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2009年03月04日 映画「ピンクパンサー2」
日本へ!
パスポート更新のため、一時帰国するのに合わせ、
その間、映画のプロモーションに「全力で」参加する決意を固めた。
なぜ今頃・・・?
それは、「恩」を返すためだ。
俺はまだ、自分を使ってくれたこの映画への「恩」を返していない!
特に俺はこの前の「レッドカーペット」で、全くの役立たずだったので、
それを、どーにかして挽回しなきゃいけない。
メインのイベントとしては・・・、
3月23日、東国原知事を表敬訪問
3月25日、東京の配給会社にて、集中取材
など。
うおおおお、頑張るぞおおおおお!!
ピンクパンサー2は、4月11日、全国30館で公開だ。
・・・現時点では、九州での公開は福岡のみだ。
まずは頑張って、宮崎での公開を実現させよう。
自分が死ぬ気で挑んだ作品を、
宮崎県民に観て貰えないのは、何よりも悲しい。
・・・浮かれてるんじゃないかって?
大丈夫。ケジメはしっかりつけます。
全力でプロモーションに臨んだ後は、
全力でロサンゼルスに逃げ戻り、
全力で自分の演技への批判から耳を塞ぎ、
全力で引き篭もり、
全力で英語の勉強に戻ります。ううう
・・・よし、気合を入れて頑張ろう!!
投稿者 ユウキ : 23:29
2009年03月09日 映画「ピンクパンサー2」
捨て身の一手
とある映画のプロモーション活動は、
一個人の俳優が、配給会社の方と直接連絡して協力体制を敷く、という、
あまり他に例を見ない事態となっている。
どうして、そんな事になったのか。
それは、日本の配給会社に勤めていた
「M君」の助言によるところが大きい。
俺 「M君、ちょっと相談したい事があるんだけど。」
M君「おお、どうしたの。」
俺 「あの、映画がさ、日本で30館での公開で、
・・・しかも、宮崎での公開が無いんだよね。」
M君「マジで?あらー。
それは、縮小公開だよ。」
俺 「・・・どうにかして、宮崎公開への道を開けないかな。」
M君「うーん、それならユウキ君自身が、
映画のプロモーションに参加したらどうかな。」
俺 「俺が? 俺じゃプロモーションにならないよ。」
M君「どうかな? 今そういうの、流行ってるから。」
俺 「でも、向こう側の方針と合わないかもしれないよ。
俺に、出て来て欲しくないのかもしれない。」
M君「どうして?」
俺 「とある日本向けの映画サイトで、
俺が写っていたスチール写真が全て除外されてる。
これは、俺に出て来て欲しくないからじゃないかな。」
M君「・・・いや、僕の経験から言って、それは違うと思うよ。
ただ、ユウキ君をどう扱ったらいいのか、それが分からないんだよ。」
俺 「と言うと・・・?」
M君「ユウキ君のようなケースは、これまで無かったんだよ。
日本で活動していない、日本生まれ、日本育ちの日本人俳優が、
メジャーなハリウッド映画にただ一人の日本人として、
メインキャストとして出演している、というケースが、これまで無かったんだよ。」
俺 「・・・でも、その確信が無いよ。
逆効果になったり、迷惑になったりしたら・・・、」
M君「直接電話して、きいてみるのがいいんじゃないかな。」
俺 「・・・配給会社の人に?・・・俺が?」
M君「うん。日本の配給会社の人って
基本的に、いっつも徹夜ばかりなんだ。
常に時間に追われているから、面倒くさい事は極力避ける。
『外国に住む俳優』を呼ぶとなると、
マネージャーやエージェントを介し、
英語で条件を詰めなきゃいけないから、凄く手間と予算が掛かる。
でも、そういった時間もお金も、彼らには無いんだ。
今回の公開規模から言って、予算は非常に限られているはずだよ。
だから、もしユウキ君がその『仲介』を飛び越えて、直接交渉すれば・・・、」
俺 「そしてそこで、俺が『予算を全て被る』事を宣言すれば・・・、」
M君「うん。絶対に配給の人は喜ぶと思うよ。
連絡する手間も予算も心配せずに、プロモーションが行えるわけだから。
もしかしたら、宮崎公開への道も開けるかもしれない。」
俺 「・・・分かった。連絡してみる。ありがとう。」
こうして、俺は一個人でありながら、
配給会社の方と直接連絡し、「予算を全て被る」事を宣言した。
・・・つまり、
飛行機代 → 自腹
ホテル代 → 自腹
取材費 → 一切タダ
という事だ。
全ては、宮崎での公開を実現するためだ。
俺はそれに向けて、全力で行動しようと思う。
投稿者 ユウキ : 23:17
2009年03月10日 ミーティング・製作準備
お箸の国からこんにちわ
今週の金曜日に、とあるプロダクションと、
現在企画段階の映画の事で、ミーティングを行う事になった。
よし、気合を入れて準備しよう!
・・・と思ったけど、何をどう準備したらいいのか、それが分からない。
ストーリーで分かっている事と言えば、
「日系人家族が登場する」、という事だけだ。
・・・日系人家族か。俺にはまだ無理じゃないかなあ。
とにかく、これは「ミーティング」という名の「オーディション」だ。
「英語力」を試されるのは分かりきっているので、
日常会話を重点的に勉強しておこう。
よーし、頑張ろう!
