2008年04月29日 オーディション
ドアが開きます
子供向けのテレビシリーズのオーディションに参加した。
俺が演じたのは日本のタクシーの運転手だったんだけど、
役設定に 「完璧な英語を喋れる」 と書いてあるからキツい。
予想通り、オーディション会場にいた他の8人は
日本人じゃなくて「アジア系俳優」だった。
セリフは全て英語、
・・・つまり、プロダクション側は日本人に一切こだわらない。
たとえセリフが日本語だったとしても、
「日本人の役」を日本人が取るのがどれほど難しいか、
俺はもう、身に染みて分かってる。
とりあえず、衣装は完璧。白い手袋までしてる。
あとは英語と演技だけだ。
・・・オーディションは、意外と上手く行った。
60点くらいの出来だ。
自分がいくら満足した所で、この役でキャストされるのはたったの1人。
オーディションは、受け終わった瞬間から「落ちた!」と思って
次を目指さなければならない。
よーし、落ちた!今度こそ頑張るぞ!
2008年04月23日 オーディション
闇に潜む影
今日はとあるアクション映画のオーディションに行ってきた。
この映画の話は聞いていたが、
俺はアクションが全く出来ないので、かなり消極的だった。
でも、マネージャーの「マイク」が、
「オーディションだけでも行ってみて。」
と言うので、行く事にした。
役柄は、日本人だったんだけど、
オーディション会場にいたのは、俺を除いて他は全てアジア系俳優だった。
・・・もう日本人俳優は一通り見終わったんだろうか。
運よく、今回のオーディションで演じたのは、
演技のシーンだけだったので、
なんとかやり過ごす事ができた。
・・・さあ、また英語の勉強に戻ろう!
2008年04月21日 オーディション
静物画
新作映画のオーディションに行ってきた。
これが今年に入って3つ目だ。
今回行ってきたのは「35~55歳の日本人男性」の役だった。
主人公が震え上がるくらいの「凄み」のある役らしかったので、
俺はチンピラみたいな格好で行く事にした。
金色のアクセサリー類が光っているけど、
実はとてもリーズナブルだ。
次のオーディションに備えて、今日も頑張ろう!
2008年04月14日 オーディション
前向け前
朝8時、電話が鳴った。
「ユウキ、オーディションだ!
今回は行くのは、
テレビシリーズの準スターで、宝石商の役だ。
時間は、今日の午後3時。
台本はメールで送るよ。
頑張ってくれ!」
よっしゃ。オーディションがまた入ったぞ!
俺はベッドから飛び起きると、
いそいそと台本を印刷し、早速勉強に入った。
・・・まずは台本を読み、理解し、
このテレビドラマの過去のシリーズを視聴して
番組の雰囲気を掴む。
次に、セリフを覚えながら、
宝石商の役に合った衣装を選んだ。
・・・くそ。時間が無い。間に合うかな。
俺は車に飛び乗ると、
何でも$1で買える「$1ショップ」を大急ぎで巡り、
シーンの中で使う宝石類を買い入れた。
よし。こんなもんだろう。
オーディション会場にて、俺はいつに無く緊張していた。
前回の「どハデなゲイ」の役もそうだったが、
今回の「宝石商」も、「日本人の役」ではない。
「日本人である必要性が全く無い役」なんだ。
・・・つまり、「日本人だから英語が下手」という言い訳が
通用しないわけだ。
しかも、急なオーディションだったので、
俺はセリフは覚えたものの、
宝石商に関する知識が全く無い。
セリフに後ろ盾が無いから軽い軽い。
雰囲気だけでやるしかない。
「・・・次は、ユウキさん。どうぞこちらへ」
いよいよか。
俺は室内に入り、カメラの前で、
キャスティング補佐の女性とシーンを始めた。
「どうも、ありがとうございました。」
終わった。出来は35点だ。
・・・はあ。
「アメリカ人の役」だと、
「英語が話せて当たり前」
というのが前提に来て、
それ以上に演技が求められる。
俺はその前提がまだクリアできないので、
一気に自信が無くなってしまう。
・・・これが日本語なら、宝石商についても
少しは調べる事ができたかもしれないのに。・・・くそ。
今更嘆いても始まらない。
より一層気合を入れて勉強しよう。
小学校の「科学」の教科をすっかり忘れていたので、
もう一度小学3年生に戻って、勉強し直しだ。
約700ページの化物みたいな教科書だ。
そりゃ小学6年生が「成層圏」だの「対流圏」だの知ってるはずだ。
気合入れろ!! 頑張るぞおおお!!!
2008年04月10日 オーディション
逆進準備
「とあるプロジェクト」の為の
3週間限定での勉強が終わった。
この3週間、大好きなゲームも一切せず、
寝る間を惜しんで昼夜を問わず勉強した。
・・・現時点で出来る限りの事はしたと思う。
この続きはプロジェクトにゴーサインが出てからだ。
さて、話は変わるけど、
今、「とある刑事テレビドラマ」の新番組の
オーディションが行われている。
・・・そして、その中に「アジア系の刑事」の役があった。
マネージャーの「マイク」は
どうしても俺をそのオーディションに
行かせたかったらしいんだけど、
キャスティングに断られた。
「ええ?駄目?本当ですか?
ユウキは経験もあるし、
役設定にもぴったりだと思うんですが・・・。」
「そうね、経験はあるわね。
でも、彼はかっこ良くないわ。」
・・・おおお!!キャスティングが断言した!
「かっこよく無い」と断言した!!
この理由で断られるのはこれで二度目だ。
なんでも、テレビの主役級の役なので、
「視聴者を惹き付ける事ができるほど
『ホット』じゃないと駄目」
だそうだ。ふーんだ。いいもんねーだ。
さて、もう一つ、テレビの新番組のオーディションに呼ばれた。
俺が演じるのは
「ド派手でゲイな受付」
の役だ。
マネージャーのマイクが「手違い」で
応募してしまったらしいのだが、
どーいうわけか、オーディションに呼ばれてしまった。
アジア人の役ですら無い。
・・・とにかく、呼ばれたものは
全力でやり切るしかない。
よし。俺は全力で
「ド派手でゲイな受付」
を演じて来よう思う!では、行って来ます!
2007年04月10日 オーディション
音速で行け
「とある映画」のオーディションに参加した。
・・・今回は、本気で役を取りに行った。
一つのオーディションの役作りに5日間も掛けたのは初めてだ。
役作りだけでなく、衣装も完璧に揃えた。
帽子は理想の物が売って無かったので、
染料を買って来て、自分で染めて作った。
・・・オーディション室を出ると、「懐かしい疲労感」を感じた。
この疲労感は・・・、そうだ・・・、映画撮影を終えた後の疲労感だ。
本気でオーディションに取り組むと、こんなにも疲れるのか!
キャストされたかどうか、それは気にしない。
でも、これからのオーディション、
その全てを今回の気合でもって臨もう。
・・・そうすれば、きっと新たな道が開けるはずだ!
2007年03月29日 オーディション
実戦練習
早速CMのオーディションが入った。
・・・学んだ事を生かすチャンスだ!
今回 俺が演じるのはバスケットボールの「審判」。
その格好のまま、歌わなきゃいけない。
俺は本気だ。
・・・どれくらい本気かというと・・・
これくらい本気だ!
よし。あとは歌を練習するだけだ!頑張るぞ!
~~次の日~~
オーディションに行って来た。
歌は・・・、一応歌えたんだけど、
・・・今度は寝不足で力を出せなかった。
睡眠時間もかなり重要なのね・・・
オーディション会場で一番驚いたのは、衣装だ。
会場内に居た5人、その全てが審判の格好をしていた。
やはりSAG(俳優組合)のオーディションはレベルが高いなあ・・・
よーし!
これからは、全てのオーディションにこの気合で臨むぞ! 次はちゃんと寝るけど。
2007年03月26日 オーディション
鏡の世界
親友の映画監督に頼まれ、
オーディションの手伝いをした。
オーディションに来た人の数は約200人。
3日間の日程だ。
「こちら側」から観るのは初めてだ。
一体、どのような違った景色が見えるのだろう?
俺は今までの自分の経験を生かし、
出来るだけアクターに全力を出して貰える環境を作った。
~オーディション終了後~
・・・・・あぁ、・・・疲れた。
肉体的にも精神的にもボロボロだ・・・。
まさか、オーディションがこんなにも疲れるものだったとは。
キャスティングディレクターの気持ちが良く分かった。
今回200人観てみて、色々な事を学んだ。
どのような俳優が「プロ」に見え、
どのような行為がキャスティングの人たちを苛立たせるのか。
これからの自分のオーディションに生かすべく、忘れないうちにリストにしておこう。
■プロの準備
1、セリフを完璧に覚える。
2、役に合った衣装を完璧に揃える。
3、髪型を役に合わせる。
4、事前に監督をリサーチし、その人の作品を観ておく。
5、台本を出来るだけ早く入手する。
■オーディション中の礼儀
1、100%のエネルギーでのぞむ。
2、自分のしている事に自信を持つ。
3、キャスティングの人達にはナイスに。
4、思い切り楽しむ
5、台本に書いてある事は100%実行する。
6、限界を超える。
7、演技指導を受けたら、270度転換する。
8、何でもトライしてみる。
■プロに見えない行為
1、セリフを覚えて無い
2、役と全く違う服装
3、目が泳いでる(自信が無い)
4、演技指導を聞けない
5、時間に遅れて来る
■してはいけない事
1、細かい質問
俳優「シーンの中のこの人は誰ですか?
その人の服は何色ですか?
どれくらいの身長ですか?
シーンの途中で、立った方が良いですか?」
2、リテイク願い
俳優「今のはあんまし良く無かった。もう一度やらせてよ。」
「・・・あれ?おかしいな。もう一度。お願いします。」
「ああ、駄目だ。もう一回!」
3、自分が受かったという前提で話す
俳優「撮影はいつですか?
え、その日はまずいなあ。
でもこの日なら開いてます。
あと、電話はこっちの番号にお願いします。」
4、中々帰らない
俳優「はいどうも、ありがとうございました。
・・・あれ?あなたどこの出身ですか?
ええ、本当に?そうは見えないわねえ。
私は○○の出身なの、それっぽいでしょ?
そういえば、私この前コンサートに行ったんだけど・・・(省略)」
事前準備は、自信に繋がる。
よし。これらの教訓を生かし、
これからのオーディション、その全てで全力を尽くし、燃え尽きよう!
2007年03月19日 オーディション
鶏舎
紹介されたエージェンシーのオフィスはバーバンクにあった。
小奇麗で明るいオフィス内には5つの小部屋があり、
それぞれにエージェントのデスクが備え付けてあった。
・・・俺が今まで居た『インパクト』よりかは大きいな。
映画とCMのエージェント、2人と主に話をしたわけだが、
特にCMのエージェントが俺に興味を持っていたようだ。
しばらく2人と話した後、俺は2ページの台本を渡された。
それぞれドラマとCMのシーンが1ページづつで、
俺はそれを10分くらいで覚え、
2人の前で演じてみせた。
「今日はわざわざ来てくれてありがとう。
追って連絡するわね。」
・・・うーん、微妙な反応。
オーディションと一緒で、受けたら、もう忘れよう。
よし、次へ進もう!
他のエージェンシーも当たってみるか。
2007年01月09日 オーディション
4回転
昨日と今日で4つのCMオーディションに参加した。
・カリフォルニア宝くじ(二次選考)
・マクドナルド
・ダイエットコーラ
・レノボ
の4つだ。
エージェントがやる気を出しているのだろうか。
全力で期待に応えなければ。
英語の勉強のペースも大分戻って来た。
この調子で行くぞ!
2007年01月04日 オーディション
仰角45度
2007年、あけましておめでとうございます!
今年の目標は「成長」だ。
英語を勉強し、次のステップへ進もうと思う。
今日は「カリフォルニア宝くじ」のCMのオーディションへ行って来た。
オーディションは3人一組になって即興で雑談するだけ。
実に楽だった。
皆々様々方々、今年もどーぞ宜しくお願いします!
2006年12月01日 オーディション
ミュージック、スタート!
携帯電話の「T-Mobile」のCMのオーディションへ行って来た。
記名リストに名前を書き、置いてあった台本に目を通す。
配達員「こんにちは。スーザンさんに『歌電報』が届いてますよ。」
スーザン「私がスーザンよ。」
配達員「(歌う)ハッピーバレンタインデ~♪ハッピーバレンタインデ~♪
ボーイフレンドからのメッセージが届いてま~す♪
『お前が友達リストに入ってな~いから、無駄に金が掛かりま~くり♪
お前と今すぐ別れた~い♪
お前と今すぐ別れた~い♪』 」
スーザン「・・・。」
配達員「・・・。」
スーザン「・・・あなたは今夜、空いてるかしら?」
配達員「・・・友達リストに入ってない人とはデートしないんだ。」
・・・おお、歌うオーディションか!何とも珍しい。
さっそく歌詞を頭の中で何度か繰り返し、
即興で自分なりにメロディーを作った。
オーディション室には2人一組で入った。
カメラに向かって名前を言って、
パートナーの女の子とシーンを演じた。
俺はメリハリを付けて、ミュージカル調に歌い上げた。
「うん。良いわね。
じゃあ、もう一回やってみて。
今度は何か違う事を試してみて。」
2度目は少し恥ずかしそうにやった。
最近は「日本人以外の役」のオーディションが多くなったように思う。
VISAカードのCM以降、日本人の役じゃなくてもキャストされると判断したらしく、
人種に関係無くオーディションへ送られている。
これは非常に大きな事だ。
所属エージェントの「シーバ」から期待されている証拠か。
・・・その期待に応えなければ。気を抜くな!
