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2005年06月14日  

汝(なんじ)の言語、理解不能

アクティングの授業でシェイクスピアの一節をやってるんだけど、
これが非常に難しい。

単語の意味が分からないし、文法も違うし、
シェイクスピア独特のイントネーションもあって、頭がパンクしそうだ。


「尺には尺を」より

Who will believe thee Isabel?
My unsoil'd name, th' austereness of my life,
My vouch against you, and my place i' th' state,
Will so your accusation overweigh,
That you shall stifle in your own report,
And smell of calumny.


ずっとこんな感じだ・・・

俺の中ではこれを・・・こんな感じで理解してる・・・つもりだ。
でもこれが合ってるのかどうかは・・・分からない。


Who will believe thee Isabel?
イザベルよ、誰が汝の言う事を信じると言うのだ。
My unsoil'd name, th' austereness of my life,
けがれ無き我が名と、慎ましき我が身、
My vouch against you, and my place i' th' state,
我が地位、その宣言が汝に相対し
Will so your accusation overweigh,
汝の告発を圧倒するだろう。
That you shall stifle in your own report,
And smell of calumny.
そして汝は自らの告発と誹謗の中で息を詰まらせるのだ。


ただでさえ意味が分からないのに、
無理に日本語に直訳したら余計にワケが分からなくなった。

たぶん・・・


誰もお前の言う事など信じるものか。
我が名声と人望、そして地位を考えてみろ。
告発すれば、自分の首を絞めるだけだ。


って事なんじゃ無いかなぁ・・・?

困った事にアメリカ人に聞いても「全く分からん」と言われるので、
自分で現代語の辞書を引いて調べるしかない。

シェイクススピア専用の古語辞書、欲しいなぁ・・・

投稿者 ユウキ : 08:08 | コメント (2) | トラックバック

2005年06月15日  

思い出の小説

もうすぐ公開されるトム・クルーズ主演の映画「WAR OF THE WORLDS」(宇宙戦争)は俺にとって特別な作品だ。


この「宇宙戦争」は俺が子供の時に一番好きだった小説で、
もう何度読み直したか想像もできない。
今でも頭の中には異星人が血液を吸う音や、
箱型の装置から灼熱光線が発される様子が鮮烈に残っている。

その思い出の作品をスピルバーグ監督がトム・クルーズ主演で映画化したんだ!

・・・これは観ないわけにはいかない。ああ楽しみだ。

投稿者 ユウキ : 09:14 | トラックバック

もぎ取れ

今日から友人のナオコと毎日早朝に「コールド・リーディング」の練習をする事にした。

「コールド・リーディング」というのは、台本を与え、それを覚えるのに十分な
時間を与えずに読ませる行為を指し、俳優の良し悪しを簡単に判別する
方法としてエージェントやオーディションなどに広く利用されている。

当然、英語が母国語でない俺達は読むのにも覚えるのに時間が掛かるので非常に不利だ。

だが向こうはそんな事考慮してくれない。


・・・それならば慣れるしか無いじゃないか!


という事で、これから毎日練習する事にした。
初めて見る台本を10分間黙読して声に出して読む。

まだ全然慣れないが、継続は力だと信じ、
来るべきエージェントとの面接に備えて頑張りたいと思う。

投稿者 ユウキ : 19:49 | トラックバック

2005年06月16日  声のお仕事

光、射す

ロサンゼルスで放映されてる日本語チャンネルの「UTB」、
そこの担当の方から電話があり、来週にまた声の収録を頼みたいとの事だった。

もちろん2つ返事で引き受けた。

また詳細は聞いてないけど、
今度こそ迷惑を掛けないように頑張らなきゃ。

投稿者 ユウキ : 00:46 | トラックバック

2005年06月19日  演技全般

エージェント選び

今、エージェントのリストに目を通して
ヘッドショット(写真)を送るべきエージェントを探してるんだけど、
これがまた250以上あるので大変だ。

1通送るのに切手代が60セント掛かるので、
全部に送ってたら$100以上掛かってしまうのだ。

エージェントのリストは、大体こんな感じで書いてある。


 テキート・エージェンシー   323-×××-○○○○
 ×××× サンタモニカ通り サンタモニカ 900××
 マーティン・デニス(長編映画、TV、CM)、ピーター・マクミラン(タレント)。
 知名度の高いタレントを多く手掛ける、とても良く知られたエージェンシーである。
 洗練されたデモテープ・ヘッドショット・レジュメ(履歴書)以外は見て貰えない。
 電話での応募は絶対に控える事。