投稿者 ユウキ : 23:38
2009年03月12日 映画「ピンクパンサー2」
とれんでい
日本に一時帰国するための準備活動は、
かつて無い「大問題」に遭遇している。
・・・インタビューに着て行く服が無い。
俺は「衣装」なら腐るほど持っているんだけど、
逆に「普段着」を全く持ってないんだ。
だから、俺はいっつも同じ格好をしている。
「普段の俺の見てくれ」なんて、知ったこっちゃないし、まず興味が無い。
・・・ただし、今回は別だ。
俺は「まともな映画俳優」を演じなきゃならないんだ。
・・・これは困った。
「着物」から「手術衣」まであるのに、「普段着」が無い。
俺はお洒落のセンスも全く無いから、
無理して自分でコーディネートした日には・・・、それは酷い事になるだろう。
どうしよう。
これが「衣装」だったら、自分で調べて揃える事ができるんだけどなあ・・・
・・・ん? 待てよ。 という事は・・・
・・・そうだ!
「映画俳優の衣装」を調べて、それを揃えればいいんだ!!
よし、思いついたら即、行動だ。
早速、映画情報誌を何冊か買ってきて、
「インタビューを受ける映画俳優の衣装」を研究した。
・・・なるほど。こういう感じか。
しかし、日本の映画俳優の方々は、お洒落でカッコいいなあ・・・。
なんだか心配になってきた。
よし、外に出て「映画俳優の衣装」を探して来よう!
投稿者 ユウキ : 23:47
2009年03月14日 ミーティング・製作準備
ライスとミソスープ
とあるプロダクションとのミーティングは、
ハリウッドの中心にある「ホームオフィス」で行われた。
「ホームオフィス」というのは、「自宅兼オフィス」の事だ。
家の庭先に設置されたソファに腰掛け、
そこで、プロデューサーの方から、プロジェクトの説明を受けた。
まだ企画段階だが、もしも映画化されれば、日本人を多く使う事。
求めているのは、「リアルな日本」ではなく、「ハリウッドのジャパン」である事。
もしも企画がキャスティングの段階に入ったら、オーディションに来て欲しい事。
などが主だった。
ううむ、「ハリウッドのジャパン」か・・・。
何にしても、もしも「この企画」が映画化されたら、
ハリウッド在住の日本人俳優は活躍の場が増え、大いに潤うだろう。
それは、非常にありがたい話だ。
ただ、企画が順調に進んだとしても、
オーディションが行われるのは、おそらく、2、3年後だ。
俺は、俺の努力を続けよう。
2009年03月16日 映画「ピンクパンサー2」
鉄骨の城
日本に一時帰国する準備は、だいたい整った。
「映画俳優の衣装」も・・・、とりあえず揃った。
近くの写真屋で、ポストカードサイズの「名刺」も500枚刷った。
1枚15セントもするのだッ!!!!!
あとは・・・、何が必要なんだろう・・・?
何せ、これまでに経験した事の無い規模の話なので、何が必要なのかも分からない。
後は心を鎮め、その場その場で的確に行動しよう。
・・・よし、行こう! 日本へ。
2009年03月18日 映画「ピンクパンサー2」
スタートダッシュ
日本に着いて4時間後に、まず初の取材を受けた。
「タウンみやざき」という情報誌を発行している出版社の
記者の方お2人と、2時間に渡りお話した。
・・・これまでの事、そしてこれからの事。
そして、アイスコーヒーをごちそうになった。うっしっし
宿泊先に戻ると、配給会社の方からメールが来ていた。
「宮崎セントラルシネマで、5月9日より上映決定です!」
おおおおおおおおおおお!!
すげええ!まだ1日目なのに!
やった!宮崎での公開が決定した。
嬉しいな。うれしいな。
嬉しいな、ったら、うれしいな。
・・・でもまだ、始まったばかりだ。 気合を入れて、頑張ろう。
「宮崎セントラルシネマ」で、5月9日より上映決定です!
投稿者 ユウキ : 23:58
2009年03月19日 映画「ピンクパンサー2」
あたらしい朝
宮崎での公開日が決まったので、
さっそく、「立て掛け用のポスター」の公開日を修正した。
・・・うむ!
さあ、今日も一日頑張ろう!
まずは、「読売新聞」の記者の方と
3時間にわたって、色々な事をお話した。
気さくな方で、とても話しやすかった。
次に、「GO!GO!ワイド」というラジオ番組に生出演するため、
MRTラジオ局に移動した。
・・・出番を待つ間、プロのアナウンサーの方の番組を聴いていた。
すごい・・・。
初めて見る台本でも、絶対に言い澱まない。ひるまない。
一瞬で「文字」を、生きた「音」に変えてしまう。
・・・これがプロか。
俺の出番は、約10分間だったんだけど、
あまりの緊張で冷や汗が出て、口の中がカラカラになった。
でも、ホストのお二方の暖かいサポートで、何とか生き残る事ができた。
その後、「宮崎日日新聞」の記者の方から取材を受けた。
2時間に渡ってお話した後、
一階ロビーで掲載用の写真を撮影した。
取材を受ける間、俺もいつかの「役作り」のために、
記者の方にいくつか質問をさせて頂いた。
なんと記者の方は、俺の目を見ながら、同時にメモを取る事ができるのだ!
続いて、情報誌「パームス」の記者の方と、
2時間にわたってお話した。
記者の方にアメリカへの渡航経験があったので、
その時の経験談も交え、
共通の話題で大いに盛り上がった。
宿泊先に戻ると、染み入るような疲労感が一気に押し寄せた。
・・・さあ、明日も頑張ろう!
2009年03月20日 映画「ピンクパンサー2」
ロシナンテの尻
さあ、今日も一日頑張ろう!
まずは、俺が11年間所属していた子供英語劇の
グループ20周年の発表会に参加した。
・・・うーむ、俺がいた頃と、ちっとも変わらない。
俺の所属していたグループは、「適当」で、「大ざっぱ」なのが特色だ。
・・・えーと、言い換えると、そう!「寛容」で、「心が広い」のだッ・・・!ほほう!