2006年11月17日 オーディション
肺活量勝負!?
今日は「ガムのCM」のオーディションに行って来た。
記名リストに名前を書くと、ガムを渡された。
・・・?
俺が不思議そうな顔をすると、
受付の人はさも当然のように言った。
「それを噛んでおいて、
中に入ったらフーセンを膨らましてね。
だってこれ、フーセンガムのCMですもの。」
なんですってーーーーー!!
聞いてない。全く聞いてないぞ!
周りを見渡せば、順番待ちの人たちが
思い思いにこぶし大のフーセンを膨らましている。
・・・これはヤバイ。
こっちの人にとっては
フーセンガムを膨らませるのなんて朝飯前なのかもしれないが、
俺はフーセンガムなんてまともに膨らました事が無い。
・・・あったとしても、10年以上前。
あの駄菓子の・・・、ブドウ味の丸い小さなガムだ。
ほら、あの透明なプラスチックの容器に入ってた奴。
俺は慌ててガムを口に放り込むと、
少しでも柔らかくしようと一生懸命にクチャクチャ噛んだ。
・・・ところが、なぜか噛めば噛むほどゴムみたいに硬くなる。
なんなんだ、これは!
その硬いガムでフーセンを膨らませようとしたが、
親指の先っぽくらいの大きさでプスーッと空気が抜けてしまう。
駄目だ、これは。
結局、オーディション室に入るまで、
まともなフーセンは一度も膨らませず・・・
オーディションは3人一組で行われた。
まずはカメラに向かって名前を言って、
それぞれ自慢のフーセンを膨らませた。
他の2人は意気揚々と大きなフーセンを膨らませたが、
俺のフーセンは「パチンッ」という音と共に、膨らむ事すら無く無様に割れた。
「うーん、それは駄目だなぁ。」
情けない・・・
「では、君にはハリネズミの役をやって貰おう。」
このCMには3人のキャラが登場する。
フーセンガムを楽しそうに膨らます2人の青年と、
それを羨ましそうに見つめるハリネズミの役だ。
「君のキャラは、フーセンを膨らましたいけど
全身のトゲのせいで膨らませない、悲しきハリネズミだ。
ほら、他の人が羨ましいって感情、君には分かるだろ。
・・・だって君はアジア人だ。
金髪で青い目の青年に両側を挟まれて、
彼らの事が羨ましくないわけがない!はっはっは」
オーゥ。 コノ アメリーカ人、オモシローイ デスかー
・・・朝っぱらから人種ネタか。飛ばすなぁ。
結局、フーセンを膨らませなくても良い役をあてがわれたので、
そこから先は順調だった。
フーセンガムを膨らませる技術・・・。
オーディションでは何が必要になるか、本当に分からないもんだ。
2006年11月10日 オーディション
先手7六歩 後手1二香
テレビシリーズの二次選考へ行って来た。
場所は一次選考と同じオフィスだった。
記名用のリストを見ると、60人ほどの名前が確認出来た。
日本人は・・・俺を含めて2人だった。
待合室で待つ事30分。いよいよ俺の番が回って来た。
オーディション室内には、5人居た。
プロデューサー
脚本家
監督
キャスティングディレクター
アシスタント
の5人だ。
演技自体は緊張せず出来たけど、一つ大きなミスを犯した。
それは・・・「キャラクター選択」のミスだ。
今回演じたのは「地下組織」の構成員だったので、
俺は比較的強そうな、「頼れるキャラクター」を演じた。
だが、このシーンは本来
「地下組織に潜入している主人公が、
不本意ながらも彼らを助けてしまう」
というシーンなんだ。
・・・という事は、シーン的には
俺が「頼れるキャラクター」であってはいけないんだ。
そこで頼れるのが「主人公」だから、このシーンが成立するわけで・・・
オーディションはワンチャンス。
失敗したからもう一度、というワケにはいかない。
・・・くっそぉぉおお!悔しい!
失敗した時のこの悔しさ。
この悔しさを生かし、次へ向かおう。今度は失敗しないからな!
2006年11月09日 オーディション
テレマカシ
連続テレビドラマの出演者選考は、
「北ハリウッド」の出演者選考場で行われた。
・・・うーむ。
テレビシリーズのオーディションは、
「ノースハリウッド」のキャスティングオフィスで行われた。
こっちで。
オーディション会場には多くのアジア人が集まっていた。
俺のセリフは全部で8行あり、
4行が英語で、残りの4行がマレー語だった。
「マレー語のセリフは日本語で言っていいよ。
キャストされたらマレー語教えるから。」
とキャスティングディレクターが言ってくれたので、
気にせず日本語でやらせて貰った。
・・・力を抜いてやったのが功を奏したらしく、
さっそく明日、2次選考に行く事になった。
よっしゃ、また頑張るぞ!日本語で。
タッ アパラ!
最近CMのオーディションに2つ行った。
一つは携帯電話のオーディションで、
「自然だけど派手なリアクション」
を求められた。
もう一つはスポーツドリンクのオーディションで、
「自然だけどクールな即興演技」
を求められた。
・・・CMだけじゃなく、映画やテレビのオーディションに行きたいなぁ、
と密かに思っていた所、エージェントの「シーバ」から
テレビシリーズのオーディションが入った。
おっしゃ!頑張ろう!
気合を入れて送られて来た台本を見ると・・・
「目隠しを外せ」 (マレー語で言って下さい)
「黙ってろ」 (マレー語で言って下さい)
「こんばんわ」 (マレー語で言って下さい)
・・・ちょっと待て。なんだこれは。
セリフが英語じゃない!
困り果ててエージェントに聞いた所、
「キャスティングディレクターは日本語で良いって言ってるわよ」
との事。
うーむ。
マレーシア人の役で日本語を喋って良いのだろうか。
何にせよ、ベストを尽くして来ようと思う。
・・・マレー語かぁ。
2006年10月04日 オーディション
ゴー馬車馬!
先日、エージェントのオフィスに出掛けて「復帰宣言」をして来た。
「とある映像作品」に出演してからの5ヶ月間、
俺はオーディションを避け、英語の勉強にのみ専念して来た。
・・・その勉強の成果を発揮する時が、いよいよ来たんだ!
これからは「オーディション」、「英語の勉強」、「学校」の3つ全てに
全力投球したいと思う。
明日は早速NBCのテレビドラマ、
「HEROES(ヒーローズ)」のオーディションが入っている。
俺の受ける役は、「サラリーマン」だ。
セリフは・・・日本語だ。
・・・サラリーマンだろうと何だろうと、本気で行くつもりだ!
うおおおお、やるぞおおおお!
2006年07月18日 オーディション
カモメ
エージェントの「マイク」から電話が入った。
マイク「ユウキ!勉強がんばってる?
今はあまりオーディションに行く気がないのは承知してるけど、
君のカンが鈍ったら困るから、
ちょっと気分転換がてらに行ってみてくれ!」
それは、ちょっと前に俺が2次選考まで行った
「とあるテレビシリーズ」の別の役のオーディションで、
会場はユニバーサルスタジオだった。
・・・よーし、久しぶりに頑張るか!
気合を入れて、マイクが送ってくれた2ページの台本を読む。
・・・これは・・・、スゴイぞ・・・、
英語の勉強の成果なのか、台本が不思議と簡単に見える。
セリフの表面ではなく、裏側が少しだけ見えるようになったような・・・気もする。
・・・良かった。勉強の方向は間違って無かったようだ。
このまま行ける所まで突き進んでみよう。
オーディションは中々どうして「普通に」上手く行った。
俺は 、
「普通に」 周到な準備をして、「普通に」 気合を入れ、
「普通に」 衣装を身にまとって、「普通に」 会場へ向い、
「普通に」 堂々と演じて、「普通に」 晴れやかな気分で会場を後にした。
・・・その後は、
「普通に」 そうめんを食って、「普通に」 コメディの授業を受たので、
今から 「普通に」 英語の勉強を続行したいと思います。
2006年04月27日 オーディション
幾度目かの始まり
"The American Pastime"という
第二次世界大戦中の日系人収容キャンプを描いた映画の
オーディションに行って来た。
キャスティングディレクターは「ビッキー・トーマス」。
・・・どこかで聞いた名だ。
あれは・・・、そうだ!
俺をラストサムライに起用したキャスティングディレクターじゃないか!
もう4年も昔の話か。信じられない。
再会を心待ちにしてオーディション会場に行ったけど、
ビッキーはニューヨークに行ってて不在で、
代わりにアシスタントの女性が代理を務めていた。
オーディションは終始なごやかに進み、
俺は会場を後にした。
よっしゃ、また頑張るぞ!
投稿者 ユウキ : 23:54 | コメント (5) | トラックバック
2006年02月05日 オーディション
誉
「とあるテレビシリーズ」の主役級は俺の友人が取った事がほぼ確実となった。
今回オーディションされていた役には
「細身で目立たない」
という特徴が台本に記されており、薄々ながら
取れないである事は予想していた。
・・・だから、というわけでは無いが
不思議な事に、それほど悔しいとは感じていない。
俺は自分のベストを尽くし、他の皆もベストを尽くし、
その結果として彼が選ばれたわけであって、
そこは俺の裁量を超えている。
大丈夫。
常にベストを尽くしていれば、
きっと道は開けるはずだ。
来週、同じドラマの脇役としてもう一度オーディションを受ける予定だ。
どんな役でもベストを尽くす!それが礼儀だ!
投稿者 ユウキ : 16:51 | コメント (0) | トラックバック
2006年01月31日 オーディション
心中オリンピック
「とあるテレビシリーズ」のオーディションの2次選考は
ユニバーサルスタジオ内のキャスティングオフィスで行われた。
オーディション室内には6人居た。
・ キャスティングディレクター
・ 俺の相手役
・ プロデューサー謙ライター
・ 偉い人
・ カメラマン
・ アシスタント
だけど俺はかなり落ち着いていた。
セリフは完璧。
エージェントの所でリハーサルをして動きにも自信がついた。
やれる事をやるだけだ。
自分の名前を言って相手役の人とシーンを始めた。
俺のコメディータッチの演技を観て、彼等からは笑い声が漏れた。
オーディション室を出る時、俺の心は清々しかった。
全く悔いの残らないオーディション。
結果を待っていても仕方がないので次へ進もう!
投稿者 ユウキ : 14:01 | コメント (0) | トラックバック
2006年01月30日 テレビ
嵐の中で凪ぐ心
「とあるテレビシリーズ」のセリフ覚えは順調だ。
いよいよ今日が2次選考なので、朝の5時から起きて最終チェックをしている。
うちのエージェンシーも
テレビシリーズのレギュラーの2次選考とだけあって気合が入ってるようで、
午後2時半の2次選考の前に
エージェンシーに寄ってリハーサルを行う事になった。
一方俺の方はと言うと・・・事の重大さの実感が感じられない。
もしこの役を取れば名実共に「ハリウッドスター」の仲間入りする
絶好のチャンスなはずなのに、特に心が躍らない。
・・・実際に役を取るまでは所詮「絵に描いた餅」。食べられない。
今の俺に出来る事は、自分の最高の演技をする事だけ。
そこに「スターになろう」という感情は邪魔なだけだ。
さぁ、本番まであと9時間。
自分のセリフを最低でも100回は読み直すとしよう。
投稿者 ユウキ : 05:15 | コメント (2) | トラックバック
2006年01月28日 テレビ
氷の海で平泳ぎ
とある新作テレビシリーズ(ドラマ)の
主役級の2次選考に行く事になった。
テレビシリーズは情報規制が厳しい事で有名なので
まだ詳細を明らかにする事は出来ないんだけど、
もしもこれを取ったら・・・それはもう大変な事だ。
2次選考は月曜日。
俺に与えられた時間は2日。
その2日間で読まなければいけない台本62ページ。
覚えなくてはならないセリフも盛りだくさんだ。
うちのエージェントに恥をかかせないよう、
ベストを尽くしたいと思う。
投稿者 ユウキ : 10:11 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月25日 オーディション
アピールチャンスは3度まで
ミュージカルの授業をいつより30分早く出て、
「ウェルファーゴ」のオーディションへ行って来た。
オーディションと言っても台本すら無い簡素な物で、
カメラマンから3枚の写真を撮られただけだった。
こういうシンプルなのも、たまにはいいね。
投稿者 ユウキ : 04:53 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月24日 オーディション
息を吸うように悪さをする
2時15分に「パール・オブ・オリエント」という映画のオーディションが入ってる。
・・・気が重い。
この戦争映画、フィリピンで撮影されるそうだが、
渡された台本は 「また」 日本兵=悪の化身という
ステレオタイプで綴られた酷い物だった。
もう日本兵の描写は滅茶苦茶だ。
ワケも無くいきなり人を殺してみたり、
大声でわめき散らしてみたり。
主人公はエリザベスという名のイギリス人女性だったんだけど、
俺の役はこのエリザベスにスキあらば悪さしようとと狙ってる「極悪」日本人将校。
たとえ弾丸が飛び交う戦場でも
「おい、エリザベスどこだ!エリザベス!
