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2007年12月08日
和食への復讐
死ぬほど帰りたかったけど、
「書類上の理由」で3年半も帰れなかった、日本。
俺はこれまでのうっぷんを晴らすべく・・・、食って、食って、食いまくった!
10日間の日程で、約4キロ太る予定だった。
では、そんな「日本滞在記」を、食い物を中心に振り返ろうと思う。
・・・いやまて、ちょっと違うな。
そんな「食い物が中心の日本滞在記」を振り返ろうと思う。 こっちだ。
東京に住んでる若松が、自然食のバイキングへ連れて行ってくれた。
俺はまずそこで、「白ごはん」の美味さに感動。
・・・同じ白飯で、どうしてここまで違うんだ!!
LAで炊いたお米は、当然のように完全な「白」になる。
隣の米粒との境目は曖昧で、
ちょっと粒が見えるマッシュポテトみたいになってしまう。
・・・でも、日本の米は違う。
一粒一粒がシャキッと独立していて、
外側はつややかで半透明、
でも、それが内側に向かうにつれて少しずつ白く濁っていく。
ああ、きれいだ。素晴らしい。こん畜生、食ってやる。
翌日の朝早く、
案内役のジャンピー君と、
赤坂のアメリカ大使館に行く途中に立ち寄ったのは、「吉野家」。
この吉野家は、カウンター式じゃなくてテーブルだった。
へえ、これが有名な「豚丼」か。なんだ、美味いじゃないか。
宮崎に初めて吉野家が出来たのは、確か12年ほど前だった。
俺は文化祭当日の朝に
特盛牛丼を2杯、普通盛を1杯、まとめて一気に食った。
こんなにも美味いもんを東京の人間は毎日食っているのかと嫉妬したけど、
東京に来てみたら、あまり高級食ってわけじゃなさそうだった。うーむ。
大使館で「書類上」の用事を済ませ、
ジャンピー君の案内で、九段下へと向かった。
「親子丼」だ!
半熟の卵がぷりぷりしていて、もう堪らない食感を醸し出していた。
・・・やはり日本食は美味い。日本では何でも美味い。
すぐ近くで買った和菓子だ。
俺は和菓子が大好きだ。
一番好きなのは、熊本名産の「誉(ほまれ)の陣太鼓」。
ようかんの内側にモチモチした「ぎゅうひ」が入っている。
冷やして食べるそれは、最高のデザートだ。
ちなみに九段下は「くだんげ」とは読まないようだ。ぜひ君も気をつけて欲しい。
今回東京の案内役を務めてくれた
ジャンピー・ヌァース君はクィバナからの留学生だ。
遠く離れた東京で、建築の勉強をしている。
俺は都内で電車生活をした事が無いので
周辺の路線図が全く分からない。
あれを全て覚えてる人は本当に凄いと思う。
八王子駅の近くで、中華料理を食べた。
ご飯がおひつに入って出て来たので、わざわざ山盛りにした。
・・・おお、まるで日本昔話じゃ。くわばらくわばら。
アメリカでは、中華といえば「ブロッコリー」だ。
あの緑の、もこもこしたやつ。
あと「オレンジチキン」という、
酢豚の鶏肉版みたいなのがある。
どちらも日本では滅多にお目にかかれない。
翌朝は、朝っぱらからラーメンを食った。
美味かったので、写真を撮るのをすっかり忘れていた。何ともったいない!
ジャンピー君に頼んで、浅草の雷門に連れて行って貰った。
これが有名な雷門か!!
「こち亀」でしか見た事が無かったけど、
実物は中々の迫力だ。
一見、焼き鳥のように見えるけど、
「串ぬれおかき」というお菓子だ。
出来立てで湯気が出てる。そして美味いッ!
こちらは「人形焼」。10個で300円だった。
まだ暖かいけど湯気は出てない。だが美味いッ!
近くに吉野家があったので、今度は牛丼を食べた。
生卵を頼む時に
「ぎょくでお願いします」
と言ったら、
「は?」
と聞き返された。
・・・なんと!?
東京ではそう注文するのでは無かったのか・・・!
「生卵ください」
と言い直したら普通に通じた。
・・・まてよ。もしかすると、
「ぎょく を お願いします。」
だったら通じたのだろうか。
・・・次からは普通に注文しよう。
東京での用事を無事に終え、
新幹線に乗って、
みっちょ姉さんの住む静岡へと向かった。
そして甥のゆーじと姪のゆーかに3年ぶりに再会した。
翌日、俺は静岡の町を一人で歩いて回った。
あんこたっぷりのたい焼。
焼立ては端の部分がパリパリしてて好きだ。
「から揚げ弁当」と「お茶」と「ごはん」
駅前のベンチで曇り空を見上げて食った。うめーなぁ。
一品多いように見えるのはきっと気のせいだ。
義兄ちゃんが、豪勢な刺身丼を作ってくれた。
見よ、魚屋にのみ許されたこの破壊的なボリューム!
宮崎へ発つ日、成田空港で「みっき(姉)」が甘いものを食わせてくれた。
とても おいしかった です
ぼくは とても うれしい
宮崎に帰って来て、まず向かったのは「日南海岸」だ。
そこの売店には3種類のユニークなソフトクリームが売っていた。
「マンゴー」
「あしたば」
「えび」
の3つだ。
・・・流石に「えび」味のソフトクリームは見た事が無い。
「鉄球道」師範代の翔馬と和人の3人で、それぞれ注文してみる事にした。
←から、「マンゴー」 「あしたば」 「えび」 だ。
・・・うええええええぇええぇえ。
なんじゃこりゃ。吐くかと思った。
その味を端的に表すと、「クリーミーな、えびせん」
他の2つは普通だった。
・・・「えび」を選んでしまった物は仕方が無いので、俺は残さず完食した。
日本に帰って来て、初めてマズイもんを食った。
翔馬が足から血を流していたので、何事かと尋ねると、
鉄球道で怪我をしたそうだ。
・・・格闘家は色々と大変だな。
さて、そろそろスピードアップしないと、こりゃ終わらないぞ。
前日に釣ったばかりの魚を捌いてくれた。
和風パフェだ。
・・・夢にまで見たチキン南蛮! これが1食目だ。
チキン南蛮3食目。
家が近いので、この弁当屋には良く来た。
チキン南蛮、4食目。
ここは腿肉だったので、歯ごたえがあって美味しかった。
チキン南蛮、5食目。
「南蛮だれ」がしっかりと染みていて、おかずにピッタリだった。
・・・2食目は、食べるのに集中し過ぎてて、写真を撮るをすっかり忘れていた。
高校時代の同級生の小田君が、
自分が働く蕎麦屋で昼飯をご馳走してくれた。
台所に立つ小田君は、紛れもない職人だった。
常に上を見てひたむきに努力するその姿に、心底感動した。
俺もアメリカに帰ったら、彼に負けじと頑張ろう。
戦うフィールドは違うけど、結局は同じ事だ。
自分に負けないで、目標を目指そう。
さあ、食うもん食ったし、アメリカへ帰ろう!