何にしても、俺の「何でもとりあえずやってみる」という行動原理は、
ここから生まれたんだ。
その後、「FM宮崎」の「DJポッキーのウィークエンドジャム」という
ラジオ番組に生出演した。
体育の先生のように爽やかなディレクターの方に挨拶を済ませ、
ブースの外で、椅子に腰を下ろし、
DJのポッキーさんと、冨永千香さんの放送を聞かせて頂いていた。
・・・すると、ポッキーさんが、番組の中で、こういう発音をした。
「ディージェイ ポッキー、プリゼンツ!」
この瞬間・・・、俺はポッキーさんに、在米経験がある事を確信した。
「お送りする」というのを英語で発音すると、
「プレ ゼンツ」じゃなくて、「プリ ゼンツ」になるんだ。
「DJ」も、日本語だと「ディージェー」と「エ」の音を伸ばして発音するけど、
英語だと、「ディージェイ」と、「イ」の音を発音する。
曲の間に、ポッキーさんにお聞きしたところ、
やはり、数年間の在米経験があって、
本当に色々と苦労されたそうだ。
20分間の出演中、噛まないか本当に心配だったけど、
ポッキーさんと、千香さんがアシストしてくれて、
何とか凌ぐ事ができた。
俺がリクエストした曲は、言わずと知れた、 「島唄」 だ!
ブースから出ると、緊張が解けてヘナヘナになった。
そんな俺を、スタッフの方々が、祝福してくれた。
凄く暖かい雰囲気に包まれた、プロの現場だった。
その後、「一人前」になる競争をしている、俺のライバルの「職人の方」に挨拶をして・・・、
その向かい側のお店で、「宮崎映画祭実行委員会」の方々との懇談会に参加した。
映画好きの方々ばかりだったので、大いに盛り上がった。
明日も1日頑張ろう!
2009年03月21日 映画「ピンクパンサー2」
くるりくるり
さあ、今日も一日頑張ろう!
今日は、「土アップ」という朝のニュース番組に、
ゲストコメンテーターとして生出演すべく、テレビ局「MRT」へと向かった。
待合室で、アナウンサーの「関知子さん」と、ディレクターの方、
そしてレギュラーコメンテーターのお二方にご挨拶を済ませた。
・・・俺が30分番組に生出演か。しかも、「コメンテーター」か。
心配すぎる・・・。大丈夫なのだろうか。
収録スタジオ内には、「フロア・ディレクター」という係りの方がいて、
上の階の「ディレクター」の指示を受け、現場の指揮をとっていた。
フロア・ディレクターの男性は底抜けに明るくて、
現場は、ポジティブな活気に満ち溢れていた。
上の階では、今度は別のスタッフチームが
「ディレクター」の指示に従い、準備を進めていた。
壁一面に広がるテレビ画面は、
まるで、映画に登場するCIAのコントロールルームのようだ。
本番前に一度、「通しリハーサル」を行った。
そこで、大筋の流れをつかむ。
・・・番組は、毎秒、毎秒と進んで行く。
テレビは「時間」との戦いなんだ。
ひええ。恐ろしい。
不安がる俺に、「フロア・ディレクター」が胸を張って言った。
「大丈夫。オーバーしても、『関さん』が秒単位でコントロールしますから!」
・・・さすがだ。やはりプロは違う。
マイクを付け直し、カメラ位置を微調整して、いよいよ本番を迎えた。
■アメリカ発の世界同時不況について
俺 「不況の波は、映画界にも来ておりまして、
新作映画の資金集めが難しくなってきているんです。
それによって、俳優も役を取り辛くなる、といった影響が出ています。
■高速道路の通行料金が週末一律1000円になった事について
俺 「アメリカで高速道路といえば『フリーウェイ』ですが、
『フリーウェイ』は通行料金がタダの代わりに、路面がボコボコなんです。
日本がそうならないか、心配です。
■ピンクパンサー2について、
俺 「かくかく、かくかくかくかく、
しかじか、しかじかしかじか。」
・・・なんとか 30 ぷんかん がんばり ました
とにかく、司会者の「関さん」の絶妙な秒数調整に驚愕した30分間だった。
やっぱり、「本当のプロ」は凄いのだ・・・!
・・・ところで、話は少し時間をさかのぼる。
番組の収録前に、スタジオ内を見学させて頂いた時、
俺の目は、「とある撮影器具」に釘付けになった。
おおおおおおっ、本物の「スタジオカメラ」だ!!!
・・・さすがは正真正銘の「本物」。
なんというか・・・、とても「リアル」だ。
どう見ても「本物」にしか見えない!
覚えているだろうか。
俺は2年前、ミュージカルの舞台のために、
「70年代のNBCのスタジオカメラ」をダンボールで作ったんだ。
・・・くっ、ま、負けた。
でも、俺が作ったスタジオカメラだって、
「赤いランプ」まで付いていて、しかも、ちゃんと光るのだぞ!
・・・ダメだ。
どうあがいても、やはり「本物のスタジオカメラ」には勝てない。
だって奴ら、本当に撮影できやがる。卑怯だ。
ちっくしょおおおおお!悔しい!
でも、もうこれで「現代の日本のスタジオカメラ」の資料は揃った。
次回は、もっともっとリアルにダンボールで作ってやるからな。見てろよ!
2009年03月22日 映画「ピンクパンサー2」
駐車場の怪
さあ、今日も1日頑張ろう!
・・・朝5時。
あまりにお腹が減ったので、
近くのスーパーで「超高級料理」を買ってきた。
もっちろん、「チキン南蛮」だ!