おいどけ!撃つな!
エリザベーーース!
エリザベス!エリザベス!どこ!」
なんなんだコイツは。
オーディションは5人のキャスティングディレクターの前でやった。
・・・結果は気にしない。
きっといつか
「日本兵」「寿司職人」「空手家」「ビジネスマン」
という「日本人TOP4」以外の役を取ってみせる!見てろ!
投稿者 ユウキ : 23:07 | コメント (1) | トラックバック
立方体こそが全て!
午前11時。
俺はいつものように友人のナオコと台本読みの練習をしていた。
するとそこに、うちのエージェンシーの「リル」から電話が掛かって来た。
「ハーイ、ユウキ。オーディションよ。
2時過ぎの「パール・オブ・オリエント」はもうマイクから聞いてるわね。
実はもう一つ新しいのが入ったの。
シティバンクのオーディションで、時間は今日の11時半・・・」
・・・え?11時半・・・?今11時なんだけど・・・
「あれ・・・、言われてみればそうね。間に合うかしら・・・?
なんてこった!
30分後にオーディションが入った。
ここからオーディション会場まで車で20分。
・・・つまり、あと10分間で用意しなきゃいけない!!
俺はダッシュで風呂場に駆け込むと、
歯磨きしながらシャワーで温水を全身にぶっ掛けた。
それを拭って髪の毛を適当にセットし、
「豆腐」と「紙皿」を持って車に飛び乗った!
なぜに「豆腐」と「紙皿」・・・?
その質問は後だ!
会場はラブレア通り沿いのキャスティングスタジオだ。
ここは結構メジャーで毎日多くのオーディションが催されている。
車を駐車スペースに停め、俺は走った。
急がなければ・・・!
階段を駆け上がって、キャスティングスタジオ内に入った。
サインイン用のリストに名前を書き込み・・・なんとか間に合った!
・・・ふぅ。
さて、このオーディションで俺が演ずるのは・・・
・・・と説明したい所だが、もう俺の順番なので
後は行動でご覧頂こう!
「君がユウキだね、室内へどうぞ」
「はい。」
「それでは・・・どうぞ!」
俺は神妙な面持ちで紙皿を置き、
そこに豆腐をひっくり返して乗せた。
「・・・僕の特技は、「豆腐早食い」です。
自己記録は16秒なので、
それを更新するよう頑張りたいと思います。」
そう言って口を大きく開け、顔面から豆腐へダイブ!
あっと言う間にペロリと一丁平らげた。
キャスティングディレクターは笑いながら言った。
「実に奇抜だね。
・・・残念ながら今回の記録は20秒だったけど。」
・・・そう。今回のオーディションのお題は
「馬鹿馬鹿しい特技」
だったんだ。
ちっ。俺の特技は知的過ぎて駄目かもしれないなっ
2005年10月18日 映画
アクションマスター
今日もワイルドスピード3の撮影にエキストラとして参加した。
集合時間は昨日と同じく朝の6時半。
今日は「第2班」に配属された。
「第2班」は主にアクションシーンを担当しているらしく、
現場は焦げたタイヤの煙と排気ガスが、もうもうと立ち込めていた。
お昼頃、俺はスタッフに告げて撮影現場を後にした。
何故かというと・・・オーディションが入っているからだ!
残念ながら今日のエキストラとしての報酬は貰えないが、仕方が無い。
もしもエージェントのマイクに
「エキストラがあるので今日のオーディションには行けません」
なんて言ったら・・・それは大変な事になるだろう。
「ユウキ。君は何の為に演技をやっているんだい!?
俳優として成功する為だろう!!
エキストラの為じゃないだろう!!!」
・・・てな事を言われる・・・と思う。しかもそれは正しい。
だから、可能な限りエージェントのオーディションには参加しなきゃいけない。
さて、今日のオーディションは
FOXの「フリーライド」というテレビショーらしい。
俺の役は「空手家」。
・・・また 武道家 か!!
ホント武道家ばっかだな。アジア人の役は。
セリフは全て即興。
3分間、キャスティングディレクターと即興のシーンをやった。
くっそぉ。絶対にまともな役を取ってやるからな!
投稿者 ユウキ : 23:20 | コメント (3) | トラックバック
2005年10月14日 オーディション
見えない巨大な壁
今日は「ダンロップ」のゴルフのCMのオーディションだ。
俺の役は「若い日本人研究者」という事なので白い白衣を着て行った。
・・・これで完璧だ!!
オーディション会場に着くと・・・
なんと他の日本人俳優達もみんな白衣を着てた!
・・・みんな考える事は一緒か!
エージェントを通して来るオーディションは
一様に競争倍率が激しいね。
++++
・・・気になる事がある。
俺がエージェントから貰うオーディションは
「英語のセリフが無い役」が多いような気がする。
まさか・・・
多分これは「考えすぎ」では無い。
俺の言語力が道を閉ざしているのだ。
これは・・・何とかせねば。
投稿者 ユウキ : 01:26 | コメント (4) | トラックバック
2005年10月13日 オーディション
徒労も明日の糧となるか
昨日間違えて行ってしまったオープンコール(公開オーディション)へ
気を取り直してもう一度行って来た。
・・・でも、こんな目に会うとは予想だにしていなかった。
確かに「オープンコール」はあった。
狭い室内にはロサンゼルス中から集まったアジア人俳優達が集結し、
凄い熱気で息が詰まりそうだった。
オープンコールの時間は4時から7時。
その間なら誰でも参加できる。
会場内に居たのは約50人。
それぞれ男女別に2人づつのペアになった。
俺と演技パートナーのナオコは11番目。
・・・まぁ、悪く無い方だ。
俳優達はオーディション室前に列を作って自分達の番を待った。
10分・・・
20分・・・
30分・・・経った。
・・・何かがおかしい。
会場に居た誰もが訝しく思い始めた。
・・・明らかにオーディションの進みが遅い。
30分経ったのに・・・まだ2組しか終わっていない!
「一体どうなってんだ・・・」
列を成してる20組超の俳優達は痺れを切らし始める。
この調子では10組ちょっとで7時をオーバーしてしまうんじゃ・・・
・・・一人、また一人と俳優達は帰り出した。
彼等にもやるべき事がある。
一つのオーディションに2時間以上も費やすわけにもいかないんだろう。
俺はただ待った。ひたすら待った。
オーディション室内に招き入れられた時・・・時計は6時10分を指していた。
会場入りしてから2時間30分。
・・・流石に俺も疲れた。
キャスティングディレクターの支持に従い即興のシーンをやった。
でも・・・俺もナオコも疲れてて、どうも上手くネタが噛み合わない。
監督「はい、ありがとうー」
・・・これの為に2時間半。
車での移動時間を含めて「4時間」費やしたと思うと・・・少し悲しかった。
投稿者 ユウキ : 23:23 | コメント (0) | トラックバック
ぐにゃぐにゃ人間のテーマ
エージェントのマイクから留守電が入っていた。
「ユウキ。オーディションだ。
テレビシリーズの「モンク」で、
君の演じる役は「太極拳の達人」だ。
頑張ってくれ!」
・・・え、ちょっと、待って!
太極拳なんて俺できませんよ!
・・・困ったな。どうしよう。
友人が太極拳を習っているので少しは教えて貰えるけど、
付け焼刃の武術で「本物の達人」に敵うわけが無い。
こうなったら・・・、「アレ」で行くか・・・
++++
オーディションは12時30分からだった。
ハリウッドにあるとあるテレビスタジオの中の一室。
5人のキャスティングの方々を前に、俺は覚悟を決めた。
「では、君の太極拳を見せて下さい。」
・・・俺は胸の前で両手を合わせ、スッと一礼した。
それから・・・、両手を腰の後ろで組み、
組んだ手を外さないまま・・・、背中を通し・・・、頭の上を通し・・・、
顔の前を通して・・・胸の前での合掌のポーズまで持って来た。
こんな感じだ・・・分かるかな。
俺は後ろで組んだ両手を、足の下を通さずに前に持って来る事ができるんだ。
・・・見た目がかなり気持ち悪いから滅多に見せないんだけど。
唖然とするキャスティングの方々。
「これは・・・凄いな」
俺は前に持って来た両手をまた頭の上を通して背中に戻すと、
もう一度胸の前で両手を合わせ、一礼した。
・・・当然これは「太極拳」では無い。
でも、下手な太極拳を見せるよりかはずっとインパクトがあったはずだ。
やっぱアジア人は「武術の達人」じゃないと役は貰えないのかなぁ。
どうにかしてその殻を破りたいんだけど・・・
投稿者 ユウキ : 14:23 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月06日 オーディション
すげーよ!炭酸だよ!マジ感動だよ!
ペプシのCMのオーディションに参加してきた。
「今からあなた方には日本のショッピングセンターで買い物をしている
日本人の若者を演じて頂きます。
特に決められたセリフは無いので、
好きなように喋って頂いて構いません。
2人一組で行います。
・・・それでは、次の2人、どうぞ中へ。」
俺はそこに居たもう一人の日本人、マサ君と組んで中へ入った。
カメラに向かって名前を言った後、2人でシーンを始めた。
「あの服、すげーかっけー」
「マジかっけー」
「・・・でも高いんじゃね?」
「かもねー」
「・・・おい、あそこ、めっちゃ可愛い」
「マジだ。かわええ。」
「馬鹿、モロに見るなって。」
中身の無い会話だが、とても自然に出来た・・・ような気がする。
このCMはクリスティーナ・アギュレラ主演で、
来週の月曜から撮影が始まるらしいが、
日本人の男性を使うかどうかはまだ不透明だそうだ。
さぁ、次のオーディションへ行こうじゃないか!
投稿者 ユウキ : 15:39 | コメント (2) | トラックバック
2005年09月26日 オーディション
アビラ、ウンブレ、ボヌス
エージェントのマイクから電話が入った。
「ユウキ、2つのオーディションだ!
一つ目は「アイク」のオーディションで時間は今日の12時半。
君が演じるのはナイトクラブにたむろする若者だ。
・・・2つ目は、例の「宇宙人」のオーディションのコールバック(2次選考)だ。
場所は前回と同じで時間は午後3時。頑張ってくれ!」
おお!宇宙人のコールバックが来た!
・・・どうやら俺の宇宙語はキャスティング・ディレクターに認められたようだ。
一次オーディションはキャスティング・ディレクターが
「この俳優を監督やプロデューサーに見せても大丈夫かな・・・?」
という基準で見ている場合が多いように思う。
その御眼鏡にかなった人が、監督やプロデューサーの前で行われる
2次オーディションに参加できるってわけだ。
そこからは先は「マッチングゲーム」だと言われている。
・演技力
・身体的特徴
・カッコよさ、可愛さ
・どの俳優が商品に合うか。
・パートナーとの組み合わせはどうか。
・知名度
・過去の演技歴
・プロデューサー、監督の趣味・好意
それらを考慮した上で、
コールバック(2次選考)に呼ばれた何十人もの俳優の中から
「一番良い」判断された最後の一人・・・・・・たった一人だけが役を取る。
それがオーディションだ。
俺は宇宙人のオーディションで
キャスティング・ディレクターを納得させる事ができた。
後は「マッチングゲーム」に参加し、
監督とプロデューサーにベストを見せるだけだ!
・・・おっとその前に、「アイク」のオーディションだったっけ。
俺はクラブ系の洋服に着替えると、オーディション会場へと向かった。
サインインを済ませ待合室で待っていると、俺の名が呼ばれた。
これはプリント(印刷物)のオーディションなので、
ブルースクリーンの前で写真を撮らせて欲しいとの事だった。
・・・いくらクラブ系の洋服に着飾っても、今の俺はヒゲ面だ。
90%くらいの確立で駄目のような気がする。
別に端正な顔立ちをしているわけでも無いしなぁ・・・
・・・いいさ。本命は「宇宙人」だ!
黒色のピッタリとした長袖シャツと長ズボンに着替え、
俺は「宇宙人」の会場へと向かった。
キャスティング・ディレクターに挨拶した後でサインインを済ませ、
自分の名が呼ばれるのを待った。
程なくして俺の名が呼ばれたわけだが、様子が少し変だ。
「困ったな、宇宙人が足りない・・・」
・・・宇宙人が足りない・・・?