()で囲まれた部分がそのエージェントが手掛ける分野になるわけだ。

俺が求めてるのは「comedy」なので、
(Comedians)と書かれたエージェンシーを探している。


明日から早速送り始めよう。

どんどん送ろう。前へ進もう

投稿者 ユウキ : 22:01 | コメント (4) | トラックバック

2005年06月20日  声のお仕事

気持ちいい朝

朝の演技トレーニングの前にプールで泳いで気分爽快!
これは癖になる。しばらく続けてみよう。


日本語放送局UTBから連絡があり、
水曜日の午後1時に収録を頼みたいとの事。

よーし、頑張るぞー!


今日は今からエージェント応募に必要な物を揃えるべく出掛けて来る。
午後7時からは3時間のコメディの授業もある。


充実した一日なりそうだ!頑張って行こう!

投稿者 ユウキ : 12:19 | コメント (2) | トラックバック

2005年06月22日  

眠い・・・

今、ひじょーーーーーーーーーーに疲れている。

アクティングの授業は午後10時くらいに終わったのだが、
その後、友達に頼まれてヘッドショット(写真)のデジタル修正をやっていた。


気が付けば、もう夜中の2時半だ。


明日は声の収録がある。
朝の10時にはコールドリーディングの練習がある。

寝れるだけ寝ておこう・・・ おやすみさん!

投稿者 ユウキ : 02:34 | コメント (1) | トラックバック

口腔内ファンタジー

ロサンゼルスの日本語放送局「UTB」で、CMの声の収録に参加した。

今回も前回(5月17日)と同じ「メガトロニクス」のCMだ。


さあ、今日読む台本も結構な長さだ。
これを60秒以内に読まなきゃいけないわけだが、大丈夫かな・・・?

俺は前回のような失敗を避ける為、最初から高い声色で喋る事にした。


収録がスタートした。


セリフの速さは丁度良い感じだったんだけど、
今度は俺のイントネーションの問題が露呈した。

例えば「音の静かな冷蔵庫」というセリフがあった時、
俺が喋ると「静かな」の「し」と「冷蔵庫」の「ぞう」にアクセントが来る。
でも、実際には「音の」の「と」、「静かな」の「し」に来なければいけないらしいのだ。

さて、どうしたもんかねぇ・・・。


後半部分収録中(ハマり中)
1分57秒 .wmvファイル 492kb


「今度日本に帰る時にNHKのアクセント読本を買ってきてあげようか?
 それなりの値段すると思うけど。」

と担当の方が言ってくれたので、今後の事を考えてお願いする事にした。


収録の方は録音と編集に使ってたマックが今回もフリーズしまくり、
全てが終わるのに2時間掛かってしまった。

流石に2時間喋り続けのたで口の筋肉がヘトヘトだ。
しかもここは暑いので、喉もカラカラ。


はぁ・・・やっぱ日本語は難しいなぁ・・・。

でも、次こそは頑張るぞ・・・!(もしあれば)

投稿者 ユウキ : 23:22 | コメント (4) | トラックバック

2005年06月23日  オーディション

小手調べ

エージェント16社にヘッドショット(顔写真)と履歴書を送った。

この「ヘッドショット+履歴書+手紙」の3つを合わせて「パッケージ」と言ったりするが、俺の「パッケージ」は普通の人達と比べてとてもユニークな仕掛けが施してある。

どんな仕掛けか・・・という事についてはまたの機会に話したいと思う。


今はとりあえず、いつエージェントに呼ばれてもいいように45秒の
モノローグ(一人芝居)のクオリティを上げる事に専念しよう。頑張るぞ、おい!