・・・体重を落としているので、太るわけにはいかないけれど、
せっかく宮崎に帰って来たんだ。
「チキン南蛮」くらい食わせてくれ。
・・・パク。
うおおおおお、まっじいいいいい!!
なんだこれは!手抜きじゃないか!
そもそも、これは チキン「南蛮」 じゃなくて、チキン「あんかけ」だ!
「タルタルソース」も、ただの「マヨネーズ」だ!
・・・なんで宮崎で、こんな「チキンあんかけ」が普通に置いてあるんだ?
これじゃ、県外で売ってる「チキン南蛮もどき」と大して変わらんじゃないか・・・
さて、本題に移ろう。
テレビ局「UMK」の製作の方とのミーティングのため、
とあるカフェへとやってきた。
そこで、2時間に渡ってこれまでの体験談をお話しし、
明日の「生放送」の決められた出演時間内で
どのエピソードを紹介するか、話し合った。
18:16--18:30までの「14分間」のうち、
俺の出番は約5分間。
やはりテレビなので「視覚的に訴える」という事で、
俺の「ボロボロの辞書」、「歯型のついた割り箸」、
そして、「映画の為に製作したニセ新聞」の3つを紹介する運びとなった。
その後、宮崎入りした「配給会社の方」と、夕食を兼ねてミーティングを行った。
そこで、これまでの経緯と、これからの予定を話し合った。
「これが、現時点での25日の予定です。」
渡された紙には、「松崎悠希さん 取材スケジュール(予定)」と記されてあって、
25日の取材日程が、分刻みで書かれてあった。
松崎悠希さん 取材スケジュール(予定)
10:00--11:00 SANKEI EXPRESS
11:00--12:00 eiga.com
12:00--12:30 オフィシャル映像撮影
<昼食>
14:00--14:15 スポーツ紙、Web媒体、記者会見
14:15--14:20 入れ替え
14:20--14:50 読売新聞
14:50--15:05 月間コミュニティ
15:05--15:40 Realガイド
15:40--16:40 女性自身
16:45--17:00 Pause Cinema
17:00--17:30 ぴあ
17:30--18:00 キネマ旬報
<終了>
ひえええええ!!!
14:00--14:15の「記者会見」とは一体何だろうか!?
俺は何をすればいいんだろうか・・・。ぶるぶるぶる
・・・とにかく、今日は、明日に備えて、もう、寝よう。
・・・・・ダメだ。 もう限界だ。 つかれた。 ねむい・・・。
疲れと眠気で、吐き気がする。
栄養ドリンクも全く効かない。
よし。寝よう!
2009年03月23日 映画「ピンクパンサー2」
こいぬ座
さあ、今日も1日頑張ろう!
今日は、東国原英夫宮崎県知事とお会いするため、県庁に来ている。
格好は、ピンクのシャツに、ピンクのネクタイ。
俺一人だけ、お祭り騒ぎだ。
・・・いや、厳密に言うと、「一人」ではない。
だって今日は、「スペシャルゲスト」を呼んでいる。
ご紹介しよう!
・・・その通り。「桃色の方」だ!
この「桃色の方」、ただの「桃色の方」ではない。
とっっても成長した、「桃色の方」なのだ!
知事室の横の待合室で、11時ちょうどになるのを待っていると、
春風のように爽やかな「県職員の若い男性」が、
吹き抜ける風のように、さっそうと現れ、
良く通る、その澄んだ声で、俺に尋ねた。
「今日、知事に面会されるのは、お一人ですか?」
俺は、その男性の目をまっすぐ見つめ、
落ち着いて、にっこりと微笑みながら、堂々とそれに答えた。
「いえ、僕と、ピンクパンサーです。」
県職員の男性は、それを聞くと、
俺に微笑み返しながら、コンビニの店員のように爽やかに応じた。
「はい!お一人ですね!」
そして、手続きを済ませるため、軽やかに隣の部屋へと歩いていった。
・・・ぐすん。
チッ、チッ、チッ、カツン。
分針がちょうど「12」を指して、11時00分になった瞬間、
知事室のドアが開いた。
「松崎さん、どうぞ。」
こうして、初めて東国原知事とお会いした。
15分間、様々なお話をさせて頂いた。
撮影の裏話、
俳優の給料の話、
ハリウッドの考える日本人像、
そして、日本人俳優に何ができるのか・・・、
中でも、特に知事が興味を持って聞いてらしたのが、
「オーディション」というシステムについてだった。
「ほぼ全ての役がオーディションで決まる」
というシステムの説明から入り、
日本人の役をアジア系俳優と取り合う現状や、
たとえ1000人受けても、1人しかキャストされないという
極限の厳しさなどを、お話させて頂いた。
・・・宮崎に幸あれ!
さあ、急いで移動しなきゃいけない!!
移動途中、親族が花見をしていた公園に通りかかったので、
「おばあさま(母方の祖母)」に挨拶をした。
父方の祖父母にも会いに行きたいのに、時間が無い!ひー
ケーブルテレビ局「MCN」に移動し、
宮崎と福岡向けの、ピンクパンサー2の宣伝ビデオを撮影した。
「愛郷精神を強調しよう!」との事で、
宮崎向けは「チキン南蛮」、
福岡向けは「とんこつラーメン」の話をした。
・・・今、書いてて気が付いた。 どちらも食い物だ。
撮影は緊張で噛みまくったが、
ディレクターの方が上手くフォローしてくれて、
なんとかやり過ごす事ができた。
その後、テレビ局「UMK」に移動し、
製作の「日高さん」と、軽い打ち合わせを行った。
そこで、「喋っているケンジの映像」として、
俺の「実際のオーディションテープ」を使う事を再確認した。
・・・そう。本物のオーディションテープだ。
UMKの報道部に案内して頂いた時、
俺はそこで、「信じられない方」とお会いした。
た、た、高橋巨典さんだっ!
