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2007年02月09日 演技全般
クズの底力
2つのオーディションに参加した。
一つはテレビドラマ、もう一つは映画だ。
俺が演じた役は両方とも20~22歳。
・・・うーん、そうは見えないけどなぁ。
まあ、他の年代は求められていないのだから仕方が無いか。
この前、エージェントのシーバが「とある映画」の「ある役」に俺を推そうとしたらしい。
その役とは・・・「カッコいい男」。
すると、キャスティングディレクターにこう言われたそうだ。
「・・・今回は、カッコいい人を探しているの。ごめんなさい。」
うーん流石、よーくわかってらっしゃる!
俺は「カッコいい男」では無い。
そして自分でも、カッコ良くなりたいと全く思っていない。
正直なところ、ルックスなんて、どーでも良いと思っている。
それよりも俺は「演技」で勝負したい。
アメリカに来て、自分のおしゃれの為に洋服を買った事が一度も無いのもその為だ。
俺はオーディション用の洋服しか持って無いんだ。
前にも一度書いたが、俺は「スター」になる気が一切無い。
私生活を着飾ったり、きらびやかにする気も無い。
俺はただ単に「演じる事」を生業にする一般人であって、スターじゃない。
演じてない時は、ボサボサ頭に無精ひげの「ただの人」だ。
・・・その代わり、演じる時は本気で行く。
体重120キロの役を演じるなら、120キロまで増やす。
演じる事でお金を貰うわけだから、それは当然だと思っている。
残念な事に、まだ英語力が追いついていないが、
いつかきっとそれを証明してみせる!見ていて欲しい!
うぉおおおおおお!気合入れて勉強するぞおおお!!!!今日は寝らん!!
2007年02月18日 映画「硫黄島からの手紙」
ぶーらぶら
JATVという日本語放送から
「硫黄島からの手紙」に関するテレビインタビューを受けた。
撮影中のエピソードや、映画に対する意気込みなどを、
質問に答える形式で気楽に話した。
インタビューアー高田仁美さん。
豆腐早食い大会の時にお会いした方だ。
今週の土曜日に放映されるそうだ。
どんな感じに編集されるのか、楽しみにしていようと思う。
投稿者 ユウキ : 18:53
2007年02月19日 演技全般
空気岩
写真家「ポール・スミス」との、ヘッドショット(顔写真)の撮影は3時間を要した。
この写真家は俺のエージェントの「シーバ」が直々に推薦した人だ。
一流の写真家らしく、3種類の撮影で、掛かる費用は$450。
俺は5種類なので・・・・・・$600だ。
・・・高けぇぇええええ!
$600って言ったら、結構な性能のカメラが買える値段じゃないか!
本当にそれだけの価値があるんだろうか?
・・・しかし、彼のウェブサイトを見ると、
確かに写真のクオリティは非常に高い。
特に柔らかな照明が素晴らしい。
1種類につき100枚撮るらしいので、
5種類の俺は500枚って事だ。
・・・500枚も撮って貰えるなら・・・良いか。
俺も「自分の事」に集中できるし。
自分の事・・・、そうだ。自分の事に集中しよう。
今回の俺は本気だ!
$600も払うわけだから、まあ当然だ。
「撮らなければいけない写真」は5種類
・探偵系
・カジュアル系
・クール系
・ファミリー系
・ビジネス系
慎重を期する為、まずは「下調べ」からだ。
インターネットや雑誌をフルに使い、まずは自分で、
どのような写真を撮りたいのか、その明確なビジョンを構築した。
キャラクターを最大限に引き出す為の照明も調べ、
写真家「ポール」の過去に撮った写真を一覧にし、
どの照明をどの写真で使いたいかをハッキリさせた。
次にそれらをプリント数枚にまとめ、シーバのオフィスに持って彼女の了承を得た。
シーバ「ちゃんと宿題をやってるわね。偉い。偉い。」
お褒めに預かって光栄だ。
次は衣装集めだ。
「サルベーションアーミー」、「グッドウィル」など、
LA中の古着屋さんを回って、可能な限り衣装を揃えた。
それらの衣装を自分で一度着てみて、
写真に撮り、印刷してデータベース化した。
こうする事により、現場で実際に着てみる必要が無くなるからだ。
衣装のカメラ写りは写真家「ポール」が良く知っているはずだから、
自分では一切選ばないつもりだ。
++++
オーストラリア人の写真家「ポール・スミス」は、気さくな人で、
撮影は非常に楽しく進んだ。
・・・さあ、お待たせしました!
一体どんな写真が撮れたのか・・・!
■探偵系
衣装:
黄土色のスーツ上下 $20
黄土色のシャツ $5
ネクタイ $3
コート $20
おっしゃああああああああああ!!!
狙いは完璧だッ!
これは文字通り「探偵」や、
「犯罪者」の役などに使われる予定のヘッドショットだ。
次、行ってみよう!
■カジュアル系
衣装:
普段着 $0
普段着 $0
普段着 $0
これは、普段のままの自分を撮ったヘッドショットだ。
俺は普段は大体こんな感じだ。
一番正直なヘッドショットなので、
使う機会も一番多くなると思う。
次、行ってみよう!
■クール系
衣装:
黒シャツ $0
黒Tシャツ $0
これは一般的に「映画用」と呼ばれるヘッドショットだ。
特別なキャラクターを消し、
照明、背景、共にドラマチックなショットを撮る。
・・・ちなみに俺は「クール」という言葉の響きが嫌いだ。何が「クール」かッ!うおぉぉ!
はい、次、行ってみよう!
・・・おっと、その前に、ヒゲを剃らねば。
ヒゲをキレイにそり落とし、もみ上げをバリカンで適当に刈り上げ、
整髪料で髪の毛を後ろに押しやった。
■ファミリー系
衣装:
水色シャツ $0
半パン $0
これは、一般的に「CM用」と呼ばれるヘッドショットだ。
キャラクターを前に出し、明るい感じを演出している。
次、行ってみよう!
■ビジネス系
衣装:
スーツ $0 ($135の高級品!)
水色シャツ $13
青ネクタイ $3
これは、ビジネス系のキャラクターに使うヘッドショットだ。
オンライン用なので、印刷はしないと思う。
以上が今回撮影した5種類の写真だ。
・・・うーむ。悔しいが、さすがプロ。
あまりのクオリティの高さにグゥの音も出ない。
各種100枚程度あって、
その写真の中から「良い」ものを選ぶわけだけど、
・・・この「良い」という感覚がクセモノだ。
まず、友達に聞いていけない。自分でも選ばない。
実際にヘッドショットを使う相手は「キャスティングディレクター」で、
彼らは何十万枚もヘッドショットを見ているわけだから、
価値観が一般人とズレているんだ。
だから、そこで友達にヘッドショットを選んで貰うと、確実に失敗する。
参考程度に留めるのが良いと思う。
俺は「シーバ」の意見を尊重しようと思う。
彼女は今までの幾年もの経験で
どのようなヘッドショットが仕事を生むかを
感覚的に知っているはずなんだ。
そしてその感覚は俺達の何十倍も鋭いはずだ。
・・・さあ、$600の価値はあったのか!
それは全て、これからの俺の頑張りに掛かっている。
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