« 2008年01月 | メイン | 2008年03月 »

2008年02月01日  死ぬ気で音読★2

順路無視

今日から、小学3年生の「書き取り」の教科が終わるまで断食だ。

 ・・・そう、まだ終わってなかった。

んもー嫌だ。終わるまで食わない。

集中して、出来るだけ早く終わらせようと思う。
多分2~3日くらいで終わるはずだ。


今年一発目の断食、気合で乗り切ろうと思う。


<音読し終えた本>
児童用絵本
Some Cows 24ページ
Arthur the Brave (Arthur's) 28ページ
Arthur's in Charge (Arthur's) 28ページ

■これまでの合計
冊数:100冊
頁数:7264ページ

投稿者 ユウキ : 16:22 | コメント (3)

2008年02月02日  死ぬ気で音読★2

千枚通し

はあー、やっと「書き取り」の教科が終わった。

飯が懸かってるから、ホント必死で勉強した。


・・・残りは「総まとめ」120ページ。
小学3年生の教科はこれがラストだ。

頑張って、さっさと終わらせよう。


・・・とにかく、やっと飯が食える!嬉しいなあ。

投稿者 ユウキ : 21:42 | コメント (3)

2008年02月04日  

何ができるのか

勉強中は足が冷えるので、
暖かい素材で出来たパジャマズボンを買う事にした。

帰宅ラッシュのハリウッド通りを
衣料品店に向かう途中、
反対車線に男性が2人横たわっているのがチラッと見えた。

周りには人だかりが出来ていて、
路地の奥の方を指差して、何かを叫んでいる。


 ・・・む、ひき逃げらしいぞ。


とっさに路肩に駐車し、
横たわる男性のもとへ走った。

一方の男性は軽症らしく、
自分で立ち上がって歩道へと向かった。

・・・しかし、もう一方の中年男性は、
意識はあるが、動けないようだ。

 「彼を路肩に運ぶのを手伝って」

親族らしき女性にそう頼まれたが、

 「いや、今は首を動かさない方がいい。
  このまま救急車を待とう。」

と断り、
ダウンジャケットを脱いで男性に掛けると、
俺は交通の誘導に当たった。


・・・5分ほどして、救急車が到着し、
男性の首を固定して担架に乗せた。


どこの誰かかも知らないし、
どのように事故が起こったかも分からない。

路上には、男性が家族の為に買ったと思われる洋菓子が、
ビニール袋に入ったまま転がっていた。

彼が家族と楽しい食卓を囲める日が、また来る事を願って止まない。

投稿者 ユウキ : 19:56 | コメント (4)

2008年02月13日  映画一般

空に星は見えない。

AFI(アメリカ映画協会:American Film Institute)という団体が撮影する、
8th Samurai(八人目の侍)という短編映画に、
照明助手の「山下」として出演する事になった。

http://www.the8thsamuraimovie.com/

「硫黄島」で共演した俳優仲間が多数出演する事もあって、
このプロジェクトの事は聞いていた。

でも昨日、キャスティングディレクターの方から連絡があり、
「照明助手その1」の役を演じる人を探しているとの事だった。


「僕でよければ、お願いします」とメールしたところ、
監督から「是非ともお願いします。」と返ってきた。


そこで、マネージャーの「マイク」と相談した。


俺   「マイク、この映画のこの役を演じたいんだけど・・・」

マイク「・・・え、でも、ユウキ、この役は役名が無いよ。」

俺   「知ってる。」

マイク「・・・セリフも、この2つしか無いんじゃない?」

俺   「知ってる。」


マイク「・・・・・・大丈夫かな。
     それって、君のキャリアにとって、マイナスになるんじゃないか?」


俺   「・・・・・マイク、もう一度確認するけど、
     俺は「スター」を目指してるんじゃなくて、
     「俳優」を目指してるんだ。
     自分がスターになる事には全く興味が無い。

     君も良く知ってる通り、俺達日本人の役は、ほとんど無い。
     そのほとんど無い日本人の役を、大勢のアジア人で奪い合ってる。
     セリフが英語だったら、
     プロダクションは日本人を使う事にこだわらないから、
     「アジア人俳優全て」が競争相手になる。
     セリフが日本語だったら、
     興行的に考えて日本から俳優を連れて来るから、
     「日本のスター」が競争相手になる。

