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2009年08月12日 とある映画その3
ドラムの音が
とある俳優の一人が、別の俳優に聞いた。
「えっと、残業手当って、何時間目から出るんだっけ?」
「確か、9時間目からじゃなかったっけ?」
「え?11時間目からじゃなかった?」
「俺は、週単位で40時間を超えたら、って聞いたなあ。」
「『日雇い契約』なのか、『週単位契約』なのかで、
変わって来るんじゃないかな。
俺は『週単位契約』だけど、君は?」
「俺は日雇いだけど、」
「SAG(俳優組合)の基本レート?」
「そうだよ。」
「だったら、9時間目からじゃなかったっけ?
SAGの『日雇い契約』の基本レートが、
確か1日$780だったと思うから、
それを時給に換算して、9~12時間目は、それの1.5倍、
13時間目以降は、時給2倍、・・・だった気がする。」
「ああ、そうそう。確かそんな感じだった。」
「あれ?でも、それって昼食の時間とかはどうやって計算すんの?」
「確か、昼食時間は含まれないんじゃなかったっけ?」
「え?されるでしょ。」
「宿泊先からの移動時間は?
仕事時間として計算されるんだっけ?」
「どうだったっけなあ。
ちょっとSAGに確認してみるよ。」
SAG(俳優組合)に属している俳優達は、
いつでも「残業手当」の話で盛り上がる。
・・・でも別に、本気で自分の「残業手当」の心配をしているわけではない。
ただ、「残業手当」の事を考えるだけで、俳優達はドキドキワクワクしてしまうのだ!
もちろん、撮影には真剣に取り組む。さあみんな、ドキドキしながら頑張ろう!
投稿者 ユウキ : 23:44