このオーディションは3人一組で行われていた。
「宇宙人役(男)、宇宙人役(女)、青年役」の3人だ。
見渡すと、青年役の俳優が何人も順番待しているのに対し、
宇宙人役は俺を含めて2人しか居ない。
・・・なるほど。宇宙人役を演ずる俳優が足りないわけか。
俺は一歩前に進み出た。
「予定は開いているので、遠慮無く僕を使って下さい。」
それを聞いて、もう一人の宇宙人役の俳優(男)も進み出た。
「僕も開いてます。どうぞ気にせず使って下さい。」
キャスティング・ディレクターはそれを聞いて安心したようだ。
「きみたち、助かるよ。ではそうするとしよう。」
こうして俺達2人は分担して「宇宙人(男)」「宇宙人(女)」を演ずる事になった。
・・・両方男だけど。
オーディション室内には、監督、プロデューサー、そしてスタッフが2人居た。
キャスティング・ディレクターはカメラ撮影を担当している。
監督「やぁ、来てくれてありがとう。宇宙人役の2人も恩に着るよ。
まずは・・・そうだな、ユウキが女役をやってくれ。」
こうして俺が宇宙人(女)を演じてシーンは始まった。
前回と同じで「宇宙語」は全て即興だ。
宇宙女「パンピラ、ピン!ポルレペルレロンポピン、プルプペポミン!
ペルルレロ、プリポンプルゥ!」
宇宙男「ア・・・ゥン、グァ、オ、ェン、、」
宇宙女「パン、ピリピァ!」
監督、プロデューサーは大爆笑。
監督「いやぁ、素晴らしい!素晴らしい!君達やるね!
じゃ、交代してみようか!」
宇宙女「ァ、ビン、ォヌゥ、ェグッ!」
宇宙男「アブル、エベラボヌン、ボリボルブメラ、バビン・・・」
宇宙女「アッ、オゥ、ェギ!」
台本的には全く同じセリフを言ってるハズなのだが、
それぞれに「宇宙語」が違うから全く違うシーンになる。
監督やプロデューサーはまたも大爆笑!
監督「君達いいねぇ!いいコンビだ!
ユウキ、君を宇宙女役で使えないのが残念だよ!はっはっは!」
ウケまくってる。
・・・それから俺ともう一人の宇宙人役は、余っている「青年役」の人達の為に
10回くらい交代しながら宇宙人役を演じた。
俺は「マッチングゲーム」で何位に着ける事ができただろうか・・・?
・・・2位くらいかな? ・・・でも2位じゃ駄目なんだ!
闘いはまだまだ続く。
投稿者 ユウキ : 23:40 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月23日 オーディション
髭青年
今日は「HP(ヒューレット・パッカーズ)」のCMのオーディションだ。
俺が演じるのは「18-22の爽やかな学生」なんだけど、問題が一つ。
「サムライのCM」の為に俺は今、中途半端なヒゲヅラになっているんだ・・・
全然「爽やか」に見えない。
・・・仕方が無いさ。仕事の為だ。
一応やるだけやってみたけど、どうだろねぇ・・・
投稿者 ユウキ : 23:36 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月20日 オーディション
アビラ、ブロンブリラス
今日はMovieTickets.comのCMのオーディションだ。
会場に着いてサインインを済ませると、台本に目を通す。
俺のキャラクターは「宇宙人」で、覚えなければならないセリフは
「地球の遅れた技術では、どうにも調べようが無かったんだ。」
の1行だけだ。
やがて、3人一組でオーディション室内へと通された。
「やぁ、オーディションに来てくれてありがとう。
では早速、覚えたセリフを「宇宙語」で喋って下さい。」
・・・は?
咄嗟の事にポカンする3人。宇宙語って・・・?
「宇宙語は自分で作って頂いて構いません。
・・・それではいきましょう!」
ワケが分からぬままシーンが始まった。
俺も覚悟を決めて、即興で作った「宇宙語」でセリフを喋った。
俺「アベロブレバビロンブロロベ、ボルボンビラン・・・」
(地球の遅れた技術では、どうにも調べようが無かったんだ。)
この即興の宇宙語がキャスティング・ディレクターに大ヒット!
大爆笑させる事ができた。
かなりの好感触だ。
コールバック(2次選考)には呼んで貰えるかな・・・?
・・・こんな奇抜なオーディションも、たまにはいいね!
投稿者 ユウキ : 23:35 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月19日 オーディション
ベリーオールド・ボーイ
さぁ、今日は気合を入れなければ!
何故って、そりゃぁもちろん・・・
映画「ワイルドスピード3」
のオーディションがあるからですよ!!
俺が演ずるのは「モリモト」。高校生だ。
・・・はい、分かってます。
高校生に見えないのは千も承知してます。
・・・でも、行くからにはやっぱりベストを尽くしたいのです!
~~~~
さて、この「モリモト」という役だが、
エージェントから送られて来たオーディション情報には
「モリモト Revise」と書かれていた。
話によれば、「Revise」という単語が付いてる時は、
「この役に誰かが一度キャストされたが、差し戻された」
という事を意味しているらしい。
どうして一度決まった物が「差し戻された」のだろう・・・?
・・・今の俺にその理由を知る術は・・・まず無い。
~~~~
オーディション会場は「フィン&ヒラー・キャスティング」のオフィスだった。
まずはサインインをして、自分の名前が呼ばれるのを待った。
・・・台本は昨日のうちから目を通してある。
何も恐れる事は無いはずだ。
やがて名前が呼ばれ、俺はオーディション室内へと通された。
室内にはキャスティングディレクターと、アシスタントの女性が居た。
室内に入った時にはビデオカメラは既に回っていて、
「録画開始」の合図によって俳優を緊張させないよう気を配ってあった。
アシスタントの女性をパートナーにして、全部で3つのシーンを演じた。
自分では意外と上手くいったつもりだ・・・!
・・・でも、高校生には・・・・・見えたかなぁ・・・・
投稿者 ユウキ : 23:34 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月17日 オーディション
インから側溝を利用しろ!
いつものように朝のコールドリーディング(台本読み)の練習をしていたら、
俺のエージェントの「マイク」のアシスタントを務める
「モーリーン」から電話が掛かって来た。
「ユウキ、またまた良いニュースがあるのよ!」
・・ええ!?
CMゲットに続いて、これ以上何があるっていうんだ・・・!
そんな事を言われたら、俺の期待だって膨らんでしまうじゃないか!
「・・・良いニュースってのは、オーディションなの!」
オーディションか!
でも、オーディションでそこまでエキサイトしなくても・・・
「ユウキの受けるオーディションの映画のタイトルは・・・
"THE FAST AND THE FURIOUS 3" よ!
(邦題:ワイルドスピード3) 」
・・・!!
きたあああああああああああああああああ
「あなたの受ける役はモリモト。
18~22歳が演じる「高校生」の役なんだけど・・・あなたならできるわよね!
期日は来週の月曜日よ。 ・・・頑張って!」
うおおおおおお チャンスが来たぁあああ
・・・しかし待てよ。
・・・冷静に考えて、俺って「高校生」に見えないだろ。
高校時代ですら高校生に見られて無かったのに・・・
・・・まあ今更どうしようも無い。
俺は全力を尽くすまでだ・・・!
さぁて、頭文字D(イニシャルD)の中古本でも探しに行くか・・・
投稿者 ユウキ : 23:13 | コメント (8) | トラックバック
2005年09月15日 CM
心構えっ!
嬉しいニュースだ!
8月27日にオーディションに参加した「サムライのCM」を・・・取った!
エージェントの「マイク」から電話があった時は飛び上がってしまった。
俺は「その他大勢」の侍かもしれないけど、
日本で放映されるらしいので、頑張りたいと思う。
撮影日は27日。よーし今からヒゲを伸ばそう!
投稿者 ユウキ : 23:11 | コメント (2) | トラックバック
2005年09月01日 オーディション
イチバーン
今日はガソリンスタンドのチェーン"Arco"の
CMオーディションのコールバック(2次選考)へ行って来た。
やる事は基本的に一緒で、俺は寿司職人の弟子を演じた。
会場に置いてあった名前のリストを見た所、
コールバックでもざっと見て100人以上参加している事が分かった。
競争率激しいなぁ・・・
投稿者 ユウキ : 23:01 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月29日 オーディション
マッスル!マッスル!
今日は日産のCMのオーディションだ。
俺が演じるのはサーファー。
サーファーねぇ・・・
1、2回ほどサーフィンはした事あるけど、
サーファーのファッションとなると分からない。
・・・こういう時のインターネット!
「サーファー」で検索して「典型的なサーファーの格好」を学んだ。
会場は、いかにもサーファーという感じの人で溢れていた。
みんな筋肉ムキムキだ。
俺は・・・ムキムキじゃないなぁ。
サインインしてポラロイド写真の撮影後、
3人一組でオーディション室内へと通された。
「どうもこんにちわ。
今から皆さんにはサーファーになって頂きます。
まずは上半身裸になって下さい。」
言われるままに服を脱ぐ3人。
「このパイプ椅子をサーフボードに見立てて、
テーブルの上を、車内の収納スペースだと思ってそこに収納して下さい。
それでは、始めましょう。」
・・・車にサーフボードが乗る・・・?
少し疑問に思ったが、多分そういう型の車なんだろう。
カメラに向かって名前を言った後、
キャスティング・ディレクターに言われた通り、
パイプ椅子をテーブルの上に「収納」した。
どんなに良い衣装を着ても、筋肉はごまかせない。
・・・少し鍛え直すとするか。
投稿者 ユウキ : 23:19 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月27日 オーディション
怒涛の3連戦!
地獄の土曜日がやって来た。
今日の予定としては、朝10時にハリウッドでCMのオーディション。
その後、12時~1時にダウンタウンで映画のオーディション。
最後に1時~4時にロングビーチで映画のオーディション。
会場がそれぞれ離れているので大変だ。
最初のCMの会場はハリウッドにあるCNNビルの4階だった。
俺の演じる役は「サムライ」。エージェントからは
「キャラクターはサムライだけど、
衣装はカジュアルな洋服でいいんだって。」
と言われてたんだけど、
俺はなんとなく着物の方が良いような予感がしたので
前に映画で使った侍風の着物を着て会場入りした。
会場内にはたくさんの日本人、アジア人が居た。
サインインを済ませてしばらく待つと、
キャスティングディレクターに名前を呼ばれた。
オーディション室内には、2人の日本人CM製作関係者が居た。
「マツザキさん、日本語ペラペラです。」
アメリカ人のキャスティングディレクターは流暢な日本語で
俺をCM製作の方達に紹介した。
さて、このCMのオーディションでは、
日本から来る俳優さんが演じる「メリーゴーランドに乗ったサムライ」の
すぐ後ろにいるサムライを探しているらしい。
簡単な自己紹介の後、色々と日本語で質問された。
「お名前をよろしくお願いします」
「松崎悠希です。」
「松崎さん、それは天然パーマですか?」
「そうです。」
「武道の経験はありますか?」
「柔道をやっていました。」
「段位をお持ちですか?」
「いえ、段位は持っていません。」
「おいくつですか?」
「23歳です。」
「えーと、360度回転して頂けますか?」
「縦ですか?」
「いや、横です(笑) 面白い方ですね。」
「松崎さん、もしも出演が決定した場合、
ヅラに入りきらない部分の髪の毛を少し切ってもいいですか?」
「問題ありません。」
「では、今からその場でメリーゴーランドに乗っていると仮定して、
戦の後で勝ち得た平和を噛み締めながら笑っているという設定で、
・・・笑ってみて下さい。」
・・・およそ20秒間くらい、
俺は言われるままに空想上のメリーゴーランドに乗って笑っていた。
随分と長く感じた。
「・・・はい、ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
さあ、次のオーディション会場へ向かおう!
~~~~
次のオーディション会場はUSC(南カリフォルニア大学)だ。
現在の時刻は11時40分。
まだ少し時間があるので車のオイル交換をしてしまおう。
行きすがらMobilのサービスステーションがあったので、
そこでオイル交換を頼んだ。
半年以上交換して無かったのでエンジンオイルは真っ黒だった。
~~~~
さぁ、オイルも新しくなったので、張り切ってオーディションへ行こう!
現在の時刻は・・・12時20分。
・・・やべえええええええええええええっっ!!
このままでは遅れてしまう!
俺は「安全に」、「スムーズに」、「法定速度を守って」、
「急いで」運転すると南カリフォルニア大学へ向かった。
着いたのは・・・12時50分。
・・・何とか間に合った。
会場入りしてサインインすると、見慣れた顔に出会った。
映画「オンリー・ザ・ブレイブ」で同じく日系人兵士を演じた
デリック(ゴーストというあだ名)だった。
そこでオーディションを待つ間、デリックから衝撃の事実を聞いた。
デリック「ユウキ、どうして映画の試写会に来なかったんだい?」
ユウキ「え?試写会があったの?」
デリック「あったよ、この前。カートとユウキだけ見当たらなかったけど。」
ユウキ「・・・おかしいなぁ。」
試写会の事なんて、俺には一言も知らされて無かった。
ユウキ「・・・映画内で、俺のシーンまだあった?」
デリック「・・・いや、待てよ・・・、無かったかなぁ。確かカートも無かったよ。」
ユウキ「・・・げ、カット・・・されたのか。」
デリック「ユウキはデカ過ぎるから目立つし、
カートは歳を食い過ぎてて目立つからじゃないかなぁ。」
・・・なんてこった。
「主要エキストラ」に選ばれたのに、映画ではカットされてしまった。
「デカ過ぎる俺」をキャストしたのは向こうなんだがなぁ・・・
ちょっとショックを受けたが、これは「良くある事」なので驚かない。
撮影に参加したのに完成版には登場しなかったという話は頻繁に聞く。
伝え聞いた話では、
ラストサムライに出演した脇役の日本人女性達のセリフは
「何らかの理由」で全てカットされたらしい。
・・・彼女達の気持ちを考えれば、俺のショックなど何でも無い。
俺は目の前にある台本に集中する事にした。
やがて名前が呼ばれ、俺はオーディション室内へと通された。
監督は若い男性だった。
たぶん南カリフォルニア大学の生徒だろう。
学生なのにお金を払って俳優を雇うなんて、頑張るなぁ・・・
さて、俺の演じる役だが、これまた俺の「デカさ」がネックになった。
「身長175センチ以下」と台本にしっかり書かれている。
一応頑張ったが、まぁ、駄目だろう。
気持ちを切り替えて、次のオーディションへ向かおう!
