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2011年11月17日 舞台劇『ブリッジ』
鉄の心臓・ガラスの心
今日は舞台劇「BRIDGE」の代役公演のお手伝いに行って来た。
劇場に着くと、監督のケリーの様子がおかしい。
公演直前にも関わらず、大声でキャストに愚痴を言っている。
「もー、どーしよーかしら!!
人生最悪の日だわ!!!」
・・・監督として、本来こういう事はすべきではない。
舞台裏の雰囲気が悪くなると、公演に影響が出てしまう。
まあ、ケリーが荒れている理由は分かっている。
・・・批評家に叩かれたからだ。
最初の一週間で「BRIDGE」はいくつかの批評を書かれたけど、
その内容は、どれも似通っていた。
>キャストについて
・演技が素晴らしい
・心に響く
>脚本について
・セリフが生々しくてリアル
>セットについて
・グラフィティアートなど、
橋の情景をリアルに再現できている
>照明について
・夜景の電飾がキレイ
>監督について
・冗長
・単調
・退屈
そう。監督だけが叩かれたんだ。
・・・だから、荒れるケリーの気持ちは分からないでも無いけど、
それを代役キャストに八つ当たりするのは、ひじょーーにマズイ。
監督なんだから、感情的にならず、冷静に批評を分析し、
どのように改善すれば良いか、対策を練って欲しい。
・・・この業界で仕事をする人は皆、
批判を受ける事に慣れなければならない。
100%賞賛される事は、絶対にあり得ないのだ。
批判されて、自分がその批判に納得できる時は、
謙虚に受け止め、自分の糧としなくてはならない。
批判されても、自分がやっている事に絶対の自信があるのならば、
堂々と胸を張り、批判を跳ね飛ばさなければならない。
・・・果たしてケリーは、どちらの道を選択するのか。