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2006年11月17日 オーディション
肺活量勝負!?
今日は「ガムのCM」のオーディションに行って来た。
記名リストに名前を書くと、ガムを渡された。
・・・?
俺が不思議そうな顔をすると、
受付の人はさも当然のように言った。
「それを噛んでおいて、
中に入ったらフーセンを膨らましてね。
だってこれ、フーセンガムのCMですもの。」
なんですってーーーーー!!
聞いてない。全く聞いてないぞ!
周りを見渡せば、順番待ちの人たちが
思い思いにこぶし大のフーセンを膨らましている。
・・・これはヤバイ。
こっちの人にとっては
フーセンガムを膨らませるのなんて朝飯前なのかもしれないが、
俺はフーセンガムなんてまともに膨らました事が無い。
・・・あったとしても、10年以上前。
あの駄菓子の・・・、ブドウ味の丸い小さなガムだ。
ほら、あの透明なプラスチックの容器に入ってた奴。
俺は慌ててガムを口に放り込むと、
少しでも柔らかくしようと一生懸命にクチャクチャ噛んだ。
・・・ところが、なぜか噛めば噛むほどゴムみたいに硬くなる。
なんなんだ、これは!
その硬いガムでフーセンを膨らませようとしたが、
親指の先っぽくらいの大きさでプスーッと空気が抜けてしまう。
駄目だ、これは。
結局、オーディション室に入るまで、
まともなフーセンは一度も膨らませず・・・
オーディションは3人一組で行われた。
まずはカメラに向かって名前を言って、
それぞれ自慢のフーセンを膨らませた。
他の2人は意気揚々と大きなフーセンを膨らませたが、
俺のフーセンは「パチンッ」という音と共に、膨らむ事すら無く無様に割れた。
「うーん、それは駄目だなぁ。」
情けない・・・
「では、君にはハリネズミの役をやって貰おう。」
このCMには3人のキャラが登場する。
フーセンガムを楽しそうに膨らます2人の青年と、
それを羨ましそうに見つめるハリネズミの役だ。
「君のキャラは、フーセンを膨らましたいけど
全身のトゲのせいで膨らませない、悲しきハリネズミだ。
ほら、他の人が羨ましいって感情、君には分かるだろ。
・・・だって君はアジア人だ。
金髪で青い目の青年に両側を挟まれて、
彼らの事が羨ましくないわけがない!はっはっは」
オーゥ。 コノ アメリーカ人、オモシローイ デスかー
・・・朝っぱらから人種ネタか。飛ばすなぁ。
結局、フーセンを膨らませなくても良い役をあてがわれたので、
そこから先は順調だった。
フーセンガムを膨らませる技術・・・。
オーディションでは何が必要になるか、本当に分からないもんだ。