~~~~
次はロングビーチにあるCSU(カリフォルニア州立大学)だ。
車を南に走らせる事、約1時間。
巨大な大学キャンパスへと辿り着いた。
サインインを済ませると、監督が俺を呼んだ。
室内に居たのは「グレッグ」、「マット(1)」、「マット(2)」、「ローレン」の4人。
まずは俺が持参したデモテープを鑑賞した。
それから、監督と台本を読み始めた。
この台本は2部構成になっていて、
「現実世界」と「ファンタジー世界」に分かれている。
俺の役は「封筒の開封係」。
現実世界ではオフィスで働いている。
俺が台本を読んだ限りでは・・・、
ファンタジー世界で求められているのは、
「現実味の無いコメディ演技」では無いだろうか。
そう思った俺は、2つの全く異なる演技をする事にした。
現実世界では、「凄く自然で、40%くらいの演技」
ファンタジーは、「凄く不自然で、150%くらいの演技」
するとこれが大ウケ、大好評だった!
監督「そう!そうなんだよ!
ファンタジーの世界ではアホみたいな演技をして欲しかったんだけど、
誰もそれを理解してくれないんだ!
みんな真面目にセリフを読んでしまう。でもそうじゃないんだ!」
監督も随分とご機嫌だ。
コールバック(2次選考)は2週間後らしい。
俺のコメディ魂は伝わっただろうか・・・?
投稿者 ユウキ : 23:29 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月26日 オーディション
オーバーロード
明日の土曜日は、3つのオーディションが入っている。
"The Unobtrusive Plot"(映画)
"Disarmed"(映画)
"????"(CM)
の3つだ。
・・・一日で3つのオーディション。耐えられるだろうか。
映画のオーディションは当然台本を読んで演技しなければならない。
台本はそれぞれ14ページと4ページだ。
シャワーを浴びて、さぁ読むぞと気合を入れた時に電話が鳴った。
「ユウキ。オーディションが入った。
今日の2時と4時の2つだ。頑張ってくれ!」
なんてこった!・・・台本いつ読もう?
嬉しい悲鳴をあげるヒマも無く、俺は車に飛び乗った。
~~~~
最初のオーディションはガソリンスタンドのチェーン、"Arco(アーコ)"だった。
俺の役は寿司職人の弟子。
サインインするのと同時にオーディション室内へと通された。
俺の「師匠」を演じる方も日本人男性で、
2人の日本人が英語でオーディションする事となった。
まずは一度2人で演技して、キャスティングディレクターの指示を聞いてもう一度。
俺は身体がデカいから「弟子」って感じはしないけど、できる限り頑張った。
~~~~
「寿司職人」の会場から車を走らせる事、約20分。
次のオーディション会場へとやって来た。
今回はファーストフードチェーン店、"Del Taco(デルタコ)"のCMだ。
俺の役は「コミカルな大学生」。
黄色いシャツを着ると、中々コミカルな感じになった。
サインインを済ませると台本を渡された。俺のセリフは2行だ。
・・・この2行をできるだけ早く覚えなきゃいけない。
オーディション室内に台本を持ち込めないんだ。
2行というと簡単だと思うかもしれないけど、
日本人の俺は冠詞(a, the)を勝手に付けたり、
複数形(~s)を忘れたりする癖があるから注意しなきゃいけない。
オーディションは2人一組で行われた。
俺のパートナーは「ジョーセ」だ。
ジョーセと俺はオーディション室内の椅子に座ると、
カメラに向かって自己紹介をした。
「今からシーンを説明をするよ。
そこにあるトルティア(タコスの皮)を、
本物のタコスだと思って美味しそうに食べて欲しい。
では、始めよう。」
カメラが回りだした。
俺とジョーセは小麦粉で出来た味無しの「皮」を
さも肉汁滴り落ちるジューシーなタコスのように頬張った。
・・・そこでキャスティング・ディレクターがおもむろにシーンをスタートする。
・・・俺達2人はそれに応える。
俺の役名にもあるような「コミカル」な感じが伝わればいいんだけど。
投稿者 ユウキ : 22:22 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月25日 オーディション
ミクロの世界
「魅力的じゃない男」のコールバック(2次選考)に呼ばれたので行って来た。
・・・いやぁ、認められて嬉しいなぁっ・・・!
前回と同じセリフで2人一組でやったんだけど、
何故かキャスティング側には8人くらい居た。
それも俺の方を全く見ないで、コーヒーを飲んだりしてくつろいでる。
・・・非常にやり難い。
パートナーの女性とシーンを演じると、
キャスティングの一人がやる気無さそうに言った。
「えーと、うん、まぁ、んじゃ、そうね、・・・もう一度やってみてよ。」
なんだその言い方は!
まるで
「君達は多分無理だけど、まぁ適当に頑張って」
とでも言いたげじゃないか。
・・・不快なオーディションもあったもんだ。
投稿者 ユウキ : 23:08 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月23日 オーディション
お引越しは3人で
今日は「FOXスポーツ」のCMのオーディション。
最近はオーディションが増えていい感じだね!
俺が演じるのは「引越し屋」。
先にインターネットで検索して引越し屋の格好を研究し、
それと似たような格好で会場へ向かった。
オーディションは3人一組で行われた。
「今から3人で24秒以内にこれらの荷物を運び出して頂きます。
慎重に運ぶ必要はありません。こっちのソファに投げ捨てちゃって下さい。
24秒以内に終わったら、ブザーと同時に勝ち誇って下さい。」
・・・これ、一体何のオーディションなんだ?バラエティ番組?
オーディションがスタートした。
乱れ飛ぶダンボール箱。 ・・・とても危険だ。
・・・あと10秒。 急げ! 運べ運べ!!!
ブザーが鳴る2秒前に最後のダンボール箱を運び終えた。
ブーーーーーーーーーーーー
よっしゃぁぁ!!
3人でガッツポーズをして喜び合った。
・・・これ、一体何のオーディションなんだ?バラエティ番組?
投稿者 ユウキ : 23:09 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月22日 オーディション
100%フィット
今日はAARP(全米退職者協会)のCMのオーディションだ。
俺の演じる役名は・・・、「魅力的じゃない男」
なんと素晴らしい役名だろうか!
もう俺にぴったりじゃないか!
エージェントに言われた通りトレーニング系の格好で会場入りした。
オーディションは2人一組で行われた。
カメラに名前を言った後、パートナーの女性に向かってセリフを言う。
「・・・ジーナ、デートに行かないか」
「・・・ジーナ、デートに行かないか」
「・・・ジーナ、デートに行かないか」
全く同じセリフを3回。
最初は全く同じイントネーションで。
2回目はそれぞれ別のイントネーションでやった。
さあ、俺の熱い「魅力の無さ」が彼等に伝わるといいけどなぁっ!
投稿者 ユウキ : 23:59 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月19日 オーディション
選ばれる為の試練
映画"Want of Opportunity"のコールバック(2次選考)は朝8時からだった。
会場には7人の俳優が居た。
監督のブライアンが説明する。
ブライ「君達は600人の中から残った最終の7人です。
今回は600人の応募があり、
その中から120人がオーディションに呼ばれ、
更に素晴らしかった7人をコールバックに呼びました。
君達は本当に素晴らしかった。それを誇りに思って下さい。」
・・・600人の中から自分が残ったなんて信じられない。
しかも俺の役は白人だし・・・
ブライ「今日は、これを読んで頂きたいと思います。」
そこで手渡されたのは、なんと91ページもある分厚い台本。
・・・まさか・・・
ブライ「今からこの台本を、役を交代しながら読んでいきます。」
で、出たーーーーーーーー!!
超特大のコールドリーディング(準備無しの台本読み)だ。
ゆっくり読む時間なんて全く無い。
開いたページにちょっと目を通して、いきなり演技しなきゃいけない。
しかも俺以外の6人はアメリカ人ときてる。
俺にとってかなり不利な状況だ。
・・・やるしか無い。
ブライ「では、まずはジェイソン、ラフィエロ、ユウキ。
オーディション室へどうぞ。」
オーディション室ではチャッドがカメラを回していた。
ブライ「・・・それでは始めよう!」
台本読みが始まった。
自分のセリフの前にどのような場面があるかは予測できないので
他の役者のセリフをよく聞き、そこから自分のセリフに感情を乗せていく。
・・・感情をあらかじめ用意しておくのは不可能だ。
4ページ進んで、とりあえず一度終了。
他の3人が呼ばれ、同じシーンを演じる。
他の俳優がオーディション室内に居る間は
みな少しでも状況をつかもうと必死で台本にかじり付く。
やがてまた俺の名が呼ばれた。
・・・また5ページくらいのシーンをいきなり演じる。
・・・次は3ページくらいのシーンを。
・・・4ページくらいのシーンを。
・・・7ページくらいのシーンを。
2時間の間、俺達は何度もオーディション室に出入りしてシーンを演じた。
監督のブライアンはその様子を注意深く見ていた。
ブライ「・・・皆さん、結果は追って連絡します。本当にお疲れ様でした。」
全力は尽くした。後は・・・それが認められる事を祈ろう。
投稿者 ユウキ : 23:30 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月18日 オーディション
自分の個性
エージェントのマイクからオーディションの通達があった。
マイク「ユウキ、ゲームのCMのオーディションだ。
君のアポイントは5時。
スケートボーダーっぽい格好で行ってくれ。」
スケートボーダーねぇ・・・
あいにく俺はそれっぽい格好が無かったので、
GOODWILLという古着屋さんへ行って物色した。
$4.99のダボダボのズボンがあったので、それを購入。
・・・よーし、いっちょ行って来るか!
場所はウエストハリウッドにあるキャスティングオフィス。
他のプロジェクトのオーディションも行われているようで、
オフィス内は沢山の俳優でひしめいていた。
サインインを済ませると、
キャスティングディレクターからポラロイド写真を撮られた。
「これが一応台本だけど、読む必要は無いよ。」
・・・え?
「・・・今から君の個性を見せて欲しい。
気負う必要は無い。
ただ僕の質問に答えてくれればいいだけさ。」
そう言うと、彼はカメラを回しだした。
キャス「君の名前を教えて欲しい」
俺 「ユウキ・マツザキです。」
キャス「君は今年の夏、どんな事をした?」
俺 「泳いだり、スタンド・アップ・コメディ(一人漫才)に行ったり・・・」
キャス「ほう。じゃぁ、スタンド・アップ・コメディができるのかい!?」
俺 「・・・見たい?」
キャス「いや、今はいいよ(笑)」
キャス「・・・はい。OK。お疲れ様。」
早っ!事態を飲み込む前に終わってしまった。
台本には何が書かれてあったんだろう?
・・・なんとも不思議なオーディションだ。
投稿者 ユウキ : 23:55 | コメント (6) | トラックバック
2005年08月17日 オーディション
予測不可能
映画"Want of Opportunity"のチャッドから電話があり、
なんと・・・コールバック(2次選考)に呼ばれた!
コールバックは金曜日の朝8時。
・・・不可能が可能になるかもしれない。
このチャンスを逃してはいけない!
投稿者 ユウキ : 23:34 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月16日 オーディション
オーダーメイド
急造のデモテープを送った映画"Want of Opportunity"から
オーディションの通達があったのは8月2日だった。
チャッド「君のデモテープは素晴らしかった。
是非ともオーディションに来て欲しい。」
デモテープその1
1分32秒 .movファイル (5.6Mb)
オーディションの期日は16日。今日だ。
Eメールで届いた台本を毎朝のコールド・リーディング(台本読み)で練習し
俺は今日という日に備えていた。
オーディション会場はダウンタウンにある高級ホテルの会議室。
俺の呼び出し時間は午前9時20分だ。
会場に入ってサインインすると、奥から白いシャツを着た男性が出て来た。
彼こそがこの映画の監督「ブライアン」だ!
ブライ「やぁユウキ!おはよう!」
・・・おおっ!名前を覚えられている!!
ブライ「君のデモテープ見たよ!素晴らしかった。
僕は何百枚ものヘッドショット(顔写真)をずっと見ていて、
本当に退屈していたんだ。
みーんな同じようなポーズで同じような顔をしている。
オリジナリティの欠片も感じられない。
・・・でもそこで、君のヘッドショットに出くわしたってわけだ。」
ブライ「自分の目を疑ったよ。「なんなんだこれは!」ってね。
こんなヘッドショットは今までに見た事が無い!
