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2006年01月01日 演技全般
偽りのアスリート
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
さぁ、本題に入ろう!
デジタル修正の作業は順調だ。
どうだろうかっ!
・・・はい、ちょっとやりすぎました。ごめんなさい。
でも、もしキャスティングディレクターがこの写真を見れば、
確実に「代表選手」のオーディションに俺を呼んでくれるだろう。
それだけの説得力を込めたつもりだ。
まだまだガンガン行くぞー!
投稿者 ユウキ : 23:31 | コメント (3) | トラックバック
2006年01月03日 演技全般
暗闇に潜む影
俺の住む倉庫の中には畳3畳、冷蔵庫、ベッド、そして丸テーブルがある。
丸テーブルに向かってずっとデジタル修正作業をやっていたのだが、
十何時間もずっと座りっぱなしだったので腰がおかしくなった。
おー、いててて。歳を取るとはこういう事か!!
腰痛の代償に中々良い物が出来た。
「暗い」と言われたので全体的に明るくするように心がけた。
暗い方が雰囲気出てるんだけどなぁ・・・
さぁ、みんな!たのしい「まちがいさがし」の時間がやってきたよ!
Q、いくつ「まちがい」をみつけられるかな?
がんばってね!
2006年01月05日 CM
果てしない一歩
10分ほど前、エージェントの「マイク」から電話があり、
俺が「とあるCM」に出演する事が決まった旨が伝えられた。
このCM、まだ撮影前なので名前は伏せておくが、かなりデカい。
それも米国全土で放送される特大級のCMだ。
俺はこのCMのオーディションに2度参加した。
1度目のオーディションは、
パートナーの女の子と一緒に喋りながら
中サイズのハンバーガー半分を食べるという物だった。
俺は特に意識せず、そのハンバーガー半分を2口で食べた。
2度目のコールバック(2次選考)では、
パートナーの女の子と一緒に
大サイズのハンバーガーを食べるという物だった。
俺はそのハンバーガーを3口で食べた。
その時、キャスティング側の一人が俺に告げた。
「次に連絡するまで一切ヒゲを剃らないでね。」
・・・だから俺は2週間近くヒゲを剃らないで頑張ってたんだ。
出演が決まったので数日中にSAG(俳優組合)に入らなくてはいけない。
これに入ると、以後SAGの仕事しか出来なくなる。
・・・そう。とうとう階段を上る時がやって来たんだ。
俺は胸を張って、一歩一歩踏みしめようと思う。
うひょぉおぉおおぉお~っ!
投稿者 ユウキ : 15:14 | コメント (2) | トラックバック
2006年01月11日 CM
位置について
現在午後1時。
なんと俺はCM撮影現場のキャスト用トレーラーの中で
ノートパソコンを使って日記を書いている。
なんか・・・凄く・・・・・・特別な気分だ!!
俺の撮影は1時半から。
まだしばらく猶予がある。
俺がキャストされたCMは、「VISA」だ。
マスターカードと並ぶクレジットカード界の双璧だ。
一体・・・何をやらされるんだろう?
この期待と不安の入り混じった気分が味わえるのはあと少し。
大きく息を吸い込んで、その瞬間に備えよう!
異次元フードバトル!
VISAカードのCM撮影は、オリンピック通りのとあるカフェで始まった。
今回俺が演じるのは
「ハンバーガーを食べる男」。
・・・なんでも
「テキサス州で一番大きいチリハンバーガー」
とかいう物を食べるらしいのだ。
一体・・・どれくらいの大きさなんだろう・・・?
ロケ地では早速「フード・スクワッド」と呼ばれる
撮影用食品作製の専門部隊がテントを張って、
その「巨大バーガー」を作成していた。
彼等が一心不乱に作っていたのは・・・
通常のハンバーガーの2倍の直径をした特大バーガー
厚さも1.5倍程度あった。
うわ・・・デカいな!
