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2009年06月08日 とある映画その3
赤の城砦
朝7時半にホテルのロビーに集合し、
リハーサル会場へと向かった。
実際の撮影では時間との戦いになるので、
今のうちにリハーサルをしておいて、
「カメラのアングル」などを、あらかじめ決めておこう、という事らしい。
巨大な「会場」の廊下を抜けて、
大きく開けた「フィールド」へと出てきた。
その「フィールド」は、
「緑のエリア」と「茶色のエリア」の2つに分けられていた。
「緑のエリアは神聖なので、
間違っても踏まないで下さい!」
スタッフが、声を張り上げている。
本来ここは、選び抜かれた者が
己の人生を賭けて戦う「闘技場」なんだ。
そんな場所に自分がいて、本当に良いのだろうか・・・?
「フィールド」の反対側の、とある一角に集合し、
そこで、リハーサルが始まった。
まずは、シーンの流れを確認し、
役者が、どの「位置関係」で演技をするかを決める。
・・・この、「位置関係」というのは、実に奥が深い。
「台本」という、紙の上にかかれた文字では、
「声の大きさ」や「距離」を無視できる。
だから、登場人物の「位置関係」があいまいでも、
シーンが成立してしまう。
でも、現実世界ではそうはいかない。
・・・例えば、こんなシーンがあったとする。
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Aくん「ああ、すね毛がかゆい。」
Bさん「剃ってしまえ。」
(そう言ってBさんは、「T字カミソリ」をA君に投げた。)
====
このシーンは、紙の上では簡単に成立するけど、
「距離」と「位置関係」を加えると、
全く別のシーンになってしまう。
それぞれ、A君に向かって飛ぶ、「T字カミソリ」を想像してみて欲しい。
50メートルも飛ばす勢いで投げたら、
すね毛どころか、あちこち危ない。
+++
さて、話を元に戻そう。
リハーサルは、俳優の演技よりも、
「カメラアングル」に重点を置いていたので、
2時間ちょっとで無事に終わった。
その後、ホテルに戻って、昼食を食べた後、
衣装の確認のため、プロダクション本部の「衣装部」へと向かった。
そこで、「完成版の衣装」を着てみて、ぶったまげた。
・・・こ、これは、凄い。
今回の衣装は、正真正銘の「本物」なので、
「リアルだ」というレベルではない。・・・「本物」だ!
この「本物の衣装」に負けないよう、俺も頑張らねば。
投稿者 ユウキ : 23:34