で、裏側の履歴書を見て見ると「ラストサムライ」と書かれてる。
さすがに意味が分からなくなってね。
そこで君にデモテープの電話をしたってわけだ。
届いたデモテープを見てみたら、素晴らしい出来じゃないか。
ここでまた驚かされた。「こいつはタダ者じゃない」と思ったよ。
・・・そこで、だ。
今日君に読んで貰いたいのは「ネッド」という役だ。
彼は・・・オリジナルの設定は台本を読んで
分かってくれてると思うが、主人公の弟であり・・・
白人だ。
・・・でも、もしかしたら日本人なのかもしれない・・・?
では、健闘を祈る!準備ができたら教えてくれ!」
・・・どういう事だ?
彼が言うように俺が呼ばれた役の設定は明らかに日本人じゃない。
「白人の主人公の弟」という設定なんだ。
まさか・・・俺が役を取ったら・・・、
・・・台本の方を書き直すという意味か・・・?
そんな馬鹿な! ・・・そんな事があり得るのか?
もしもそれが本当だとしたら・・・、これは恐るべきチャンスなんじゃ・・・
・・・とにかく今は自分の役に集中しよう。
俺は気持ちを落ち着けるとオーディション室内に入った。
ブライ「よーし、では始めよう!
そっちのカメラで君を撮るのは・・・君もご存知のチャッドだ。」
シーンが始まった。
3つのシーンのうち、最初の2つは車内という設定だ。
俺は役の設定に「麻薬中毒者、人生の敗北者」と書かれてあったので、
ちょっと嫌な奴を演じた。
ブライ「・・・オッケー。そこで一度ストップ。
・・・いいかいユウキ。
このネッド、根はいい奴なんだ。
常にジョークを飛ばして皆を笑わせる。
失敗を犯しても持ち前の人懐っこさで誤魔化してしまう。
ただ、自制心は人一倍弱い。
それを考慮した上でもう一度やって欲しい。」
今の説明を聞いて、俺はキャラクターを反転させた。
セリフがちゃんと入っているとキャラクターを変えるのも楽だ。
ブライ「・・・素晴らしい!何も言う事無いね!
ユウキ、わざわざ来てくれて本当にありがとう!」
彼等はコロラド州からオーディションの為だけにLAに来ていて、
今日と明日の2日間に渡ってオーディションを行うそうだ。
奇跡は・・・起こるのだろうか。
投稿者 ユウキ : 23:51 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月07日 演技全般
電脳アクター
エージェントのウィリアム・マイケルは言った。
「ユウキ、君はもっと写真を撮らなきゃいけない。
今はオンライン上でオーディションに応募する際、
写真のバラエティに乏しいのでかなり厳しい。
今週中にでもデジタルカメラで写真を撮って欲しい。」
必要ならば、撮らなければならない。
俺は友人のカンナさんに頼んで
彼女のデジタルカメラで撮影会を催す事にした。
被写体は毎朝コールドリーディング(台本読み)のトレーニングをしている俺とナオコ。
この前デモテープ用に購入した照明を使って簡易スタジオを部屋内に作り、
約5時間掛けて500枚ほど撮影した。
・・・もしもこれをプロのカメラマンに頼んでいたら$1000以上掛かっている所だ。
当然、これはプロ仕様のカメラでは無いので出来あがりの差は歴然だ。
もしこれら画像をそのまま使っても、
「なんだアマチュアか。」
と逆に見くびられてしまうだろう。
・・・では、どうすれば良いのか。
ここで登場するのが「デジタル修正」だ。
「安っぽい」画像をデジタル修正する事により可能な限り「プロっぽく」見せるんだ。
俺はこれから数日掛けて自分の写真にデジタル修正を施していく。
はっきり言ってかなり辛い。だがやらねばならない。
明日はその「デジタル修正」のテクニックに注目したい。期待していて欲しい!
投稿者 ユウキ : 23:16 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月04日 オーディション
憔悴ウサギ
ゲームのCMのコールバック(二次選考)で、
俺のアポイントは12時半だった。
例の「うさみみ」を装着すると、一次選考の時と全く同じ格好で会場入りした。
サインイン用のリストには40人くらいの名前があった。
そこで順番を待ってる人はまたも俺以外全員白人だが、もう気にしない。
「ユウキ、こんにちわ!」
キャスティング・ディレクターが声を掛けてくれた。
俺は彼女に名前を覚えられてる!!
・・・これだけ目立つ格好をすれば当然か。
サインインして待つ事1時間。俺の順番がやって来た。
オーディション室の中には4人居た。
CMの監督
カメラマン
よく分からない人
キャスティングディレクター
挨拶を済ませ、カメラに向かって簡単な自己紹介。
その後、監督からシーンの説明を受けた。
「いいか。このウサギはよく居るニコニコ顔のウサギではない。
全ての事に疲れ、心身共にボロボロのウサギだ。
ここから・・・ここまで歩き、
私が指を鳴らしたら、周りを警戒するんだ。
そして私の「ネット」の合図で君は捕獲される。
捕獲されたら暴れてくれ。
「この○×#$野郎!!」と叫んでもいいぞ。」
・・・なるほど。一次オーディションの時とは違うようだ。
まずは1度やってみて、監督の指示を聞いてからもう一度。
青色のスクリーンの前でやらされたのは、
きっと後で背景を合成してCMをシミュレーションする為だろう。
自分ではベストを尽くしたつもりだが、コールバックでも競争倍率40倍とは。
・・・厳しい世界だ。だけど俺は怯まない。
投稿者 ユウキ : 23:45 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月03日 オーディション
裸の海賊
朝、いつものようにエージェントのマイクから電話が掛かって来た。
マイク「ユウキ!コールバック(二次選考)だ!
例の君が「うさみみ」を着けて行ったゲームのCMだ。
明日の昼12時30分。頑張ってくれ!」
きたあああああああああ!!
・・・やはり来たか!
うさみみパワーで頑張らねば・・・!
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の二次オーディションは
バーバンクに位置するディズニースタジオの中であった。
俺は「例の格好」で堂々と会場に入った。
会場内には100人くらいの参加者が居た。全員アジア人だ。
俺はサインインを済ませると、椅子に腰を下ろして呼ばれるのを待った。
オーディションは10人一組で行われた。
まずは上着を脱いで上半身裸でポラロイド写真を撮られた。
その後「そのままの格好」でオーディション室に招き入れられた。
せっかく「特別な格好」をして行ったのに、「上半身裸」じゃ意味が無い!
オーディション室内には10脚の椅子が横一列に並んでいた。
俺達のグループは機械的にその椅子に座らされた。
「ようこそ。今から何をするのか簡単に説明します。
これからみんなには海賊になって貰います。
彼等はもう何日も水を飲んでいません。
そこに置いてある水のボトルが最後の一本です。
それを奪い合って下さい。くれぐれも怪我をしないように。
しばらくするとキャプテンが帰って来ます。
そこで恐れおののいて下さい。
では、始めましょう。」
彼が言うが早いか、俺は水のボトルに飛び付いた。
そして他の9人から揉みくちゃにされた。
痛たたた・・・、誰か知らんが引きずるのは止めてくれ。
「・・・はい、そこまで。」
1列に並ぶ10人。
「・・・俺の水を飲んだのは誰だ!」
「・・・さぁ?」
「アイツです!」
「知らないなぁ。」
「コイツです!」
「・・・お前、どこの出だ!」
・・・来た!
実はオーディション室に入る前、
キャスティングの一人からこういう説明があった。
「オーディション室に入った瞬間から海賊として振舞ってくれ。
もしキャスティングディレクターに出身地を聞かれたら、
自分の出身地じゃなくて、海賊としての出身地を応えてくれ。」
俺はなんて言おうかずっと考えてた。
・・・とりあえず「俺は海の上で生まれた!」とでも言おうか。
「キャプテン」は端から順番に聞いていって、いよいよ俺の番になった。
「・・・お前、どこの出だ!」
「俺は上の生まれたで海です!」
・・・うわぁあああ!しまった!英語になってない!!
言う直す暇も無く、キャスティングディレクターは隣の人へ移動してしまった・・・
こりゃ駄目だ。がっくりしてオーディション室を出た。
約100人が全員揃った所で、
海賊として3次選考へ行く約30人が発表された。
当然俺の名前は呼ばれないわけで・・・
選ばれた人達はこれからトレーニングを受け、
最終的にカリビア海へ行く海賊を決めるらしい。
ちなみに海賊は頭頂部だけ丸く髪の毛を残した髪型になるそうだ。
それを聞いて海賊に選ばれなかった悔しさがちょっと和らいだのは秘密だ。
今回の失敗から2つの事を学んだ。
・オーディション会場に入った瞬間から悪役になりきると、
キャスティングディレクターから本当に嫌な奴だと思われ嫌われる。
・喋る時はまともにはっきりと言う。
常に上手く行くわけじゃないけど、これからも全力を尽くすつもりだ!
上半身裸で意味が無かった格好
投稿者 ユウキ : 23:53 | コメント (3) | トラックバック
2005年08月02日 オーディション
超えなければならない試練
エージェントのマイクとの待ち合わせ時間は午後4時だった。
俺は例の「うさみみ」を着けて、堂々とオフィスに入った。
マイクは俺を見るなり爆笑。
なごやかな雰囲気の中ミーティングが始まった。
まずは彼に2つの事実を報告
・オーディションにて「うさみみ」が好評だった事
・・・そして、
・俺が明日、パイレーツ・オブ・カリビアンのコールバック(二次選考)に参加する事
・・・そう。なんと俺は二次選考に呼ばれたんだ!!
これは頑張らねばならない!
もちろん、明日のオーディションにも「同じ格好」で行く予定だ。
期待していて欲しい!
・・・で、マイクのオフィスに話は戻る。
報告の後、マイクから台本を手渡された。
マイク「ユウキ、今からこれに目を通してくれ。
準備ができたら、これをシーバの前で読んで貰う。」
ユウキ「シーバって?」
マイク「このエージェンシーのオーナーさ。」
オーナーの前でコールドリーディング(台本読み)か。
・・・全力を尽くすぞ!
俺は台本に目を通すと、可能な限りセリフを覚えた。
マイク「・・・準備はいいかい?」
ユウキ「いいよ!」
「うさみみ」を装着するとシーバのオフィスに入り、
マイクをパートナーにして台本を読んだ。
台本の途中でシーバが言った。
シーバ「そこでいいわ。じゃ、次はこっちの台本を読んでちょうだい。」
ええ!?せっかく覚えたのに・・・
とりあえず読む時間はくれるそうなので、新しい台本に目を通す。
6ページもあったのに、さっきより準備時間は短かった。
シーバ「ではユウキ、お願いするわ。」
・・・どうやら俺は試されている!
・・・だが俺はそれに応える!
毎朝のトレーニングを生かして台本を読む俺。
シーバ「ありがとう。ユウキ。
あなた、スタンド・アップ・コメディ(一人漫才)をやるのね。
是非見たいわ。」
1分間のネタを披露する俺。
シーバ「ユウキ、あなたは本当に面白いわね!」
好評を頂いて素直に喜ぶ俺。
シーバ「・・・分かったわ。
あなたが「本物」なのか、それともただの「うさみみ男」なのか、
これからゆっくり見極めさせて貰うわ。頑張りなさい!」
彼女に認められる一人前になれるよう、これからも全力で走るつもりだ。
投稿者 ユウキ : 21:10 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月30日 オーディション
少し優しい狼に
今日はパイレーツ・オブ・カリビアンのオーディションだ!
有名映画だけあって、かなりの人出が予想される。
・・・さて、何を着て行こうか。
俺が狙うのは勿論「海賊」のパート。
やはりここは海賊っぽい格好をした方がいいのかな?
何か・・・彼等にアジア人の海賊のイメージを与えれる物がいい。
何か・・・彼等がそのまま映画内で使えそうなのがいい。
何か・・・他の人が着て来ないようなのがいい。
・・・よし、決めた。「これ」にしよう!
会場であるRicardo Montalban劇場は大混雑していた。
凄い数の人だ!
この規模のオーディションはニューヨークで参加した
「ビューティフル・マインド」のオーディション以来だ!
劇場内の椅子に座ってエキストラ用の用紙に記入している時、
キャスティングの人から恐ろしい説明を受けた。
「もしもキャストされたら、その時はツルツル坊主頭になって頂きます。」
・・・えー、ホントですか。
俺の頭はアリが住み着くほどモサモサしております・・・
俺の頭は後頭部が絶壁で直角になっております・・・
なんか海賊の役が一気に遠くなったように感じた。
用紙に記入した後で順番にステージ上に上がり、
ポラロイドカメラで写真を取って貰う為に2$支払った。
「できればシャツを脱いで下さい。」
写真を撮る前に係の女性がそう言った。
・・・だが、俺は敢えて着たままで写真に納まった。
Tシャツを着て来た人ならまだしも、
俺の場合は「特別な格好」をしているので着ていた方が良いような気がしたんだ。
撮影はあと16ヶ月間を予定しているそうなので、もしかしたら忘れた頃に
「明日ツルツル坊主頭にして下さいっ!」
なんて電話が掛かって来るのだろうか。・・・恐怖だ。
投稿者 ユウキ : 23:09 | コメント (3) | トラックバック
2005年07月29日 オーディション
人造ウサギ
朝10時。電話が鳴った。
マイク「おはようユウキ!