投稿者 ユウキ : 23:45 | トラックバック

2005年06月24日  オーディション

姿なき挑戦

キャスティングディレクターのマリー・アンという人から電話があり、
来週30日にパラマウントスタジオで行われる
映画のオーディションに参加して欲しいとの事だった。

これも声の仕事で、求められてる声の年齢は15~18歳、
舞台は1935年らしいので、相応の言葉遣いができる人を探してるらしい。


ミュージカル「なでしこ」では1940年代の14歳だったので、
頑張ればなんとかなるかな・・・?
ベストを尽くせるよう、もう一度資料に目を通しておこう。

投稿者 ユウキ : 22:29 | トラックバック

2005年06月25日  オーディション

明日へ向かって大振り三振

明日、「ハイパーボール」というプロジェクトのオーディションがある。
なんでも「ユニークである事を誇りに思うコメディアン」を探しているらしいのだ。

これは行かないわけにはいかない!
早速アポイントを取るべく電話し、メッセージを残した。


よし。期日は明日の25日、10時~4時か。頑張るぞ!


・・・ん? 25日・・・・?


今日じゃん。


しまったぁぁあ!日付間違えてた!

もう、どう頑張っても間に合わない。
何をやっとるんだ、俺は・・・

投稿者 ユウキ : 22:50 | トラックバック

2005年06月27日  

遅れて来る人

イタリア人の友人と「ハウルの動く城」の英語版を観て来た。

いやぁー、面白かった!

観た後の2人の共通の感想は、
「意味が分からない部分が沢山あったが、面白かった。」
という物だった。

しかし、帰りの車の中で理解できなかった部分を2人で議論してたら、
固い結び目が解けるかのように、疑問は次々と解決していった。


いくつかの疑問はまだ残ったままなので、
いつかもう一度観て、その疑問の答えを探すつもりだ。

いやはや、実に面白い。

あんまし議論したせいで眠くなり、その後のコメディの授業で支障がでた。
身体が重い・・・

投稿者 ユウキ : 22:33 | トラックバック

2005年06月28日  オーディション

待つだけじゃ

エージェントにヘッドショット(顔写真)を25通送った。
だいぶ要領が掴めて来た。

あとは面接に呼ばれるのを待つだけなのだが・・・、
果たして呼んでくれるだろうか。


今はJeremiah Comey著の
「The Art of Film Acting(映画用演技のコツ)」という本を読んでいる。
なかなか色々なテクニックが載っていて面白い。

どんどん本を読んで、読むスピードも上げなきゃな。

投稿者 ユウキ : 20:54 | トラックバック

2005年06月29日  オーディション

埃に聞け

キャスティング・ディレクターのマリー・アンから電話があり、
明日のオーディションの詳細を聞いた。

これは"Ask the Dust"という新作映画で、
求められているのは1933年にカリフォルニアの海岸で
「フットボール」をしている15~18歳の日本人青年の声らしい。

この「フットボール」がサッカーを指すのかラグビーを指すのかは
マリー・アンもちょっと分からないとの事。


オーディションを通過した場合は即日でレコーディングを行うので、
必要書類を全部持って来てくれと念を押された。

さーて、ベストを尽くしましょう!