その大きさは俺の手の平とほぼ同じくらい。
・・・朝から何も食べてなくて本当に良かった。
監督のジェフとプロデューサーのロビン、
そしてクライアントの男性に挨拶をし、衣装の最終チェックをする。
今回の俺の衣装は、俺がオーディションに着て行った衣装と全く同じだ。
一応「衣装合わせ」はあったんだけど、監督のジェフが
「彼がオーディションで着ていた格好が一番良かった。」
と言ったのでそのままの格好で出演する事になった。
顔はモジャモジャのヒゲ面だ。
これもジェフのアイディアで、彼が2次選考の時に
「撮影まで絶対にヒゲを剃らないで」
と俺に告げたんだ。
なんでも彼が言うにそのワイルド感、ボサボサ感が
「ハンバーガー食いチャンピオン」にピッタリなんだそうな。
エキストラとして出演する9人も衣装に着替えてメイクを済ませ、
俺達はカフェ内の定位置に着いた。
照明をセットアップし、カメラの位置を決め、さぁ、いよいよ始まるか!
・・・・・と思ってたんだけど、
どういうワケか、いつまで経っても始まらない。
日は傾き、カフェ内の照明が狂い始めた。
どうやら、ハンバーガーのサイズで問題が発生しているようだ。
クライアント側が言うには
「ハンバーガーが小さすぎる」
との事。
・・・ええ~~~ ・・・うそ~ん
十分なサイズのような・・・
俺の手が普通の人よりかなりデカかった事も影響しているらしい。
とにかくクライアント側の言う事は「絶対」なので、
「更に巨大なハンバーガー」を作るべく、
急遽、材料の買出しにPA(アシスタント)を向かわせているそうだ。
・・・漏れ聞こえる会話に耳をそばだてると、
今以上に大きなバンズ(パンの部分)が中々見つからないそうな。
日が傾き、室内の照明が完全に変わってしまったので
撮影クルーは「夜間」の照明に切り替える作業を始めた。
更に待つ事30分。
・・・とうとう、その「更に巨大なハンバーガー」が完成した。
.
うおおおおおぉおおぉぉおぉおおお!!!
デケえエエエエエエエエエェエエエエッッ!!!!
なんだこのハンバーガーの怪物はっ!!!
直径30cm!パテに使われてる肉の量3kg!!
これはもはや「食い物」では無い。・・・「敵」だ!
.
・・・役者は揃った。
クライアントは化物バーガーのその圧倒的サイズに満足し、
いよいよCM撮影がスタートした。
まずコックが巨大なパテ(3kg)を鉄板の上から
2つに割ったドーム型フランスパンの上に移し、
その上チーズ(6枚)を乗せる。
そこに鍋からすくったチリソースをぶっかけ、
レタスを乗せ、バンズで蓋をして「化物バーガー」が完成!
皿の上にそびえ立つその巨大な物体を
ウェイター役の青年が俺に差し出す。
・・・一連の様子を、カメラはドキュメンタリー風に捉えていった。
俺はそれを受け取り、
両手でむんずと掴み、
狙いを定めて・・・・・・・・・、カブりついた!!