・・・ま、まさか、今日のメインキャスターは「巨典さん」なのか!?
信じられない!
「巨典さん、ファンです!」
と言うと、巨典さんはもの凄く驚いてらした。
・・・決して冗談ではない。
「めざましテレビ」で、キャスターの「大塚さん」がお休みの時、
代役で登場していたのが高橋巨典さんだ。
巨典さんは、そのために、
わざわざ宮崎から東京まで行っていたんだ。
俺にとって、巨典さんは「全国で頑張る宮崎県民」の象徴だった。
全国ニュースでキャスターを務める巨典さんを見て、
「俺も全国で頑張ろう!」と気持ちを新たにしていたんだ。
冗談ではない!
巨典さんからサインを貰った。嬉しい。
さあ、生出演に集中しよう!
まずは、集中するために、
「集中している振り」をして、それを写真に撮って貰った。
ホラ。集中しているように見えるでしょう・・・
スタジオに入り、一度リハーサルをしたのち、
本放送が始まった。
メインキャスターの高橋巨典さんと戸澤愛さんが、
県内のニュースをハキハキと読み上げていく。
スタジオ横のモニターには、現在放送されている映像が映し出されていた。
うわっ。自分だ!
他のニュースのVTR映像が流れている間に、
「スタッフの方」の誘導に従い、俺はそっと自分の席についた。
そして、いよいよ生放送が始まった。
放送では、打ち合わせ通り、
「ボロボロの辞書」、「割り箸」、「新聞」を紹介した。
それから、俺が「ピンクパンサー2」に応募した
実際のオーディションテープの映像を、
世界で初めてテレビ放映した。
・・・これが、俺が想像していた「ケンジ」だった。
ご覧の通り、ワイシャツにネクタイ姿だ。
こういった真面目なタイプのキャラクターで
役作りしたのだけれど、それが色々あって、
実際に映画に登場する「ケンジ・マツド」になったんだ。
でも、その詳細はまた別の機会に譲ろうと思う。
俺の生出演は、戸澤さんと、巨典さんの絶妙なアシストで、
なんとか無事に終える事ができた。
ああ、怖かった・・・。
ミスを犯さなくて、本当に良かった。
スタッフの方が、新聞の巨大フリップボードを作ってくださったので、
それを頂戴して、東京での取材に持って行く事にした。
どうも、ありがとうございました!
さあ、明日も1日頑張ろう!
2009年03月24日 映画「ピンクパンサー2」
疾風怒濤
あらかじめ500枚印刷しておいた「特製名刺」が、
なんと全て無くなってしまった!
そこで、「カメラのキタムラ」で250枚、新たに刷った。
1枚37円もするのだッ!!!!!!!
注文後、20%引きの割引券を頂いた。
でも、残念ながら次の注文からしか使えないそうだ。
・・・はっ、しまった!
先に50枚くらい注文して、割引券を貰った後で、
200枚注文すれば良かったか。イタタタタ・・・
・・・とにかく、これで名刺は大丈夫だ。
さあ、今日も1日頑張ろう!
まずは、毎日新聞の記者の方より取材を受けた。
1時間半に渡ってお話したのだが、
記者の方は、メモ帳を常に手に持ち、
テーブルから浮かせた状態で書き込んでいた。
・・・凄い! でも、どうして?
お聞きしたところ、普段は「事件・事故」を扱っていて、
「立ったままの取材」が多いので、慣れてしまったそうだ。
その後、ラジオ番組「スクーピー」に生出演した。
レポーターの谷口由佳さんと30分ほどお話して
何を話すか、大体の構想を作り、
5分間、生放送で出演させて頂いた。
とてもさわやかなお二人で、話していて気持ちが良かった。
それから、別のラジオ番組に、生出演するため、
「宮崎サンシャインFM」へとやってきた。
曲が流れている間に、パーソナリティの遠目塚さんと
「ミキサーの方」にご挨拶を済ませ、スタジオ内に入った。
そして、10分ほど、生放送でお話をした。
即興でも全くひるまないのは、さすがプロだ。
放送後、宮崎市役所へ移動し、
「宮崎市国際交流協会」の方々より取材を受けた。
「質問事項」をあらかじめ教えて頂いていたんだけど、
話しているうちに、どんどん乗ってきて、完全に脱線。
30分間に渡り、色々な話をさせて頂いた。
そして、「津村重光宮崎市長」とお会いした。
津村市長と個人的にお会いするのは、実はこれで2度目だ。
羽田空港の待合室で、2000年10月27日にお会いしているんだ。
俺は9年前のおごり高ぶった自分を思い出し、心底恥ずかしくなった。
・・・あれから、色々な事があった。
失敗と挫折を何度も経験し、
俺は、少しだけ成長した・・・・・・・・・・・・・・・・と、思う。たぶん。
自分の未熟さを、これからも常に心に留めなければ。
30分間に渡って映画の舞台裏を、熱くお話しして、
わざわざ時間を割いて下さった津村市長にお礼を申し上げ、
今後のさらなる成長を誓った。
全力で頑張ります!
さあ、東京へ行こう!!
飛行機で宮崎から東京へと移動し、
配給会社の方が用意して下さったホテルにチェックインした。
だがそこで、驚くべき事実が分かった。
・・・なんと、そのホテルの「ベルボーイの方」が、
「友達の友達の親戚の親類」だったのだ・・・!!
