りが見えない状況で逃げなければいけなかった。


・・・・。


・・・・。


・・・・。


・・・・どうやら俺は生きているみたいだ。



・・・誰も俺達以外に被害者がいないようだ。



・・・・あああ!! デジタルカメラ!!!



ぐぁぁぁぁああぁぁあああ!!!部屋の中には、全ての荷物が置きっぱなしだぁあ!!

デジタルカメラ・パスポート・財布・洋服・・・全てあの雨が降り注ぐ中にある!


一緒に脱出した「シンバット」も、高級スーツを中に置き忘れた事を思いだし、取りに帰る事にした。


123号室の前までくると、部屋の中から水が洪水のように溢れでていた。
他のどこの部屋からもそんな気配はない。123号室からだけ水が出ている。

部屋の中は水しぶきで何も見えない。

スプリンクラーの水が凄い勢いで降り注いでいるんだ。


俺は意を決して中に入ると、俺がバッグを置いたあたりを手探りでまさぐった。

・・・あった!見つけた。

すぐにバッグを持って部屋から脱出。 またびしょ濡れになった。


控え室の荷物を置いていた人達も騒ぎをみて慌てて部屋の中に飛び込むと、荷物を持ってでてきた。


その時、消防隊員が到着した。 はしご車まで来た。あたりは騒然とした雰囲気になった。

消防隊員が、部屋内に火の気がないと分かると元栓を締めて水を止めた。


部屋の中は、まるで台風のあとのようになっていた。

水に漬かった鞄やスーツ、全ての物を外に引きずり出す。


もうびしょ濡れだ。どうしようも無い。


一段落したようなので、俺はドアから外に出て、外の空気を吸った。

それから・・・バッグの中を覗いてみた・・・


デジタルカメラは・・・濡れていた。だけどタオルに巻いていたので壊れていなかった。
パスポートはちょっと濡れていた。
財布は・・・外側だけ濡れていた。

ああ・・・、3冊の漫画がびしょ濡れだぁ・・・【浦沢直樹】の【20世紀少年】が・・・ショック


控え室に荷物を置いていた人達はぶちキレだ!

スタッフが次のシーンを撮影しようと思って呼びにきたら

「ふざけんな! なめんな! ふざけんな! ボケがぁ!! クソがぁ!!
  この○○○○がァ!! ふざけるなぁ!! なんだこれは! なんだ!!
  ふざけるな!! 撮影なんかしてる場合か!! ふざけるなぁぁ!!」

もの凄い剣幕で怒鳴り散らしている。

俺は・・・ただ、眠っているところをいきなり襲ったこの事態に苦笑いして立っていた。
目覚しにしてはハードです。


とりあえず、誰もケガをしていないようなので良かった。
結局、スプリンクラーの水を被ったのは俺達5人だけみたいだ。


なぜ、スプリンクラーが暴走したんだろう? 原因はまだわかっていない。
とりあえずスーツをクリーニングに出してもらった。

携帯電話が壊れた人、ノートが塗れて開かなくなった人、散々な状態だ。

一体、誰が弁償するのかな? それはまだわかっていない。


あの部屋には火の気は全くなかった。
タバコも全くなかった。
5人はみんな、例外なく寝ていた。

・・・じゃ、何が原因なんだろうか?


撮影どころじゃなくなったので、俺達は家に帰された。

・・・洒落にならない1日だった。


[混乱の日]
9月12日(水)03:11am


朝、俺は映画【レッドへリング】の撮影現場へ向かう為、早く起きた。
そして何気なくテレビをつけると、大変な事になっていた。

ちょうど俺がテレビをつけた時に2機目の飛行機が世界貿易センターに突入。
家の全員が起きてきて、テレビに見入った。

俺が居たNYが廃墟と化してしまっている。

コンスタンティーニさんは大丈夫だろうか?マルタは大丈夫だろうか?
みんなは大丈夫だろうか?


ニューヨーク、ワシントン、・・・次はロサンゼルスでは?