     ・・・俺はまだ、俳優として経験不足だよ。
     現時点でこの競争に勝てるとは、到底思えない。

     今は、とにかく一つでも多くの現場を経験したいんだ。
     俳優としては、きっとプラスになるはずだよ。」

マイク「・・・でもね、ユウキ、IMDb(ネット上の俳優データベース)を、
     キャスティングディレクターが見たら、どう思うかな。
     せっかく硫黄島、ピンクパンサーと、役名のある主役級の役を
     演じてきたじゃないか。
     でも、その次が「照明助手1」じゃ・・・、」

俺   「分かってる。俺をオーディションに送るのが、
     やり難くなるって言いたいんだろ?キャスティングにナメられるから。」

マイク「・・・うん、まあね。」

俺   「大丈夫。心配いらない。
     これが20、30個と積みあがれば、
     その、こなした役の数自体が、
     もっと大きな力になるはずだよ。
     俺も演技が磨けて一石二鳥じゃないか。
 
     ・・・それに、映画のスチール写真がある。

     もしも、キャスティングディレクターが
     何らかの映画で俺の顔を覚えていれば、
     その映画以外で俺が何をしてようが、
     向こうは気にしなくなるんじゃないか。」

マイク「・・・かもしれないね。」

俺   「・・・だから、いいよね。是非ともやりたいんだ。」

マイク「じゃあさ、これはどうかな。
     ちょっと、監督に連絡させてよ。
     照明助手1に役名を付けれないか聞いてみるよ。・・・それはいいよね?」

俺   「もちろん。ありがとう、マイク。」

マイク「こちらこそ、ありがとう。共に前に進んで行こう。」


・・・こうして、照明助手の「山下」を演じる事になった。

「ハリウッドスター」ではなく、
「ハリウッド俳優」を目指す俺にとって、マイナスになる事など何も無い。
もしも演技に失敗したら、それこそが最大のプラスになるんだ。
失敗する事で自分の「弱点」を見つける事ができるのだから。

撮影までもう1週間も無いけど、死ぬ気で1953年の照明技師になろうと思う。

投稿者 ユウキ : 23:35 | コメント (5)

2008年02月16日  映画一般

ホリゾント

さあ、撮影まで時間が無い。全力で準備をしよう!


まずは、髪型と服装だ。


この「8th Samurai」のベースになってる「とある侍映画」の照明技師達は、
どんな髪型や服装をしていたんだろうか。
そして、昭和28年の一般的な髪型は、どんなものだったんだろうか?

俺はまず、片っ端から資料をかき集め、それに目を通した。

運よく、当時の撮影現場で照明技師をしていた方の
インタビューを見つけたので、それを参考にさせて貰う事にした。

その映像を印刷した物と、
当時の「流行髪型一覧」を持ち、俺は全力で床屋へと向かった。


 「これでお願いします。」



バッサリやって下さい。バッサリ。


バッサリ。



この後で、監督や他のキャストと初の読み合わせがあった。

ここで初めて台本を他のキャストと読んだわけだが、
俺は自分のたった2つの台詞が心配でたまらない。

照明の事なんか、さっぱり分からないから、
言葉にリアリティが無い。


・・・よし、今度は計器の使用法を覚えよう。


当時、光の強さを測る「露出計」は、ウェストン社の物しかなかった。
最新の「Weston Master III」は、シネモデルと呼ばれていて、
映画の撮影を見越して作られていた。



これがそのウェストン露出計だ。

本物が手に入ればよかったんだけど、
残念ながら、撮影まで時間が無いので間に合わない。

「取扱説明書」なら見れるから、これを見ながら勉強するか。


・・・まてよ。


    もしも買えないのなら、自分で作ればいいじゃないか!


++++


<ウェストン露出計:Weston Master IIIの作り方>


●材料
ステレオスピーカー   $1
タッパー           2個
プラスチックのフタ     1個


●作り方
1、あれこれします。


<完成>


++++


うむ。余は満足じゃ。自己満足じゃ。ああ楽しい。


ダイヤルの目盛も再現したので、一応ちゃんと使える。

さあ、準備はまだまだだ。本気で行くぞ!

