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2012年04月17日 死ぬ気で音読★2
カセットテープのB面へ
「ラップ&ヒップホップ」の勉強を一時中断する事にした。
ここ最近の日記を見ても分かるように、
俺の一番の問題点は・・・「アクセント」だ。
もうアメリカに来て12年近く経ってるにも関わらず、
今の俺の英語は・・・、
「現代米国標準英語」→ 下手(日本訛り)
「日本訛り」 → 上手
「古典訛り」 → 初心者
「英国訛り」 → 初心者
「西海岸訛り」 → できない
「東海岸訛り」 → できない
「中国訛り」 → できない
「現代若者訛り」 → できない
という、末期的な状況なのだ!
・・・こりゃあ、誰がどーー見てもまずい。
もうお気づきのように、セリフが英語の役を取りに行く場合、
その役ごとに、「違うアクセント」を要求される。
・・・でも俺は、「日本訛り」しかできないのだ!!!!
そりゃあ、アジア系俳優に勝てないワケだよ。
そこで・・・、俺は決めた。
俺はこれから最低1年間は、
「アクセント」の勉強だけに集中する。
基礎からぜーんぶ、やり直しだ。
・・・よし! 善は急げだ!
俺は早速、「上品な喋り方」という本を取り寄せた。
これは、アクターズ・スタジオの発音のクラスで
教科書代わりに使用している本だ。
70分のCD付き。
この本では、「上品なアメリカ英語≠古典アメリカ英語」の
発音を勉強する事ができる。
どうして「現代アメリカ英語」の発音からではなくて、
「古典アメリカ英語」から勉強をスタートするかというと、
「現代アメリカ英語」には、退化してしまった発音が
いくつか存在するからなんだ。
試しに、" box "という単語を発音してみて欲しい。
・・・日本人は、この単語を「ボックス」と発音してしまうけど、
現代アメリカ人は、これを「バーックス」と発音する。
実はこの「バーックス」の「アー」の音は、
" father "(ファーザー)の「アー」の音と、全く同じ音なんだ。
それぞれの辞書で発音記号は違っているものの、
「box」の「アー」と、「father」の「アー」が
同じ記号で書かれているのが・・・お分かり頂けるだろうか。
・・・つまり、冗談抜きで、
「バーックス」と思い切り「アー」と発音するのが
「現代アメリカ英語」における、「正しい発音」なんだ!
でも、「古典アメリカ英語」では、この2つは違う音だった。
" box "の「 o 」は、「ア」と「オ」の中間の音だったんだ。
見た事の無い発音記号かもしれないけど、
2つの単語が、違う記号で書かれている事は
お分かり頂けるハズだ。
この「box」の「アとオの中間の音」こそが、
「現代アメリカ英語」では、失われてしまった音なんだ・・・!
++++
わあ とても もりあがって きたなあ 。
とても おもしろそうな わだい だなあ 。
つづきが とても きになる なあ 。
++++
・・・実は、これと同じような事が、
「ask」という単語の発音にも言えるんだ。
apple
ask
father
この3つの英単語を
「現代アメリカ英語」の「ア」の発音で分類すると・・・
・「ア」と「エ」の中間の音
apple , ask
・喉の奥から「アー」
father
となる。
でも、これを「古典アメリカ英語」の発音で分類すると、
・「ア」と「エ」の中間の音
apple
・喉の奥から「アー」
father
・上の2つの中間の音
ask
となり、「現代アメリカ英語」では廃れてしまった
「第3の音」が存在していた事が分かる。
・・・「現代アメリカ英語」よりも難しい、
「古典アメリカ英語」のアクセントを先にマスターすれば、
「現代アメリカ英語」なんて、楽にマスターできる・・・はず!
そして何より、いざ「イギリス訛り」を勉強する時に、
「古典アメリカ英語」が、大いに役立つのだ!
・・・次の表を見て欲しい。
※ ここには「イギリス英語」と「古典アメリカ英語」を
比較した表が入る予定でしたが、
作るのが たいへん面倒くさいので、止めました。
・・・そう!ご覧の通り、「古典アメリカ英語」の発音が、
「現代イギリス英語」の発音に対応しているんだ!!
よーし、この本を完全にマスターするまで、
最低でも一日一度は、このCDを通そう。
・・・3ヶ月もやれば、それなりに上手くなるだろう。
さあ、発音の勉強を始めるぞ!!!
■ヒップホップ&ラップの勉強&音読(中断)
進行状況:78曲/175曲
合計時間:205時間58分