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2013年01月01日  映画一般

アメリカンクラッカー

2013年。

新年早々、映画への出演が決まった!
とある低予算の長編映画で、セリフも結構ある。


 いやっほーーい


俺が演ずるのは、日本人の大使館職員の役。

撮影は2~3月のどこか。


いやぁ、2013年!イイじゃな~い!
中々にすんばらしいスタートだ。


底まで落ちた後は、上に登るだけだ。

2013年。何としても良い1年にしてみせる!!!

投稿者 ユウキ : 23:23 | コメント (1)

2013年01月09日  オーディション★2

グリーン・マン

「とある大作映画」の主役級のオーディションが入った。

おおおおお、2013年、飛ばすねぇ!いいねぇ!


・・・しかし、俺は何でまた、
「この役」でオーディションに呼ばれたんだろう?

これは・・・、どう見てもアジア人の役じゃないぞ。


・・・まあいい。
とにかく全力でやるだけだ!


結果は・・・、65点。


例の「秘密の発音練習」のおかげか、
英語のセリフ運びが、かなり自然だった。

うん、いい感じだ。自分が成長しているのを感じる。


よーし。さあ、落ちた!次いってみいよう!

投稿者 ユウキ : 23:43

2013年01月16日  オーディション★2

見渡す限りの地雷原

「とある短編映画」のオーディションに参加する事になった。

低予算なので、報酬は無いに等しいんだけど、募集されてる役が、
90年前にアメリカに移民として来た日本人の役なのだ。


・・・ちょっと前に書いた通り、
俺の「ひいおじいさん」は、移民ではないけど、
100年前にアメリカにいた。


・・・この役、ちょっとやりたいぞ。


 ただ、これは、リスクもかなりある。


だってこの作品、宗教色が強すぎるのだ。


この短編映画をプロデュースしているのは、
とある教会の牧師さんだ。

自分の受け持つ教会が、
約90年前に、日本人の牧師によって作られたので、
その歴史を振り返る作品を撮りたがっているのだ。


・・・アレ?

なんか最近、似たような話をどっかで聞いたような・・・?


 うぐぐぐぐぐぐ、どうしたもんか。


俳優に特定の宗教色がつく事は、実に良くない。

 「ああ、あの俳優さんは◯◯教だから」

と、色眼鏡で見られてしまう。


俺はただでさえ、教会を建てた「ひいおじいさん」の影響で、
「キリスト教系」に見られてしまうのだから、
これ以上、そっちの方向に行きたくないのだ。

・・・「宗派が違うよ」なんて言ったところで、
キリスト教に詳しい人間しか、分かるワケが無いしね。


俺は俳優だ。

もし自分の役が宗教人だったなら、その人の生き方に敬意を払い、

神道、仏教、イスラム教、キリスト教、創価学会、
天理教、幸福の科学、サイエントロジー、ひかりの輪・・・、

偏見を持たず、誠心誠意、やらなければならないのだ。


しっかしなぁ・・・、

いくらアメリカがキリスト教系の国だったとしても、
キリスト教系→キリスト教系と、
2回連続でそっち系のイベントが続けば、
そりゃぁ、そういうイメージを持ってしまうよなぁ。

うーーーーーーむ。。。。


・・・とりあえず、オーディションだけでも受けておくか。
その後で、また悩もう。

投稿者 ユウキ : 23:49 | コメント (1)

2013年01月17日  オーディション★2

Uターン不能

ま・・・マズイ。

夕方にオーディションを受けた、
「宗教色の強い短編映画」の日本人役を取ってしまった・・・。


ひええええええ、どどどどどどどどうしよう!!!


・・・もうこうなったら、腹をくくるしか無いか。

プロの俳優として、演じきろう。


・・・幸い、俺のシーンは宗教色がかなり薄い。

当時の日本人の移民の心境に思いをはせ、
可能な限りリアルに演じきろう。


撮影は、来週水曜日。
明日は、キャストによる「台本読み」だそうだ。

・・・ほっ。

撮影スケジュールは、至ってプロフェッショナルだ。


俳優って、中々ややこしい職業だなぁ・・・。

投稿者 ユウキ : 23:19 | コメント (2)

2013年01月19日  映画一般

工房de攻防

かなり警戒していたにも関わらず
結局出演する事になってしまった
「宗教色の強い短編映画」の台本読みに参加してきた。

この「台本読み」というのは、キャストが一堂に会し、
スタッフの前で台本を最初から最後まで通して読む事で、
大作映画でもテレビでも、ほぼ毎回行われている。



・・・うーむ。
ここまでは、至ってプロフェッショナルだ。

ちょっと、警戒しすぎだったか・・・?