誰もがそう不安になった。

LAのダウンタウンでは、かなりの渋滞と混乱が予想された。
飛行場は閉鎖されているので、それも少なからず影響を与えているハズだ。



ところで、俺の映画撮影は予定通りあるのだろうか??
監督に問い合わせたところ、「もちろんあるよ」という応えが帰ってきた。


バスに乗って、乗り換えのあるLAのダウンタウンへ向かう。

やはり大変な事になっているようだ。
裁判所は閉鎖され、黄色のテープで巻かれ、警察官でそこら辺が一杯だ。

交通渋滞のせいで、バスも中々到着しない。

30分ほどしてからバスがきて、俺はそれに乗って目的地へ向かった。



着いた。 今日はこのホテルに集合だと言われている。

ホテルのフロントは混み合っていた。
飛行機が飛ばなくなった人や、フロント前のテレビの映像を見ている人。


その向こうの机で、映画の出席簿にサインをした。

集合時間は午前10時で、俺は9時55分に到着した。
テレビのニュースを見てたからギリギリになってしまった。


ホテルの中に入る。


ホテルの中庭に大きな白いテントが張ってあった。

その中には・・・パーティーのセットが組まれていた。
テントの窓という窓は外側から黒い紙で覆われ、外の明るさとは関係無しに撮影できるようにしてある。

セットの真中にはレールが引かれ、カメラも設置されている。

俺達「汚れ6人衆」には、モデルガンが渡された。
短銃だったり、マシンガンだったり。

それをスーツの腰にさして、いよいよ撮影が始まる事になった。


撮影が始まった。
今日は「スペンサー(主人公)」が「世界金融フォーラム」みたいなところで演説するシーンだった。
俺はスペンサーの護衛として、すぐ後ろに立つ事になった。

密閉されたテントの中で、照明に照らされて温度は急激に上昇した。
30℃は少なくともあったはずだ。
汗が噴き出し、立っているのが辛かった。

お昼休みになった。
みんなは昼食を済ませると、CNNテレビやラジオ中継に耳を傾けた。

全く気にしない人達もたくさん居た。
中庭のプールではおじさん達が宴会を開いていた。


撮影は長かった。
当初の予定である午後10時を超した、真夜中の1時まで撮影は続けられた。
立ち続けた為、足が棒のようになってしまった。


そして、報酬を貰った。100$札を財布に入れた。

家に帰りついて、その100$札を封筒に入れなおした。
この100$は大事な100$札だ。

俺が映画で得た初報酬だ。
これを渡さなければならない人がいる。
だから大事に保管しておかなきゃ。



そして・・・・今日。俺はNYに電話をした。 コンスタンティーニさんが勤めるカフェに電話をしたんだ。

そこで、俺はショッキングな事を聞いた。

コンスタンティーニさんは、1ヶ月前に辞めていたんだ。
マルタも辞めていて、もうカフェでは働いていなかった。

連絡先も分からないらしい。

・・・悲しかった。 もう「コンスタンティーニさん」とも「マルタ」とも連絡が取れないんだろうか。

果たして無事なのだろうか?確かめる手段が無い。


沢山の警官がビルの崩壊の中、瓦礫に埋まってしまった。

じゃぁ、俺がタイムズスクエアで会った数々の警官は無事なのか?
俺が歌ってあげた警官は無事なのか?


俺が居たタイムズスクエアには、もう2度と戻れないのだろうか


[撮影じゃないの?]
9月10日(月)11:52pm


カルバーシティにあるジムに着いたのは午前7時半だった。
集合時間の1時間半前に到着した人は誰もいなくて、寂しかった。(当たり前だけど)

しかしながら、集合時間の15分前になっても誰も来ない。

・・・流石に不安になってくる

 「もしかして、集合場所を間違えたかな?」
 「今日撮影はキャンセルになったとか・・?」

色々不安材料が浮かんできて、俺は確認を取る為にあらかじめ貰っておいた緊急連絡用の電話番号に電話してみた。


  ピ♪ ポ♪ パ♪ ポ♪ ピ♪ パ♪ ポ♪ ピ♪ ポ♪ ピ♪

  ・・・・・・・・・・・・・プルルルルルルルルルルルル


良かった。電話が掛かった。安心した。・・・・ハズだったけど

   
  ピーーーーーーーーーーーーーーーピジャラギャザラシャーーーーーシャーーーーーーー
   ピーーーーーーピギャラザラシャーーーーーーーーシャーーーーーーシャーーーーーーーー
     ピーーーーーーーーーギャラザラシャシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これはFAX番号じゃないかあああああああああああああああ!!!

アッタマに来た。まさか緊急連絡用に渡された電話番号がFAX番号だとは思いもしなかった。


おかげで連絡は取れない。なのに15分前になっても誰も来ない。。
くそー どーなってんだ!