早速だが、今日オーディションに行って欲しい。
プレイステーションのCMで、12時までに行って欲しい。
コメディで、君の役はイースター・バニーだ。
できれば「うさみみ」を着けて行ってくれ。頼んだよ!」
う・・・、うさみみぃー!?
そんなの持ってるわけが無い!
さて、どうしようか・・・
・・・無ければ作るまでさ!
材料
くつした
ボール紙
紙
蛍光ペン
割り箸
髪留め
完成
パーフェクト!これで準備万端だ!
俺は車を停めた場所からこの「うさみみ」を装着し、
胸を張って堂々とオーディション会場に入った。
この「うさみみ」を見よ!
会場には8人くらい居た。
サインイン用のリストを見た所、40人程度の名前が見受けられた。
・・・ただ一つ気になるのは、会場に居た俺以外が全員白人だったのと、
サインイン用のリストにアジア人っぽい名前が無い事だ。
まさか「白人」と指定してあったオーディションに呼ばれた・・・?
・・・まぁ、いい。
20分ほど待って、俺の番が回ってきた。
室内に入り、キャスティングディレクターの女性に挨拶した。
彼女は俺の「耳」とヘッドショット(顔写真)を見て大ウケ。
・・・良い感じだ。
「シーンを始める前に一つだけ注意して。
このCMの監督はオーバーアクションを嫌うの。
だから全ての動作は繊細に行ってちょうだい。
くれぐれも大きくならないように」
彼女の指示に従い、カメラの前でオーディションはスタートした。
まずは自分のインプローブ(即興演技)を交えて一度。
それから、キャスティングディレクターの指示を聞きながらもう一度。
「・・・うん!いいわね!」
・・・好感触だ。
「・・・素晴らしかったわ。その耳も含めて。
しかし凄いわね。自分で作ったのね!尊敬するわ。
・・・この耳、ちゃんと保管しておいてね。」
彼女の最後の1行が何を意味するのかは、まだ分からない。
投稿者 ユウキ : 23:09 | コメント (4) | トラックバック
2005年07月27日 演技全般
3倍希釈
今日はミュージカルの授業の発表会だった。
俺は3曲歌ったんだけど、この2ヶ月の間に自分の歌唱法が上達したのが分かって嬉しかった。
その後、友人のラファエロの協力でデモテープに使う為の映像を撮影した。
22日に撮影した映像は逆効果なので使わない事にしたんだ。
ちょっとおかしく聞こえるかもしれないが、
「俳優のデモテープ」で演技力はあんまし関係が無い。
ここで重要なのは「いかにプロっぽく見えるか」。
キャスティングの人達はデモテープを見る時、
「この人に役を任せて大丈夫だろうか・・・」
と不安になりながら見てるわけだから、
「僕はプロですよ!ほら!」
と彼等を安心させてやらなければいけないんだ。
22日に撮影したカフェのシーンは明らかにアマチュアに見えてしまうので、もしも俺がこれを使ったら、彼等の反応は「なんだ。素人か」で終わってしまう。
それでは駄目だ。
プロっぽく見せなければ・・・!
という事で良いカメラを使ってモノローグ(一人芝居)を撮影した。
セットは照明1機だけ。他は何も無い。
照明1機を使って、新たな世界を作り出す。
撮影終了後、エージェントのマイクから留守電が入っていた。
マイク「ユウキ、このメッセージを聞いたら電話をして欲しい。
新しいヘッドショットの写真の撮影は、ちょっと待って欲しい」
・・・???
ユウキ「マイク、留守電聞いたけど、どういう事?」
マイク「ユウキ、君も知っての通り、僕はCM専門のエージェントなんだが、
君にインパクト・タレント・グループの映画専門エージェントの
面接を受けて欲しい。だから、ヘッドショットの撮影は少し待ってくれ。
詳しい事は明日教えるよ。」
へぇー、マイクはCM専門エージェントだったのか!
今まで知らなかった俺って・・・
家に帰ると、なんかご大層な封筒が届いていた。
差出人は「Screen Actors Guild」。
・・・え?SAG?
俳優組合が俺に何の用だ・・・?
封筒の中には両面印刷された一枚の文書が入っていた。
Dear Yuki:
Screen Actors Guildは、2005年7月15日に"Ask the Dust"で声優を担当されたあなたが、世界最高峰の本組合に入会する資格を有した事をここにお知らせします。
・・・なにぃいいいいいいいい!?
俺がSAGに入る資格を得ただと!?
本当か!?信じられない!
SAGはハリウッドで俳優を目指す人が常に夢見る組合だ。
ここに属さなければ成功する事は不可能なんだ。
誰でも入れるわけじゃない。
SAG映画に3本出演するか、大きな役を取らなきゃ駄目だと聞いてたのに・・・。
・・・待てよ?
ブラック・ニンジャ(SAG映画)
ラスト・サムライ(SAG映画)
Ask the Dust(SAG映画)
・・・ああ、なるほど・・・。
俺は気付かないうちに3本のSAG映画に出演してたのか。
今、どうやら俺は大きな流れの中にいる。
でも、流れに身を任せる事はしない。
流れに沿って全力で泳いで加速を付ける!
投稿者 ユウキ : 23:42 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月26日 オーディション
上へ伸びる手
インパクト・タレント・エージェンシーの正式名称は
インパクト・タレント・グループだった。
俺のエージェントとなるウィリアム・マイケルのオフィスで、
彼からもう一度システムについて説明を受けた。
マイク「ユウキ、これを読んでここにサインして欲しい。
これは小切手を現金化する為の委託書なんだ。
ここに届いた小切手はエージェント料を引かれ、
それから君の所へ回されるってわけだ。」
それから、彼と色々な事について話し合った。
ユウキ「マイク、正直に言って今のヘッドショット(顔写真)はどうかな」
マイク「そうだな・・・、
今のヘッドショットだと・・・・、」
マイク「左下と右上の奴が好きかな。
昔の坊主頭のヘッドショットはナイスだけど、今の君とは全然違うからね。
キャスティングの人達はヘッドショットと同じ人の登場を望むから。」
マイク「・・・でもね、ユウキ。
君はもっと写真をたくさん撮らなきゃいけない。
色々なバラエティの写真が欲しいね。
今週末とか、写真を撮る時間はあるかい。」
ユウキ「もし必要とあらば、絶対に撮るよ。」
マイク「じゃ、お願いするよ!」
俺は・・・今、一刻も早く仕事がしたい・・・!!
投稿者 ユウキ : 22:13 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月25日 オーディション
プロローグ
今日は映画「アクター」のエキストラをやっていた。
別にお金が貰えるわけじゃないけど、特に忙しいわけでも無かったからだ。
朝の10時から中華街にあるサイゴンセンターで撮影は行われた。
眩しい太陽が照り付ける中、
商店街のアーケード通りを指示に従って行ったり来たり。
そんな時、俺のプリペイド携帯電話が鳴った。(振動した。)
マイク「やあユウキ、この前は面接に来てくれてありがとう。
エージェントのウィリアム・マイケルだけど。」
・・・!!
ユウキ「やぁマイク!どうしたの?」
マイク「ユウキ、君をクライアントとして迎えたいんだ。」
・・・?
・・・うおおおおおおおおおおおっっ
きたあああああああああぁあああ!!
ユウキ「そ、・・・それはグッドニュースだ!」
マイク「ユウキ今までにエージェントに属した事はあるかい?」
ユウキ「いや、無いよ。」
マイク「エージェントがどういう物か分かるかい?」
ユウキ「・・・思うに、エージェントと俳優はお互いを支え合うパートナーだと思う。」
マイク「うん。僕達はまず君を3ヶ月サポートして、
君がどれだけの能力を持っているか試したいんだけど、いいかい?」
ユウキ「望むところさ!」
マイク「オッケー。契約の詳しい内容について話そう。」
マイク「まずは映画だけど、組合に属している大型映画の場合、
僕達エージェンシーは君の取り分の10%を頂く。
独立映画などの場合は20%。いいかい?」
ユウキ「分かった。」
マイク「あとユウキ、君とはパートナーになるわけだから、正直に言おう。」
ユウキ「どうしたの?」
マイク「僕が考えるに、君はコマーシャル顔では無いと思う。」
ユウキ「そうかもね。」
マイク「あと、君のヘッドショット(顔写真)だが、何か足りないと思う。
撮り直す予定はあるかい?」
ユウキ「もしも必要なら、撮り直すよ。」
マイク「ユウキはインターネットのオーディションサービスを使ってるかい?」
ユウキ「一応Actors Accessに登録してるけど、まだ年会費を払ってないなあ。」
マイク「では、できるだけ早く登録して欲しい。
L.A. Casting や Breakdown Services なんかもだね。」
ユウキ「分かった。」
マイク「とりあえず、明日オフィスに来てエージェンシーのロゴを受け取って欲しい。
君は今からこれを自分の履歴書などで連絡先として使う事になるからね。」
ユウキ「そうだね。」
マイク「それじゃ、また明日!」
ユウキ「それじゃ!」
・・・エージェントが!
・・・とうとう俺にエージェントが!!
・・・渡米5年目にして、初めてのエージェントがっ!!
もうね、死ぬ気で頑張るよ。
これからの活躍に期待して欲しい!よっしゃ行くぞ!
投稿者 ユウキ : 22:22 | コメント (5) | トラックバック
2005年07月22日 オーディション
インスタント撮影
映画"Want of Opportunity"の為に大至急デモテープを作成する事にした。
本当は友人の「ラファエロ」、そして「アルベルト」の3人で
撮りたかったんだけど、ラファエロが歯の手術を急遽受ける
事になったので撮影に参加できなくなった。
撮影開始は午後5時からだ。・・・あと2時間。どうする・・・?
とにかく友達に電話を掛けまくって代役を探す事にした。
しかし、こんな時に限って誰にも繋がらない。
やっとの事で連絡が付いた「アキ」に代役を頼んだ時、時計は既に4時。
撮影開始まで・・・あと1時間!
・・・まだ撮影の準備は何もできていない。
とりあえずキャストとカメラマンは確保した。
キャストは俺、アルベルト、アキの3人。カメラマンはミノル君。
あと必要なのは・・・「セット」、「小道具」、「照明」か。
俺は車を走らせると、大型スーパーマーケットで必要な物を買い込んだ。
撮影場所に着いたのは、5時5分。
それからセット(カフェのシーン)を作り上げるのに30分。リハーサルに15分。
撮影が始まったのは、午後5時50分だった。
なにぶん突貫撮影なので、出来の方はそれなりだ。
照明も適当だし、アングルもあちこちおかしい。
何より一番最悪なのは音声だ。
専用マイクが無かったのでカメラに内蔵されているマイクを使ったんだけど、
後で見直したら「ジーー」というカメラ内でテープが回る音が入っていた。
撮影が終わったのは午後7時半。
・・・1時間40分の撮影だった。
セットを片付けた後、手術後でフラフラしているラファエロにテープを手渡し、編集を依頼した。
俺も編集を勉強しよう。自分で編集作業ができたらどんなに便利か。
・・・しかし流石に疲れた。
3分間のシーンでこれだから、2時間の映画を撮る監督は偉大だ。
2005年07月21日 オーディション
全力投球
インパクト・タレント・エージェンシーの面接へ行って来た。
面接では、まず4ページ程度の台本が配られた。
これを自分の名前が呼ばれるまでに可能な限り覚えなきゃいけない。
毎朝のコールドリーディング(台本読み)の成果を試す時だ!
何故か俺の頭はスッキリしていて、どんどん台詞が入って来た。
俺の前の人は時間が足りなかったらしく、
「すいません、もう少し台本を読む時間が欲しいのですが・・・」
と言ったんだけど、逆にエージェントに
「本物のオーディションで、それは通用しませんよ」
と怒られた上にそのまま帰らされた。
・・・恐ろしい。
そして俺の番が来た。
・・・室内に入ると、3人のエージェントが居た。彼等は一様に笑顔だ。
エージェント「来たぞ!強烈なヘッドショット(顔写真)の持ち主が!」
おお!評判だ!
やっぱりこのヘッドショットはいいな。
俺も気張らず気楽に行ける。
まずは皆で世間話をした。多分、15分くらい話してた。
それから1人のエージェントと台本を読んだ。
エージェント「いいかいユウキ。演技したら駄目だ。」
・・・え?
エージェント「演技しようとも思ったら駄目だ。素で台本を読むんだ。」
・・・な、なんだってーーーーーーー!?
これは逆に難しい。
・・・一応頑張ったけど、彼等の目にはどう映っただろうか。
コールバック(2次選考)は来週の火曜日に行われるらしい。
もし電話が掛かって来れば、コールバックで全力を尽くす!
もし掛かって来なければ・・・、他のエージェンシーで全力を尽くす!
2005年07月20日 オーディション
人種の限界を超えろ
"Want of Opportunity"という映画のプロダクションから電話があり、
大至急「デモテープ」を送って欲しいとの事だった。
でも・・・俺はデモテープが無い。
急いで作る事はできるけど、良い物はできないだろう。
デモテープが無い場合は「チャッド」に電話してくれと言われたんだけど、
募集要項のプロデューサーの欄に書かれている「チャッド」さんとこの「チャッド」さんは同一人物なのでは・・・?