台本読み自体は特に混乱もなく、
1時間ちょっとで無事に終わった。


・・・さあ、ここからが本番だ。


そこから、日本人キャスト3人は、
近くのファミレスに場所を移し、
午前2時まで、日本語のセリフを調整した。


「この宗派は『お御堂』じゃなくて
 『教会堂』って言うみたいだから、
 このセリフは『教会堂まで・・・』に
 変更した方がいいんじゃない?」


こういった水際の調整が、
アメリカ人の目に触れる日本人像に
影響を与えるので、みんな必死だ。


・・・さあ、セリフはこんなもんだろう。

あとは・・・、今日から撮影日までの間、
できるだけ古い映画を観て勉強するか。

よーし、やるか・・・。

投稿者 ユウキ : 03:30

2013年01月23日  映画一般

ばんそーこー

どういうワケか出演する事になってしまった
「宗教色の強い短編映画」の撮影日がやってきた。

集合時間は10時集合だったけど、
渋滞を考慮して早めに出たので、
9時半に撮影現場の「教会」に到着した。


まず始めは、衣装合わせだ。

1926年の設定なので、時代に合った衣装が必要になるんだけど、
LA最大のアジア人劇団「イースト・ウエスト・プレーヤーズ」が
衣装を提供してくれているので、心配はいらない。

衣装合わせは無事に終了。


メイクを済ませると、俺は撮影現場の
「教会堂」の中へと足を踏み入れた。



うおっ!


教会堂のど真ん中、ちょうど祭壇があるあたりに、
黒いシーツで囲まれた特設ステージが組んであって、
そこに、ぽつんと簡易仏壇が一つ据えてある。

教会のど真ん中に、仏壇!
なんというシュールな・・・


なんでもこの簡易仏壇、
リトル東京のお寺から、撮影用に借りてきたそうな。

まさかお寺が教会に仏壇を貸し出すとは・・・、
アジア系アメリカ人の繋がりの強さ、恐るべし。


俺は仏壇に近寄ると、中を覗きこんだ。



・・・アナタ、ダレ?


いやホントに、これ誰だ!?

・・・しかも、何か色々と足りないぞ。


スタッフにこの老紳士は誰なのか訪ねてみたところ、
「ご先祖さま」を拝んでいるシーンなので、
「ご先祖さまの写真」を用意したとの事。


ふんぎゃー


こここここれはマズイぞ。

現場はアメリカの教会だ。
どこをどう探しても、仏具も無ければ位牌も無い!


どうする・・・?


幸い、監督がCG畑の人だったので、
とりあえず、この老紳士の写真を
「CG合成用の蛍光グリーン」で覆って貰って、
編集時に「仏壇用の掛け軸」を合成して貰う事にした。



色々と足りないけれど、やれるだけの事はした。
あとは、実際のシーンの撮影だけか。


・・・撮影は、とりあえず頑張った。

教会堂の天井の高さからか、
声があまり遠くまで飛んでいないような感覚を覚えた。
これ、ちゃんとセリフ聞こえるかな・・・?


投稿者 ユウキ : 23:18

2013年01月28日  映画一般

尻を隠して頭隠さず

先日参加した「宗教色の強い短編映画」の
日本語のセリフの確認をするため、
制作プロダクションへと出掛けていった。

オフィスに隣接した編集室で、
撮影した映像を初めて観てみる。



・・・こりゃイカン

危惧した通り、俺のセリフは
しっかりとマイクに拾われていないので、
ボソボソとしか聞こえない。

俺の演技も、「昔らしさ」を出そうと頑張りすぎたせいで、
演技に力が入ってしまって「自然さ」が失われ、
相当ウソっぽくなってしまった。


きゃーーーー


・・・だが、これで良かったのかもしれない。

こうして、小さい作品で失敗しておけば、
大きな作品で大きなミスをせずに済むからだ。

うむ、これで良し!

あとは、この「宗教色の強い作品」が
多くの人の目に触れる事で、俺に宗教色が付きませんように・・・

投稿者 ユウキ : 23:51

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