俺がいきり立っていると、「汚れ6人衆」のメンバーがやってきた。


ふぅ。どうやら集合は間違っていなかったらしい。
しかし・・・、なんと今日は「撮影」ではなくて「リハーサル」らしい。

間もなくして、戦闘シーンのコーディネーターの「マリア」がやってきて事態の収拾がついた。

俺が「ジム」と呼ぶと、「ジム」ではなくて「ドウジョウ」だと訂正させられた。
・・・・どっちが日本人なんだか(苦笑)


というワケで、今日も「戦闘訓練」になったワケです。

今日は「棒術」のプロが来て1対2の徹底指導。
片方ではマリアによる武術指南。


うーん。こんな濃い武術指導をタダで受けていいんでしょうかー?

リハーサルは午後1時に終了。
俺はリトル東京の紀伊国屋書店に寄って、帰途へついた。


明日は午前10時から、紛れもなく「撮影」だ! ・・・多分


[やっと事態は動き出す]
9月9日(日)11:59pm


映画【レッドへリング】のスタッフから電話が入った

明日、カルバーシティにて「汚れ6人衆」のトレーニング風景の撮影があるそうだ。
集合時間は午前9時。だから俺は朝の5時に起床しないといけない。

・・・今は夜中の12時。大丈夫かな?


そして明後日。明後日も撮影だ
明後日はホテルの廊下のシーンを撮影するらしい!

いよいよ、やっとこさ俺にとっての撮影開始がやってきたようだ。

「撮影」だと「報酬」が貰えるハズだ。
もしかしたら明日、「初報酬」が手に入るかもしれない。
映画で食べていく者の、プロとして活動していく記念すべき出発点「初報酬」。

よーし。胸を張って貰えるように頑張ります

じゃ、おやすみなさい!


[いつまでかしらん]
9月7日(金)05:51am


空も白みかけ朝が近づくのを肌で感じるこの時間、いまだ起きております。

相変わらず映画【レッド・へリング】での俺の出番が分からないので、
家に引き篭って「筋トレ→読書→漫画→ランニング→水泳→睡眠」というサイクルから逃れられないでおります。


この状態じゃ、このまま待ちぼうけを食らうんじゃないかと心配になってきて、
今週号の「BACK STAGE(俳優新聞)」を買ってきた。

待ってる時間が勿体ないから、「次の仕事」を見つけようと思ってるんだ。


ちなみに、今日電話で【レッドヘリング】のスタッフに問い合わせたところ、

  「今週末、もしくは来週始めにリハーサルと、ちょっとした撮影がありますので開けておいて下さい。」

との事だった。

・・・相変わらずこの曖昧さが何とも言えないね。「今週末〜来週始め」っていつだよ!
俺はこの撮影のために、テレビドラマのエキストラを断ったのに・・・(泣)


しょーがない。しょーーがない。
撮影が延びたらそれだけ報酬が増えると思って我慢しよう。


+++++++


冷蔵庫の中の食材が残り少なくなってきた。

今日は生卵3個をぶっかけた卵御飯を食べてやった。
サルモネラ菌、カカッテキヤガレ


[待機中]
9月4日(火)05:50am


映画【レッド・へリング】のスタッフに問い合わせたところ、
俺が出演するのが「4日」の予定だったけど、諸事情により変更されたため、いつでもOKなように待機していてくれないか、との事だった。

一番最初のオーディションを知っている俺としては、このチームがあまり統率が取れていないのを知っているので、これ以上尋ねなかったんだけど・・・本当に大丈夫かなぁ。。

俺はしょうがない為、家に待機しつつ、身体を鍛える事に専念する事にした。

いつものように、ランニング・水泳・筋トレをする。


・・・報われるのやら、、ちょっと心配だ。

話では、この映画がヘンリー(監督)の商業用の初映画となるらしい。
今まで、ドキュメンタリーは何本を手掛けているらしいけど、商業用映画は初なんだって。

だから予定も「6週間」という長期間を見越しているんだね。


さて、飯食って、本読んで、風呂入って、筋トレして寝るか


[機械が壊れた?]
9月1日(土)11:12pm


昨日もリハーサルへ向かう為「GMTスタジオ」へ行ったのだけど、
映画撮影用カメラに重大な支障が発生し、一度カメラ会社へ送らなければ修理不可能な状態になってしまったらしい。

そこで、急遽そのカメラは会社に送られ、スタッフは代用カメラ探しに奔走した。


俺達の今日のリハーサルは中止になり、解散。

どうやら次は俺にとっての撮影本番、【9月4日】に集合しそうだ。


そして、今日は久々の完全OFFだった。俺は午後1時に起床し、身体を安めた。

全身筋肉痛で、腕を肩より上にあげることすら「おっくう」だったのだけど、だいぶマシになった。


明日からは、また身体を鍛えて撮影へ向けて頑張ります!



 

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