・・・?
まあ、細かい事はいいのだ!
とにかく、東京で少し心強くなった。
その後、先に東京に戻っていた、
配給会社の「田中さん」から夕食をごちそうになった。
おお、チキン南蛮だ!
さあ、いよいよ明日は「記者会見」だ。
しっかりと休み、明日に備えよう。
2009年03月25日 映画「ピンクパンサー2」
ダブルエスプレッソ
さあ、今日も1日頑張ろう!
ホテルのロビーで「配給会社の方」と待ち合わせ、
本社に移動し、お世話になる社員の方々にご挨拶を済ませた。
「松崎さん、吹き替えの件ですけど・・・」
とある方が、話を切り出した。
・・・そうだ、吹き替え版だ!
俺は、「本当にタダでいいので、日本語吹き替えを、自分でやらせて下さい!」
と、もう2ヶ月も前からお願いしていたんだ。
「・・・実は、飛行機の機内上映用の日本語吹き替えが、
もう終わってるみたいなんです・・・」
んがーーーーーーーーんっ!しょーーーっく!
イタタタタタタ・・・
DVD用に録り直すかは、DVD版の配給元が違うので、
まだちょっと分からない、との事。
日本は世界最高の声優王国だ。本物の「声のプロ」がたくさんいる。
だから、クオリティに関しては、全く心配いらない。
ただ、やはり、「自分の日本語の声」は、自分で当てたかった・・・。
一度、アメリカの配給会社に持ち帰り、
そこから、「DVD版の配給会社」に再アプローチを行う事になった。
さあ、気を取り直して頑張ろう!
「宣伝チーム」の方々にご挨拶を済ませ、
今日の取材形式に関する説明を受けた。
基本的に、取材は2つの部屋を交互に移動する形式で行うらしい。
一方で取材を受ける間に、もう片方で準備をする、というわけだ。
一同、皆様の取材をお待ちしております!
よし、気合を入れよう。
まずは、SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)の
記者の方より、取材を受けた。
スラッとした長身の方で、ビシッとスーツを着こなしている。
SANKEI EXPRESSを一部テーブルの上に広げ、
どのような出版物なのか、簡単に説明して下さった。
それから、1時間弱、色々なお話をした。
・・・さすがはプロの記者の方、質問が的確で、実にわかりやすい!
もしも俺が記者を演ずる事になったら、是非この方を参考にさせて頂こう。
朝一番だったにも関わらず、話は大いにに盛り上がり、
時間はあっという間に過ぎ去ってしまった。
終わり次第、もう一方の部屋に移動し、
間髪入れずに次の取材が始まった。
次は、eiga.comのお二方だ。
うち一人は、映画ライターの佐藤睦雄さんだった。
ムツオさんは、「硫黄島」の時にも取材をして下さった方で、
電話ではお話しした事があったけど、
実際にお会いしたのは初めてだった。
実は、今回の「ピンクパンサー2」も、
日本で一番最初に気付いたのがムツオさんだった。
まだ日本では全く報じられていなかったのに、
「ピンクパンサー2、ご出演決定おめでとう!」
とメールが来て、死ぬほど驚いた。
さすがは映画情報のプロ、おそろしや・・・・・・
取材は、映画の裏話から、ムツオさんの大好きな
イーストウッド監督まで多岐に渡り、大いに盛り上がった。
ムツオさんとは、明日、おでんを食いに行くのだ。
eiga.comの取材が終わると、「オフィシャル映像」の撮影に入った。
俺が一人で、カメラに向かって映画の紹介をするんだ。
「ピンクパンサー2に、出演させて頂いた松崎悠希です!
天才ハイテク捜査官ケンジとして、
メインキャストとして出演しています!ぜひ劇場にてご覧下さい!」
という感じで、映画を紹介した。
それが済むと、配給会社の「田中さん」に、昼食に連れて行って頂いた。
食券を購入したあと、大きなテーブルの片側に座り、
注文した料理が来るのを待った。
うーむ、美味い!
なんと、この食堂では「付け合せ」が無料で、しかも取り放題なのだ!
まだ先が長いので、食べ過ぎないよう気をつけた。
配給会社に戻ると、「記者会見」のために
記者の方々が、続々と集まって来ていた。
それぞれ、名刺を受付に提出し、
記者会見が行われる大会議室へと入って行く。
「予想以上に集まってますね!」
宣伝チームの方々も、驚いている。
なんでも、今日集まっている記者の方々は全て、
「記者用の試写」を観た上で、取材を申し込んでいるのだそうだ。
俺みたいな奴を取材してくれるなんて・・・、嬉しい。
せっかく来てくれたんだ、がっかりさせないよう、俺も頑張ろう。
「うにゃにゃにゃ、ニャオーン!」
わざわざ駆けつけてくれたピンクパンサーにネコ語で挨拶を済ませ、
いよいよ、記者会見が行われる会場へと足を踏み入れた。
集まって下さった記者の方々にご挨拶をして、
今日の「主役」を、英語で会場内に招き入れた。
記者会見は、まずは簡単な自己紹介から入り、
自分の役どころ、映画の見どころ、
撮影中の裏話などを、できるだけ簡潔に話した。
俺は「記者会見」とは、もっと無機質なものだと思っていた。
・・・ところが、驚いた事に、記者の方々は、
俺の話に一々うなずいてくれるのだ!
ニッカンスポーツの記者の女性は、
なんと「相づち」まで打ってくれる!フレンドリーなのだ!