35mmフィルムの本編映画で、撮影はメキシコ。
募集要項に「アジア人」や「日本人」の欄は無いにも関わらず
彼等は俺に電話を掛けて来た。
・・・どうしても役を取りたい。
アメリカ人でも演じれる役を日本人の俺が取ってこそ、
俺は初めて「ハリウッド俳優」を名乗れるような気がする。
明日、気合を入れて「チャッド」に電話しよう。
投稿者 ユウキ : 23:07 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月13日 オーディション
「待ち」から「攻め」へ
「インパクト・タウン」だか「インパクト・タレント」というエージェンシーから電話があり、
来週の木曜日に直接会って面接をしたいとの事だった。
遂に来た!やっと来た!
俺のふざけたヘッドショット(顔写真)を見た上で電話を掛けて来たのだから、
何か「特別なもの」を期待してそうだ。
ご期待に沿えるよう、思い切って行こうじゃありませんか!
投稿者 ユウキ : 23:11 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月12日 オーディション
まだ待ってる
エージェントの面接用に追加で5通送った。
これで50通くらい送ったはずだけど、まだ何も連絡が無い。
今週中にも残りのエージェンシーに送って、
それで駄目なら何か対策を考えねば・・・
直接エージェンシーに乗り込むか・・・?
投稿者 ユウキ : 23:36 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月11日 オーディション
心地よい自棄
ワイルドスピード3(Fast and Furious3:Tokyo)の
オーディションに俺自身も応募した。
毎朝のコールドリーディング(台本読み)のトレーニングで
最近はずっとこれの台本ばかり練習していた。
・・・まぁ、自分でも分かってる。
俺はどう見ても高校生に見えないって事くらい。
しかも彼等は現時点で日本人男性を募集していない。
でももしかしたら、「何か」に引っ掛かるかもしれない。
俺に出来る何かがあるかもしれない。
それを決めるのは向こう側だ。俺じゃない。
その少しの可能性に懸けたいと思う。
友人のラファエロに協力して貰い、学校で撮影した。
基本的にシリアスに・・・、ただしラストにコメディの要素を取り入れて撮った。
もしもキャスティングの人達が俺を見て何も感じなかったら
テープの最初の5秒間しか見られないだろう。
「タイプキャスト(見た目キャスティング)」とはそういうもんだ。
ただ、もしも何かの間違いで彼等が俺のシーンを最後まで見たら・・・、
そしたら・・・、ラストでの俺の突然の変貌ぶりに仰天してしまう事だろう。
・・・どうか、良い間違いが起こりますように。
投稿者 ユウキ : 22:41 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月09日 オーディション
大いなる失敗
今日はパサデナで「マザー・カレッジ」というミュージカルの
オーディションに参加して来た。
・・・いやー、酷かった。
20分くらいで2ページの台本を覚えなきゃいけなかったんだけど、惨敗。
セリフは飛びまくるし感情は乗らないし、醜態を晒した。
これは鍛え甲斐がありそうだ。
次は頑張ろう。
投稿者 ユウキ : 19:19 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月06日 オーディション
待ち続ける
エージェントに18通応募した。
・・・まだどこからも連絡無いなぁ。
可能な限り送ってみて、これでダメだったらヘッドショットを変えて
もう一度片っ端から送ってみよう。
投稿者 ユウキ : 15:01 | コメント (3) | トラックバック
2005年07月03日 オーディション
超高速戦
コメディ作品「ローディング・ゾーン」のオーディションへ行って来た。
場所はバーバンク。
・・・サインインをして待つ事十数分、いよいよ俺の出番がやって来た。
部屋の中には5人の関係者がいた。
コメディ作品だけあって、皆フレンドリーだ。
場をほぐすため監督のニックが他愛も無い質問をいくつか聞いてきて、
俺は落ち着いてそれに答えた。
ニック「では、何か台本に関して質問はあるかい?」
ユウキ「いや、大丈夫。やっちまおう!」
ニック「よっしゃ。」
そして台本読みが始まったわけだが・・・
オーディション
2分47秒 .wmvファイル 680kb
はや!!!
読むの速過ぎるぞ!
俺が自分でリハーサルしてたのの3倍速くらいだ。
一応笑いは取れたけど、これはどうなんだろう・・・。
彼等が求めているのは「典型的なアメリカ人」だそうなので
多分俺は2次選考には呼ばれないだろう。
でも今回の経験は次回からのオーディションで大いに役立ちそうだ。
このテンポに慣れなければ・・・!
投稿者 ユウキ : 13:15 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月02日 オーディション
印象勝負
映像系のオーディションはほぼ印象で決まる。
今日のスケッチコメディ(ショートコント)のオーディションで、
俺の役はスキーウェアを着ている。
なので、俺もそれっぽい格好で行くつもりだ。
どんな格好か、だって?
こーんな格好さ!
では、行ってきまーす!
投稿者 ユウキ : 12:02 | コメント (4) | トラックバック
2005年07月01日 オーディション
寿司侍
今日も今日とて声のオーディション!
キャスティング・ディレクターの「ミシェル」は
日本語を喋れる俳優を探しているらしい。
「来週の火曜日に会議を開いて俳優を決めたいので、
それまでにこっちが送る台本をCDに録って送ってくれないかしら」
との事。でもどうやってCDに録ればいいんだ・・・?
思いあぐねていると、
ミシェルが彼女の知り合いのレコーディング・スタジオを紹介してくれた。
サンタモニカに位置するそのスタジオでオーディションはスタートした。
ミシェルが送ってくれた台本は
2つの「握り寿司」が繰り広げる壮大なラブストーリーになっていた。
~ ハマチはマグロに恋をした。
ハマチはその胸の内を明かしたが、マグロは真剣に考えてくれない。
・・・その時、2本の角を持った巨大な怪物がやってきて、
ハマチは皿の上から連れ去られてしまった!
一人残された皿の上でマグロは呟く。
「私も愛してたわ・・・」と。
素晴らしい。
その録音スタジオに設置されてたのは高性能の全指向性マイクで、
俺が少し身体を動かすだけで衣服の擦れる音が聞こえる凄い代物だった。
現在サンフランシスコにいるミシェルとは電話で繋がり、
リアルタイムで彼女の指示を仰ぎながら録音した。
「次はこのセリフをドラマチックに言ってみて。」
「今度はセクシーに。」
「最後に「七人の侍」風にやってみて。」
「・・・ありがとうユウキ。
来週の火曜日までに結果は出すわね。」
果たして来週の火曜日に電話は掛かって来るだろうか?
掛かって来なければ、次のチャンスを探すまでさ。
投稿者 ユウキ : 23:20 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月29日 オーディション
埃に聞け
キャスティング・ディレクターのマリー・アンから電話があり、
明日のオーディションの詳細を聞いた。
これは"Ask the Dust"という新作映画で、
求められているのは1933年にカリフォルニアの海岸で
「フットボール」をしている15~18歳の日本人青年の声らしい。
この「フットボール」がサッカーを指すのかラグビーを指すのかは
マリー・アンもちょっと分からないとの事。
オーディションを通過した場合は即日でレコーディングを行うので、
必要書類を全部持って来てくれと念を押された。
さーて、ベストを尽くしましょう!
投稿者 ユウキ : 10:57 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月28日 オーディション
待つだけじゃ
エージェントにヘッドショット(顔写真)を25通送った。
だいぶ要領が掴めて来た。
あとは面接に呼ばれるのを待つだけなのだが・・・、
果たして呼んでくれるだろうか。
今はJeremiah Comey著の
「The Art of Film Acting(映画用演技のコツ)」という本を読んでいる。
なかなか色々なテクニックが載っていて面白い。
どんどん本を読んで、読むスピードも上げなきゃな。
投稿者 ユウキ : 20:54 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月25日 オーディション
明日へ向かって大振り三振
明日、「ハイパーボール」というプロジェクトのオーディションがある。
なんでも「ユニークである事を誇りに思うコメディアン」を探しているらしいのだ。
これは行かないわけにはいかない!
早速アポイントを取るべく電話し、メッセージを残した。
よし。期日は明日の25日、10時~4時か。頑張るぞ!
・・・ん? 25日・・・・?
今日じゃん。
しまったぁぁあ!日付間違えてた!
もう、どう頑張っても間に合わない。
何をやっとるんだ、俺は・・・
投稿者 ユウキ : 22:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月24日 オーディション
姿なき挑戦
キャスティングディレクターのマリー・アンという人から電話があり、
来週30日にパラマウントスタジオで行われる
映画のオーディションに参加して欲しいとの事だった。
これも声の仕事で、求められてる声の年齢は15~18歳、
舞台は1935年らしいので、相応の言葉遣いができる人を探してるらしい。
ミュージカル「なでしこ」では1940年代の14歳だったので、
頑張ればなんとかなるかな・・・?
ベストを尽くせるよう、もう一度資料に目を通しておこう。
投稿者 ユウキ : 22:29 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月23日 オーディション
小手調べ
エージェント16社にヘッドショット(顔写真)と履歴書を送った。
この「ヘッドショット+履歴書+手紙」の3つを合わせて「パッケージ」と言ったりするが、俺の「パッケージ」は普通の人達と比べてとてもユニークな仕掛けが施してある。
どんな仕掛けか・・・という事についてはまたの機会に話したいと思う。
今はとりあえず、いつエージェントに呼ばれてもいいように45秒の
モノローグ(一人芝居)のクオリティを上げる事に専念しよう。頑張るぞ、おい!
投稿者 ユウキ : 23:45 | コメント (0) | トラックバック
2005年05月16日 オーディション
ドキドキワクワク電化にお任せ!
明日、声の仕事をやる事になった。それも日本語でだ。
家電のCMという事だが、
これのオーディションは留守電に録音する形で行われた。
オーディション
46秒 .wmvファイル 198kb
文章は適当に作った。
あれ?「安く」って「や」にアクセントがあるんだったっけか?
俺のは「く」にアクセントがあるな。訛ってるのかも。
・・・日本語って難しいねぇ。ホント。
明日は余計な迷惑を掛けないように気を付けよう。
投稿者 ユウキ : 23:48 | コメント (5) | トラックバック
2005年04月29日 オーディション
10秒間
CBSが主宰する、アジア人タレント発掘オーディションへ行って来た。
俺はこのオーディションについて全く知らなかったのだが、
丁度友達が俺の家でデモテープの撮影をしていて、その時に教えてくれた。
急いでヘッドショットと履歴書を手に取ると、車に飛び乗って会場へ向かった。
聞く所によると、これは「アジア人タレントによるショーケース」の1次予選らしい。
各自持ち時間は1分。
俺は2分のコメディのモノローグ(一人劇)を大至急1分に編集し直し、
それをブツブツ反復し、頭に叩き込んだ。
会場内はアジア人で溢れ返っていた。
予選は今日だけじゃなく、ここ数日やっていたらしい。
サインインして待つ事15分、いよいよ俺の番がやって来た。
ドアが開くのと同時にヘッドショットを手渡す。
そして、照明がセットアップされた室内へと招き入れられた。
室内には眼鏡を掛けた男性が一人。随分疲れている様子だ。
彼は俺の名前を確認すると、リストに何か記入していた。
永遠のような沈黙の後、彼は録画を開始して言った。
「名前は?」
「ユウキ・マツザキです。」
彼はセットアップされたカメラで俺の全身を映し、即座に俺にキュー(合図)を送った。
オーディション
1分19秒 .wmvファイル 331kb
うがぁ!あと残り5行だったのに!
あと10秒あれば終われたのに・・・
でも第1オチまでは行けたから良しとしよう。
・・・余裕を持って50秒にしておけば良かったかな。
投稿者 ユウキ : 23:39 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月14日 オーディション
へい、まいど!
キャスティングディレクターのYumiさんに呼ばれ、
日産のCMのオーディションへ行って来た。
筋書きは、日産車に乗る「ビッグダディ」が道端で3人の寿司職人とすれ違い、
彼らを車に乗せて釣りへ行き、釣った魚をその場で捌いて貰うというもの。
オーディションは3人一組で行われた。
絵コンテを見たが、ほぼ同じ高さの3人が一緒に歩くシーンがあったので、、
背が突出して高い俺はまず選ばれないだろう。
だがオーディションを受ける事は、経験的にも精神的にも良い事だ。
少しでも進んでると実感できるから。
受かったら収入的にデカかったんだがなぁ・・・
投稿者 ユウキ : 22:15 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月10日 オーディション
素晴らしき会社
ハリウッドには日本人のキャスティングディレクターがいる。
彼女の名はYumi Takada。
ハリウッドに住む日本人アクターでその名を知らない人は無いだろう。
Yumiさんがキャスティングをしている日本映画のオーディションへ行ってきた。
配給会社は東映。
台本の内容は、日本の食品会社が
様々な困難に打ち勝ちながら米国進出を果たすというもの。
サラリーマン金太郎の国際版といった感じだ。
日本人の監督は苦手だ。
でもこれもまた経験・・・か。