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2009年02月20日  演技全般

振り返るな。

先月オーディションを受けた、「人種の指定されていない役」の事で、
キャスティングディレクターより、マネージャーの「マイク」に連絡があった。


 「ユウキの演技は素晴らしかったわ。
  でも結局、監督があの役は『ユダヤ系』で行く事に決めたの。
  ごめんなさいね。」


・・・うーむ、残念。

でも、キャスティングディレクターは
気に入ってくれたみたいなので、これで良しとしよう。


やはり「全ての人種」が対象のオーディションは、ハードルが高い。
様々な要素が絡んで来る。

例えば、今回の役は「金融関係」で、舞台が「ニューヨーク」だったので、
「ユダヤ系」が選ばれたのは、ある意味必然だ。


・・・俺は、「日本人」だ。

これからの、俺の「立ち位置」はどこになるんだろう?
果たして、俺の居場所はあるんだろうか?

死ぬ気で英語を勉強し、自らチャンスを広げて行かなければ、
きっとこれから一生「日本語を喋る日本人男性」として

「サラリーマン」、「ヤクザ」、「寿司職人」、「日本兵」、「空手家」、「忍者」、「侍」

をやらされ続けるだろう。・・・冗談じゃない!


俺が演じたいのは、
アメリカ人が想像する、「典型的な、寡黙、能面、仏頂面の日本人」でも、
日本人が期待する、「理想化された、容姿端麗、品行方正な日本人」でも無い。

アメリカ人であっても、日本人であっても、
同じように心を通わす事のできる、
世界に唯一の存在である、「一人の日本人」だ。

俺達は、みんなそれぞれ違うはずなんだ。

・・・でも、そこに向かうのに必要な演技力と英語力を、
俺はまだ持っていない。・・・情けない話だ。


さあ、浮かれるのはもう終わりだ。

勘違いするな、「おまけ」の分際で自分が「スター」にでもなったつもりか。
前が見えなくて不安だからって、逃げて思い出に浸るな。情けない。


胸を張り、正面を見据え、また死ぬ気で英語を勉強しよう。

投稿者 ユウキ : 23:38 | コメント (3)

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