« 2012年03月06日 | メイン | 2012年03月09日 »
2012年03月08日 演技全般
小さな家
かの有名な「アクターズ・スタジオ」の
監督・脚本家部門が主催する「台本読み」に、
俳優の一人として参加する事になった。
・・・ええ、なんで!?どうして??
と、思いますよね。ええ、俺もそう思います。
・・・なんでも、俳優&監督である、
「トミー」直々の推薦らしいのだ。
彼はアクターズ・スタジオ「正会員」の俳優で、
アクターズ・スタジオ「出身」の俳優ではない。
何が違うのかって?
・・・実は「アクターズ・スタジオ」には2種類あるんだ。
一つは「俳優養成所」としての「アクターズ・スタジオ」で、
もう一つは「プロ集団」としての「アクターズ・スタジオ」だ。
「アクターズ・スタジオにいました。」
"I was in Actors Studio."
「アクターズ・スタジオで演技を勉強しました。」
"I studied acting at Actors Studio."
という感じで、「過去形」を使ってアクターズ・スタジオ「出身」を
名乗っているのは、こちらの養成所の方で演技を勉強した俳優だ。
例のテレビ番組、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」の
収録が行われているのも、こちらの養成所の方だ。
・・・一方「プロ集団」としての「アクターズ・スタジオ」は、
一度加入すると一生涯会員なので、こちらの所属俳優は、
「アクターズ・スタジオ生涯会員です。」
"I'm a lifetime member at Actors Studio."
という風に「現在形」を使い、会員であると言う。
一度「正会員」になれば、スタジオの全ての勉強会に
無料で参加できるようになるけど、加入するには、
厳正なるオーディションがある。
現在のオーディションの待ち時間は・・・、約半年だそうな。
・・・では、話を「台本読み」に戻そう。
確かに、ご存知の通り、
俺は「スタジオ」にあまり良い印象を持っていない。
・・・でも、実践経験豊富なスタジオ正会員と
舞台上で一緒に演技ができて、なおかつそれを、
一流の監督&脚本家に見てもらえるのは、
これは・・・、すんばらしい経験だ!!!
俺は未熟な俳優なので、このチャンスに、
しっかり勉強させて貰おうと思っている。
今日は初の読み合わせだ。
さあ、アクターズ・スタジオへと向かおう。
木のテーブル
「台本読み」の初リハーサルは、
アクターズ・スタジオ内の会議室で行われた。
「スタジオ」といっても、見た目は至って普通の一軒家だ。
会議室も、10人くらいしか入らない。
今回俺が演ずる役は、アメリカに亡命した
人権活動家でもある中国人作家。
この「台本読み」はあくまで、
スタジオ会員の前での「発表会」なので、
この役を日本人の俺が演じても問題ないけど、
これが実際の舞台だったら、大問題になってしまいそうだ。
他のキャストとの挨拶を済ませると、
それぞれ着席し、台本を最初から最後まで通して読んだ。
「はい。今日のリハーサルはこれで終わりです。」
早っ!! え?・・・もう終わり!?
「明日のリハは、午後6時からです。
場所は、隣に建ってるスタジオの劇場です。
遅れないようにね。」
・・・明日が本番前、最後のリハーサルだ。
みんなに置いて行かれないよう、頑張ろう。