投稿者 ユウキ : 15:51 | コメント (2)

2008年02月18日  映画一般

90%の情報と、10%の想像

男性A「社長!オーケーです!」
社長 「おう。」
男性B「オッケー!」

++++

この会話を見て、どう思うだろうか?
俺は特に何とも思わない。

・・・でも実は、「何とも思わない」から凄いんだ。


「先入観」というのは本当に恐ろしい。

自分の中で、「その時代のイメージ」を勝手に作り出し、
それに合わないと、「間違ってる」と認識してしまう。


さて、俺が演じる「山下」の生きた
1953年とは、どんな時代だったんだろうか?

まずは、イメージを元に予測を立ててみよう。


■イメージからの予測
 終戦から8年、戦争の傷跡はまだ深く残っていて、
 日本人は皆、暗い顔をしているに違いない。

 まだ欧米の文化が今ほど普及していないので、
 カタカナ英語はそれほど広く使われていないはずだ。


大体、こういったイメージが思い浮かぶ。

だって、55年前の日本が、
今ほどチャラチャラしてるわけ無いじゃないか。ははは。


・・・しかし、こういった「先入観」こそが、
 演技をする上で一番の敵になる。


次の会話を見て欲しい。
これは、1950年代を題材にした、
「とある映画」のワンシーンだ。


====

男性A「社長!オーケーです!」
社長 「おう。」
男性B「オッケー!」

社長 「どうだいみんな、忘年会は箱根あたりで派手にやるかな?」

社員達「・・・おお!」「・・・よし!」

女性A「それよりもー、3ヶ月分の給料、おねがいしまーす。」

社長 「誰だぁ、不景気な声、出すのは?」

社員達「はははは!」

社長 「3ヶ月分の給料はモチロン、ボーナスの事も考えてるよ。」

社員達「おおおっ!」

====


ははは!なんと陳腐な時代設定だ。
オッケーだの、ボーナスだの、現代的すぎるだろ。
この時代はもっと、日本的だったはずだ!!!!


・・・ところが、この映画が撮られたのは、「1950年」だ。
映画「醜聞(スキャンダル)」からの引用だ。


 そんな馬鹿な!
 その時代、こんな会話があるはずがない!

 こんな「現代っぽい会話」は、あってはならないんだ!
 ・・・1950年なのだから!!


こんなのもある。



これは、映画「素晴らしき日曜日」のとあるシーンで、
画面の端っこに10秒ほど映っている「立て看板」だ。

どう見ても「バレンタインデーのダンスパーティー」と書いてある。


しかし、ここで恐ろしいのは、
この映画が撮られたのが「1947年」だという事だ。


・・・んな馬鹿なっ!

1947年にバレンタインデー!
有り得ない!あってはいけない・・・はずなんだ!!


60年前に生まれてない俺が1953年の日本人を演じるには、
文字情報や写真、映像などを参考に当時にタイムスリップするしかない。

そこで「先入観」を捨てなければ、
「1953年の日本人」ではなく、
「現代人が考える1953年の日本人」になってしまう。これはいけない。

時間が許す限りしっかりと調べ、
「1953年に生きた、9000万分の一日本人」になろうと思う。

投稿者 ユウキ : 23:28 | コメント (2)

2008年02月26日  映画一般

スリップ注意

映画「The 8th Samurai」の撮影が終わった。

山奥での撮影は、本当に寒かった!
身体の芯からブルブルと震えが来た。

撮影に参加したのは5日間だったけど、
実際に自分のシーンを撮影したのは2時間弱で、
後はエキストラの一人として仕事を全うした。


今回の作品には、友人が多数出演している。

主演の「英二郎」さんは、
硫黄島でキリッとした「大久保中尉」を演じていた方だ。
今回の「The 8th Samurai」では荒くれで熱血漢の「南州」を演じている。

他にも、硫黄島で共演したメンバーと多数再会できて
もう現場に居るだけで楽しかった。


作品の完成が、今から楽しみだ。
それを観て、自分で反省し、次に生かしたいと思う。


(2つは失敗作)

投稿者 ユウキ : 23:17 | コメント (2)

« 2008年01月 | メイン | 2008年03月 »