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2011年01月26日 演技全般
俳優の名刺
麦飯と野菜のおかげで8キロの減量に成功したので、
新しいヘッドショット(顔写真)を撮る事にした。
マイク「ユウキ、今の君のヘッドショットに足りないのは
『主役級のスケール感』だ。
君はこれまで『ラスト・サムライ』、『硫黄島からの手紙』、
『ピンクパンサー2』など、大作に出演してきた。
そしてその殆どが、オーディションによるものだ。
・・・でも、君も良く知ってる通り、ハリウッドでは
全ての役がオーディションで決まるワケじゃない。
大抵の場合、監督やプロデューサーは、
『ウィッシュリスト』と呼ばれる、
『この役はこの人に演じて欲しいなぁ』というリストを
持っていて、まずはその人にコンタクトを取る。
そして、そのリストが何らかの理由で叶わない時に
初めて主役級のオーディションが催されるワケだ。
君にはその時に、監督やプロデューサーに
『この人になら、主役級を任せられる!』と、
思わせる事ができる、そんなパワーを秘めた
ヘッドショットを持っていて欲しいんだ。
・・・『主役級のスケール感』を醸し出している
ヘッドショットを持っていて欲しいんだ。」
うーむ、そこまで言われたら撮るしかない。
さて、目の肥えたスタジオの監督やプロデューサーを
説得できる写真を撮るには、やはり「超一流の写真家」が必要だろう。
でも、超一流の写真家を雇うには、金が掛かるんだよなぁ・・・
・・・くっ、仕方が無い。主役級を取るためだ。
テレビの「ゲスト主役級」で稼いだ金を突っ込もう。
プロによるヘッドショット撮影費 $600
プロによる写真撮影用メイク $160
たけぇえええええええっっっ!!!!!
通常の2倍の値段設定だ。
全ては主役級のためだ。がまんガマン・・・・
朝の8時半に撮影スタジオに入り、
1時間かけてプロのメイクさんにメイクして貰った。
4年ぶりに再会した写真家のポールは、俺を見るなり言った。
「・・・なんかさ、4年前より少し若返った?
4年前の方が老けてたような気がするんだけど。」
・・・ヒゲを剃ったからじゃないか?
撮影に入る前に「スケール感を持ったヘッドショットを撮る」という
今回の趣旨を説明し、お互いの意識をすり合わせ、いよいよ撮影を開始した。
■映画・TV用メイン
これからメインで使っていくヘッドショットだ。
しばらくは、この写真にお世話になる。
・・・たのんまっせ!
■心が揺れ動く男
感情が左右されやすいような役を
取りに行く時のヘッドショットだ。
■意思が強い男
強い芯を持った役を取りに行く時に使う。
■悪役
んまあ怖い。
■ビジネス系 メイン
ビジネス系の役を取りに行く時のメインの写真だ。
■読めない男 (ビジネス)
腹の中で何を考えているのか
分からないような役を取りに行く時のヘッドショットだ。
■おまけ
・・・マネージャーのマイクは大喜び。
「素晴らしい!このスケール感なら、主役級が取れる気がする!」
よーし! 今年は取るぞ、主役級!