[不安]
3月17日(月)03:14am
夜中だが、不安で寝付けない。
今日、俺が日本を出る前に通っていた
「日本映画学校」の俳優科の友人達は、学校を卒業した。
彼等と違う道を歩み始めて2年半。
俺はこの2年半、どのような物を手に入れただろうか。
それは、あのまま学校に通って卒業して得るはずだった物と、
どちらが大きかっただろうか。
安易に自分を肯定するのはとても簡単だ。
安易な言葉でそれを言い表すのも簡単だ。
だけど、自分の胸に手を当ててみて、
今の自分を誇れるだろうかと自問自答した時、
なんとなく「揺らぐ自分」がいる。それが不安の元だ。
俺は、労働ビザを手に入れて、ラストサムライ以後、何をした?
誓ってもいい。
「俺は何もしていない。」
全く前に進んでいない。
ブラックニンジャが発売されたじゃないかって?
ふざけるな。あれを撮影したのは2年前だ。
今の俺が努力して発売されたわけでは、断じてない。
俺は「4ヶ月」、無駄にしたんだ。ドブに捨てたんだ。
それを自分で分かってて、その罪悪感があるからこそ、
今の自分を誇れないのだ。
ラストサムライ以後、オーディションに応募する時、
まずは「給料が貰えるか」という事を確かめるようになった。
もうタダ働きをする余裕はないからだ。
だが、そうすると応募できる数は10%ぐらいに減ってしまう。
当然、それだけチャンスも減る。
ラストサムライ以後、俺は「労働ビザ」という武器を手に入れた。
だが、その武器の使い方が分からなかった。
武器を手に入れた事に満足し、使おうとしなかった。
最近、やっとその愚かさに気付き、いざその武器を使おうとした。
すると、どうだ。
その武器を使うには、相当な時間が掛かるじゃないか。
もっと早くそれに気付くべきだった。
時間・・・時間・・・・・時間・・・・・・・
タイムリミットがないようだが、そこに確実にある。 あるんだ
いい加減、こんな状態に嫌気が差した。
俺は立ち直るべきだ。
ゲームしてたって、漫画読んでたって、やる気がある時は前に進める。
前に進むべきだ。
ちょうど三年前、18歳の時。 俺はある詩を書いた。
とにかく前へ
何も考えずに 飛び込んでみよう
恐れていたら 手遅れになる
今なら間に合う
1%未満の確立でも 0じゃないしね
俺には 1本の太い意志がある
海を渡って 空を飛んで 地を這って
泥水飲んででも 前に進もう
希望を抱いて 突っ込んでみよう
先の事は 分からないから
俺は負けない
一般社会に 呑み込まれるもんか
自分を褒めてちゃ 前に進まなくなってしまうよ
俺には絶対に折れない 1本の芯がある
お腹減って 孤独に震え
遠いあの地で 力尽きても 前へ 前へ 進もう
未来はまだ固まっていない だったら前へ 進もう
そうだ。前に進もう。それしかないんだから。
「前に進む」という事は、具体的にはどういう事か。
1、大きな仕事(映画・演劇)をこなし、
アメリカに長く居れるようなキャリアを積む
2、多くの仕事(映画・演劇)をこなし、
アメリカに長く居れるようにお金を稼ぐ
1と2、両方叶えば最高だ。
【1、大きな仕事(映画・演劇)をこなし、
アメリカに長く居れるようなキャリアを積む】
これを叶える為には、何が必要か。
俺の考えでは、それは「エージェント」だ。
では、その「エージェント」を手に入れる前に、何が必要か。
「車」(免許)
「携帯」
この2つはかなりキツイ。資金不足だ。
資金は足りないが、「免許取得」は可能なはずだ。
まずはそれをやっつけよう。
・・・筆記試験には受かっている。後は実地試験だ。
・・・だが、問題なのは、運転練習だ。
今は、練習可能なのは「土日だけ」。
しかも、練習場所は「ここから電車で1時間半掛かる所」だ。
土日だけで、しかも、あと何回練習すれば良いのかも分からん状態では、
何ヶ月掛かるのかも知れん。これではいかん。
それを見つけ出す事。それが最優先事項か。
「免許取得」は重要だ。・・・だが、
「車(免許)」「携帯」無しでも大丈夫なエージェントもあるはずだ。
それを探し出し、応募しよう。
応募する為には「カバーレター(添付する手紙)」が必要だ。
その「カバーレター」を作成する事。これも優先事項だな。
【2、多くの仕事(映画・演劇)をこなし、
アメリカに長く居れるようにお金を稼ぐ】
これを叶える為に必要な物、それは何か。
「エキストラの仕事を数多くこなす事」
「チョイ役でも金払いの良い仕事をこなす事」
エージェントを手に入れれば、この2つも叶うかもしれない。
だけど、もっと確実な、良い方法はないだろうか?
「セントラル・キャスティング」という大手のエキストラ派遣会社は、
この前に日記に書いた通り「労働許可証」がないと
駄目らしく、俺はその「O+F/5v2D>Z!W$r
(労働ビザはあるんだけどねぇ・・・)
だが、そこで諦めてはいかん。まだ選択肢は、たくさんあるはずだ。
「別の派遣会社を探す」
「オーディションに応募する」
「オーディションに応募する」というのも手だが、
「バックステージ(俳優新聞)」は、もうさっぱりアテにならん。
アジア人の応募は少ないし、もし応募してても「給料無し」が殆どだ。
これに頼ってたら、時間がいくらあっても足りん。
「オーディション情報」を仕入れる方法は「バックステージ」だけじゃない。
他にもたくさんあるはずだ。
「ブレイクダウンサービス(オーディション情報)を見つけ出し、
それに加入し、応募する事」。
これが重要だ。
いざエキストラの仕事を手に入れると、「車」が必要になってくるだろう。
・・・やはり、まずは免許を取得しなければ始まらない。
「免許取得」が最優先事項である事に変わりはなさそうだ。
だいぶ、「今すべき事」が見えて来た。
1、「免許取得」
2、「カバーレターの作成」
3、「労働許可証無しでOKなエキストラ派遣会社を見つける」
4、「ブレイクダウンサービスを見つけ、加入する」
この4つ。 これを一つずつやっつけて行こう。前に進む為に!
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