一通りお話しした後で、実際のオーディションテープを鑑賞した。
終わりの時間が迫ってきたので、
最後に「隠しダネ」として、「例の新聞」を紹介した。
映画のオープニングで、「日本の刀」が盗まれる。
台本では、そこで「日本の新聞」が登場するはずだった。
「日本の新聞」か。大丈夫かな・・・。
心配になった俺は、美術部を尋ね、その新聞を見せて貰った。
そこで見た「日本の新聞」を、忠実に再現したのが、こちらだ。
「刀」が「盗難」されたので、「刀、盗難!」となっているのだが、
・・・ちょっと、ズレてしまったのだ。
これを見た瞬間、記者の方々は、みんな揃ってずっこけた。
「ええー、」
「うそー、」
「これは・・・、」
・・・でも、これを最初に見た時の俺自身の反応は、もっと好意的だった。
だって、美術の人の「努力の跡」が見えるじゃないか!
「日本語」で、しかも「意味が正しい」というだけで、実は結構凄い事なんだ。
例えば、この前撮影したテレビシリーズで、
小道具の方から渡された「名札」には、
名前:6月ササコ語
と、書かれてあった。
・・・それに比べたら、
新聞が日本語で書かれている。それだけで素晴らしいじゃないか!
・・・でも、もしも日本の観客がこの新聞を見たら、きっとみんなずっこける。
オープニングのシーンなのに・・・
このままではマズイ。
「新聞のシーン」の撮影は3週間後だ。
誰かが、なんとかしなければならない。
・・・しかし、これは機密事項だ。
外部の人間には頼む事ができない。ということは・・・
よし、やるか。
俺は一念発起し、撮影中にも関わらず、
培ってきた「小道具作り」の技術を全て注ぎ込み、
2週間で、2部の新聞を作って、美術部に提供した。
それが、こちらの2つだ。
■スポーツ紙の高解像度版 (.zip 2.0メガバイト)
■一般紙の高解像度版 (.zip 1.7メガバイト)
「ほおー!」
「おおー!」
「すごい!」
記者の方々が、感動してくれた。嬉しい。
ニッカンスポーツの記者の方が、
「スポーツ紙」を手にとって言った。
「すごい!レタリングはバッチシ!」
本職にほめられた!うれしいいいいいい!!!
「・・・でも、『流し』が甘いっ!!」
がーーーん。
・・・ショックだ。「流し」という言葉の意味が分からない。
最後に、この新聞の登場シーンが
編集でカットされた「オチ」をお話しして、共同での写真撮影に移った。
ポスターの前で、ピンクパンサーと、色々なポーズを取った
こうして、「記者会見」は終わった。
・・・果たして、これで良かったのだろうか。
さあ、次に行こう!
次は、読売新聞の記者の方から取材を受けた。
俺が記者会見で暴走したせいで、少し時間が遅れてしまった。
ただでさえ30分しかないのに・・・ごめんなさい!
20分ちょっとの間、一生懸命お話した。
・・・もうちょっと時間があれば!
続いて、「八雲ふみねさん」という方から、
動画インタビューを受けた
カメラを設置し、マイクをつけて、
「ふみねさん」と10分ほど、お話した。
「ふみねさん」も、「カメラマンの方」も、とてもフレンドリーだった。
その後、「KITSCH(キッチュ)」の方々から、
動画インタビューを受けた。
カメラの前で、30分間にわたり、
「ピンクパンサー2の見所」と、
「ハリウッドにおける日本人」のお話をした。
なんと、記者の方も、その昔「子供英語劇」をやっていたそうだ!
続いては、「女性自身」の取材だ。
「なんか、凄く気合が入っているんですよ!」
配給会社の方が、俺に教えてくれた。
・・・一体どういう事だろうか。
話し始めて、すぐに謎が解けた。
・・・なんと、この声のカッコいい、堂々とした記者の男性は、
俺の日記を最初から最後まで、読破していたのだ!!
それも、ただ読んだだけではなく、「完全に」読まれていた!
女性自身・・・おそるべし。
記者の男性にも在米経験があったので、
話は弾みに弾み、1時間は一気にすっとんでしまった。
楽しかった!
陽が沈み始めたぞ。気合を入れろ!
続いて、「Pause(パウゼ)」のライターの方より取材を受けた。
15分間という限られた時間ではあったけど、
「キャラクターの変遷」や、「撮影現場の裏話」などをお話した。
時間が短かったので、少し早口になってしまったけど、
ライターの方が、喜んで話を聞いてくれて、嬉しかった。
続いて、「ぴあ」の記者の方々より、取材を受けた。
まずは会議室で、2人の記者の方々と20分間ほどお話した。
お二人とも、真剣に話を聞いて下さった。
そして、すっかり陽の暮れた窓辺で、写真撮影をした。
俺は、一生懸命「映画俳優っぽいポーズ」をとってみた。
でも、きっと駄目だろう・・・。
最後に、「キネマ旬報」のライターの方より、取材を受けた。
「次はキネマ旬報(じゅんぽう)です。」
・・・「キネマ旬報(じゅんぽう)」と聞いて、俺は愕然とした。
だって、これまでずっと、キネマ「しゅんぽう」と呼んでいたのだ!
「キネ旬」は、「キネしゅん」ではなく、「キネじゅん」だったのだっ!!!
30分間の予定だったけど、ライターの方が
「もっとお話を聞きたい」
とおっしゃって下さったので、
ラストという事で、1時間以上に渡ってお話した。
「硫黄島の時点で、社内で
『誰だこの演技が上手い人は!』
と話題になっていたんです。
だから、ピンクパンサー2の話を聞いた時、
『やっぱりな!』 と、思いましたよ。」
・・・俺は嬉しすぎて、泣きそうになった。
これからも頑張ります!
