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2009年12月21日 テレビ
一発勝負
朝の10時40分に、ホテル前に集合し、撮影本部へ移動。
衣装に着替え、メイクを済ませ、それから・・・午後4時まで待機。
「指揮者」の方の「好きにやらせる」発言があったので、
待機中はメンバーと合同でリハーサルを行った。
・・・よし。いい感じだ。
そして、いよいよ・・・セットに呼ばれた。
まず、それぞれの役の配置を決め、リハーサルを行う。
「指揮者」の方、「統率者」の方、そしてスタッフを前に、
俺はそこで初めて、「音楽」を披露した。
・・・ニューヨークのストリートで培った、耳をつんざく「爆音」がセット内にとどろく。
そのあまりの音量に、皆は目を見張った。
台本上では、このシーンは、
俺の「音楽」が大きすぎて、会話が聞こえない・・・というシーンなのだが、
実際に、俺の「音楽」がデカすぎて、会話が聞こえないのだ。
向こうで、「指揮者」の方と、「統率者」の方と、「音声」の方が、
話し合いを始めた。
「『お手本』どおりに『口パク』で動いて貰わないと、編集が・・・」
「でも、明らかにこっちの方がいいじゃないか。」
「僕もそう思う。これは、どうにかならないかな。」
「じゃあ、別撮りで行こう。
ユウキの『音楽』を別カットで撮影すれば、
編集の繋ぎを考えなくて良くなる。」
「・・・なるほど、それならなんとか。」
「うん、これは、絶対に本人にやらせるべきだ。
だって、すっげえいいもん。迫力が全然違う。」
話合いが終わった。
「ユウキ、君に実際にやらせる。準備しといてくれ。」
うおおおおおおおおおおおおおおッしゃあああああぁあああぁああああああああ!!!!!!!
「音楽のシーン」は、全部で3つあった。
そして、その全てを、俺は「自分で」やった。
登場シーンも、元々は4シーンだったのに、
どういうわけか増えて、7シーンになった。
セリフも微妙に増えた。
俺の顔のアップも、大幅に増えた。
そして何より・・・俺の声だ。
・・・俺の役は、元々の「ただのウケ狙いのアジア人」から、
ちゃんとした「登場キャラクター」の一人に、現場で成長したのだ。
俺の撮影が終わったのは・・・、朝の3時だった。
・・・やった。
・・・やった。 やったっ!!!!!
よっしゃあああああああああああ!!!!
・・・さあ、ハリウッドに帰ろう。
そして・・・、少し休もう。さすがに疲れた。