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2005年08月26日 オーディション
オーバーロード
明日の土曜日は、3つのオーディションが入っている。
"The Unobtrusive Plot"(映画)
"Disarmed"(映画)
"????"(CM)
の3つだ。
・・・一日で3つのオーディション。耐えられるだろうか。
映画のオーディションは当然台本を読んで演技しなければならない。
台本はそれぞれ14ページと4ページだ。
シャワーを浴びて、さぁ読むぞと気合を入れた時に電話が鳴った。
「ユウキ。オーディションが入った。
今日の2時と4時の2つだ。頑張ってくれ!」
なんてこった!・・・台本いつ読もう?
嬉しい悲鳴をあげるヒマも無く、俺は車に飛び乗った。
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最初のオーディションはガソリンスタンドのチェーン、"Arco(アーコ)"だった。
俺の役は寿司職人の弟子。
サインインするのと同時にオーディション室内へと通された。
俺の「師匠」を演じる方も日本人男性で、
2人の日本人が英語でオーディションする事となった。
まずは一度2人で演技して、キャスティングディレクターの指示を聞いてもう一度。
俺は身体がデカいから「弟子」って感じはしないけど、できる限り頑張った。
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「寿司職人」の会場から車を走らせる事、約20分。
次のオーディション会場へとやって来た。
今回はファーストフードチェーン店、"Del Taco(デルタコ)"のCMだ。
俺の役は「コミカルな大学生」。
黄色いシャツを着ると、中々コミカルな感じになった。
サインインを済ませると台本を渡された。俺のセリフは2行だ。
・・・この2行をできるだけ早く覚えなきゃいけない。
オーディション室内に台本を持ち込めないんだ。
2行というと簡単だと思うかもしれないけど、
日本人の俺は冠詞(a, the)を勝手に付けたり、
複数形(~s)を忘れたりする癖があるから注意しなきゃいけない。
オーディションは2人一組で行われた。
俺のパートナーは「ジョーセ」だ。
ジョーセと俺はオーディション室内の椅子に座ると、
カメラに向かって自己紹介をした。
「今からシーンを説明をするよ。
そこにあるトルティア(タコスの皮)を、
本物のタコスだと思って美味しそうに食べて欲しい。
では、始めよう。」
カメラが回りだした。
俺とジョーセは小麦粉で出来た味無しの「皮」を
さも肉汁滴り落ちるジューシーなタコスのように頬張った。
・・・そこでキャスティング・ディレクターがおもむろにシーンをスタートする。
・・・俺達2人はそれに応える。
俺の役名にもあるような「コミカル」な感じが伝わればいいんだけど。