« 2009年09月07日 | メイン | 2009年09月11日 »
2009年09月10日 オーディション★2
風のように
とある映画のオーディションに参加する事になった。
早速、メールで送られて来た台本に目を通す。
・・・こ、これは、非常に「特殊」な役だ。
ストーリーも特殊だが、俺の受ける役も特殊だ。
でも、この「コンセプト」は・・・、非常に面白い。
「流れ」を変える、大きな力を持っている。
・・・でも、この役を演ずるには、相当の「覚悟」が必要だ。
もしもキャストされたら、演ずるにあたって、
本当の意味で、「身を削る努力」が必要になる。
俺に、果たしてその覚悟があるだろうか・・・?
無ければ、オーディションを受ける意味がない。
大丈夫。やれる。
・・・よし。全力で準備に取り掛かろう!
俺は、セリフを覚え始めるのと同時に、
自分の役柄の「衣装」の研究に取り掛かった。
様々な「資料」に片っ端から目を通し、
参考になる写真を何枚もプリントアウトした。
・・・今回の衣装は、すごく「特殊」なものだ。
果たして見つかるだろうか。
俺は車に乗り込むと、その「特殊な衣装」を
置いていそうな「特殊なお店」へと車を走らせた。
俺 「すいません、これを探しているのですが・・・」
プリントアウトした「資料」を、お店の方に見せる。
店 「ああ、それね。職業柄、とても良く知っているわ。
・・・でも残念ね。それ自体は置いてないのよ。」
俺 「・・・そうですか。」
店 「・・・でも、形が似ている物なら、無い事もないわ。
ほら、これとか・・・。」
お店の方は、慎重な手つきで商品を取り出すと、俺に見せた。
俺 「なるほど。・・・それはおいくらですか?」
店 「これは、プレミア付いてるから、$60よ。」
俺 「・・・そうですか。」
俺の反応を見ると、お店の方は、今度は別の商品を取り出した。
店 「こっちのも、何となく似ているわね。
こっちの方が、お買い得よ。」
俺 「・・・それはおいくらですか?」
店 「これも、プレミア付いてるから、$50よ。」
全部高えええええ!!!
「特殊な衣装」だけあって、プレミアが付いてやがる。
しかも、俺の探している物と「形状」が全く違うじゃないか!
・・・仕方が無い。メインのパーツだけ買って、
あとは自分で作ろう。
とにかく今は、時間が無いのだ!!
このあと、夜の11時から、
マネージャーの「マイク」の所でリハーサルだ。
・・・全ては、オーディションのためだ。
俺は、限られた時間内で、自分にできる事を全力でやろう。
投稿者 ユウキ : 22:11