« 2009年06月07日 | メイン | 2009年06月09日 »

2009年06月08日  とある映画その3

赤の城砦

朝7時半にホテルのロビーに集合し、
リハーサル会場へと向かった。

実際の撮影では時間との戦いになるので、
今のうちにリハーサルをしておいて、
「カメラのアングル」などを、あらかじめ決めておこう、という事らしい。


巨大な「会場」の廊下を抜けて、
大きく開けた「フィールド」へと出てきた。

その「フィールド」は、
「緑のエリア」と「茶色のエリア」の2つに分けられていた。


 「緑のエリアは神聖なので、
  間違っても踏まないで下さい!」


スタッフが、声を張り上げている。

本来ここは、選び抜かれた者が
己の人生を賭けて戦う「闘技場」なんだ。

そんな場所に自分がいて、本当に良いのだろうか・・・?


「フィールド」の反対側の、とある一角に集合し、
そこで、リハーサルが始まった。

まずは、シーンの流れを確認し、
役者が、どの「位置関係」で演技をするかを決める。


・・・この、「位置関係」というのは、実に奥が深い。


「台本」という、紙の上にかかれた文字では、
「声の大きさ」や「距離」を無視できる。

だから、登場人物の「位置関係」があいまいでも、
シーンが成立してしまう。


でも、現実世界ではそうはいかない。


・・・例えば、こんなシーンがあったとする。


====

Aくん「ああ、すね毛がかゆい。」

Bさん「剃ってしまえ。」

(そう言ってBさんは、「T字カミソリ」をA君に投げた。)

====


このシーンは、紙の上では簡単に成立するけど、
「距離」と「位置関係」を加えると、
全く別のシーンになってしまう。


それぞれ、A君に向かって飛ぶ、「T字カミソリ」を想像してみて欲しい。

50メートルも飛ばす勢いで投げたら、
すね毛どころか、あちこち危ない。


+++


さて、話を元に戻そう。


リハーサルは、俳優の演技よりも、
「カメラアングル」に重点を置いていたので、
2時間ちょっとで無事に終わった。

その後、ホテルに戻って、昼食を食べた後、
衣装の確認のため、プロダクション本部の「衣装部」へと向かった。

そこで、「完成版の衣装」を着てみて、ぶったまげた。


 ・・・こ、これは、凄い。


今回の衣装は、正真正銘の「本物」なので、
「リアルだ」というレベルではない。・・・「本物」だ!

この「本物の衣装」に負けないよう、俺も頑張らねば。

投稿者 ユウキ : 23:34

« 2009年06月07日 | メイン | 2009年06月09日 »