投稿者 ユウキ : 10:57 | トラックバック

2005年06月30日  映画一般

素晴らしき日

映画"Ask the Dust"のオーディションはパラマウントスタジオの
クロスビーADRスタジオで行われた。

ADRというのはAutomatic Dialog Replacementの略で、
日本語で言う「アフレコ(声あて)」と思って問題無い。


オーディションに参加していたのは、
青年役に7人、少年役も7人。

俺は青年役だ。


まずロバート・タウン(Robert Towne)監督が簡単にシーンの説明をし、
それからオーディションで使うシーンを皆で何度か観た。

シーンはコーリン・ファリル(Colin Farrell)演じる主人公が、
海岸でフットボール(ラグビー)に興じる日本人少年達に混じって遊んでいるシーンだった。

俺達は今からこのシーンに合った声を出さないといけないわけだ。


まず選ばれたのは俺こと「ユウキ」と、同じく「ユウキ」という名の少年だった。
ダブル「ユウキ」だ。

だが、少年ユウキは緊張のあまり固まってしまい声が出ない。
困ったスタッフは少年ユウキの代わりに
別の日本人男性を使ってオーディションをスタートする事にした。

そこで選ばれた俺ともう一人の日本人とは・・・

   「ユタカ」だ。

彼は俺がラストサムライのオーディションに行った時もパートナーだった。
あの時は一緒にチャンバラをした。そして2人共キャストされた。抜群の相性だ。


俺達2人はスクリーンを見つめながらシーンに合った声を出していった。
スタッフが「大きな声が欲しい」と言っていたので、2人で元気良く思い切りやった。


・・・終わった。


するとタウン監督がミキサー室からマイクを使いわざわざコメントを出してくれた。

 「君達2人共素晴らしかったよ!」


その後、他の俳優達も2人づつペアになってアフレコをしたわけだけど、
ここで恐ろしい事実が明らかになった。

子役用に来ている7人全てが日本語を話せない!

なんてこった。
日本語の声のオーディションなのに日本語が話せないなんて。
ちなみに青年役は7人中5人が日本人だ。

スタッフにも日本人は居ないので、
俺が付きっきりで子役の傍に付き、セリフを耳に囁く事になった。

だけど・・・、これは厳しい。

俺 「こっちこっち!」
子役「コチコチー!」
俺 「ちょうだい!ちょうだい!」
子役「チョダーイチョダーイ!」
俺 「待って待って!」
子役「マテマテー!」
俺 「はやく!」
子役「ハヤクー!」

ううむ・・・


オーディションが終わった。

スタッフはミキサー室の中で話し合い、そして結果を伝えた。

「皆さんお疲れ様です。今から結果を伝えますが、
 結果に関わらず、皆さん素晴らしかったです。
 残って頂きたいのは・・・、

 ユウキマツザキ・・・・、
 ユタカタケウチ・・・、
 そして子役は・・・、」


おおおおおおおおおおお!!!
取ったっっ!!!

すげえ!取った!・・・しかもユタカも取った!


俺達の声の大きさが高く評価されたようだ。


さあ、本番へ移ろう!


本番と言っても、やる事はオーディションと全く同じだ。
映像を観て、それに見合った声を出す。

俺と子役のうちの一人、ユタカともう一人がペアになった。


まずは子役に日本語を教える事から始める。

俺 「にいちゃん!こっち!」
子役「ニチャーン!コチー!」
俺 「にいちゃん!こっち!」
子役「ニーチャーン!コッチー!」
俺 「にいちゃん!こっち!」
子役「にーちゃン!こっチ!」
俺 「そうそう!」

ユタカももう一方の子役に日本語を教えている。


本番では・・・俺達のペアは何と1テイクでOKが出た。
ユタカのペアは子役が「ちょだーイ!」しか言ってなかったので
8テイク掛かった。

結局スタッフも諦め、子供はアメリカ人という設定に変えて
いくつかのセリフを英語で録った。


できあがった物を聞いて、俺はいくつか気になった。
今、日本語で「ボール」という単語が聞こえたような・・・。
(設定は1933年)

指摘したけど、
「少しの英語は大丈夫。一応舞台はカリフォルニアという設定だから。」
との事。

こういう時、スタッフに日本人が居ればな、と切実に思う。


多分俺の声は他と混じってるので聞いても殆ど分からないだろう。
もしも高い青年の声が聞こえたら、それが俺の声だ。低い方がユタカ。


帰り際、映画「War of the Worlds(宇宙戦争)」の上映開始を記念し
パラマウントスタジオ内で大バーベキュー大会が催されていたので
俺も少し立ち寄って美味しいバーベキューをご馳走になった。


・・・良い1日だった。明日も頑張ろう!

投稿者 ユウキ : 22:18 | コメント (3) | トラックバック

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