・・・一口、二口と、まるで海底トンネルを掘るかのように
巨大ハンバーガーに穴を開けていく。
一応「大食い」であって「早食い」ではないので、
そこまでペースをあげる必要は無い。
5口くらい食べた所でとりあえず一度カット。
カメラのアングルを変えて、上に書いた工程をもう一度全て繰り返す。
・・・俺は予備の巨大ハンバーガーにもう一度かぶりつく。
7、8口食べた所でカット。
ここで、ハンバーガーを半分に切り、
フォークを使って上手く歯型を作り、
俺が「半分まで食べた」という設定で撮影が再開した。
7、8口くらい食べた所でまたカット。
ハンバーガーが酷く崩れたので、
またも予備の巨大ハンバーガーが登場した。
今度はそれを4分の1のサイズに切り、撮影スタート。
・・・そこからは・・・最後まで。
俺が「巨大ハンバーガー」を食い終え、
いつの間には観客と化していたカフェのお客の声援に応える所まで。
・・・ここで一度シーンを巻き戻し、
アングルを変えて、
俺が最後の一口を食べるシーンと
観客の声援に応えるシーンを撮り直した。
俺の腹の中はハンバーガーで一杯だ。
最低でも3分の1は実際に食ってる。
だけど俺の食いっぷりに撮影スタッフは大喜び。
クライアントの男性が俺に言った。
「今日の撮影は、君無しでは絶対に成立しなかった。
パーフェクトなキャスティング、
パーフェクトな衣装、
パーフェクトな振る舞いだった。
本当にありがとう!」
放映は2月。
60秒のCMで、全部20シーンくらいあるうちの一つらしい。
CMではシーン自体がカットされる事も良くあるらしいので、
過剰な期待はしないようにしよう。
3秒間くらい残ってれば嬉しいんだけどね。
うん。さい先いいぞ!今年は良い一年になりそうだ!
投稿者 ユウキ : 23:26 | コメント (1) | トラックバック
2006年01月27日 演技全般
軽いステップで
最近は本当に忙しい。
今、俺は6つの事を掛け持ちしている。
1、演技学校 (ミュージカルとカメラ演技)
2、コメディーの舞台のリハーサル
3、写真撮影とそのデジタル修整
4、台本読み
5、オーディション
6、コメディー映画の編集とポスター製作の手伝い
時間が無くて車内泊する事も多くなって来た。
一日が36時間にならないかなぁ
2006年01月28日 テレビ
氷の海で平泳ぎ
とある新作テレビシリーズ(ドラマ)の
主役級の2次選考に行く事になった。
テレビシリーズは情報規制が厳しい事で有名なので
まだ詳細を明らかにする事は出来ないんだけど、
もしもこれを取ったら・・・それはもう大変な事だ。
2次選考は月曜日。
俺に与えられた時間は2日。
その2日間で読まなければいけない台本62ページ。
覚えなくてはならないセリフも盛りだくさんだ。
うちのエージェントに恥をかかせないよう、
ベストを尽くしたいと思う。
2006年01月30日 テレビ
嵐の中で凪ぐ心
「とあるテレビシリーズ」のセリフ覚えは順調だ。
いよいよ今日が2次選考なので、朝の5時から起きて最終チェックをしている。
うちのエージェンシーも
テレビシリーズのレギュラーの2次選考とだけあって気合が入ってるようで、
午後2時半の2次選考の前に
エージェンシーに寄ってリハーサルを行う事になった。
一方俺の方はと言うと・・・事の重大さの実感が感じられない。
もしこの役を取れば名実共に「ハリウッドスター」の仲間入りする
絶好のチャンスなはずなのに、特に心が躍らない。
・・・実際に役を取るまでは所詮「絵に描いた餅」。食べられない。
今の俺に出来る事は、自分の最高の演技をする事だけ。
そこに「スターになろう」という感情は邪魔なだけだ。
さぁ、本番まであと9時間。
自分のセリフを最低でも100回は読み直すとしよう。
投稿者 ユウキ : 05:15 | コメント (2) | トラックバック
2006年01月31日 オーディション
心中オリンピック
「とあるテレビシリーズ」のオーディションの2次選考は
ユニバーサルスタジオ内のキャスティングオフィスで行われた。
オーディション室内には6人居た。
・ キャスティングディレクター
・ 俺の相手役
・ プロデューサー兼ライター
・ 偉い人
・ カメラマン
・ アシスタント
だけど俺はかなり落ち着いていた。
セリフは完璧。
エージェントの所でリハーサルをして動きにも自信がついた。
やれる事をやるだけだ。
自分の名前を言って相手役の人とシーンを始めた。
俺のコメディータッチの演技を観て、彼等からは笑い声が漏れた。
オーディション室を出る時、俺の心は清々しかった。
全く悔いの残らないオーディション。
結果を待っていても仕方がないので次へ進もう!
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