1日が終わった。
ずっと喋っていたので疲れた。でも・・・本当に楽しかった。
配給会社の方に夕飯をごちそうになり、
生まれて始めて「もんじゃ焼き」というものを食べた。
もんじゃ焼きは、「薄いお好み焼き」ではなかったのだ。
うんめー、
ご好意で、今日は配給会社の方の所に、泊まらせて頂いた。
ご夫妻に用意して頂いた枕が、低反発のフニョフニョした奴だった。
通信販売でしか見たことが無かったけど、
寝心地は最高だった。
さあ、明日も1日頑張ろう!
投稿者 ユウキ : 23:53
2009年03月26日 映画「ピンクパンサー2」
あいうえお
さあ、今日も1日頑張ろう!
布団を畳み、昨夜のうちに買っておいた朝食を済ませ、
お世話になったご夫妻にお礼を言った。
それから、電車で配給会社へと移動した。
まずは会議室をお借りして、溜まっていた作業をこなし、
わざわざ尋ねて来てくれた「知り合いの方」と、
ファミレスで一緒に昼食を取った。
その後、配給会社のトイレの洗面台を使って
ヒゲを剃ってメイクを済ませ、今日の取材の準備を始めた。
・・・よし、頑張ろう!
今日はまず、とある放送作家の方の「再取材」を受けた。
この方は、昨日の「記者会見」に参加していて、
「是非、個別に取材させて下さい」
と、申し出て下さったそうだ。
・・・期待にお答えせねば!
ビデオカメラをセットして、インタビュー形式で約1時間ほどお話した。
もの凄くフレンドリーな方だったので、話していて楽しかった。
次は、ミュージシャン&ビデオジョッキーをしている、
「Nelson Babin-Coy(ネルソン・バビンコイ)君」とお話した。
ネルソン君は、生粋のアメリカ人なんだけど、日本語がもの凄く上手だ。
・・・きっと死ぬほど努力したに違いない。
立場的には正反対だけど、お互いに「異言語・異文化の中で挑戦する」という
最大の共通点があったので、一瞬で打ち解けてしまった。
約30分間、「ネルソン君は日本語」、「俺は英語」という、
混沌とした「逆言語」でお話し、盛り上がりに盛り上がった。
お互いに頑張ろう!
ネルソン君と、逆言語でお話している間に、
フリーのライターの方が加わった。
この方は、急遽取材に駆けつけて下さったんだ。
約30分間にわたって、
「日本人が人間として描かれない問題」や、
「アメリカ人にとっての日本人像を変える事の難しさ」などを、熱くお話した。
・・・そして、東京での全ての取材が完了した!
「すごい。」
宣伝チームの方が、驚きの声をあげた。
「取材に来た方々が、揃って
『楽しかった。もっと時間が欲しかった!』
と言ってらしたのは、かつて見た事がありません。」
・・・それを聞いて、俺は日本に帰って来て良かったと、心から思った。
お世話になった方々に深くお礼を申し上げて、
配給会社を後にした。
どうも、ありがとうございました!
投稿者 ユウキ : 23:14
2009年03月28日
空飛ぶジャケット
宮崎に戻って、さっそく「チキン南蛮」を食べに、
「よしもと食堂」へと向かった。
うんめええええええええええええええええええええ!!
・・・真心の味!そうっ!これこそがチキン南蛮なのだッ!!!
あまりの美味さに感動した。
絶対にまた来よう。
・・・はあ、それにしても身体が重い。
強行スケジュールなので、流石に疲れが隠せない。
宮崎に戻って、気持ちが一気に緩んでしまった。
県庁で「新しいパスポート」を受け取り、最後の取材へと向かった。
今回のラストの取材は、「宮崎県国際交流協会」の方々だった。
本来ならばポジティブなコメントを残すべきところで、
疲れも手伝ってか、話がどんどん暗い方向へ・・・
■将来アメリカで働こうと思っている若者へのメッセージを
「今、英語を勉強しないと、後で本当に後悔します。」
■英語の重要性について一言
「英語が話せないと、人によっては人間扱いしてくれません。」
ひいいぃぃぃぃ、ごめんなさい!
30分で終わると思いきや、
話は思いもよらない方向に展開し、
なんと2時間以上話し込んでしまった。
翌朝、「俳優を志す若者たちの前で話して欲しい」と頼まれ、
「とある子供劇団」を訪ねた。
そこで、2時間に渡って、基礎的な演技法を紹介した。
・・・俺はまだまだ未熟だ。
他人に「演技を教える」だなんて、そんな事ができる人間ではない。
あくまで「紹介する」程度だ。
そもそも、いまだ「自分なりの演技法」すら、満足に実行できてない。
・・・特に「英語での演技」は、英語力が足りなくて
言葉の微妙なニュアンスが掴めず、演技以前のレベルで止まっている。
だから、俺は死ぬ気で英語を勉強するんだ!
よし。休戦はここまでだ。
気持ちを切り替えて、戦いの場に戻ろう。
さあ、ハリウッドに帰ろう!
投稿者 ユウキ : 12:57
2009年03月30日
バード
アメリカに戻り、疲労で丸二日間こんこんと眠り続けた。
・・・起きようと思っても、身体が全く動かないのだ。
見えない疲れが、まさかここまで溜まっていようとは・・・。
マネージャーの「マイク」によれば、
俺が日本に帰国していた10日間で、
「オーディションのタイミング」を一つ逃してしまったらしい。
うぅ・・・、申し訳ない。
とりあえず、そのキャスティングディレクターに
「戻り次第、オーディションテープを送りますから!」
と言ってあるらしいので、
その撮影を明日行う事になった。
よし、やるか!
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