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2009年03月23日 映画「ピンクパンサー2」
こいぬ座
さあ、今日も1日頑張ろう!
今日は、東国原英夫宮崎県知事とお会いするため、県庁に来ている。
格好は、ピンクのシャツに、ピンクのネクタイ。
俺一人だけ、お祭り騒ぎだ。
・・・いや、厳密に言うと、「一人」ではない。
だって今日は、「スペシャルゲスト」を呼んでいる。
ご紹介しよう!
・・・その通り。「桃色の方」だ!
この「桃色の方」、ただの「桃色の方」ではない。
とっっても成長した、「桃色の方」なのだ!
知事室の横の待合室で、11時ちょうどになるのを待っていると、
春風のように爽やかな「県職員の若い男性」が、
吹き抜ける風のように、さっそうと現れ、
良く通る、その澄んだ声で、俺に尋ねた。
「今日、知事に面会されるのは、お一人ですか?」
俺は、その男性の目をまっすぐ見つめ、
落ち着いて、にっこりと微笑みながら、堂々とそれに答えた。
「いえ、僕と、ピンクパンサーです。」
県職員の男性は、それを聞くと、
俺に微笑み返しながら、コンビニの店員のように爽やかに応じた。
「はい!お一人ですね!」
そして、手続きを済ませるため、軽やかに隣の部屋へと歩いていった。
・・・ぐすん。
チッ、チッ、チッ、カツン。
分針がちょうど「12」を指して、11時00分になった瞬間、
知事室のドアが開いた。
「松崎さん、どうぞ。」
こうして、初めて東国原知事とお会いした。
15分間、様々なお話をさせて頂いた。
撮影の裏話、
俳優の給料の話、
ハリウッドの考える日本人像、
そして、日本人俳優に何ができるのか・・・、
中でも、特に知事が興味を持って聞いてらしたのが、
「オーディション」というシステムについてだった。
「ほぼ全ての役がオーディションで決まる」
というシステムの説明から入り、
日本人の役をアジア系俳優と取り合う現状や、
たとえ1000人受けても、1人しかキャストされないという
極限の厳しさなどを、お話させて頂いた。
・・・宮崎に幸あれ!
さあ、急いで移動しなきゃいけない!!
移動途中、親族が花見をしていた公園に通りかかったので、
「おばあさま(母方の祖母)」に挨拶をした。
父方の祖父母にも会いに行きたいのに、時間が無い!ひー
ケーブルテレビ局「MCN」に移動し、
宮崎と福岡向けの、ピンクパンサー2の宣伝ビデオを撮影した。
「愛郷精神を強調しよう!」との事で、
宮崎向けは「チキン南蛮」、
福岡向けは「とんこつラーメン」の話をした。
・・・今、書いてて気が付いた。 どちらも食い物だ。
撮影は緊張で噛みまくったが、
ディレクターの方が上手くフォローしてくれて、
なんとかやり過ごす事ができた。
その後、テレビ局「UMK」に移動し、
製作の「日高さん」と、軽い打ち合わせを行った。
そこで、「喋っているケンジの映像」として、
俺の「実際のオーディションテープ」を使う事を再確認した。
・・・そう。本物のオーディションテープだ。
UMKの報道部に案内して頂いた時、
俺はそこで、「信じられない方」とお会いした。
た、た、高橋巨典さんだっ!
・・・ま、まさか、今日のメインキャスターは「巨典さん」なのか!?
信じられない!
「巨典さん、ファンです!」
と言うと、巨典さんはもの凄く驚いてらした。
・・・決して冗談ではない。
「めざましテレビ」で、キャスターの「大塚さん」がお休みの時、
代役で登場していたのが高橋巨典さんだ。
巨典さんは、そのために、
わざわざ宮崎から東京まで行っていたんだ。
俺にとって、巨典さんは「全国で頑張る宮崎県民」の象徴だった。
全国ニュースでキャスターを務める巨典さんを見て、
「俺も全国で頑張ろう!」と気持ちを新たにしていたんだ。
冗談ではない!
巨典さんからサインを貰った。嬉しい。
さあ、生出演に集中しよう!
まずは、集中するために、
「集中している振り」をして、それを写真に撮って貰った。
ホラ。集中しているように見えるでしょう・・・
スタジオに入り、一度リハーサルをしたのち、
本放送が始まった。
メインキャスターの高橋巨典さんと戸澤愛さんが、
県内のニュースをハキハキと読み上げていく。
スタジオ横のモニターには、現在放送されている映像が映し出されていた。
うわっ。自分だ!
他のニュースのVTR映像が流れている間に、
「スタッフの方」の誘導に従い、俺はそっと自分の席についた。
そして、いよいよ生放送が始まった。
放送では、打ち合わせ通り、
「ボロボロの辞書」、「割り箸」、「新聞」を紹介した。
それから、俺が「ピンクパンサー2」に応募した
実際のオーディションテープの映像を、
世界で初めてテレビ放映した。
・・・これが、俺が想像していた「ケンジ」だった。
ご覧の通り、ワイシャツにネクタイ姿だ。
こういった真面目なタイプのキャラクターで
役作りしたのだけれど、それが色々あって、
実際に映画に登場する「ケンジ・マツド」になったんだ。
でも、その詳細はまた別の機会に譲ろうと思う。
俺の生出演は、戸澤さんと、巨典さんの絶妙なアシストで、
なんとか無事に終える事ができた。
ああ、怖かった・・・。
ミスを犯さなくて、本当に良かった。
スタッフの方が、新聞の巨大フリップボードを作ってくださったので、
それを頂戴して、東京での取材に持って行く事にした。
どうも、ありがとうございました!
さあ、明日も1日頑張ろう!